【R18】堅物敏腕ボスと初恋の君の運命的な再会~父の会社を買収した憎いアイツは幼い頃に一緒に暮らした大好きなお兄ちゃんだった~

星キラリ

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chapter6 あいつは可愛い年下の男の子

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それを感じ取るたび藤子はソワソワしてしまう
くすぐったいような
気持ちが良いような
そんな甘やかな感覚の彼のそばにいると癖になりそうだ


しっかりしなさい・・・藤子
彼は私より4歳も年下なのよ


藤子は年上が好きだし
社内恋愛はなるべく遠慮したかった
なぜなら別れた時に気まずくなるからだ
自分はコピーライターとしてのキャリアを大事にしたい



ああ・・・でも・・・
見てよ彼の素敵な事・・・




彼の顔立ちは鋭角的で
やや鷲鼻気味
スッキリとした顎と
薄い唇がセクシーだった

中でも藤子がとりわけ好きだと思ったのは
まっすぐなラインを描く濃い眉と
綺麗な二重の瞳だった


そして深みがある茶色の髪は光の加減で
黒にも見えるほど豊かで
今はスッキリとセットされて
尖ったもみあげも素敵だ

藤子は思わず思い出した
先日のスタバで彼が藤子の
喉スプレーを使ったおかげで
死ぬほど咳込んでいた時に
藤子は無意識に彼の頭を自分に引き寄せていた


その時の彼の柔らかい髪の感覚
気を抜くとデレッと口元が緩みそうになる



いけない、いけない 
今はそんなこと考えている場合じゃないのよ



「今日はいったいどうしたの― 」


ドンッ!
「こんにちは!私はジェニよ
今までちゃんと話したことなかったわね」




藤子が文也に何か言おうとしたら
ジェニが藤子を押して彼に手を差し出した

文也は笑って言った




「君がうちの社長を困らせているのは知ってるよ
ちなみに社長は僕のいとこなんだ」


「プレゼンの時は話しやすいように
振ってくれてありがとう
ずっとお礼が言いたかったの」






そう言って二人は戦友のように握手した









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