【R18】堅物敏腕ボスと初恋の君の運命的な再会~父の会社を買収した憎いアイツは幼い頃に一緒に暮らした大好きなお兄ちゃんだった~

星キラリ

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chapter4 シングルマザーの初恋

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「こんばんは 」



30分後・・・・
真紀のアパートに咲いている
花を付けた木々を背景に
玄関先に立つ長身でハンサムな男性を

真紀はまるで映画のワンシーンを見るように
ぼーっと見とれていた


こんなに素敵な人が自分の家の玄関に
立つ日が来るなんて
何かの間違いだ





「・・・・・中にいれてくれないのかい?
それとも玄関先で小話でもして
お暇おいとましたほうがいいのかな? 」





緊張した顔で真紀が彼に言った





「言っておきますけど
ベッドに行く時間はありません」





真紀は硬い表情で言った
途端に宗一郎が笑った





「そうだろうと思ったよ
挨拶だけではだめなのか?」




真紀の顔が思わず真っ赤になった
よりによって一つの事しか考えていないと
暗に責めてしまうとは





「これを一緒に食ったら退散するよ
どうせ家でも仕事してるんだろ?」





そう言って宗一郎は赤い箱を真紀に見せた






「まぁ!りくろーおじさんのケーキ?」




彼が嬉しそうに手に持ったケーキの箱を
差し出した




「実は俺もこれが好きなんだ」



真紀は満面の笑顔になった




「入って!早く!」




「なるほど今度からこれを持ってきたら
歓迎してくれるとわかったぞ」






宗一郎はそうやって真紀をからかった



真紀は宗一郎を招き入れ
リビングルームの方を指した




そのすぐ横の部屋で薄明りの中のベビーベッドに
宗一郎は吸い寄せられた



するとベビーベッドの中で
麗華がスヤスヤ眠っていた




「穏やかな寝顔だ・・・・
この子はあんまり泣かないな」



「本当に・・・・いつもご機嫌なの
私はとても運がいいわ
とっても親孝行な子なの 」





「今日はどんな日でした?」






宗一郎が上着を脱ごうとしたら
真紀がハンガーを持ってきて
上着にブラシをかけてくれて
自分の話に耳を傾けてくれる





そんな何気ない彼女の仕草を見るだけで
宗一郎の心に何かがこみ上げてくる


宗一郎が真紀の輝いている笑顔をじっと見る





「どうしたの?」





ふいに彼女に微笑んだ
こんな事が毎日の日課ならどんなにいいだろう
そう思いながら真紀に何を話すか考えた








「そうだな・・・・・
今日はね・・・こんなことがあったな 」








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