49 / 68
第二部
16.その正体
しおりを挟む
「さて、じゃあ本当に帰るよ」
膝裏に腕が回されて抱き上げられた。ハーディは一瞬眉を顰める。
「あのさ、君。元から軽かったけど、ちょっと軽すぎじゃないか」
「仕方がないじゃない。どこかの魔術師の夢ばかり見るから、ちゃんとご飯も食べられなかったのよ」
近づいた顔を見つめながら言うと、ハーディは申し訳なさそうな顔をした。
「……おれのせいか」
「今度思いっきりお菓子を食べるのに付き合ってもらうんだから」
「それは、まあ、喜んで」
偉大な魔術師さまが心の底から凹んでいる様なんて、なかなか見られるものではない。今はこの顔が見られただけでも、よしとするわ。
「しっかり掴まって。首に手回して」
言われた通りに、ハーディの首に手を回した。距離が近くてなんだかそわそわして、心臓の鼓動が速くなる。
「飛べ」
ハーディが呪文を唱えると、青い魔法の光が広がっていく。来た時と似たような、浮遊感がわたしを包む。目を閉じたら、やさしい声がした。
「大丈夫。ちゃんと連れて帰るから」
背中に回されたハーディの腕が、ぎゅっとわたしを抱き寄せる。体が密着して、さらに心臓が速く脈打つ。
下に落ちていくような感覚が続いて、その間わたしはずっと目を瞑っていた。
とん、と地に足がつく音がした。
「着いたよ」
目を開けると、見慣れた自分の部屋だった。
思えば、明るい中でハーディに会うのは初めてだった。太陽の光に照らされた銀髪は眩しいぐらいにきれいだった。
すぐに下ろされるかと思ったのに、ハーディはわたしを抱きかかえたままだった。
顔を覗き込んだら、青い瞳がとろんとして、わたしを見ている。
「ハーディ?」
返事はなくて、無言で貪るようにキスをされた。角度を変えて何度も何度も。隙をついて、舌が入り込んでくる。ひっこめたわたしの舌を熱いそれが絡めとる。上顎を舐められて、歯列をなぞられる。
呼吸さえ奪われてしまうような、深い口づけ。触れられてもいないのにお腹の奥がきゅんとなった。
「………はぁっ」
唇が離れた拍子に唾液が透明な糸を引いた。自分のしていることが途端に恥ずかしくなって、顔に血が集まってくる。
ハーディは寝台に向かって歩く。
寝台に背が触れたかと思うと、そのままハーディが覆いかぶさってきた。体重で寝台がぎしりと軋む。
ずっと、隠してきた瞳の炎を、ハーディはもう隠していなかった。
鼻先が触れそうな距離で、わたしをじっと見つめる。大きな手が、ナイトウェアに伸びてくる。
「あ、あの、ハーディっ!」
嫌ではない。けれど、ハーディにしては性急だなと思った。いつもの彼なら、わたしの顔が真っ赤になるようなことを延々と囁きながらこういうことをする。それがない。
陽の光の下に肌を晒すのかと思うととても恥ずかしい。
けれど、期待してしまう。これから起きることを、彼とわたしですることを。
がくんと、急にハーディの頭が落ちた。
「え、え、な、なに?」
力の抜けたハーディの体が、わたしの上に重くのしかかる。ハーディの体で寝台に縫い付けられたようになって、身動きが取れない。
「すー……」
静かに寝息を立てて、ハーディは寝ていた。
「うそでしょ……」
人の胸のときめきを返せ。ものすごくどきどきしたというのに。
ハーディの寝顔をみるのもはじめてだった。「眠るまで傍にいて」と何度かせがんだから、ハーディはわたしの寝顔を何度か見たのだろうけど。起きている時の飄々とした雰囲気が抜け落ちた寝顔は、随分と幼く見える。本当に三百歳を超えているのかしら。
恐る恐るやわらかな銀髪を撫でる。ハーディは起きる気配もなく、すやすやと寝ている。
「姫様、おはようございます」
丁寧な三回のノックの後、コルネリアの声が響いた。
ナイトウェアで赤い顔をしたわたし。
乱れたシーツ。
覆いかぶさる謎の男。
これは、よくない。とてもよろしくないわ。
何もないのに、確実に何かあった様相を呈している。唯一現状を打ち崩すことができそうな偉大な魔術師本人は、わたしの胸元に頭を埋めて穏やかに寝入っている。
「あ、え、おはようございますっ」
変に上擦った声しか出なかった。
扉を開いていくのが、とてもゆっくりに見えた。永遠に開けないでと思ったのに。逃れようのない現実を前に、なんて言い訳をしよう。できるだけハーディを悪者扱いしない方法を考えたけれど、何も思い浮かばなかった。
扉を開けたコルネリアの眉が一瞬動いた。とても小さな声で「あら」と言うのが聞こえた。
途端に、体にかかる重さが消えた。今まで動けなかった反動で勢いよく起き上がってしまった。
「姫様のお気に入りの小鳥、また来てくれたんですね」
「えっ……」
寝台を見回すと、枕元で銀色の翼の小さな小鳥が眠っていた。ぴぃーと微かに鳴いている。
「姫様、ずっと待っておられましたもんね」
わたしのお気に入りの小鳥。ほかとは違う頭の、とさかのようなふわっとした毛。
どういうことなのかは、あとで目覚めた本人に聞くことにするわ。
「久しぶりだから、今日は沢山パンをあげないといけないですね」
表情一つ変えずにコルネリアは言った。誰にもバレていないと思っていたのに。
世の中はわたしが知られていないと思っているだけで、本当はみんな知っていることばかりなのかもしれない。
「朝食はいかがなされますか?」
「頂くわ」
どきどきして、緊張して、そして安心したらとてもお腹が空いた。珍しく今日はちゃんと食べられそうだ。
わたしの返事を聞いたコルネリアの瞳が、一瞬嬉しそうな色を見せて、すぐいつもの顔に戻った。今日も変わらず、コルネリアは仕事のできる侍女だ。
膝裏に腕が回されて抱き上げられた。ハーディは一瞬眉を顰める。
「あのさ、君。元から軽かったけど、ちょっと軽すぎじゃないか」
「仕方がないじゃない。どこかの魔術師の夢ばかり見るから、ちゃんとご飯も食べられなかったのよ」
近づいた顔を見つめながら言うと、ハーディは申し訳なさそうな顔をした。
「……おれのせいか」
「今度思いっきりお菓子を食べるのに付き合ってもらうんだから」
「それは、まあ、喜んで」
偉大な魔術師さまが心の底から凹んでいる様なんて、なかなか見られるものではない。今はこの顔が見られただけでも、よしとするわ。
「しっかり掴まって。首に手回して」
言われた通りに、ハーディの首に手を回した。距離が近くてなんだかそわそわして、心臓の鼓動が速くなる。
「飛べ」
ハーディが呪文を唱えると、青い魔法の光が広がっていく。来た時と似たような、浮遊感がわたしを包む。目を閉じたら、やさしい声がした。
「大丈夫。ちゃんと連れて帰るから」
背中に回されたハーディの腕が、ぎゅっとわたしを抱き寄せる。体が密着して、さらに心臓が速く脈打つ。
下に落ちていくような感覚が続いて、その間わたしはずっと目を瞑っていた。
とん、と地に足がつく音がした。
「着いたよ」
目を開けると、見慣れた自分の部屋だった。
思えば、明るい中でハーディに会うのは初めてだった。太陽の光に照らされた銀髪は眩しいぐらいにきれいだった。
すぐに下ろされるかと思ったのに、ハーディはわたしを抱きかかえたままだった。
顔を覗き込んだら、青い瞳がとろんとして、わたしを見ている。
「ハーディ?」
返事はなくて、無言で貪るようにキスをされた。角度を変えて何度も何度も。隙をついて、舌が入り込んでくる。ひっこめたわたしの舌を熱いそれが絡めとる。上顎を舐められて、歯列をなぞられる。
呼吸さえ奪われてしまうような、深い口づけ。触れられてもいないのにお腹の奥がきゅんとなった。
「………はぁっ」
唇が離れた拍子に唾液が透明な糸を引いた。自分のしていることが途端に恥ずかしくなって、顔に血が集まってくる。
ハーディは寝台に向かって歩く。
寝台に背が触れたかと思うと、そのままハーディが覆いかぶさってきた。体重で寝台がぎしりと軋む。
ずっと、隠してきた瞳の炎を、ハーディはもう隠していなかった。
鼻先が触れそうな距離で、わたしをじっと見つめる。大きな手が、ナイトウェアに伸びてくる。
「あ、あの、ハーディっ!」
嫌ではない。けれど、ハーディにしては性急だなと思った。いつもの彼なら、わたしの顔が真っ赤になるようなことを延々と囁きながらこういうことをする。それがない。
陽の光の下に肌を晒すのかと思うととても恥ずかしい。
けれど、期待してしまう。これから起きることを、彼とわたしですることを。
がくんと、急にハーディの頭が落ちた。
「え、え、な、なに?」
力の抜けたハーディの体が、わたしの上に重くのしかかる。ハーディの体で寝台に縫い付けられたようになって、身動きが取れない。
「すー……」
静かに寝息を立てて、ハーディは寝ていた。
「うそでしょ……」
人の胸のときめきを返せ。ものすごくどきどきしたというのに。
ハーディの寝顔をみるのもはじめてだった。「眠るまで傍にいて」と何度かせがんだから、ハーディはわたしの寝顔を何度か見たのだろうけど。起きている時の飄々とした雰囲気が抜け落ちた寝顔は、随分と幼く見える。本当に三百歳を超えているのかしら。
恐る恐るやわらかな銀髪を撫でる。ハーディは起きる気配もなく、すやすやと寝ている。
「姫様、おはようございます」
丁寧な三回のノックの後、コルネリアの声が響いた。
ナイトウェアで赤い顔をしたわたし。
乱れたシーツ。
覆いかぶさる謎の男。
これは、よくない。とてもよろしくないわ。
何もないのに、確実に何かあった様相を呈している。唯一現状を打ち崩すことができそうな偉大な魔術師本人は、わたしの胸元に頭を埋めて穏やかに寝入っている。
「あ、え、おはようございますっ」
変に上擦った声しか出なかった。
扉を開いていくのが、とてもゆっくりに見えた。永遠に開けないでと思ったのに。逃れようのない現実を前に、なんて言い訳をしよう。できるだけハーディを悪者扱いしない方法を考えたけれど、何も思い浮かばなかった。
扉を開けたコルネリアの眉が一瞬動いた。とても小さな声で「あら」と言うのが聞こえた。
途端に、体にかかる重さが消えた。今まで動けなかった反動で勢いよく起き上がってしまった。
「姫様のお気に入りの小鳥、また来てくれたんですね」
「えっ……」
寝台を見回すと、枕元で銀色の翼の小さな小鳥が眠っていた。ぴぃーと微かに鳴いている。
「姫様、ずっと待っておられましたもんね」
わたしのお気に入りの小鳥。ほかとは違う頭の、とさかのようなふわっとした毛。
どういうことなのかは、あとで目覚めた本人に聞くことにするわ。
「久しぶりだから、今日は沢山パンをあげないといけないですね」
表情一つ変えずにコルネリアは言った。誰にもバレていないと思っていたのに。
世の中はわたしが知られていないと思っているだけで、本当はみんな知っていることばかりなのかもしれない。
「朝食はいかがなされますか?」
「頂くわ」
どきどきして、緊張して、そして安心したらとてもお腹が空いた。珍しく今日はちゃんと食べられそうだ。
わたしの返事を聞いたコルネリアの瞳が、一瞬嬉しそうな色を見せて、すぐいつもの顔に戻った。今日も変わらず、コルネリアは仕事のできる侍女だ。
0
お気に入りに追加
245
あなたにおすすめの小説
スパダリ猟犬騎士は貧乏令嬢にデレ甘です!【R18/完全版】
鶴田きち
恋愛
★初恋のスパダリ年上騎士様に貧乏令嬢が溺愛される、ロマンチック・歳の差ラブストーリー♡
★貧乏令嬢のシャーロットは、幼い頃からオリヴァーという騎士に恋をしている。猟犬騎士と呼ばれる彼は公爵で、イケメンで、さらに次期騎士団長として名高い。
ある日シャーロットは、ひょんなことから彼に逆プロポーズしてしまう。オリヴァーはそれを受け入れ、二人は電撃婚約することになる。婚約者となった彼は、シャーロットに甘々で――?!
★R18シーンは第二章の後半からです。その描写がある回はアスタリスク(*)がつきます
★ムーンライトノベルズ様では第二章まで公開中。(旧タイトル『初恋の猟犬騎士様にずっと片想いしていた貧乏令嬢が、逆プロポーズして電撃婚約し、溺愛される話。』)
★エブリスタ様では【エブリスタ版】を公開しています。
★「面白そう」と思われた女神様は、毎日更新していきますので、ぜひ毎日読んで下さい!
その際は、画面下の【お気に入り☆】ボタンをポチッとしておくと便利です。
いつも読んで下さる貴女が大好きです♡応援ありがとうございます!
冷酷無比な国王陛下に愛されすぎっ! 絶倫すぎっ! ピンチかもしれませんっ!
仙崎ひとみ
恋愛
子爵家のひとり娘ソレイユは、三年前悪漢に襲われて以降、男性から劣情の目で見られないようにと、女らしいことを一切排除する生活を送ってきた。
18歳になったある日。デビュタントパーティに出るよう命じられる。
噂では、冷酷無悲な独裁王と称されるエルネスト国王が、結婚相手を探しているとか。
「はあ? 結婚相手? 冗談じゃない、お断り」
しかし両親に頼み込まれ、ソレイユはしぶしぶ出席する。
途中抜け出して城庭で休んでいると、酔った男に絡まれてしまった。
危機一髪のところを助けてくれたのが、何かと噂の国王エルネスト。
エルネストはソレイユを気に入り、なんとかベッドに引きずりこもうと企む。
そんなとき、三年前ソレイユを助けてくれた救世主に似た男性が現れる。
エルネストの弟、ジェレミーだ。
ジェレミーは思いやりがあり、とても優しくて、紳士の鏡みたいに高潔な男性。
心はジェレミーに引っ張られていくが、身体はエルネストが虎視眈々と狙っていて――――
腹黒伯爵の甘く淫らな策謀
茂栖 もす
恋愛
私、アスティア・オースティンは夢を見た。
幼い頃過ごした男の子───レイディックと過ごした在りし日の甘い出来事を。
けれど夢から覚めた私の眼前には、見知らぬ男性が居て───そのまま私は、純潔を奪われてしまった。
それからすぐ、私はレイディックと再会する。
美しい青年に成長したレイディックは、もう病弱だった薄幸の少年ではなかった。
『アスティア、大丈夫、僕が全部上書きしてあげる』
そう言って強姦された私に、レイディックは手を伸ばす。甘く優しいその声は、まるで媚薬のようで、私は抗うことができず…………。
※R−18部分には、♪が付きます。
※他サイトにも重複投稿しています。
異世界転移したら、推しのガチムチ騎士団長様の性癖が止まりません
冬見 六花
恋愛
旧題:ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件
異世界転移したアユミが行き着いた世界は、ロングヘアが美人とされている世界だった。
ショートカットのために醜女&珍獣扱いされたアユミを助けてくれたのはガチムチの騎士団長のウィルフレッド。
「…え、ちょっと待って。騎士団長めちゃくちゃドタイプなんですけど!」
でもこの世界ではとんでもないほどのブスの私を好きになってくれるわけない…。
それならイケメン騎士団長様の推し活に専念しますか!
―――――【筋肉フェチの推し活充女アユミ × アユミが現れて突如として自分の性癖が目覚めてしまったガチムチ騎士団長様】
そんな2人の山なし谷なしイチャイチャエッチラブコメ。
●ムーンライトノベルズで掲載していたものをより糖度高めに改稿してます。
●11/6本編完結しました。番外編はゆっくり投稿します。
●11/12番外編もすべて完結しました!
●ノーチェブックス様より書籍化します!
【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話
もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。
詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。
え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか?
え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか?
え? 私、アースさん専用の聖女なんですか?
魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。
※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。
※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。
※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。
R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。
[R18]引きこもりの男爵令嬢〜美貌公爵様の溺愛っぷりについていけません〜
くみ
恋愛
R18作品です。
18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
男爵家の令嬢エリーナ・ネーディブは身体が弱くほとんどを屋敷の中で過ごす引きこもり令嬢だ。
そのせいか極度の人見知り。
ある時父からいきなりカール・フォード公爵が婚姻をご所望だと聞かされる。
あっという間に婚約話が進み、フォード家へ嫁ぐことに。
内気で初心な令嬢は、美貌の公爵に甘く激しく愛されてー?
【R18】皇子の告白を断ったら、伯爵家から追放された。 失われた村で静かに隠遁生活を送っている私を、皇子は未だ恨んでいるようです
迷い人
恋愛
精霊使いの素質を持つ愛らしい伯爵家の娘リリア・リスナール。
転生者であるリリアは、大人しく、我慢強く、勤勉であり愛されて育った。
7歳まで……。
リリアは皇子達の婚約者を決めるパーティで、
「俺の婚約者にしてやろう」
と言われて、断ってしまった。
結果、7歳の幼さで伯爵家を追放される……。
それから10年。
リリアはレイラと名を変え、辺境で平和な毎日を送っていた。
成長後は、全体的にエロっぽい感じのイチャイチャ多めなので、個別に注意マークはつけません。
2年以上前に1度完結させた作品の改稿作品です。
大嫌いなアイツが媚薬を盛られたらしいので、不本意ながらカラダを張って救けてあげます
スケキヨ
恋愛
媚薬を盛られたミアを救けてくれたのは学生時代からのライバルで公爵家の次男坊・リアムだった。ほっとしたのも束の間、なんと今度はリアムのほうが異国の王女に媚薬を盛られて絶体絶命!?
「弟を救けてやってくれないか?」――リアムの兄の策略で、発情したリアムと同じ部屋に閉じ込められてしまったミア。気が付くと、頬を上気させ目元を潤ませたリアムの顔がすぐそばにあって……!!
『媚薬を盛られた私をいろんな意味で救けてくれたのは、大嫌いなアイツでした』という作品の続編になります。前作は読んでいなくてもそんなに支障ありませんので、気楽にご覧ください。
・R18描写のある話には※を付けています。
・別サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる