【R18】堅物敏腕ボスと初恋の君の運命的な再会~父の会社を買収した憎いアイツは幼い頃に一緒に暮らした大好きなお兄ちゃんだった~

星キラリ

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chapter2 メビウスと猟奇的なキス

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・・・・・・・




メビウスタワー最上階のペントハウスに向かうまでは
多くのセキュリティゲートをくぐり抜けなければ
いけなかった




しかし今の竜馬にはそうすることで
我が家に帰って来た気がして
少しずつ心の防御を解いていた



IDカードを当てて顔認証ロックキーを
スキャンするとメビウスタワーの
住居者専用エレベーターのドアが開く


最上階のペントハウスの住人だけが利用できる
エレベーターに乗り込む
このエレベーターは階のボタンが無く
ノンストップで40階の最上階まで2分で到着する



このエレベーターを動かすためには
二つ目のIDカードを当てて
指紋をスキャンしないといけない



松下竜馬は今や飛ぶ鳥を落とす勢いで
トップレベルの商社CEOに上りつめようとしていた
そんな彼に投資の意味でマンションを売りたい
連中はごまんといる



竜馬が住むメビウスタワーの最上階ペントハウスは
250平米以上もあり
関西一すばらしい眺望が拝めるというのが売りだ
だが実際景色を楽しんだのは
最初に入居した一週間だけで今では
すっかり景色には興味を失っていた



コンシェルジュやランドリーのサービスは
24時間受けられ

内装はトラバーチン張りの
ミストシャワー付きのバスルーム
車一台分入りそうなウォークインクロゼット
30階にあるスポーツ・クラブの会員権まで与えられ
オリンピックサイズのプールや
フイットネスセンターが使い放題に
個人トレーナーまでついてくる





こんな住まいに住めるほどの金持ちの
独身貴族の竜馬だが

実は彼は贅沢が嫌いだった



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