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1-3 歓迎会なんて大げさですよ!
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大広間の中はパーティ会場の様になっていて、いくつもある机の上にそれぞれ豪華そうな食べ物が綺麗に並べられていた
大広間の扉が開いた瞬間、大広間にいるすべての人の視線がこちら側に刺さる様に飛んできた
四季王は両手を広げ歓迎してくれている様にも見えたが、他の周りの人は俺らの格好が見慣れないからか、怪しそうな目でこちらを見てきた
「あ~クレハまずい。すげぇ逃げたい」
「どこに逃げるってのよ。しかも逃げたいのは私もよ」
確かに逃げる場所なんて言ってもさっきまでいた部屋に閉じこもるくらいしかできない
俺たちはちゃんと元の世界には戻れるのだろうか
それにしてもどうして俺たちがこの世界に呼ばれたのかが未だ分からない。帰り方を聞くにも四季王に聞くしかないか
考えていても仕方がない!
「もうどうにでもなれ!」
俺はそう言って前に一歩踏み出した。
こんな時に言うのもアレだが、カーペットがすごく踏み心地が良い
こんな時に俺は何考えてるんだか
「私も覚悟決める!どうにでもなっちゃえ!」
クレハもそう言って1歩踏み出すと、とても幸せそうな顔でこちらを見てきた
きっと俺と同じでカーペットの踏み心地が気に入ったのだろう
「「よし!」」
2人で気合を入れて四季王の元へと向かった
すると四季王から挨拶の様なものがあった
「ようこそ四季の国へ!転移者レイに転移者クレハ!来て早々アレだがハラが減っていると思ったもので急ながら歓迎会を開くことにした。どうだ?少しは気が楽になりそうか?」
「歓迎会ですか?」
「あぁそうだ歓迎会だ!先ほどはすまなかったな。いきなり深刻な話をしようとしてしまって…しかし食事中ならばあまり重い雰囲気になることはないと思ったのじゃ。それに、見れば分かる通りすでに酔っ払っている輩もおる。ここでは何も考えずに食事をしてくれて構わんぞ、何と言っても主役はお二人だからな」
どうやら歓迎会らしいから堅苦しい振る舞いは不要なのだろう、一回り見渡すとすでに顔が赤い人もいた、本当に堅苦しいものではないのだろう
「レイ!こう言ってもらえてるけど、敬語は忘れないでね!」
クレハが小声で言ってきたが、そんな事は分かっている。無言でクレハを見て頷いた
そしたら四季王が近くの机から何か持ってきた
「例えばこんなものはどうだ?ラッキーラビットの肉だ。これを食べると幸運になるらしいからな。食べておくと何かと良いかもしれん」
そう言ってそのラッキーラビットの肉を渡された
四季王は軽々しく言うが俺から見たらそう簡単に食べれるサイズではなさそうだ。クリスマスに食べるチキンフライみたいだが、サイズが一回りくらい大きい
それに知らない世界のものが俺の腹に合うのか心配だ…しかしここで断ってはいけない!
クレハも断るなと言わんばかりに睨んできているし、どうにでもなれ!
「あっうまい」
不意に溢れた肉の感想。見た通り本当にチキンフライのような味がした。唐揚げとかも出来そうだ
「え、本当?」
クレハが食べたそうな顔で聞いてきた。流れでクレハに俺の食べかけの物を差し出した
「あ、本当ね美味しい。唐揚げとかも出来そうね」
相変わらず俺と同じことを言っているなと思っていると四季王が何かニコニコとしている
「王様?どうかしました?」
「いや、何。仲が良いものだなと思ってな。君たちになら任せられそうで安心したよ」
それを聞くとクレハが
「任せる。と言うのは何のことですか?」
俺も気になったが、きっと先程王国兵に話してもらったことに関係しているのだろう
「俺も気になります。きっとこれからの俺たちのことにも関係することですよね?心の整理はできました。今ならしっかりとお話を聞けると思います。」
「そうか。もう整理するだけの時間は取れたようじゃな、では話そうか」
そう言うと四季王は急に深刻な表情になった。
俺たちもお互いに目を合わせ、後戻りできないことを確認した。
大広間の扉が開いた瞬間、大広間にいるすべての人の視線がこちら側に刺さる様に飛んできた
四季王は両手を広げ歓迎してくれている様にも見えたが、他の周りの人は俺らの格好が見慣れないからか、怪しそうな目でこちらを見てきた
「あ~クレハまずい。すげぇ逃げたい」
「どこに逃げるってのよ。しかも逃げたいのは私もよ」
確かに逃げる場所なんて言ってもさっきまでいた部屋に閉じこもるくらいしかできない
俺たちはちゃんと元の世界には戻れるのだろうか
それにしてもどうして俺たちがこの世界に呼ばれたのかが未だ分からない。帰り方を聞くにも四季王に聞くしかないか
考えていても仕方がない!
「もうどうにでもなれ!」
俺はそう言って前に一歩踏み出した。
こんな時に言うのもアレだが、カーペットがすごく踏み心地が良い
こんな時に俺は何考えてるんだか
「私も覚悟決める!どうにでもなっちゃえ!」
クレハもそう言って1歩踏み出すと、とても幸せそうな顔でこちらを見てきた
きっと俺と同じでカーペットの踏み心地が気に入ったのだろう
「「よし!」」
2人で気合を入れて四季王の元へと向かった
すると四季王から挨拶の様なものがあった
「ようこそ四季の国へ!転移者レイに転移者クレハ!来て早々アレだがハラが減っていると思ったもので急ながら歓迎会を開くことにした。どうだ?少しは気が楽になりそうか?」
「歓迎会ですか?」
「あぁそうだ歓迎会だ!先ほどはすまなかったな。いきなり深刻な話をしようとしてしまって…しかし食事中ならばあまり重い雰囲気になることはないと思ったのじゃ。それに、見れば分かる通りすでに酔っ払っている輩もおる。ここでは何も考えずに食事をしてくれて構わんぞ、何と言っても主役はお二人だからな」
どうやら歓迎会らしいから堅苦しい振る舞いは不要なのだろう、一回り見渡すとすでに顔が赤い人もいた、本当に堅苦しいものではないのだろう
「レイ!こう言ってもらえてるけど、敬語は忘れないでね!」
クレハが小声で言ってきたが、そんな事は分かっている。無言でクレハを見て頷いた
そしたら四季王が近くの机から何か持ってきた
「例えばこんなものはどうだ?ラッキーラビットの肉だ。これを食べると幸運になるらしいからな。食べておくと何かと良いかもしれん」
そう言ってそのラッキーラビットの肉を渡された
四季王は軽々しく言うが俺から見たらそう簡単に食べれるサイズではなさそうだ。クリスマスに食べるチキンフライみたいだが、サイズが一回りくらい大きい
それに知らない世界のものが俺の腹に合うのか心配だ…しかしここで断ってはいけない!
クレハも断るなと言わんばかりに睨んできているし、どうにでもなれ!
「あっうまい」
不意に溢れた肉の感想。見た通り本当にチキンフライのような味がした。唐揚げとかも出来そうだ
「え、本当?」
クレハが食べたそうな顔で聞いてきた。流れでクレハに俺の食べかけの物を差し出した
「あ、本当ね美味しい。唐揚げとかも出来そうね」
相変わらず俺と同じことを言っているなと思っていると四季王が何かニコニコとしている
「王様?どうかしました?」
「いや、何。仲が良いものだなと思ってな。君たちになら任せられそうで安心したよ」
それを聞くとクレハが
「任せる。と言うのは何のことですか?」
俺も気になったが、きっと先程王国兵に話してもらったことに関係しているのだろう
「俺も気になります。きっとこれからの俺たちのことにも関係することですよね?心の整理はできました。今ならしっかりとお話を聞けると思います。」
「そうか。もう整理するだけの時間は取れたようじゃな、では話そうか」
そう言うと四季王は急に深刻な表情になった。
俺たちもお互いに目を合わせ、後戻りできないことを確認した。
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