季節をめぐって魔王討伐!~無能力者から最強魔導師に!

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プロローグ

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眩しい朝日に照らされて、学校の準備を急かされる。

俺はただの高校生。小林零。こばやし レイ別に頭がいいわけでもなく、めちゃくちゃモテる訳でもない。軽く準備を済ませた後、食事をしながらニュースを聞き流し、学校へと向かった

「おはよーレイ。相変わらず眠そうだねぇ~」

彼女は小日向 紅葉こひなた  クレハ。俺の幼馴染で頭も良く、スポーツも出来てモテて、クラスのリーダー的存在で……。まぁとりあえず俺の幼馴染にはもったい無いやつだ

「あぁ、おはよ。昨日の夜中もスマホから緊急ニュースで例の神隠しの事が流れてきたからな。あれのせいでまた今日もちゃんと寝れてないんだよ」

神隠しというのは半年ほど前から全国的に起こっている行方不明事件だ。
夜中にパッと人がいなくなるってのがここ最近でも10件以上はあり、つい最近クラスメイトが数人神隠しにあってしまい行方不明になっている。

「あぁ~私、早く寝ちゃったから分からないけど、朝見たらすっごいニュース溜まってたね。ほんとにびっくりだよ」
「とか言ってちゃんと朝ニュース全部チェックしたんだろ、本当にヒマだよな」
「ひどい!早起きしちゃったから読んでただけだもん!」

クレハが頬を膨らませながら睨んでくる
まぁいつもの事だ

「ほら学校行くぞ」

少し頬を膨らませたまま返事をしてきた

「は~い」

俺とクレハが2人で歩いている。こういうのを他人が見るとカップルにでも見えるのか?
すれ違った小学生の集団がチラチラこっちを見てくる。
正直に言ってしまえば迷惑だ。俺とクレハは幼馴染で親も仲が良かったからこうして一緒に学校に行ってるだけで、恋愛感情など一切無い。
むしろクレハに失礼だろう、俺みたいなやつとカップルに見られて……。これ以上はクレハの悪口を言っているように聞こえてしまうな、止めておこう。

「どうかしたの?」
「いや、なんでも無い。ちょっと寒気がするなって」
「何言ってるのよ、私たちまで神隠し?まだ朝なんだからだいじょーぶだよ♪」
「っま、そうだな」

そういった瞬間、俺たちの足元に何か青い円が出現した。

「うぉっ!なんだこれ?」
「えっ!ちょっと!足が動かないよこれ!」
「マジかよ……これがフラグか……」
「変なこと言ってないでなんとかしなきゃ!周りに人は?誰もいないし……どうしましょう」

クレハは何故か自問自答を繰り返している
しばらくすると円の中に星を描くように線が引かれ、そのうちに回転を始めた
回転が早くなるとともに光が溢れ出し、光も次第に強くなり一気に光が放出され、俺たちは未知の光に包み込まれた

「うわっ!まぶし!」
「キャッ!」
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