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chapter3 シングルマザーの秘密兵器
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今真紀の目の前にいる大柄なこの男性は
男性ホルモン旺盛でむしろ
男性ホルモンしかないであろう
遥か昔クロマニヨン人が棍棒を振り回していた時代から
きっと彼は男の中の男なのだろう
氷の男と呼ばれているこの無口な財務部長は
同じ男性でも元旦那とまったくの
別の生き物のように見えた
彼がインスタに今日のコーディネイトファッションを
投稿したりとか
自分は何者なんだろうかと
泣きながら悩んでいる所とか
この化粧品が自分の肌に合うかどうか
気にする所とか一切想像できなかった
「あの・・・・ 」
ふと真紀は聞いてみたくなった
「シャンプー・・・何使っています?」
真紀は考え込みながら言った
彼は枠につっかえ棒をはめ込んで言った
「牛乳石鹸一択だ、あれが一番良い」
彼はL字型の金具をドリルを使って大きな
音を立てて枠に取り付けた
「髪も・・・・石鹸で洗うんですか?」
「男だからな」
あまりにも想像していた通りの答えで
思わず笑いそうになる
彼は反対側の枠にも金具を取り付けて
真紀をじっと見た
「俺からも聞いていいか?」
「ハイ」
真紀は笑顔で答えた
「子供を産んだ事を・・・・・
一人で育てることを・・・・
後悔したことはあるか?」
あまりにも意表をついた質問に驚いた
大きなおなかを抱えてパリから帰って来た真紀を見て母は泣き崩れた
「高い留学費用を出したのに子供を作ることしか
学んでこなかった」
と真希を罵倒した
あれから母とは絶縁状態だ
しかし真紀はハッキリ答えた
「いいえ・・・・一度も
後悔したことなんてありません 」
二人に重苦しい沈黙が漂った
ただの強がりに思われただろうか・・・・
でもこれだけは真紀の真実だった
麗華を産んだ事は絶対に後悔していない
やがて宗一郎がぼそりと小さくつぶやいた
「俺の母親は
俺を産んだ事を後悔して死んでいった・・・・」
男性ホルモン旺盛でむしろ
男性ホルモンしかないであろう
遥か昔クロマニヨン人が棍棒を振り回していた時代から
きっと彼は男の中の男なのだろう
氷の男と呼ばれているこの無口な財務部長は
同じ男性でも元旦那とまったくの
別の生き物のように見えた
彼がインスタに今日のコーディネイトファッションを
投稿したりとか
自分は何者なんだろうかと
泣きながら悩んでいる所とか
この化粧品が自分の肌に合うかどうか
気にする所とか一切想像できなかった
「あの・・・・ 」
ふと真紀は聞いてみたくなった
「シャンプー・・・何使っています?」
真紀は考え込みながら言った
彼は枠につっかえ棒をはめ込んで言った
「牛乳石鹸一択だ、あれが一番良い」
彼はL字型の金具をドリルを使って大きな
音を立てて枠に取り付けた
「髪も・・・・石鹸で洗うんですか?」
「男だからな」
あまりにも想像していた通りの答えで
思わず笑いそうになる
彼は反対側の枠にも金具を取り付けて
真紀をじっと見た
「俺からも聞いていいか?」
「ハイ」
真紀は笑顔で答えた
「子供を産んだ事を・・・・・
一人で育てることを・・・・
後悔したことはあるか?」
あまりにも意表をついた質問に驚いた
大きなおなかを抱えてパリから帰って来た真紀を見て母は泣き崩れた
「高い留学費用を出したのに子供を作ることしか
学んでこなかった」
と真希を罵倒した
あれから母とは絶縁状態だ
しかし真紀はハッキリ答えた
「いいえ・・・・一度も
後悔したことなんてありません 」
二人に重苦しい沈黙が漂った
ただの強がりに思われただろうか・・・・
でもこれだけは真紀の真実だった
麗華を産んだ事は絶対に後悔していない
やがて宗一郎がぼそりと小さくつぶやいた
「俺の母親は
俺を産んだ事を後悔して死んでいった・・・・」
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