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chapter2 メビウスと猟奇的なキス
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「脅されてばっかりじゃ
良い関係ができないわ・・・
あなたってもっと和気あいあいとした・・・
雰囲気って作れないの? 」
「そんな幼稚園児みたいなことを言ってるから
会社を買収されるんだ 」
彼の自信に満ちた言い方が癪に障る
しかも彼の言う通りなのが悔しい
たしかに兄はもっと早く対策を講じるべきだった
ただそれを松下竜馬に指摘されるとなぜか
素直に受け止められない
だけど・・・・ああ・・・
近くで見ると彼はどうして
こんなにハンサムなの・・・・・
竜馬は怯えながらも怒りに瞳を燃やしている
自分よりも頭一つ分小さいジェニの
しなやかな体のラインを淫らな視線で一瞥してから
ふくよかな唇に目をとどめた
今朝の会議で濃いメイクに
勢いづいていた彼女ではなく
髪を高い位置でポニーテールにし
周りにふんわりほつれ毛を垂らしている
顔を洗ってノーメイクの彼女は
茶色いまん丸な目をさらに大きく見開いて
こちらを見ている
桜色のぽってりした唇はかすかに震えている
まるで生まれたての赤ん坊の様に無垢だ
それか捕獲したバンビだ
今朝彼女に初めて会った時に感じた
欲望が燃え上がる実に興味深い
不意にあたりの空気が
息苦しいほど熱くなったのをジェニは感じた
じっと見つめてくる松下竜馬の目は磁石のように
ジェニの視線を逃さない
彼の目に激しい炎が浮かんでいる
きっと自分に怒ってるんだ
不思議とその真夜中色をした瞳を見つめていると
ジェニの体の芯が
とろけそうになったのを感じて内心動揺した
しかしこんなに怒りっぽい男性も初めてだ
「・・・・人を解雇するのって楽しい?
自分の力を誇示できるから?
解雇された人の人生や生活なんてあなたは
何も考えていない
自分達の会社のために人生を捧げてくれた社員に
対してまるで使い捨てのゴミ扱いをするなんて
人間じゃないわ!あなたは鬼よ!! 」
「鬼で結構!
社員が解雇されたら
君達兄妹の責任だと自覚するんだな」
竜馬が燃える様なまなざしでジェニの瞳を覗き込んだ
21階の窓に移されている夜景が彼の瞳に
反射してキラキラしている
次の瞬間オフィスの景色が彼の逞しい肩幅に遮られた
彼の顔が近づいてきている
何をしようとしているのか
疑う余地はない
ぐいっと両手で顔を掴まれて上を向かされ
竜馬はジェニに唇を押しつけて来た
不意を突かれたジェニが思わず彼の胸にしがみ付いた
竜馬の唇はジェニの口をすべて
貪りつくすかのように荒々しく探る
ジェニは彼にキスされていた
良い関係ができないわ・・・
あなたってもっと和気あいあいとした・・・
雰囲気って作れないの? 」
「そんな幼稚園児みたいなことを言ってるから
会社を買収されるんだ 」
彼の自信に満ちた言い方が癪に障る
しかも彼の言う通りなのが悔しい
たしかに兄はもっと早く対策を講じるべきだった
ただそれを松下竜馬に指摘されるとなぜか
素直に受け止められない
だけど・・・・ああ・・・
近くで見ると彼はどうして
こんなにハンサムなの・・・・・
竜馬は怯えながらも怒りに瞳を燃やしている
自分よりも頭一つ分小さいジェニの
しなやかな体のラインを淫らな視線で一瞥してから
ふくよかな唇に目をとどめた
今朝の会議で濃いメイクに
勢いづいていた彼女ではなく
髪を高い位置でポニーテールにし
周りにふんわりほつれ毛を垂らしている
顔を洗ってノーメイクの彼女は
茶色いまん丸な目をさらに大きく見開いて
こちらを見ている
桜色のぽってりした唇はかすかに震えている
まるで生まれたての赤ん坊の様に無垢だ
それか捕獲したバンビだ
今朝彼女に初めて会った時に感じた
欲望が燃え上がる実に興味深い
不意にあたりの空気が
息苦しいほど熱くなったのをジェニは感じた
じっと見つめてくる松下竜馬の目は磁石のように
ジェニの視線を逃さない
彼の目に激しい炎が浮かんでいる
きっと自分に怒ってるんだ
不思議とその真夜中色をした瞳を見つめていると
ジェニの体の芯が
とろけそうになったのを感じて内心動揺した
しかしこんなに怒りっぽい男性も初めてだ
「・・・・人を解雇するのって楽しい?
自分の力を誇示できるから?
解雇された人の人生や生活なんてあなたは
何も考えていない
自分達の会社のために人生を捧げてくれた社員に
対してまるで使い捨てのゴミ扱いをするなんて
人間じゃないわ!あなたは鬼よ!! 」
「鬼で結構!
社員が解雇されたら
君達兄妹の責任だと自覚するんだな」
竜馬が燃える様なまなざしでジェニの瞳を覗き込んだ
21階の窓に移されている夜景が彼の瞳に
反射してキラキラしている
次の瞬間オフィスの景色が彼の逞しい肩幅に遮られた
彼の顔が近づいてきている
何をしようとしているのか
疑う余地はない
ぐいっと両手で顔を掴まれて上を向かされ
竜馬はジェニに唇を押しつけて来た
不意を突かれたジェニが思わず彼の胸にしがみ付いた
竜馬の唇はジェニの口をすべて
貪りつくすかのように荒々しく探る
ジェニは彼にキスされていた
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