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例えどんな理不尽な世界だとしても
全員魔剣士ですか?
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「あー帰って早く寝たい。いますぐに」
石レンガで舗装された小橋を渡りながら、ハルトは今日何度目かの口癖をぼやく。黒髪の短髪をぼりぼりとかきむしり、猫背で首を垂れながら歩くその姿はまさに無気力を具現化したようだ。
「そもそもなんでこんなことになったんだ?」
未だに自分の状況を理解できないハルトは、つい三十分前のことを今一度思いだす。
「ハルト、すまないがパーティを抜けてくれ」
ハルトの眼前で申し訳なさそうに頭を下げるテトラ。大柄な体つきで190㎝を優に超えるテトラが頭を下げてもなお、ハルトは少し見上げなければいけない。
まさに突然の出来事であった。世界の半分を魔王が支配する世界。その魔王を討ち滅ぼす存在を育成する王国の学校を卒業して三年。ずっと組んでいたパーティーのリーダーから、ハルトはこうして脱退を迫られているのである。
人知れず嫌われていたとか、そんな話は無かったと思う。だからこそ、ハルトはテトラの発言の意味がうまく飲み込めなかった。
「ちょ、ちょっとまってテトラ。どうして急に俺がパーティーを抜けなくちゃいけないんだ?」
普段は常に眠そうにしているハルトも、さすがに少しだけ目を見開いて食い入るようにテトラに迫る。
「……実は王国側から指定されるパーティーの上限が、五人から四人に変更になったんだ。それで、本当にすまないんだが前衛も後衛も中途半端な魔法剣士はパーティーに置けなくなった……」
「そ、そんな……」
この世界では勇者の見習いとされる冒険者はソロでの活動は認められておらず、必ず複数人でパーティーを組んで魔物を討伐しなければならない。しかし、パーティー人数が六人以上で魔物が蔓延る区域に足を踏み入れると、途端に魔物が群れを成して襲ってくるという法則が存在するため、今まで王国はパーティー上限を五人に設定していたのである。
「今までお前と一緒に組んできたけれど、こればっかりは酷な話だが譲ることはできない。俺はリーダーとして決断しなくちゃいけないんだ。パーティーを……抜けてくれ!」
数秒の沈黙の後、ハルトは口を開いた。
「はぁ……。分かったよ、パーティーは抜ける。ここで駄々をコネてもどうにもならなそうだし」
いつもパーティーのために頭を常に働かして、最善の策を取るテトラが苦渋の気持ちで決断したことである。どんなにハルトが異議を申し立てたところで、彼の意見が代わることはないだろう。そして、それは今までずっと一緒のパーティーにいたハルト自身がよくわかっていた。
そして思考が行動に追い付かないままに、パーティーから追放された今に至る。分かれ際にテトラから聞いた、今回の件で追放された者が集まるギルドへと足を運んでいる次第だ。
レンガ造りの小さな集会所の門を重い足取りでくぐる。集会所の内部はとても簡素なつくりだ。木製の卓が等間隔に設置され、突き当りの壁にはずらりとクエストの用紙が雑に張り巡らされている。
集会所には約十五人ほどの冒険者がいた。卓を囲んで話し合っている者もいれば、周りをきょろきょろとしながら不安げに立ち尽くす者もいる。おそらく、この場にいるすべての者がパーティーから用なしとして追放された身であろう。
この世界では誰もが冒険者になることができるわけではない。数十人に一人の割合で、生まれつき体のどこかに勇者の印とされる痣がある。その痣を持った人間が、勇者の見習い職とされる冒険者に就くことを王国から強要されるのだ。
そして勇者の印を持つ者は、特例がない限り冒険者以外の職に就くことは許されない。つまり、パーティーから追放されてしまえば、次のパーティーを見つけない限り無職を貫くことになる。
「うーん、みんな既にパーティーを再結成してるみたいだな」
ハルトが集会所に赴いたのは日が高くなってからのこと。既に集会所に来ていた大半の者が、我先にと寄り合ってパーティーを再結成してしまっているようだ。そこで、残って隅で立っている三人にそれぞれ声をかけ、卓を囲むことにした。
「最初に聞いておくけれど、みんな今回の件でパーティーを追放されたって認識で大丈夫だよね?」
本来であれば、ハルトはこのような進行役は務めるタイプではないのだが、今回に関しては仕方なく率先して話を進める役割を取る。
「そうよ。全く、腹立たしい話よね。朝、いつも通りに集まったら急にパーティーを抜けてくれっていうんだから、冗談じゃない!」
ハルトの質問に真っ先に反応したのは、透き通るような翡翠色の瞳に金色の長い髪をなびかせた少女であった。そして、少女に続いて残りの二名も無言でうなずく。
「あ、私はマナツって名前。よろしくね!」
「俺はハルト。よろしくな」
ハルトはマナツに手を差し出す。差し出された手をマナツはしばし眺め、バシッと振り払った。
「男はあんまり信用してないの。男ってクズが多いでしょ?」
そんなことを男性を前に堂々と言いのけるマナツに、ハルトと他二人は思わず頬を引きつらせる。
「僕はユキオ。よろしくね」
大柄な体躯に緩い表情の男が名乗る。細目とずんぐりとした図体がどこか和やかなオーラを放っている。
「わ、私はその、えっとモミジって言います……」
うつむきながら消え入りそうな小さな声で最後に自己紹介をしたのはモミジ。前髪を隠すように伸ばした薄桃色のショートボブの少女。常に下向きで時折チラッと様子見のように目線を上げる。どうやら、相当な人見知りのようだ。
「それで、もう他に残ってる人がいないからとりあえず、この四人でパーティーを組まないとならないっぽいけど、みんないいよね?」
「仕方ないわね。本当なら女性だけで組みたいところだけど、そうも言ってられない状況だし……」
「僕も問題ないよ。よろしくねー」
「わ、私も大丈夫……だと思います」
こうして成り行きではあるが、不安しか残らない四人でのパーティーが結成された。この時点でハルトが集会所を見回すと、他の追放された者も例外なくパーティーを結成して続々と集会所から出て行っている。
やはり、みんな急な出来事とはいえ、パーティーから用なし扱いされた立場である。せめてその集団の中では取り残されないように必死になった結果だろう。
強要はされるが、手厚い保証や立場が確立されていないのが冒険者というもの。自ら行動しなければ、路頭に迷うのは必然なのだ。
「肝心なことを聞き忘れてたんだけど、みんなの職業って? ちなみに俺は魔剣士ね」
勇者の印を得た人間は十四歳になると、印のカタチが変化する。そして変化した種類に応じて職業が割り当てられるのだ。
パーティーの構成上、職業は前衛職と後衛職でバランスよく分かれる必要がある。接近系統の職業は前衛を担当し、遠距離系統の職業は後衛を担当する。しかし、魔剣士は特殊な職業で、剣を用いた前衛と魔法を用いた後衛のどちらもバランスよく務めることができる。しかし、どちらも特化というわけではないため、そこまで恵まれた職業とはお世辞にも言うことはできない。簡単に言えば器用貧乏なのだ。
ハルトは左手に浮かび上がる痣を三人に見えるように突き出す。他三人はその痣を見て、息をごくりと飲み込む。魔剣士はとても希少な職業だが、三人は魔剣士という希少さに驚いているという様子には見えない。
「で、みんなの職業は?」
ハルトの問いに誰一人として口を開こうとはしない。その代わりにマナツとユキオはそれぞれ鎖骨と左肩を見せるように服をずらす。
場の空気が徐々に冷え切っていくのを四人は確かに感じていた。
三人が印を見せ、残された希望とも呼べるモミジに三人の視線が集まる。
モミジは半ば泣きだしそうになりながら、右の手のひらを前に突き出した。
そしてその印を見て、ハルトは肩をガクッと落とした。
「みんな魔剣士かよ……もう帰って寝たい」
こうして、魔剣士四人という偏りまくったパーティーが結成されたのである。
石レンガで舗装された小橋を渡りながら、ハルトは今日何度目かの口癖をぼやく。黒髪の短髪をぼりぼりとかきむしり、猫背で首を垂れながら歩くその姿はまさに無気力を具現化したようだ。
「そもそもなんでこんなことになったんだ?」
未だに自分の状況を理解できないハルトは、つい三十分前のことを今一度思いだす。
「ハルト、すまないがパーティを抜けてくれ」
ハルトの眼前で申し訳なさそうに頭を下げるテトラ。大柄な体つきで190㎝を優に超えるテトラが頭を下げてもなお、ハルトは少し見上げなければいけない。
まさに突然の出来事であった。世界の半分を魔王が支配する世界。その魔王を討ち滅ぼす存在を育成する王国の学校を卒業して三年。ずっと組んでいたパーティーのリーダーから、ハルトはこうして脱退を迫られているのである。
人知れず嫌われていたとか、そんな話は無かったと思う。だからこそ、ハルトはテトラの発言の意味がうまく飲み込めなかった。
「ちょ、ちょっとまってテトラ。どうして急に俺がパーティーを抜けなくちゃいけないんだ?」
普段は常に眠そうにしているハルトも、さすがに少しだけ目を見開いて食い入るようにテトラに迫る。
「……実は王国側から指定されるパーティーの上限が、五人から四人に変更になったんだ。それで、本当にすまないんだが前衛も後衛も中途半端な魔法剣士はパーティーに置けなくなった……」
「そ、そんな……」
この世界では勇者の見習いとされる冒険者はソロでの活動は認められておらず、必ず複数人でパーティーを組んで魔物を討伐しなければならない。しかし、パーティー人数が六人以上で魔物が蔓延る区域に足を踏み入れると、途端に魔物が群れを成して襲ってくるという法則が存在するため、今まで王国はパーティー上限を五人に設定していたのである。
「今までお前と一緒に組んできたけれど、こればっかりは酷な話だが譲ることはできない。俺はリーダーとして決断しなくちゃいけないんだ。パーティーを……抜けてくれ!」
数秒の沈黙の後、ハルトは口を開いた。
「はぁ……。分かったよ、パーティーは抜ける。ここで駄々をコネてもどうにもならなそうだし」
いつもパーティーのために頭を常に働かして、最善の策を取るテトラが苦渋の気持ちで決断したことである。どんなにハルトが異議を申し立てたところで、彼の意見が代わることはないだろう。そして、それは今までずっと一緒のパーティーにいたハルト自身がよくわかっていた。
そして思考が行動に追い付かないままに、パーティーから追放された今に至る。分かれ際にテトラから聞いた、今回の件で追放された者が集まるギルドへと足を運んでいる次第だ。
レンガ造りの小さな集会所の門を重い足取りでくぐる。集会所の内部はとても簡素なつくりだ。木製の卓が等間隔に設置され、突き当りの壁にはずらりとクエストの用紙が雑に張り巡らされている。
集会所には約十五人ほどの冒険者がいた。卓を囲んで話し合っている者もいれば、周りをきょろきょろとしながら不安げに立ち尽くす者もいる。おそらく、この場にいるすべての者がパーティーから用なしとして追放された身であろう。
この世界では誰もが冒険者になることができるわけではない。数十人に一人の割合で、生まれつき体のどこかに勇者の印とされる痣がある。その痣を持った人間が、勇者の見習い職とされる冒険者に就くことを王国から強要されるのだ。
そして勇者の印を持つ者は、特例がない限り冒険者以外の職に就くことは許されない。つまり、パーティーから追放されてしまえば、次のパーティーを見つけない限り無職を貫くことになる。
「うーん、みんな既にパーティーを再結成してるみたいだな」
ハルトが集会所に赴いたのは日が高くなってからのこと。既に集会所に来ていた大半の者が、我先にと寄り合ってパーティーを再結成してしまっているようだ。そこで、残って隅で立っている三人にそれぞれ声をかけ、卓を囲むことにした。
「最初に聞いておくけれど、みんな今回の件でパーティーを追放されたって認識で大丈夫だよね?」
本来であれば、ハルトはこのような進行役は務めるタイプではないのだが、今回に関しては仕方なく率先して話を進める役割を取る。
「そうよ。全く、腹立たしい話よね。朝、いつも通りに集まったら急にパーティーを抜けてくれっていうんだから、冗談じゃない!」
ハルトの質問に真っ先に反応したのは、透き通るような翡翠色の瞳に金色の長い髪をなびかせた少女であった。そして、少女に続いて残りの二名も無言でうなずく。
「あ、私はマナツって名前。よろしくね!」
「俺はハルト。よろしくな」
ハルトはマナツに手を差し出す。差し出された手をマナツはしばし眺め、バシッと振り払った。
「男はあんまり信用してないの。男ってクズが多いでしょ?」
そんなことを男性を前に堂々と言いのけるマナツに、ハルトと他二人は思わず頬を引きつらせる。
「僕はユキオ。よろしくね」
大柄な体躯に緩い表情の男が名乗る。細目とずんぐりとした図体がどこか和やかなオーラを放っている。
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うつむきながら消え入りそうな小さな声で最後に自己紹介をしたのはモミジ。前髪を隠すように伸ばした薄桃色のショートボブの少女。常に下向きで時折チラッと様子見のように目線を上げる。どうやら、相当な人見知りのようだ。
「それで、もう他に残ってる人がいないからとりあえず、この四人でパーティーを組まないとならないっぽいけど、みんないいよね?」
「仕方ないわね。本当なら女性だけで組みたいところだけど、そうも言ってられない状況だし……」
「僕も問題ないよ。よろしくねー」
「わ、私も大丈夫……だと思います」
こうして成り行きではあるが、不安しか残らない四人でのパーティーが結成された。この時点でハルトが集会所を見回すと、他の追放された者も例外なくパーティーを結成して続々と集会所から出て行っている。
やはり、みんな急な出来事とはいえ、パーティーから用なし扱いされた立場である。せめてその集団の中では取り残されないように必死になった結果だろう。
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ハルトは左手に浮かび上がる痣を三人に見えるように突き出す。他三人はその痣を見て、息をごくりと飲み込む。魔剣士はとても希少な職業だが、三人は魔剣士という希少さに驚いているという様子には見えない。
「で、みんなの職業は?」
ハルトの問いに誰一人として口を開こうとはしない。その代わりにマナツとユキオはそれぞれ鎖骨と左肩を見せるように服をずらす。
場の空気が徐々に冷え切っていくのを四人は確かに感じていた。
三人が印を見せ、残された希望とも呼べるモミジに三人の視線が集まる。
モミジは半ば泣きだしそうになりながら、右の手のひらを前に突き出した。
そしてその印を見て、ハルトは肩をガクッと落とした。
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