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chapter1 堅物ボスは何者?
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ジェニの洗い立ての肩まである
デジタルパーマの明るい色の髪が
強風にあおられ顔にまつわりついた
そのせいでジャガーの運転席から降りて来た
男性の姿が良く見えなかった
「本当に申し訳――」
「なんだ!あの運転はっ!
自殺するつもりなら他を当たってくれ」
ジェニが沈んだ口調で謝ろうとしたら
怒りがこもった男性の声に遮られた
「いったいどうしたら
あんな正気の沙汰じゃない運転が出来るんだ!」
彼の声はとてもハスキーで威厳があった
ジェニはこの怒り狂ってる男性を
ちゃんと見ようと顔にかかってくる髪を片手で押しやった
ジェニの見た所兄よりも少し年上な気がする
とてもスッキリとした
彫の深い鼻筋のハンサムな顔立ちをしているが
キッと吊り上がった黒い眉毛が
有無を言わさぬ独裁的な雰囲気を醸し出している
男性は出勤間際だったのだろう
真っ白のシャツに紺のグッチのネクタイが
完璧な結び目で白のシャツを華やかにしている
顎がこわばり、引き締まった顔の中で
完全に怒っている黒い瞳が際立っていた
「申し訳ありません・・・・・」
ジェニはもう一度頭をさげた
横目でチラリとジャガーの左ドアを見て
たいした傷ではないと自分を慰めた
あれなら保険の範囲で直せる
みっともない擦り傷が出来ただけだ
「答えろよ!
どうしてあんな無謀な運転が出来るんだ!
ドラッグでもやっているのか?」
カチンときた
さっきから謝っているのに
顔はハンサムでもこの男性は性格は最悪だ
ジェニは黙って大人しく言われたままの女ではない
兄はいつもジェニが男だったら良かったと言う
反撃開始だ
「怒鳴らなくてもいいじゃない!
猫が飛び出してきたのよ
他にどうしようもなかったわ!
あなたは轢き殺せと言うの?」
キッと男性を睨んだ
男性はその言葉をいくぶん疑っているようだった
ジェニは両手を広げて肩をすくめた
「ついでに言うと麻薬常習犯でもないわ!
職務質問なら受けて立つわよ!」
デジタルパーマの明るい色の髪が
強風にあおられ顔にまつわりついた
そのせいでジャガーの運転席から降りて来た
男性の姿が良く見えなかった
「本当に申し訳――」
「なんだ!あの運転はっ!
自殺するつもりなら他を当たってくれ」
ジェニが沈んだ口調で謝ろうとしたら
怒りがこもった男性の声に遮られた
「いったいどうしたら
あんな正気の沙汰じゃない運転が出来るんだ!」
彼の声はとてもハスキーで威厳があった
ジェニはこの怒り狂ってる男性を
ちゃんと見ようと顔にかかってくる髪を片手で押しやった
ジェニの見た所兄よりも少し年上な気がする
とてもスッキリとした
彫の深い鼻筋のハンサムな顔立ちをしているが
キッと吊り上がった黒い眉毛が
有無を言わさぬ独裁的な雰囲気を醸し出している
男性は出勤間際だったのだろう
真っ白のシャツに紺のグッチのネクタイが
完璧な結び目で白のシャツを華やかにしている
顎がこわばり、引き締まった顔の中で
完全に怒っている黒い瞳が際立っていた
「申し訳ありません・・・・・」
ジェニはもう一度頭をさげた
横目でチラリとジャガーの左ドアを見て
たいした傷ではないと自分を慰めた
あれなら保険の範囲で直せる
みっともない擦り傷が出来ただけだ
「答えろよ!
どうしてあんな無謀な運転が出来るんだ!
ドラッグでもやっているのか?」
カチンときた
さっきから謝っているのに
顔はハンサムでもこの男性は性格は最悪だ
ジェニは黙って大人しく言われたままの女ではない
兄はいつもジェニが男だったら良かったと言う
反撃開始だ
「怒鳴らなくてもいいじゃない!
猫が飛び出してきたのよ
他にどうしようもなかったわ!
あなたは轢き殺せと言うの?」
キッと男性を睨んだ
男性はその言葉をいくぶん疑っているようだった
ジェニは両手を広げて肩をすくめた
「ついでに言うと麻薬常習犯でもないわ!
職務質問なら受けて立つわよ!」
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