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例えどんな理不尽な世界だとしても
穴ですか?
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「はぁ……はぁ……お、らッ!」
競り合っていたゴブリンもどきAの棍棒を押し返し、迫り来るもどきBの噛みつきを間一髪で避ける。すれ違いざまに剣の柄で頭を強打した。柔軟性のある頭部は打撃への衝撃を吸収し、大したダメージに繋がらない。もどきBは地面に押し返されると同時に、今度は手に持った棍棒でハルトの脛を狙い撃つ。
「くそっ!」
後ろに跳びのき、もどきBの攻撃を回避する。切迫した相手との対面は息がつまる。息が上がり、適切な判断能力が落ちる。こういう状況こそ、常に冷静にいなければいけない。そんなことは分かっているが、久々の素の力での戦闘のせいか、ロクに頭が回らない。
その場しのぎでの動きはやがて穴ができる。魔物は小さな穴ですら見逃さずに、付け込んで獲物を仕留める。もちろん冒険者も一緒だ。穴の探り合い。切迫した相手には力任せのパワープレイはよくない。
パーティーバフが切れたからわかることだが、ゴブリンもどきはかなり強い。普通のゴブリンはランクFの最弱を争う魔物だが、ゴブリンもどきはおそらくDランク相当。つまり、Dランクの冒険者と同格の強さを持つ。もちろん、テトラのパーティーにいた時はCランクだったハルトは、サシであれば負けることはない。しかし、相手はご丁寧に二匹いるわけだ。
なんで毎回二匹で来るんでしょうかね。
一人で戦う場合の魔法は、簡易的な無詠唱魔法しか使用できない。パーティーバフがあれば無詠唱でも大きな火球を放てるが、パーティーバフの切れた今、おそらく牽制用の拳サイズのものしか発動できないだろう。
しかし、ハルトは慣れていた。散々中途半端なポジションをこなして、学んだことは、中途半端な魔法だろうと使い方次第では武器になり得るということだ。
もどきAが棍棒をめちゃくちゃに振り回しながら突進して来る。単純に突っ込まれるよりもよっぽど厄介だ。そして、もどきBはもどきAの後ろに身を寄せて、先ほど同様にもどきAと競り合ったハルトを狙い撃つ作戦だろう。
「――ツイスト!」
体が半自動的に動き出す。身をよじり、紙一重でもどきAの棍棒を躱して、すれ違いざまにもどきAの左肩を渾身の力で斬りつける。
――浅い。そう思った瞬間スキルを解除し、左足でもどきAを蹴り倒す。そのままうつ伏せになったもどきAの首元、正確には頚椎めがけて剣を突き立てる。
右横からはもどきBが口をガバッと開き、飛びついて来ていた。とっさに剣から手を離し、魔法を無詠唱で発動する。拳サイズの火球を生成。もどきBの口内に叩き込む。
一瞬、もどきBの動きが固まる。その穴をハルトは見逃さない。右肘でもどきBの頭を空中で強打。そのまま地面に身を投げ出して口を強引に閉じさせる。勢いよく閉じたゴブリンの口元からボンッという破裂音が鳴る。火球の爆発した音だ。
もどきBの動きが完全に止まったことを確認して、身を起こす。
「だっ……はぁー。勝てたぁ……」
座りたい気持ちを抑え、剣を手にとって先を急ぐ。休んでいる暇はない。魔物の血の匂いは魔物をおびき寄せる。その場に止まれば、新手の魔物が寄ってきてしまうかもしれない。まぁ、そのような危惧は今更かもしれないが……。
「みんな、大丈夫かな……」
正直、三人の元々の強さは知らない。初戦でいきなり圧倒的能力が開花してしまったものだから、どれほどの戦闘スキルとソロでの戦い方を熟知しているかは、未知だ。こんなことなら、しっかり確認しておくんだった。知っていたところで、こんな状況になってしまったら何の意味もなさないが。
ハルトは魔剣士の中ではそれなりに戦い方を心得ている方だ。それを比べるわけではないが、三人もそれなりに工夫した動きをしなければ魔物と渡り合えないだろう。
しかし、今は心配をすることしかできない。ならば、やれることはいち早くギルド目指して進むしかない。幸い、細道を通り抜ける人は少ない。それもそのはず。細道での魔物との戦闘は稼働できる範囲が狭いため、とても難しい。
冒険者はそのことを理解し、民間人は単純に狭いところで魔物と遭遇したらどうなるかをわかっているため、細道は人通りが少ない。大通りとまるで対極だ。
直線は全力で駆け抜け、曲がり角はスピードを落とし、息を殺して待ち伏せがないかどうかを確認。これをひたすら繰り返して、入り組んだ迷路のような路地を進む。
正直、怖すぎて胸が張り裂けそうだ。冒険者は一人で冒険をしてはいけない。イレギュラーとはいえ、まさか街中で冒険をする羽目になるとは思わなかった。
今の所、今回の魔物の群れではCランク以上の魔物は目にしていない。しかし、いないとも限らない。Dランクまでの魔物であればなんとかなるが、Cランクとなると話は別だ。おそらくハルト一人では全く太刀打ちできない。
「怖すぎるだろ……」
つい口に出してしまった。だって、マジで怖いし……。
ギルドの裏手まであとどれくらいだろうか。くねった道のりのため、正確には分からないが残り十分ほどといったところだろう。
曲がり角でスピードを落として、次の道を確認する。思わずため息を吐きそうになった。
いるやんけ……。
ゴブリンもどきが二匹、やはり対になってたむろしている。どうする。引き返すとなるとかなりの時間を要してしまう。
喉を鳴らす。
「……くはぁ」
覚悟を決めて剣をそっと石畳の隙間に突き立て、魔法を詠唱する。相手にバレていないのであれば、魔法の使用も可能だ。といっても、魔剣士の魔法なのでそれだけで倒しきることは不可能ではある。しかし、それでもそれなりにダメージを与えることは可能だ。
五分間、ひたすら心の中で詠唱を想像、というよりは呟く。胸の奥、心臓よりもさらに奥から熱い何かがじわじわと右手に集中し、体が燃えるように熱くなる。
「――行くぞ!」
誰に言うわけでもなく、自分に言い聞かせ、曲がり角を勢いよく飛び出す。同時にもどきたちの姿を確認する前に魔法を発動する。燃えたぎった体とは裏腹に、直径一メートルほどの氷塊が勢いよく射出。もどき二匹を側面から強襲した。地面に置いた棍棒を手に取る間もなく、二匹のもどきは吹き飛ばされる。
手応えはあった。しかし、倒し切れていないだろう。地面に伏したもどきにトドメをさすべく、剣を手に取り、駆け出した。身を風に乗せ、全力で駆ける。
――穴だ。
その穴を魔物は見逃さない。
不意に殺意を感じた。突き刺すような視線とピリピリ震える肌。その殺意が上空から放たれていることに気が付いた時には、既に棍棒は眼前に迫っていた。スピードを乗せた体を全力で、言葉通り死ぬ気でブレーキをかけた。ガガガッと地面を削るような音が響く。
棍棒はハルトの鼻先をかすめ、地面を勢いよく叩いた。砕けた石のつぶてがいくつかむき出しの顔に浅く傷をつける。
上空から降り注いだもどきCの存在に思わず肝を冷やした。一瞬、あと一瞬気がつくのが遅れていたら、脳天を叩き割られていただろう。
これまで必ずと言っていいほど二匹で行動していた魔物。それゆえにハルトは今回も二匹だと、勝手に思い込んでいた。本来であれば、周囲を念入りに見回して、他に魔物がいないのかどうかを確認しなければならなかった。
一瞬の油断は、命を落とす大きな隙となる。
恐怖か、魔法の反動か分からないが、体が硬直する。
もどきCの蹴りによって、下腹部に鋭い痛みが走った。さらに体当たりで地面に倒され、馬乗りの形を取られる。
「しまっ――!」
剣を持つ右手を踏みつけられ、自由を失った。魔法も先ほど発動したばかりのため、使用できない。
やばいやばいやばい。本当にやばい。大量の金貨を目の前にしたユキオじゃないけど、本当にやばいしか出てこない。やばい。……やばい!
もどきCはニヤリと口角をあげ、棍棒をくるくると回し、勢いよく振り上げた。
思わずか細い悲鳴が漏れる。
「――『バニッシュ』!」
もどきCの体が勢いよく吹き飛ぶ。
理解できなかった。回らない頭で声の主を必死に思い出そうとするが、なかなか出てこない。
ハルトを助けた男性は手を思い切り伸ばしたのか、倒れたハルトの視界に顔は映らない。細いレイピアだけが、空を両断するようにそこにあった。
身を起こして振り返る。
最初に目に入ってきたのはジャラジャラとやかましく鳴り響く装飾品の数々であった。
競り合っていたゴブリンもどきAの棍棒を押し返し、迫り来るもどきBの噛みつきを間一髪で避ける。すれ違いざまに剣の柄で頭を強打した。柔軟性のある頭部は打撃への衝撃を吸収し、大したダメージに繋がらない。もどきBは地面に押し返されると同時に、今度は手に持った棍棒でハルトの脛を狙い撃つ。
「くそっ!」
後ろに跳びのき、もどきBの攻撃を回避する。切迫した相手との対面は息がつまる。息が上がり、適切な判断能力が落ちる。こういう状況こそ、常に冷静にいなければいけない。そんなことは分かっているが、久々の素の力での戦闘のせいか、ロクに頭が回らない。
その場しのぎでの動きはやがて穴ができる。魔物は小さな穴ですら見逃さずに、付け込んで獲物を仕留める。もちろん冒険者も一緒だ。穴の探り合い。切迫した相手には力任せのパワープレイはよくない。
パーティーバフが切れたからわかることだが、ゴブリンもどきはかなり強い。普通のゴブリンはランクFの最弱を争う魔物だが、ゴブリンもどきはおそらくDランク相当。つまり、Dランクの冒険者と同格の強さを持つ。もちろん、テトラのパーティーにいた時はCランクだったハルトは、サシであれば負けることはない。しかし、相手はご丁寧に二匹いるわけだ。
なんで毎回二匹で来るんでしょうかね。
一人で戦う場合の魔法は、簡易的な無詠唱魔法しか使用できない。パーティーバフがあれば無詠唱でも大きな火球を放てるが、パーティーバフの切れた今、おそらく牽制用の拳サイズのものしか発動できないだろう。
しかし、ハルトは慣れていた。散々中途半端なポジションをこなして、学んだことは、中途半端な魔法だろうと使い方次第では武器になり得るということだ。
もどきAが棍棒をめちゃくちゃに振り回しながら突進して来る。単純に突っ込まれるよりもよっぽど厄介だ。そして、もどきBはもどきAの後ろに身を寄せて、先ほど同様にもどきAと競り合ったハルトを狙い撃つ作戦だろう。
「――ツイスト!」
体が半自動的に動き出す。身をよじり、紙一重でもどきAの棍棒を躱して、すれ違いざまにもどきAの左肩を渾身の力で斬りつける。
――浅い。そう思った瞬間スキルを解除し、左足でもどきAを蹴り倒す。そのままうつ伏せになったもどきAの首元、正確には頚椎めがけて剣を突き立てる。
右横からはもどきBが口をガバッと開き、飛びついて来ていた。とっさに剣から手を離し、魔法を無詠唱で発動する。拳サイズの火球を生成。もどきBの口内に叩き込む。
一瞬、もどきBの動きが固まる。その穴をハルトは見逃さない。右肘でもどきBの頭を空中で強打。そのまま地面に身を投げ出して口を強引に閉じさせる。勢いよく閉じたゴブリンの口元からボンッという破裂音が鳴る。火球の爆発した音だ。
もどきBの動きが完全に止まったことを確認して、身を起こす。
「だっ……はぁー。勝てたぁ……」
座りたい気持ちを抑え、剣を手にとって先を急ぐ。休んでいる暇はない。魔物の血の匂いは魔物をおびき寄せる。その場に止まれば、新手の魔物が寄ってきてしまうかもしれない。まぁ、そのような危惧は今更かもしれないが……。
「みんな、大丈夫かな……」
正直、三人の元々の強さは知らない。初戦でいきなり圧倒的能力が開花してしまったものだから、どれほどの戦闘スキルとソロでの戦い方を熟知しているかは、未知だ。こんなことなら、しっかり確認しておくんだった。知っていたところで、こんな状況になってしまったら何の意味もなさないが。
ハルトは魔剣士の中ではそれなりに戦い方を心得ている方だ。それを比べるわけではないが、三人もそれなりに工夫した動きをしなければ魔物と渡り合えないだろう。
しかし、今は心配をすることしかできない。ならば、やれることはいち早くギルド目指して進むしかない。幸い、細道を通り抜ける人は少ない。それもそのはず。細道での魔物との戦闘は稼働できる範囲が狭いため、とても難しい。
冒険者はそのことを理解し、民間人は単純に狭いところで魔物と遭遇したらどうなるかをわかっているため、細道は人通りが少ない。大通りとまるで対極だ。
直線は全力で駆け抜け、曲がり角はスピードを落とし、息を殺して待ち伏せがないかどうかを確認。これをひたすら繰り返して、入り組んだ迷路のような路地を進む。
正直、怖すぎて胸が張り裂けそうだ。冒険者は一人で冒険をしてはいけない。イレギュラーとはいえ、まさか街中で冒険をする羽目になるとは思わなかった。
今の所、今回の魔物の群れではCランク以上の魔物は目にしていない。しかし、いないとも限らない。Dランクまでの魔物であればなんとかなるが、Cランクとなると話は別だ。おそらくハルト一人では全く太刀打ちできない。
「怖すぎるだろ……」
つい口に出してしまった。だって、マジで怖いし……。
ギルドの裏手まであとどれくらいだろうか。くねった道のりのため、正確には分からないが残り十分ほどといったところだろう。
曲がり角でスピードを落として、次の道を確認する。思わずため息を吐きそうになった。
いるやんけ……。
ゴブリンもどきが二匹、やはり対になってたむろしている。どうする。引き返すとなるとかなりの時間を要してしまう。
喉を鳴らす。
「……くはぁ」
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手応えはあった。しかし、倒し切れていないだろう。地面に伏したもどきにトドメをさすべく、剣を手に取り、駆け出した。身を風に乗せ、全力で駆ける。
――穴だ。
その穴を魔物は見逃さない。
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上空から降り注いだもどきCの存在に思わず肝を冷やした。一瞬、あと一瞬気がつくのが遅れていたら、脳天を叩き割られていただろう。
これまで必ずと言っていいほど二匹で行動していた魔物。それゆえにハルトは今回も二匹だと、勝手に思い込んでいた。本来であれば、周囲を念入りに見回して、他に魔物がいないのかどうかを確認しなければならなかった。
一瞬の油断は、命を落とす大きな隙となる。
恐怖か、魔法の反動か分からないが、体が硬直する。
もどきCの蹴りによって、下腹部に鋭い痛みが走った。さらに体当たりで地面に倒され、馬乗りの形を取られる。
「しまっ――!」
剣を持つ右手を踏みつけられ、自由を失った。魔法も先ほど発動したばかりのため、使用できない。
やばいやばいやばい。本当にやばい。大量の金貨を目の前にしたユキオじゃないけど、本当にやばいしか出てこない。やばい。……やばい!
もどきCはニヤリと口角をあげ、棍棒をくるくると回し、勢いよく振り上げた。
思わずか細い悲鳴が漏れる。
「――『バニッシュ』!」
もどきCの体が勢いよく吹き飛ぶ。
理解できなかった。回らない頭で声の主を必死に思い出そうとするが、なかなか出てこない。
ハルトを助けた男性は手を思い切り伸ばしたのか、倒れたハルトの視界に顔は映らない。細いレイピアだけが、空を両断するようにそこにあった。
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