【完結】わたしが愛されるはずがなかったのに~冷酷無比な男爵は高額買取した奴隷姫を逃さない~

「お前の全て、この私がもらい受ける」

 借金の形に奴隷として売られてしまったアネットは、成金男爵に高値で買い取られる。
 男の名はシャルル=カヴェニャック。天賦の商才と一度見たら忘れられない美貌に付けられた二つ名は“ドーレブールの悪魔”。
 あまりの美しさに、アネットは彼に一目惚れしてしまうが、その口からは尊大な言葉しか出てこない。
 シャルルはアネットを女狂いで有名な、とある好事家に売り渡すという。変態のものになるぐらいなら、とアネットは自分で自分を買い取ってみせると啖呵を切る。

「いいだろう。私が支払った以上の価値を、お前は示してくれるんだろうな?」

 三ヶ月の猶予を与える代わりにシャルルが求めてきたのは、彼女が貴族令嬢としての立ち居振る舞いを身につけることだった。
 淑女教育を受けながら、アネットは冷酷だと思い込んでいたシャルルのやさしさを知る。そして、彼に惹かれていくのだが……。

 美形守銭奴ヒーロー×強気無自覚奴隷ヒロイン。
 不当な契約からはじまった恋の行き着く先は――!?


 
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