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召喚される者、召喚した者
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氷龍を囲むように張り巡らされた氷柱に足をかけ、不安定な足元にグッと力をいれて跳躍した。
目の前にそびえ立つものは壁だ。正確には弧を帯びているのだが、何しろ全長がありすぎるが故に、剣の届く範囲まで接近すると、おびただしい冷気を纏った鱗柄の壁にしか見えない。
「――ツイスト!」
握りしめた剣が輝きを放ち、体が半自動的に動き出す。宙で身をよじったハルトは勢いそのままに壁に剣を刻み込んだ。
群青色の鱗がまるで硝子のように砕け散り、筋張った筋肉が姿を表す。しかし、すぐさま傷口を修復する氷の膜が現れ、覆い尽くす。
体が落下を始めた。冷気の波に襲われ、芯から震える。
しかし、ハルトの攻撃はこれでは終わらない。
落下ざまに左手をかざし、魔法を発動する。無数の光の矢が弧を描いて、射出される。光矢はやがて一点に集中して加速し、氷の膜をたやすく貫いた。
バキィという鱗の砕ける音が耳に伝わる。おそらく、矢が貫通し、逆側の鱗を内側から破壊したのだろう。
着地したハルトは突き刺すような視線を感じた。氷龍に睨まれていることを理解するよりも早く、後方に飛び退く。
ドォォォォォン――ッ!
ハルトの着地した地点に氷龍の前腕が言葉通り突き刺さった。地を割り、鉤爪が埋まっている。
ハルトとその周囲一帯を影が覆い尽くす。仰ぐと、氷龍のもう片方の前腕がハルトに迫っていた。暗い影の中で鈍く光る鉤爪に思わず背が凍りついた。
スキルと魔法はそれぞれ直近で使ってしまったので、しばらく使用できない。
ハルトはなす術なく迫り来る死を眺めた。
「――『スマイトエッジ』!」
ハルトの前に横背の広い男が紫色に輝かせた剣を持ち、立ちふさがった。
輝く剣を鈍器のように乱雑に振り抜く。鉤爪と剣が接触し、けたたましい金属音と多量の火花が広がる。
ハルトは影の範囲外に抜け出し、すぐさま仰いだ。突き刺すような視線は依然としてハルトに降り注いでいた。
ハルトたちの遥か上空から、燃える片瞳が睨みつけている。
氷龍はハルトを仕留め損なった方の腕を、ユキオに向けてさらに横薙ぎで振り抜いた。ユキオは両手が埋まっており、躱すことができない。
氷龍の猛攻をしのぐ、三人目がハルトの脇を抜け、ユキオと競り合う前足に両手をかざした。刹那、氷龍が一瞬痙攣したように体を震わせた。
「やらせません!」
シェリーはすぐさま氷龍から手を離し、迫り来る腕めがけて魔法を放った。直径五メートルはある巨大な氷塊が振り抜かれる巨木な腕に衝突し、跳ね返す。
「魔法いくよ! 3、2、1――!!」
「ユキオ! 退け!」
ユキオが渾身の力を込めて、鉤爪を弾いた。そのままシェリーを抱え、ハルトの方へと下がる。
「イテテ、手がしびれた」
「ユキオさん、ありがとうございます!」
氷龍の上空の暗雲が一層黒みを増した。ゴロゴロと唸る空を仰ぎ、モミジとマナツが放つ魔法を把握する。
「「――ライトニング!」」
二人の声が重なり、こだました。
共鳴するように空が一瞬の閃光を放ち、次の瞬間――地を焦がさんばかりの落雷が無数に氷龍に降り注いだ。
普通のライトニングとは桁違いの威力のせいで、視界が真っ白に染まる。
「うっひょー。すげぇな。おい、イアン! 負けんな、お前もあれくらい巨大な魔法をお見舞いしろ!」
「む、無理ですよ。あれは二人分ですし、人間離れしてますって。すみません」
落雷を見事に全弾浴びた氷龍の鱗はボロボロに焦げ落ち、全身から煙を燻らせている。しかし、揺らめく炎の詰まった右目から光は奪われていない。
「――チェンジ!」
ハルトとユキオは後方へ、そして今しがた魔法を放ったモミジとマナツが前方へポジションを入れ替える。シェリーは変わらず中衛に身を置く。
「それにしても、なんだか手応えがないわけじゃないけど、そこまで脅威を感じないね」
「あぁ、なんだか不自然だよな。街を破壊した翼も一切使わないし、ひたすら腕をぶち込んでくるだけだし」
「それでも、ギリギリなのは事実なんだけどね。僕、あと数回まともに殴り合ったら腕がもげるかも」
確かに不自然だ。怖いくらい、単調な攻撃しかしてこないのだ。もしかしたら、威圧が凄まじいだけで、実際はそこまで強いわけではないのかもしれない。
冒険者側の攻撃も確実に氷龍を傷つけている。現に全身を纏っていた群青色の鱗は半分以上剥げ落ち、冷気を放つ氷の膜にすり替わっている。
このまま被害なく倒しきることも可能ではないだろうか。
「気を抜くでない!」
ふいに、後方から気配を感じて振り返ると、いつの間にか、すぐそばまでロイドが迫ってきていた。
「ろ、ロイドさん!?」
「奴はまだ、何もしてない。せいぜい、周りをブンブンと飛びまわる蝿くらいにしか思っとらんはずじゃ。奴が息を吸い込んだら、ワシの元へと全力で駆け抜けてこい。でないと、死ぬぞ」
そう言い残し、ロイドはすぐさま街の正面に向けて身を翻した。どうやら、忠告をしにきてくれたようだ。
彼は以前、氷龍と真正面から対峙している。もしかしたら、その時に氷龍がまだ見せていない攻撃をしてきたのかもしれない。
戦況は依然としてハルトたちが氷龍を押している状況だ。
そして、氷龍が街に出現してから二時間が経過しようとしていた。
氷龍の鱗はすっかり剥げ、まるで氷の彫刻のような身なりになっている。足元には鮮血が凍りついた赤い氷が無数に散らばっている。
それに反し、ハルトたちはほぼ無傷といっても過言ではなかった。三チームとも、絶え間なく攻撃を加え、単調な氷龍の攻撃をなんとかいなしている状況だ。
しかし、外傷がないだけで疲労と魔力の消費があるのは事実。実際、ハルトも軽く息が乱れていた。魔力はまだ尽きる気配すらないが、疲労感がやけに重く体にのしかかる。
単純な運動量は疲労を強く感じるほどではない。しかし、降り注ぐ殺気とプレッシャーが強く、重く精神をすり減らしていた。隣にいるシェリーもだいぶきつそうだ。肩で息をしている。それでも、顔を下げずにひたすら氷龍に目を向けているのだから、本当に強い子だ。
おそらく、モミジやマナツ、ユキオも同じように精神的に疲労が蓄積しているだろう。それに比べ、ライズたちとロイドたちはまだまだ余裕そうだ。これに関しては純粋に冒険者としてくぐってきた経験差だろう。
しかし、彼らは逆に魔力の消費が厳しいはずだ。彼らはハルトたちみたいに膨大な魔力を保持しているわけでもなく、シェリーのように外部から魔力を奪い取るような能力も持ち合わせていない。つまり、このまま長引けば、遅くないうちに魔力が底をついてしまう。
ハルトはやけに重い頭を左右に振り、氷龍めがけて駆け出す。しかし、その瞬間氷龍が首を天に向けた。
「ゴォォォォォォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――ッッッッ!」
氷龍の咆哮が耳をつんざいた。空気が震え、思わず足が止まってしまった。純粋に感じる恐怖に薄れかけていた意識が覚醒する。
そして、氷龍はゆっくりと息を吸い込み始めた。一帯を霧のように漂っている白い冷気がみるみる氷龍に吸い込まれていく。
「――ッ! 引けッ!」
ハルトは声を張り上げ、忠告通り氷龍に背を見せ、ロイドの元へ向けて駆け出した。見ると、ライズたちも同じ忠告を受けていたようで攻撃を中断し、ロイドの後方に向けて走り出していた。
不意に背筋が凍るような憎悪を感じた。それは、今まで感じていた殺意とは比べ物にならないくらい強烈で、思わず意識が飛びかける。
ひたすらに怖くて、膝が何度も折れそうになった。
前を走るシェリーが足を縺れさせて転ぶ。それをなんとか抱き上げ、そのまま彼女を抱えてがむしゃらに駆け抜けた。ロイドとの距離がやけに遠く感じる。走っても、走っても届かない。
シェリーは目をぎゅっとつぶり、震える体をハルトに預けている。
存外、簡単に倒せるなんて思っていたのは見当違いだ。
ここからが、本当の死闘なのだ。
目の前にそびえ立つものは壁だ。正確には弧を帯びているのだが、何しろ全長がありすぎるが故に、剣の届く範囲まで接近すると、おびただしい冷気を纏った鱗柄の壁にしか見えない。
「――ツイスト!」
握りしめた剣が輝きを放ち、体が半自動的に動き出す。宙で身をよじったハルトは勢いそのままに壁に剣を刻み込んだ。
群青色の鱗がまるで硝子のように砕け散り、筋張った筋肉が姿を表す。しかし、すぐさま傷口を修復する氷の膜が現れ、覆い尽くす。
体が落下を始めた。冷気の波に襲われ、芯から震える。
しかし、ハルトの攻撃はこれでは終わらない。
落下ざまに左手をかざし、魔法を発動する。無数の光の矢が弧を描いて、射出される。光矢はやがて一点に集中して加速し、氷の膜をたやすく貫いた。
バキィという鱗の砕ける音が耳に伝わる。おそらく、矢が貫通し、逆側の鱗を内側から破壊したのだろう。
着地したハルトは突き刺すような視線を感じた。氷龍に睨まれていることを理解するよりも早く、後方に飛び退く。
ドォォォォォン――ッ!
ハルトの着地した地点に氷龍の前腕が言葉通り突き刺さった。地を割り、鉤爪が埋まっている。
ハルトとその周囲一帯を影が覆い尽くす。仰ぐと、氷龍のもう片方の前腕がハルトに迫っていた。暗い影の中で鈍く光る鉤爪に思わず背が凍りついた。
スキルと魔法はそれぞれ直近で使ってしまったので、しばらく使用できない。
ハルトはなす術なく迫り来る死を眺めた。
「――『スマイトエッジ』!」
ハルトの前に横背の広い男が紫色に輝かせた剣を持ち、立ちふさがった。
輝く剣を鈍器のように乱雑に振り抜く。鉤爪と剣が接触し、けたたましい金属音と多量の火花が広がる。
ハルトは影の範囲外に抜け出し、すぐさま仰いだ。突き刺すような視線は依然としてハルトに降り注いでいた。
ハルトたちの遥か上空から、燃える片瞳が睨みつけている。
氷龍はハルトを仕留め損なった方の腕を、ユキオに向けてさらに横薙ぎで振り抜いた。ユキオは両手が埋まっており、躱すことができない。
氷龍の猛攻をしのぐ、三人目がハルトの脇を抜け、ユキオと競り合う前足に両手をかざした。刹那、氷龍が一瞬痙攣したように体を震わせた。
「やらせません!」
シェリーはすぐさま氷龍から手を離し、迫り来る腕めがけて魔法を放った。直径五メートルはある巨大な氷塊が振り抜かれる巨木な腕に衝突し、跳ね返す。
「魔法いくよ! 3、2、1――!!」
「ユキオ! 退け!」
ユキオが渾身の力を込めて、鉤爪を弾いた。そのままシェリーを抱え、ハルトの方へと下がる。
「イテテ、手がしびれた」
「ユキオさん、ありがとうございます!」
氷龍の上空の暗雲が一層黒みを増した。ゴロゴロと唸る空を仰ぎ、モミジとマナツが放つ魔法を把握する。
「「――ライトニング!」」
二人の声が重なり、こだました。
共鳴するように空が一瞬の閃光を放ち、次の瞬間――地を焦がさんばかりの落雷が無数に氷龍に降り注いだ。
普通のライトニングとは桁違いの威力のせいで、視界が真っ白に染まる。
「うっひょー。すげぇな。おい、イアン! 負けんな、お前もあれくらい巨大な魔法をお見舞いしろ!」
「む、無理ですよ。あれは二人分ですし、人間離れしてますって。すみません」
落雷を見事に全弾浴びた氷龍の鱗はボロボロに焦げ落ち、全身から煙を燻らせている。しかし、揺らめく炎の詰まった右目から光は奪われていない。
「――チェンジ!」
ハルトとユキオは後方へ、そして今しがた魔法を放ったモミジとマナツが前方へポジションを入れ替える。シェリーは変わらず中衛に身を置く。
「それにしても、なんだか手応えがないわけじゃないけど、そこまで脅威を感じないね」
「あぁ、なんだか不自然だよな。街を破壊した翼も一切使わないし、ひたすら腕をぶち込んでくるだけだし」
「それでも、ギリギリなのは事実なんだけどね。僕、あと数回まともに殴り合ったら腕がもげるかも」
確かに不自然だ。怖いくらい、単調な攻撃しかしてこないのだ。もしかしたら、威圧が凄まじいだけで、実際はそこまで強いわけではないのかもしれない。
冒険者側の攻撃も確実に氷龍を傷つけている。現に全身を纏っていた群青色の鱗は半分以上剥げ落ち、冷気を放つ氷の膜にすり替わっている。
このまま被害なく倒しきることも可能ではないだろうか。
「気を抜くでない!」
ふいに、後方から気配を感じて振り返ると、いつの間にか、すぐそばまでロイドが迫ってきていた。
「ろ、ロイドさん!?」
「奴はまだ、何もしてない。せいぜい、周りをブンブンと飛びまわる蝿くらいにしか思っとらんはずじゃ。奴が息を吸い込んだら、ワシの元へと全力で駆け抜けてこい。でないと、死ぬぞ」
そう言い残し、ロイドはすぐさま街の正面に向けて身を翻した。どうやら、忠告をしにきてくれたようだ。
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戦況は依然としてハルトたちが氷龍を押している状況だ。
そして、氷龍が街に出現してから二時間が経過しようとしていた。
氷龍の鱗はすっかり剥げ、まるで氷の彫刻のような身なりになっている。足元には鮮血が凍りついた赤い氷が無数に散らばっている。
それに反し、ハルトたちはほぼ無傷といっても過言ではなかった。三チームとも、絶え間なく攻撃を加え、単調な氷龍の攻撃をなんとかいなしている状況だ。
しかし、外傷がないだけで疲労と魔力の消費があるのは事実。実際、ハルトも軽く息が乱れていた。魔力はまだ尽きる気配すらないが、疲労感がやけに重く体にのしかかる。
単純な運動量は疲労を強く感じるほどではない。しかし、降り注ぐ殺気とプレッシャーが強く、重く精神をすり減らしていた。隣にいるシェリーもだいぶきつそうだ。肩で息をしている。それでも、顔を下げずにひたすら氷龍に目を向けているのだから、本当に強い子だ。
おそらく、モミジやマナツ、ユキオも同じように精神的に疲労が蓄積しているだろう。それに比べ、ライズたちとロイドたちはまだまだ余裕そうだ。これに関しては純粋に冒険者としてくぐってきた経験差だろう。
しかし、彼らは逆に魔力の消費が厳しいはずだ。彼らはハルトたちみたいに膨大な魔力を保持しているわけでもなく、シェリーのように外部から魔力を奪い取るような能力も持ち合わせていない。つまり、このまま長引けば、遅くないうちに魔力が底をついてしまう。
ハルトはやけに重い頭を左右に振り、氷龍めがけて駆け出す。しかし、その瞬間氷龍が首を天に向けた。
「ゴォォォォォォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――ッッッッ!」
氷龍の咆哮が耳をつんざいた。空気が震え、思わず足が止まってしまった。純粋に感じる恐怖に薄れかけていた意識が覚醒する。
そして、氷龍はゆっくりと息を吸い込み始めた。一帯を霧のように漂っている白い冷気がみるみる氷龍に吸い込まれていく。
「――ッ! 引けッ!」
ハルトは声を張り上げ、忠告通り氷龍に背を見せ、ロイドの元へ向けて駆け出した。見ると、ライズたちも同じ忠告を受けていたようで攻撃を中断し、ロイドの後方に向けて走り出していた。
不意に背筋が凍るような憎悪を感じた。それは、今まで感じていた殺意とは比べ物にならないくらい強烈で、思わず意識が飛びかける。
ひたすらに怖くて、膝が何度も折れそうになった。
前を走るシェリーが足を縺れさせて転ぶ。それをなんとか抱き上げ、そのまま彼女を抱えてがむしゃらに駆け抜けた。ロイドとの距離がやけに遠く感じる。走っても、走っても届かない。
シェリーは目をぎゅっとつぶり、震える体をハルトに預けている。
存外、簡単に倒せるなんて思っていたのは見当違いだ。
ここからが、本当の死闘なのだ。
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