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旧作
嫌われ者
しおりを挟む「カイさんもう目を開けても良いですよ」
カイ「葵さん、本当に君は一体…」
今さっきまで学校にいたはずなのに、なぜか2人は部屋の中にいる
カイ「ここは…どこ?」
「ここは、わたしが今暮らしている場所です。簡単に言ってしまえばわたしの家です」
カイ「どうやってここへ?」
「そうですね、それを説明するためには、まずわたしの事を話さなければなりません」
カイ「葵さんのそんな大事なことをぼくが聞いてしまっても良いの?」
「カイさんだからこそ話せることなのです。ではまず、わたしの事をお話しします」
「実は、この世界には妖怪というものが存在します。日本には鬼や天狗、カッパなど、様々な伝説が残っています。そして、妖怪たちはその伝説通りに、存在します」
「そして、この日本の裏にはその実際に存在する妖怪たちを退治する者達がいます。
それは、妖怪を退治するための、聖なる神の力を持つと言われる「巫女」。
そして、妖怪と対等に戦えるのは妖怪である。という考えから生まれた、
妖怪を操って妖怪を退治する者
そして、妖怪の力を人間の体に取り入れて体を強化しながら戦って妖怪を退治する者。
そしてわたしはこの3番目の
妖怪の力を取り入れて戦う者なのです」
「日本には、この3種類の妖怪退治をする者たちが居るのですが、
3番目の妖怪の力を体に取り入れて戦うという方法は巫女達に強く嫌われており、
今では、わたしを含めてもあまり多いとは言えない数まで、巫女たちに殺されました。」
カイ「どうして巫女にそんなに嫌われたの?」
「きっと、妖怪の力を取り入れる事が妖怪を自分に取り憑かせる。という事に近いため、ではないかと思われています。
妖怪に取り憑かれた人間はとても強力な個体になる事があるため危険だと思われたのでしょう
他にも、妖怪の力を手に入れた人間が巫女達を圧倒し、世界を征服してしまう可能性があったため、とも言われていますね」
カイ「なるほど、そう言う事だったのか…」
「わたしはその妖怪の力を取り入れて戦う者なので、
巫女達に見つからないようにしなければいけないので、
あまり先程の様な事はしないほうが良いのです」
「ですが、あの時に力を使った事は後悔していません。でなければカイさんを救えなかったかもしれませんので…」
カイ「そ、そんな…命がけでぼくを救ってくれたんだね。ありがとう」
「いえいえ、わたしがそうしたかっただけですから」
「そして、わたしが使った能力ですが、
男子達と戦った時に使ったのは、
主に鵺(ヌエ)という、顔がサル、手足が虎、胴体がタヌキ、尾がヘビ、という妖怪の力を少し借りて、
彼らを追っ払ったのですが、少しやり過ぎてしまった様です」
「男子Aとカイさんに使ったのは、覚(サトリ)妖怪の力で、
心を見通す事ができるのですが男子Aに関しては恐怖しかなかったため、
なぜカイさんがこんな目にあったのかは詳しくわかりませんでした。」
「そして、カイさんに使った体を癒す能力もここにワープした時の能力も、妖怪の力のおかげです。」
カイ「妖怪ってたくさんいるんだね」
「えぇ、日本は特に妖怪が多い方だと思っています。妖怪といえど悪い者達ばかりではないということです」
「カイさんもある程度はわたしの事を理解していただけたのでは無いでしょうか」
「そして、わたしは嫌われ者なので、
今後巫女の襲撃、
また、妖怪の襲撃が今回の件をきっかけに増えていくのではないかと思われます」
「なので、カイさん。あなたと一緒にいてはあなたを巻き込んでしまうかもしれないのです…」
カイ「ぼくは別に構わないんだけど、葵さんが、傷つくのは嫌だな」
「あなたは少し優しすぎるところがありますね。
(わたしが認めたのはその部分だけではないのですが…)」
「分かりました。あなたの事はわたしが全力でお守りします」
「なので、何かあったらすぐにでもご相談なさって下さい」
カイ「ありがとう。葵さんもとても優しい方ですよ♪」
「わたしはただ怖いだけです…」
「今日はカイさんの傷もしっかりと癒えていませんので、どうぞここで泊まって行ってください」
「あまり外を出歩くと危ないかもしれませんし」
カイ「そっかぁ、じゃあお言葉に甘えて泊まらせてもらうね。一晩お世話になります」
「こちらこそです」
そして、カイは寝転がると傷による体力の消耗のせいかすぐに寝付いた。
「わたしの事を誰かに話さなければいけない日がくるだなんて…」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
以下、作者コーナー
ごめんなさい!
今回のお話、ものすごく説明ばかりでややこしくなってしまって申し訳ありません!
それと、妖怪に関しては多少間違ったところがあるかもしれません(・・;)
もし、おかしいところがありましたら、ご指摘お願いいたします!
読みづらくなってしまって申し訳ありませんm(__)m
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