6 / 21
六、どうして欲しい?
しおりを挟む
「ねえ、彩恵」
耳元で尊が囁く。ぎゅっと抱き締められたらいやでも感じてしまう、彼の硬く張り詰めたもの。それが確かに脈打つのを感じる。思わず強請るように腰を押し付けていた。
「俺にどうして欲しい?」
今すぐ、その熱いものでわたしを貫いてほしい。
この熟れた奥を、早くあなたでいっぱいにしてほしい。
「っは、はやく、くださいっ」
つうっと熱く疼く場所をなぞられて、燻る官能をまた引きずり出される。
「そう、欲しいんだね」
大きな手で尊は、乳房を鷲掴みにする。
「っああっ」
その手の中でやわらかな膨らみはいとも容易く形を変える。痛いぐらいの力なのに、それにすら快感を拾ってしまって、みっともないぐらいに彩恵は体を震わせた。
「だったら、俺にもっとよく見せて」
もっとよく見せて、とはどうすればいいのだろう。きょとんとその顔を見つめれば、片方だけ口角を上げて、男は舌なめずりをする。獰猛で狡猾な、捕食者の目。
「足を開いて」
発せられた言葉に衝撃を受けて、思わず顔を背けた。高められた体が、足先から冷えていく。
「できないの? どうして」
ああ、まただ。尊のこの声。欲しいものを絶対に差し出させる声。
ゆっくりと足を開けば、ぬちゃりと、耳を覆いたくなるほどの卑猥な音がした。
「いい子だね、彩恵。そのまま膝を掴んで持ち上げて」
「へっ」
そんなことをすれば、この滴るほどに濡れた秘所を尊の眼前に晒すことになる。けれど彩恵は、言う通りにするまで、彼は絶対に解放してはくれないとよく知っている。
はしたないと分かっているのに。
言われるがままに、膝に手をかけた。ぬらぬらと淫らに光る割れ目が天井を向く。見ていられなくてぎゅっと目を瞑ったら、一筋涙が頬を伝っていくのを感じた。
「ああ、もうこんなにひくついてる。かわいそうに」
ゆるゆると、尊は蜜口の浅いところを指先でなぞる。
「……っあん……ひっ……ああ」
いじわるな指はじゅぽじゅぽと重たい水音を立てている。
「欲しいんだもんね。ちゃんと、あげないと」
そう言ったあとは、一瞬だった。
耳元で尊が囁く。ぎゅっと抱き締められたらいやでも感じてしまう、彼の硬く張り詰めたもの。それが確かに脈打つのを感じる。思わず強請るように腰を押し付けていた。
「俺にどうして欲しい?」
今すぐ、その熱いものでわたしを貫いてほしい。
この熟れた奥を、早くあなたでいっぱいにしてほしい。
「っは、はやく、くださいっ」
つうっと熱く疼く場所をなぞられて、燻る官能をまた引きずり出される。
「そう、欲しいんだね」
大きな手で尊は、乳房を鷲掴みにする。
「っああっ」
その手の中でやわらかな膨らみはいとも容易く形を変える。痛いぐらいの力なのに、それにすら快感を拾ってしまって、みっともないぐらいに彩恵は体を震わせた。
「だったら、俺にもっとよく見せて」
もっとよく見せて、とはどうすればいいのだろう。きょとんとその顔を見つめれば、片方だけ口角を上げて、男は舌なめずりをする。獰猛で狡猾な、捕食者の目。
「足を開いて」
発せられた言葉に衝撃を受けて、思わず顔を背けた。高められた体が、足先から冷えていく。
「できないの? どうして」
ああ、まただ。尊のこの声。欲しいものを絶対に差し出させる声。
ゆっくりと足を開けば、ぬちゃりと、耳を覆いたくなるほどの卑猥な音がした。
「いい子だね、彩恵。そのまま膝を掴んで持ち上げて」
「へっ」
そんなことをすれば、この滴るほどに濡れた秘所を尊の眼前に晒すことになる。けれど彩恵は、言う通りにするまで、彼は絶対に解放してはくれないとよく知っている。
はしたないと分かっているのに。
言われるがままに、膝に手をかけた。ぬらぬらと淫らに光る割れ目が天井を向く。見ていられなくてぎゅっと目を瞑ったら、一筋涙が頬を伝っていくのを感じた。
「ああ、もうこんなにひくついてる。かわいそうに」
ゆるゆると、尊は蜜口の浅いところを指先でなぞる。
「……っあん……ひっ……ああ」
いじわるな指はじゅぽじゅぽと重たい水音を立てている。
「欲しいんだもんね。ちゃんと、あげないと」
そう言ったあとは、一瞬だった。
3
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した
Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
執着系狼獣人が子犬のような伴侶をみつけると
真木
恋愛
獣人の里で他の男の狼獣人に怯えていた、子犬のような狼獣人、ロシェ。彼女は海の向こうの狼獣人、ジェイドに奪われるように伴侶にされるが、彼は穏やかそうに見えて殊更執着の強い獣人で……。
憐れな妻は龍の夫から逃れられない
向水白音
恋愛
龍の夫ヤトと人間の妻アズサ。夫婦は新年の儀を行うべく、二人きりで山の中の館にいた。新婚夫婦が寝室で二人きり、何も起きないわけなく……。独占欲つよつよヤンデレ気味な夫が妻を愛でる作品です。そこに愛はあります。ムーンライトノベルズにも掲載しています。
オネエなエリート研究者がしつこすぎて困ってます!
まるい丸
恋愛
獣人と人の割合が6対4という世界で暮らしているマリは25歳になり早く結婚せねばと焦っていた。しかし婚活は20連敗中。そんな連敗続きの彼女に1年前から猛アプローチしてくる国立研究所に勤めるエリート研究者がいた。けれどその人は癖アリで……
「マリちゃんあたしがお嫁さんにしてあ・げ・る♡」
「早く結婚したいけどあなたとは嫌です!!」
「照れてないで素直になりなさい♡」
果たして彼女の婚活は成功するのか
※全5話完結
※ムーンライトノベルズでも同タイトルで掲載しています、興味がありましたらそちらもご覧いただけると嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる