40 / 700
chapter2 メビウスと猟奇的なキス
20
しおりを挟む
竜馬はとっておきの魅力的な笑顔でアリスに微笑んだ
「アリスさん・・・
食事はどうでしたか?
ヒラメが僕は美味かったと思ったんですが」
「ええ!私も!とっても美味しかったです」
「僕達気が合いますね」
アリスは瞳を輝かせて竜馬を見た
ハーフアップに束ねた長い髪は
毛先まで完璧に綺麗に巻かれている
可愛い部類に入る彼女が頬を染めて竜馬を見つめる
彼女は魅力的な食事のパートナーだった
秘書が探し当てたこの高級レストランの食事を喜び
一皿ごとに味わっては感想を竜馬に教えてくれた
デザートのチョコレートケーキを食べる頃には
感謝の言葉と自分の祖父から聞いた
竜馬の仕事に対する功績を褒めちぎってくれた
実際彼女は良い良妻賢母になるだろう
だって生まれた時からそう躾けられてきたのだろうから
神戸の夜景と夜の空気を十分堪能した所で
竜馬がリシャールの腕時計を
チラリと見た
「・・・もうすぐ10時になりますね
そろそろ送りましょう 」
その時アリスがうつ向いてそっと
竜馬のシャツの袖を引っ張った
「・・・・もう子供じゃありませんもの・・・
少しくらい遅くなっても構いませんわ・・・
明日は土曜日です・・・
なんでしたら泊まっても・・・・ 」
竜馬は意外なアリスの言葉に
ぎこちなく笑って答えた
「そんなことをしたら
僕があなたのお爺様に殺されますよ
車を表に回させましょう
来週は中華にしましょうか?
僕の秘書が良い所を知っているそうなので
そこに行ってみましょう」
竜馬は魅力たっぷりにアリスに微笑んだ
「竜馬さん・・・・ 」
「なんですか? 」
アリスが瞳をウルウルして竜馬を覗き込む
「わたくしのこと・・・好き? 」
「好きですよ 」
竜馬はからかうような微笑みを彼女にむけた
「それじゃキスして・・・・ 」
そう彼女は言って瞳を閉じ
わずかに唇を突き出した
今まで何度もデートを重ね
礼儀正しく愛想の良い会話を交わしてきたが
今竜馬は彼女の意向をハッキリ読み取った
彼女は自分との関係を深めようとしているのだ
それも当然だろう
このまま行けば二人は結婚することになるんだから
実際今夜泊っても今後の付き合いになんら支障はない
竜馬は彼女の腰をつかみ
そっと自分に引き寄せた
きっと緊張しているのだろう彼女の体は
コチコチに固まっていた
可哀そうに・・・・
純粋無垢な彼女がこの言葉を出すのも勇気がいっただろう
本来なら彼女の気持ちに答えてやるべきだ
男として、婚約者として
185cmの自分より小さい彼女に
キスをするには随分かがまないといけないだろう
しかしここで突然ほんの数時間前にキスをした
神崎ジェニを思い出した
最初はいい加減な彼女に腹が立っていたはずなのに
彼女と言い争いをしているうちに
瞬く間に欲望の炎が燃え上がってしまった
そして気が付いたら襲う様に彼女に
キスをしていた
あの怒りに燃える様な瞳
身長が高い彼女の顔は
キスしてくれといわんばかりに
竜馬のすぐそばにあった
そして今だに自分に挑んでくるような
彼女のキスの感覚が竜馬の口を
痺れさせている
人を酔わせるような神崎ジェニの唇が・・・
そこでハッとした
どうしてこんな時にあの女の事を思い出すんだ・・・
自分にはするべき仕事があり
これはその一部だ
そう言い聞かせて
竜馬はそっとアリスのおでこにキスをした
そして囁いた
「帰りましょう 」
「アリスさん・・・
食事はどうでしたか?
ヒラメが僕は美味かったと思ったんですが」
「ええ!私も!とっても美味しかったです」
「僕達気が合いますね」
アリスは瞳を輝かせて竜馬を見た
ハーフアップに束ねた長い髪は
毛先まで完璧に綺麗に巻かれている
可愛い部類に入る彼女が頬を染めて竜馬を見つめる
彼女は魅力的な食事のパートナーだった
秘書が探し当てたこの高級レストランの食事を喜び
一皿ごとに味わっては感想を竜馬に教えてくれた
デザートのチョコレートケーキを食べる頃には
感謝の言葉と自分の祖父から聞いた
竜馬の仕事に対する功績を褒めちぎってくれた
実際彼女は良い良妻賢母になるだろう
だって生まれた時からそう躾けられてきたのだろうから
神戸の夜景と夜の空気を十分堪能した所で
竜馬がリシャールの腕時計を
チラリと見た
「・・・もうすぐ10時になりますね
そろそろ送りましょう 」
その時アリスがうつ向いてそっと
竜馬のシャツの袖を引っ張った
「・・・・もう子供じゃありませんもの・・・
少しくらい遅くなっても構いませんわ・・・
明日は土曜日です・・・
なんでしたら泊まっても・・・・ 」
竜馬は意外なアリスの言葉に
ぎこちなく笑って答えた
「そんなことをしたら
僕があなたのお爺様に殺されますよ
車を表に回させましょう
来週は中華にしましょうか?
僕の秘書が良い所を知っているそうなので
そこに行ってみましょう」
竜馬は魅力たっぷりにアリスに微笑んだ
「竜馬さん・・・・ 」
「なんですか? 」
アリスが瞳をウルウルして竜馬を覗き込む
「わたくしのこと・・・好き? 」
「好きですよ 」
竜馬はからかうような微笑みを彼女にむけた
「それじゃキスして・・・・ 」
そう彼女は言って瞳を閉じ
わずかに唇を突き出した
今まで何度もデートを重ね
礼儀正しく愛想の良い会話を交わしてきたが
今竜馬は彼女の意向をハッキリ読み取った
彼女は自分との関係を深めようとしているのだ
それも当然だろう
このまま行けば二人は結婚することになるんだから
実際今夜泊っても今後の付き合いになんら支障はない
竜馬は彼女の腰をつかみ
そっと自分に引き寄せた
きっと緊張しているのだろう彼女の体は
コチコチに固まっていた
可哀そうに・・・・
純粋無垢な彼女がこの言葉を出すのも勇気がいっただろう
本来なら彼女の気持ちに答えてやるべきだ
男として、婚約者として
185cmの自分より小さい彼女に
キスをするには随分かがまないといけないだろう
しかしここで突然ほんの数時間前にキスをした
神崎ジェニを思い出した
最初はいい加減な彼女に腹が立っていたはずなのに
彼女と言い争いをしているうちに
瞬く間に欲望の炎が燃え上がってしまった
そして気が付いたら襲う様に彼女に
キスをしていた
あの怒りに燃える様な瞳
身長が高い彼女の顔は
キスしてくれといわんばかりに
竜馬のすぐそばにあった
そして今だに自分に挑んでくるような
彼女のキスの感覚が竜馬の口を
痺れさせている
人を酔わせるような神崎ジェニの唇が・・・
そこでハッとした
どうしてこんな時にあの女の事を思い出すんだ・・・
自分にはするべき仕事があり
これはその一部だ
そう言い聞かせて
竜馬はそっとアリスのおでこにキスをした
そして囁いた
「帰りましょう 」
18
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
恋煩いの幸せレシピ ~社長と秘密の恋始めます~
神原オホカミ【書籍発売中】
恋愛
会社に内緒でダブルワークをしている芽生は、アルバイト先の居酒屋で自身が勤める会社の社長に遭遇。
一般社員の顔なんて覚えていないはずと思っていたのが間違いで、気が付けば、クビの代わりに週末に家政婦の仕事をすることに!?
美味しいご飯と家族と仕事と夢。
能天気色気無し女子が、横暴な俺様社長と繰り広げる、お料理恋愛ラブコメ。
※注意※ 2020年執筆作品
◆表紙画像は簡単表紙メーカー様で作成しています。
◆無断転写や内容の模倣はご遠慮ください。
◆大変申し訳ありませんが不定期更新です。また、予告なく非公開にすることがあります。
◆文章をAI学習に使うことは絶対にしないでください。
◆カクヨムさん/エブリスタさん/なろうさんでも掲載してます。
冷徹上司の、甘い秘密。
青花美来
恋愛
うちの冷徹上司は、何故か私にだけ甘い。
「頼む。……この事は誰にも言わないでくれ」
「別に誰も気にしませんよ?」
「いや俺が気にする」
ひょんなことから、課長の秘密を知ってしまいました。
※同作品の全年齢対象のものを他サイト様にて公開、完結しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる