44 / 79
例えどんな理不尽な世界だとしても
終わりましたか?
しおりを挟む
北の空がぼんやり輝いた。夜だと言うのに、まるで朝焼けのような明るさを放っている。目を凝らさなければわからないほどの遥か遠くの空だが、明らかに普通の現象ではないことは確かだ。
「ふぃー、もうクッタクタだ」
ヤヒロが部屋に一つのベッドに思い切りダイブした。窓の外を眺めていたライズは部屋の中へと向き直り、疲弊した三人に目を向ける。
「それにしても、今回の魔物の群は何だったのでしょうか……」
イアンが何やら怪しげな薬品の入ったビンを左右に軽く揺すりながら言った。
「魔物の群は二回に渡って街を襲い、それ以降は今の所、特に何も起きていないね」
コマチは自慢の銀弓の手入れを念入りにしながら続けた。
「現れた魔物はDランクまでが最高。この程度なら、私たちはいらなかった気もするけどねぇ」
「今回の件はイレギュラーで、クエスト内容には含まれていない。明日からはまた日に数度、高ランクの魔物が現れるだろうな」
「あーあ! ボランティアかよ! こんなに疲れたってーのによ。臨時報酬くらいもらわないとやってらんねーよなぁ」
イレギュラー。この件に関しては、この街だけの出来事なのだろうか。もしかしたら、別のところでも同じように魔物の群が出現しているかもしれない。
今一度、窓の外に目を向け直す。
豆粒くらいの遥か果ての空。暗闇の絨毯にぼんやりと浮き出す光。自然的ではないのは明らかであるが、その光の正体に心当たりはなかった。
距離や正確な位置が定かではないため何とも言えないが、この街のずっと北には数日前までライズたちのいたイルコスタがある。
悪い予感とまでは言わないが、胸のざわめきがしばらく止まずにいた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロイドが壁の向こうに姿を消してから、どれくらいが経過しただろうか。決して短くはなかったと思う。
紫色の壁が徐々に色あせていき、最後は透明になって消え去った。手をかざして見ると、そこに物質と思わしき存在はなく、空気を撫でただけであった。
壁があったであろう場所の向こう側には、ひとりの老人が立っていた。まっすぐに天空を見つめている。悠然と立っているが、右腕からは血が滴っており、その足元には真っ二つに折れた樫の杖が転がっていた。
ゼシュがいち早く動き出し、すぐさま老人の元へと足早に駆け寄る。
「――ロイド様! ご無事ですか」
ロイドは動かない。寸分のブレもない立ち姿はとても大きく、そして威圧を放っていた。
「……問題ない。龍は逃してしまったがな……」
俄かに信じ難い話だ。あの氷龍を退けた? 一体、どんな手段を用いて逃したというのだろうか。
周りを見渡すと、誰一人としてその事実を受け止められないと言ったようにぽかんとしている。
「なんじゃ。お主ら、生きれたんじゃぞ? ほれ、命があることを喜ばんか! わしらの勝利じゃ」
なぜか、胸の奥底がじんわりと暖かくなった。そして、不意に全身から力が抜けた。
「助かった……? 助かった……! うおぉぉ助かったぞぉぉお!」
誰かが凱旋の雄叫びを挙げた。すると、すぐさま拡散するようにみんなが騒ぎ始めた。それはもう、まるで祭りのような賑やかさで、耳をすませると、街の中からも騒ぎ声が聞こえてきた。
「あぁー……よかったぁ……」
すぐ横でマナツが地面に座り込む。モミジも同じように安堵の表情を浮かべている。
ハルトだけは、いまいち状況が飲み込めていなかった。
ロイドが去り際、ハルトの肩に軽く手を置いた。防具の上からでもわかる、優しく、温かみのある手だった。
不意に、泣きそうになってしまった。唇を強く噛み、なんとか堪えた。その瞬間、感情の波が押し寄せた。
昼間から一秒たりとも緩めることのなかった神経がやけに過敏となっているようで、何だかよくわからなかった。嬉しさ、安堵、不甲斐なさ、解放感。色々な感情が混ざり合って、たぶん変な顔になっていたと思う。
それでも、いまだに胸に引っかかることがある。
「ユキオ……大丈夫かな?」
マナツとモミジは互いに見合い、揃って街の方も振り返った。
結局、ユキオが南門に来ることはなかった。最後に見た姿は中央広場で血相を変えているところだ。確実に何かあったに違いない。
お前がいなかったせいで危なかったんだぞ。とか、なんで来なかったんだよ。そんな子供みたいなことを言うつもりはない。ただただ、ユキオが心配だ。人助けに手間を食われすぎて、動けなかったのであれば全然良い。ただ、途中で魔物にやられていたら……?
人間はとてつもなく脆い。たとえAランクの冒険者だろうが、油断すればゴブリンの一撃で死に至ることもある。戦えば戦うほど、命が増えるわけではない。もちろん、技術や使える魔法、力などは経験として蓄積していく。しかし、体はいつでも一つであり、命は鍛えることができない。
「でも、大丈夫だよ。あいつなら……。きっと、戦えない人を助けてるだけだって」
微妙な雰囲気になってしまったまま、その日は家に帰ることにした。途中、見知らぬ冒険者の団体に祝賀会に誘われたが、さも当たり前のように断った。
家の目の前、暗闇に包まれた路地にひとりの男性が立っていた、正確には立っているシルエットがぼんやりと見えた。
ずんぐりとした体型ということしかわからないが、ひどく肩が落ちていることが遠目からでも察せた。
「……ユキオ?」
マナツとモミジも気が付いたようだ。シルエットはハルトに名を呼ばれると、ハッと顔をあげるようなモーションを取り、ものすごい勢いで駆け寄ってきた。
そして、顔が見えるくらいの位置まで走って来ると、ユキオはやけに真剣な面持ちであることがわかった。
「よかったー。ユキオ無事じゃん!」
「ほんと、よかったと思う……。うん、よかった……」
ホッと胸をなでおろすマナツとモミジ。ハルトも軽く息を吐き、体の力がスッと抜ける感覚を味わった。
しかし、眼前の大柄な彼は突然、勢いよく膝を付いて土下座をしたのであった。
「ふぃー、もうクッタクタだ」
ヤヒロが部屋に一つのベッドに思い切りダイブした。窓の外を眺めていたライズは部屋の中へと向き直り、疲弊した三人に目を向ける。
「それにしても、今回の魔物の群は何だったのでしょうか……」
イアンが何やら怪しげな薬品の入ったビンを左右に軽く揺すりながら言った。
「魔物の群は二回に渡って街を襲い、それ以降は今の所、特に何も起きていないね」
コマチは自慢の銀弓の手入れを念入りにしながら続けた。
「現れた魔物はDランクまでが最高。この程度なら、私たちはいらなかった気もするけどねぇ」
「今回の件はイレギュラーで、クエスト内容には含まれていない。明日からはまた日に数度、高ランクの魔物が現れるだろうな」
「あーあ! ボランティアかよ! こんなに疲れたってーのによ。臨時報酬くらいもらわないとやってらんねーよなぁ」
イレギュラー。この件に関しては、この街だけの出来事なのだろうか。もしかしたら、別のところでも同じように魔物の群が出現しているかもしれない。
今一度、窓の外に目を向け直す。
豆粒くらいの遥か果ての空。暗闇の絨毯にぼんやりと浮き出す光。自然的ではないのは明らかであるが、その光の正体に心当たりはなかった。
距離や正確な位置が定かではないため何とも言えないが、この街のずっと北には数日前までライズたちのいたイルコスタがある。
悪い予感とまでは言わないが、胸のざわめきがしばらく止まずにいた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロイドが壁の向こうに姿を消してから、どれくらいが経過しただろうか。決して短くはなかったと思う。
紫色の壁が徐々に色あせていき、最後は透明になって消え去った。手をかざして見ると、そこに物質と思わしき存在はなく、空気を撫でただけであった。
壁があったであろう場所の向こう側には、ひとりの老人が立っていた。まっすぐに天空を見つめている。悠然と立っているが、右腕からは血が滴っており、その足元には真っ二つに折れた樫の杖が転がっていた。
ゼシュがいち早く動き出し、すぐさま老人の元へと足早に駆け寄る。
「――ロイド様! ご無事ですか」
ロイドは動かない。寸分のブレもない立ち姿はとても大きく、そして威圧を放っていた。
「……問題ない。龍は逃してしまったがな……」
俄かに信じ難い話だ。あの氷龍を退けた? 一体、どんな手段を用いて逃したというのだろうか。
周りを見渡すと、誰一人としてその事実を受け止められないと言ったようにぽかんとしている。
「なんじゃ。お主ら、生きれたんじゃぞ? ほれ、命があることを喜ばんか! わしらの勝利じゃ」
なぜか、胸の奥底がじんわりと暖かくなった。そして、不意に全身から力が抜けた。
「助かった……? 助かった……! うおぉぉ助かったぞぉぉお!」
誰かが凱旋の雄叫びを挙げた。すると、すぐさま拡散するようにみんなが騒ぎ始めた。それはもう、まるで祭りのような賑やかさで、耳をすませると、街の中からも騒ぎ声が聞こえてきた。
「あぁー……よかったぁ……」
すぐ横でマナツが地面に座り込む。モミジも同じように安堵の表情を浮かべている。
ハルトだけは、いまいち状況が飲み込めていなかった。
ロイドが去り際、ハルトの肩に軽く手を置いた。防具の上からでもわかる、優しく、温かみのある手だった。
不意に、泣きそうになってしまった。唇を強く噛み、なんとか堪えた。その瞬間、感情の波が押し寄せた。
昼間から一秒たりとも緩めることのなかった神経がやけに過敏となっているようで、何だかよくわからなかった。嬉しさ、安堵、不甲斐なさ、解放感。色々な感情が混ざり合って、たぶん変な顔になっていたと思う。
それでも、いまだに胸に引っかかることがある。
「ユキオ……大丈夫かな?」
マナツとモミジは互いに見合い、揃って街の方も振り返った。
結局、ユキオが南門に来ることはなかった。最後に見た姿は中央広場で血相を変えているところだ。確実に何かあったに違いない。
お前がいなかったせいで危なかったんだぞ。とか、なんで来なかったんだよ。そんな子供みたいなことを言うつもりはない。ただただ、ユキオが心配だ。人助けに手間を食われすぎて、動けなかったのであれば全然良い。ただ、途中で魔物にやられていたら……?
人間はとてつもなく脆い。たとえAランクの冒険者だろうが、油断すればゴブリンの一撃で死に至ることもある。戦えば戦うほど、命が増えるわけではない。もちろん、技術や使える魔法、力などは経験として蓄積していく。しかし、体はいつでも一つであり、命は鍛えることができない。
「でも、大丈夫だよ。あいつなら……。きっと、戦えない人を助けてるだけだって」
微妙な雰囲気になってしまったまま、その日は家に帰ることにした。途中、見知らぬ冒険者の団体に祝賀会に誘われたが、さも当たり前のように断った。
家の目の前、暗闇に包まれた路地にひとりの男性が立っていた、正確には立っているシルエットがぼんやりと見えた。
ずんぐりとした体型ということしかわからないが、ひどく肩が落ちていることが遠目からでも察せた。
「……ユキオ?」
マナツとモミジも気が付いたようだ。シルエットはハルトに名を呼ばれると、ハッと顔をあげるようなモーションを取り、ものすごい勢いで駆け寄ってきた。
そして、顔が見えるくらいの位置まで走って来ると、ユキオはやけに真剣な面持ちであることがわかった。
「よかったー。ユキオ無事じゃん!」
「ほんと、よかったと思う……。うん、よかった……」
ホッと胸をなでおろすマナツとモミジ。ハルトも軽く息を吐き、体の力がスッと抜ける感覚を味わった。
しかし、眼前の大柄な彼は突然、勢いよく膝を付いて土下座をしたのであった。
2
お気に入りに追加
1,731
あなたにおすすめの小説

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。

A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる