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chapter7 渚のバルコニーで待ってて

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文也はプールサイドの長椅子に横になり
スマホのメールに返事を打ちながら
藤子を待った


この旅を二人の一つの転機にしたかった
彼女はあきらかに自分を弟のように扱っている



今回の旅行は今の所は
彼女にとって自分は敏感肌に悩んでいる
可愛い弟みたいな存在だろうけど彼女の弟を卒業し
なんとか一人の男として見てほしかった



なので藤子を会社から遠く離れた場所に
連れて来ることで
二人の絆を強くしようという計画だ
そのためには顔面の肌の施術などたやすいことだ



精神的にもそして肉体的、性的な意味でも
自分の童貞を卒業できるのは
もう藤子ちゃんしかいない
彼女以外の女性なんか考えられない





視線を上げると白のキャップをかぶり
大きなサングラスをした色白な女性の姿が
目に入った


帽子と同じ白のメッシュのビーチパーカを
羽織っているが
その下のピンクの水着とセクシーな体は隠れてはいない
肩の所で揺れている艶やかな茶色の巻き毛

その女性が藤子だと気付いた



彼女は華やかだけど
いつもはオフィスのブラウスに
かっちりとしたタイトスカートに
身を包んでいたので


服を脱いだ彼女の姿は
これまで想像することしかできなかったのだ



声を殺して悪態をつきながら
文也は藤子の魅力的な姿に見とれた





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