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chapter6 あいつは可愛い年下の男の子

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文也の作る和風とイタリアンが混ざった
創作料理は絶品だった

特にサーモンのソテーは絶妙な火加減で
お酒がよく進み



タイミング良く次々に出てくる
ハイボールやタコの和風キムチ和えなども
どれもこれも美味しくて
藤子は一口入れるたびに褒めちぎった


最後のシメも完璧だった
文也のおすすめのお取り寄せした
博多ラーメンまですっかり残さず平らげ

彼は終始ユーモアと魅力を発散させて
ディナーを楽しませてくれる
素敵なシェフだった



不思議なものだと藤子は思った
彼といるのがどうしてこんなに楽しいのだろう


幸せな気分といういものは伝染するらしい
彼が意外にも家庭的な所をすっかり
気に入ってしまった


信二は料理は全くできなかったし
藤子も男性だからしかたがないと
それを受け入れて終始自分が尽くしてきた



同じ男性でも人が変われば
こんなに次元が違うのか・・・と
思わせられたし

典型的な「男って・・・」
という文句は彼には当てはまらないと思った




次にリビングに二人は移った


プロジェクターに映る南の海の波の調べを
聞きながら文也はソファーに座り
藤子は文也の前のフカフカのラグ上に座った 



文也は食後のコーヒーを飲み
藤子は彼が用意してくれた
デザートのチョコレートアイスを頬張る頃には
まるで最近知り合ったばかりとは思えないほど
すっかり打ち解けて
おしゃべりが絶えなかった



藤子は神崎広告代理店の面々の
面白エピソードを交えて話し


それに文也は腹を抱えて身体を丸め
ソファーに足を揃えてゴロンと
横になって笑った


笑い方も可愛い





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