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裏ワザ紹介
孤独死に遭遇してしまったら
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アパートを経営していると孤独死に遭遇することは避けられないかもしれません。
私はオーナーになって2ヶ月目に孤独死に遭いました。
ただ、これは悪いことばかりではありません。
これからの日本は老人の1人暮らしが増えて、どんどん孤独死が増えていくことになるのは明白です。
今の段階から免疫を付けておけば、孤独死ラッシュにも事務的に対応できるというものです。
まず、孤独死は物件価値を落とします。
ただし、築古物件は建物に関しては物件価値が落ちきっています。
立地が悪くなければ、賃料はそんなに弱気に設定しなくても大丈夫だと思います。
また孤独死保険が1年間の賃料を保証してくれます。
よって、客付きが悪ければ段々と下げていけば良いということになります。
また、季節や発見までの時間経過も重要です。
冬場の早期発見なら内装へのダメージは最小限で済むでしょう。
私の場合は唯一の親族の弟が相続も放棄するし、遺体も役所に任せるというパターンでした。全然電話に出ないのに、訴えたければ訴えろが第一声でした。
保険も効くから大丈夫と言ってあげたかったですが、警察から弟の意向確認後、現場保存を解くと言われていました。
自分のことばかりで人の迷惑を顧みないロクデナシには優しい言葉をかける義理はないなと思います。
お金がないというだけで人はこうも醜くなってしまう。
だからこそ、お金が大事だなとつくづく思います。
そんな訳で、現金と預金は役所で行旅死亡人としての火葬費に充ててもらい、他のものはすべて大家が引き継ぐということになりました。
残地物撤去には保険が適用できますし、使えそうなものがあれば使えば費用節減にもなります。中にはヴィンテージギターが眠っていたりもします。
遺品整理屋も同じような感覚だと思いますが、レコードやSONYの壊れたCD WALKMANや同じくSONYの液晶が壊れたテレビも意外と高く売れました。
流石に母親のお骨が出てきたのはショックでしたが、火埋葬許可証も見つかり、役所に引き渡そうとしていると役所は経費節減のためか弟に連絡をし、弟が引き取りを希望してきました。
どれだけ自分勝手なのだと怒りたくもなりましたが、こちらも大人として丁重に対応しました。
お詫びの菓子折り位、普通は渡されるものかと思いましたが、骨だけに骨折り損。これはこれで良い経験になりました。
民法上の扶養義務を守ろうともしない、あなた日本人ですよね?と言いたくもなりましたが、言っても無駄。我慢あるのみ。
ちなみにiPhone2台はアクティベーションロックが掛かってしまい売れませんでしたが、自分のiPhoneを買い換える際に同じモデルにしたので部品取りに使うためストックしています。
ちなみに結婚式の引出物のタオルやハンカチは使わせてもらってます。
経験すると意外と面白かったです。
霊とか運だとか気にしていられるのは、それがビジネスではなくプライベートな領域だからだと実感しました。
そういう意味でプライベートな領域を狭めてしまっている部分もありますが、ビジネスで必要に駆られたら、霊だのバチなどは気にしてられません。
飯の種という言葉がありますが、ビジネスとして人の死と向き合うことがまさにそれで、地主大家さんと一線を画くものだと思います。
人は死んだらただの残骸です。
勿論、法律で焼かれた後の骨は死体として埋葬しなくてはいけない決まりになっています。
人は生きているからこそ、権利を持ち、借金に追われたり、こそこそしたりもします。
死んでしまえば何も残らない。
生前に少しだけど会話をし、亡くなったあとも後片付けをしてきて、私の心には初めて孤独死した住人の生活歴が記憶されています。
弔いになるかは分かりませんが、どうしようもない人でも大事なお客さんで、私には彼の生き方や考えが何となく理解できるような気がしています。
死んでしまえば皆独りきり。
だからこそ生きている時にやらなくちゃと思えた出来事でした。
私はオーナーになって2ヶ月目に孤独死に遭いました。
ただ、これは悪いことばかりではありません。
これからの日本は老人の1人暮らしが増えて、どんどん孤独死が増えていくことになるのは明白です。
今の段階から免疫を付けておけば、孤独死ラッシュにも事務的に対応できるというものです。
まず、孤独死は物件価値を落とします。
ただし、築古物件は建物に関しては物件価値が落ちきっています。
立地が悪くなければ、賃料はそんなに弱気に設定しなくても大丈夫だと思います。
また孤独死保険が1年間の賃料を保証してくれます。
よって、客付きが悪ければ段々と下げていけば良いということになります。
また、季節や発見までの時間経過も重要です。
冬場の早期発見なら内装へのダメージは最小限で済むでしょう。
私の場合は唯一の親族の弟が相続も放棄するし、遺体も役所に任せるというパターンでした。全然電話に出ないのに、訴えたければ訴えろが第一声でした。
保険も効くから大丈夫と言ってあげたかったですが、警察から弟の意向確認後、現場保存を解くと言われていました。
自分のことばかりで人の迷惑を顧みないロクデナシには優しい言葉をかける義理はないなと思います。
お金がないというだけで人はこうも醜くなってしまう。
だからこそ、お金が大事だなとつくづく思います。
そんな訳で、現金と預金は役所で行旅死亡人としての火葬費に充ててもらい、他のものはすべて大家が引き継ぐということになりました。
残地物撤去には保険が適用できますし、使えそうなものがあれば使えば費用節減にもなります。中にはヴィンテージギターが眠っていたりもします。
遺品整理屋も同じような感覚だと思いますが、レコードやSONYの壊れたCD WALKMANや同じくSONYの液晶が壊れたテレビも意外と高く売れました。
流石に母親のお骨が出てきたのはショックでしたが、火埋葬許可証も見つかり、役所に引き渡そうとしていると役所は経費節減のためか弟に連絡をし、弟が引き取りを希望してきました。
どれだけ自分勝手なのだと怒りたくもなりましたが、こちらも大人として丁重に対応しました。
お詫びの菓子折り位、普通は渡されるものかと思いましたが、骨だけに骨折り損。これはこれで良い経験になりました。
民法上の扶養義務を守ろうともしない、あなた日本人ですよね?と言いたくもなりましたが、言っても無駄。我慢あるのみ。
ちなみにiPhone2台はアクティベーションロックが掛かってしまい売れませんでしたが、自分のiPhoneを買い換える際に同じモデルにしたので部品取りに使うためストックしています。
ちなみに結婚式の引出物のタオルやハンカチは使わせてもらってます。
経験すると意外と面白かったです。
霊とか運だとか気にしていられるのは、それがビジネスではなくプライベートな領域だからだと実感しました。
そういう意味でプライベートな領域を狭めてしまっている部分もありますが、ビジネスで必要に駆られたら、霊だのバチなどは気にしてられません。
飯の種という言葉がありますが、ビジネスとして人の死と向き合うことがまさにそれで、地主大家さんと一線を画くものだと思います。
人は死んだらただの残骸です。
勿論、法律で焼かれた後の骨は死体として埋葬しなくてはいけない決まりになっています。
人は生きているからこそ、権利を持ち、借金に追われたり、こそこそしたりもします。
死んでしまえば何も残らない。
生前に少しだけど会話をし、亡くなったあとも後片付けをしてきて、私の心には初めて孤独死した住人の生活歴が記憶されています。
弔いになるかは分かりませんが、どうしようもない人でも大事なお客さんで、私には彼の生き方や考えが何となく理解できるような気がしています。
死んでしまえば皆独りきり。
だからこそ生きている時にやらなくちゃと思えた出来事でした。
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