1 / 17
プロローグ
しおりを挟む
眩しい朝日に照らされて、学校の準備を急かされる。
俺はただの高校生。小林零。別に頭がいいわけでもなく、めちゃくちゃモテる訳でもない。軽く準備を済ませた後、食事をしながらニュースを聞き流し、学校へと向かった
「おはよーレイ。相変わらず眠そうだねぇ~」
彼女は小日向 紅葉。俺の幼馴染で頭も良く、スポーツも出来てモテて、クラスのリーダー的存在で……。まぁとりあえず俺の幼馴染にはもったい無いやつだ
「あぁ、おはよ。昨日の夜中もスマホから緊急ニュースで例の神隠しの事が流れてきたからな。あれのせいでまた今日もちゃんと寝れてないんだよ」
神隠しというのは半年ほど前から全国的に起こっている行方不明事件だ。
夜中にパッと人がいなくなるってのがここ最近でも10件以上はあり、つい最近クラスメイトが数人神隠しにあってしまい行方不明になっている。
「あぁ~私、早く寝ちゃったから分からないけど、朝見たらすっごいニュース溜まってたね。ほんとにびっくりだよ」
「とか言ってちゃんと朝ニュース全部チェックしたんだろ、本当にヒマだよな」
「ひどい!早起きしちゃったから読んでただけだもん!」
クレハが頬を膨らませながら睨んでくる
まぁいつもの事だ
「ほら学校行くぞ」
少し頬を膨らませたまま返事をしてきた
「は~い」
俺とクレハが2人で歩いている。こういうのを他人が見るとカップルにでも見えるのか?
すれ違った小学生の集団がチラチラこっちを見てくる。
正直に言ってしまえば迷惑だ。俺とクレハは幼馴染で親も仲が良かったからこうして一緒に学校に行ってるだけで、恋愛感情など一切無い。
むしろクレハに失礼だろう、俺みたいなやつとカップルに見られて……。これ以上はクレハの悪口を言っているように聞こえてしまうな、止めておこう。
「どうかしたの?」
「いや、なんでも無い。ちょっと寒気がするなって」
「何言ってるのよ、私たちまで神隠し?まだ朝なんだからだいじょーぶだよ♪」
「っま、そうだな」
そういった瞬間、俺たちの足元に何か青い円が出現した。
「うぉっ!なんだこれ?」
「えっ!ちょっと!足が動かないよこれ!」
「マジかよ……これがフラグか……」
「変なこと言ってないでなんとかしなきゃ!周りに人は?誰もいないし……どうしましょう」
クレハは何故か自問自答を繰り返している
しばらくすると円の中に星を描くように線が引かれ、そのうちに回転を始めた
回転が早くなるとともに光が溢れ出し、光も次第に強くなり一気に光が放出され、俺たちは未知の光に包み込まれた
「うわっ!まぶし!」
「キャッ!」
俺はただの高校生。小林零。別に頭がいいわけでもなく、めちゃくちゃモテる訳でもない。軽く準備を済ませた後、食事をしながらニュースを聞き流し、学校へと向かった
「おはよーレイ。相変わらず眠そうだねぇ~」
彼女は小日向 紅葉。俺の幼馴染で頭も良く、スポーツも出来てモテて、クラスのリーダー的存在で……。まぁとりあえず俺の幼馴染にはもったい無いやつだ
「あぁ、おはよ。昨日の夜中もスマホから緊急ニュースで例の神隠しの事が流れてきたからな。あれのせいでまた今日もちゃんと寝れてないんだよ」
神隠しというのは半年ほど前から全国的に起こっている行方不明事件だ。
夜中にパッと人がいなくなるってのがここ最近でも10件以上はあり、つい最近クラスメイトが数人神隠しにあってしまい行方不明になっている。
「あぁ~私、早く寝ちゃったから分からないけど、朝見たらすっごいニュース溜まってたね。ほんとにびっくりだよ」
「とか言ってちゃんと朝ニュース全部チェックしたんだろ、本当にヒマだよな」
「ひどい!早起きしちゃったから読んでただけだもん!」
クレハが頬を膨らませながら睨んでくる
まぁいつもの事だ
「ほら学校行くぞ」
少し頬を膨らませたまま返事をしてきた
「は~い」
俺とクレハが2人で歩いている。こういうのを他人が見るとカップルにでも見えるのか?
すれ違った小学生の集団がチラチラこっちを見てくる。
正直に言ってしまえば迷惑だ。俺とクレハは幼馴染で親も仲が良かったからこうして一緒に学校に行ってるだけで、恋愛感情など一切無い。
むしろクレハに失礼だろう、俺みたいなやつとカップルに見られて……。これ以上はクレハの悪口を言っているように聞こえてしまうな、止めておこう。
「どうかしたの?」
「いや、なんでも無い。ちょっと寒気がするなって」
「何言ってるのよ、私たちまで神隠し?まだ朝なんだからだいじょーぶだよ♪」
「っま、そうだな」
そういった瞬間、俺たちの足元に何か青い円が出現した。
「うぉっ!なんだこれ?」
「えっ!ちょっと!足が動かないよこれ!」
「マジかよ……これがフラグか……」
「変なこと言ってないでなんとかしなきゃ!周りに人は?誰もいないし……どうしましょう」
クレハは何故か自問自答を繰り返している
しばらくすると円の中に星を描くように線が引かれ、そのうちに回転を始めた
回転が早くなるとともに光が溢れ出し、光も次第に強くなり一気に光が放出され、俺たちは未知の光に包み込まれた
「うわっ!まぶし!」
「キャッ!」
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
この世界で唯一『スキル合成』の能力を持っていた件
なかの
ファンタジー
異世界に転生した僕。
そこで与えられたのは、この世界ただ一人だけが持つ、ユニークスキル『スキル合成 - シンセサイズ』だった。
このユニークスキルを武器にこの世界を無双していく。
【web累計100万PV突破!】
著/イラスト なかの



異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる