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文章力ってそんなに無くてもいいんじゃないかな?

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勘違いしないでほしいのは、ここでいう文章力というのは国語力ではないってことですね。
国語力ってなにかというと小中学校でずっとやってる国語の授業ですよ。

ちゃんと中学生までがやってる国語のテストで50点を取れるくらいの実力はないと困るということですね。
学校の作文は下手でもいいです。

あんなの、上手い人が作家になれるというわけでもないですから。
でも、最低限日本語の文章が読めて書けないと、大前提になる「伝える」ということが出来ないわけなので。

なんでこんな当たり前のことを言うかと言うと、作家志望者には当たり前のことができない人もいるんですね。
自分は素晴らしいものを書いてるつもりなのに、なぜかWEBで数字が振るわないな。

懸賞小説にだしても1次落ちが続くなあってことがあったときは、小中学校の段階の国語力を疑ったほうがいいです。
これはほんと、自分ではわからない話なんですよ。

逆の話をいうと、何か話してて「えっ、もしかしてこの子ちょっと足りないかんじ?」(失礼な話なんですがw)みたいになっても
文章を書かせると、凄く伝わりやすい綺麗な文章を書く人もいるんですね。

これは、それこそ小中学校の段階で親御さんがめっちゃ頑張って教育したんだなって(今の忙しい学校の先生ってそんな余裕ないからね)
そういう、育ちの良さを感じます。

つまり、伝わりやすい文章というのはきちんと勉強したら、後からでも取り返せるんですね。
小中学校での国語の勉強がしっかりできてないというのは

今流行りの言葉でいうと、親ガチャとか運の部分もありますので、本人の責任ではないとも思います。
ただ、それだけで割と人生損しちゃうと思うので、自分の国語力がないって気がついたら基礎的な「てにをは」、つまり文章の繋げ方くらいから勉強し直したほうがいいです。

前置きが死ぬほど長くなっちゃったんですが、翻って文章力の話です。
さっきの文章、自分は半ば意識的に冗長になるように書いてみたんですが、たとえばさっきのここ

>文章を書かせると、凄く伝わりやすい綺麗な文章を書く人もいるんですね。

これ、どう思います?
そうですよね「文章」「文章」って一行で2つ同じ言葉が来てますよね。

これってあんまり良くない文章だよなってなります。
直しちゃうときもありますね。

もっと極端にわかりやすく重複させてみましょうか。

>それに対する対処の仕方を考えなくてはならない。

どうですかこれ?
「対する」と「対処」、「対処」と「仕方」が重なり合ってますね。なんだったら、「仕方」と「考え」も意味が重なり気味です。

さすがにここまで行くと、ちょっと直さなきゃとなりますが、これを完璧に直すとこうなります。

>それに対処しなくてはならない。

スッキリしますね。
でも例えば、これくらいだったらどうでしょう?

>それに対する処置の仕方を考えなくてはならない。

これとさっきのスッキリさせちゃったやつとどっちがいいと思いますか?
意味は一緒で、日本語的にはこちらのほうが冗長で悪い文章ではあります。

でも、場合によっては、こっちのほうが丁寧にも見えませんか?
YouTubeで、ベストセラー作家の石田衣良先生が、「エッセイでは、2回同じことを違う言い方で言う」のがテクニックだって話してたのを見たんですが。

俺は、それを見てなるほどなあと思いました。
なんで冗長になるのに、あえて文章を磨かずに重複したまま残すのかというと、これと一緒の理由です。

エッセイもそうだし最近のWEB小説もそうなんですが、読者ってすごくボケーとしてて読み飛ばすんですね。
だから、ちょっと意味が重複しても、何度も違う言い方で言うほうが伝わりやすかったりするんですよ。

さっきの例をみたらわかるように、3回重複させると、さすがに冗長すぎる。
でも2回であれば、ボケーと読み飛ばす人にも伝わりやすい、丁寧な文章だとも言えるわけです。

WEB小説時代ではそういう事情もあるので、基礎的な国語力は必要という前提はあった上なんですが
解釈がわかれがちな文章力は、少なくともWEB小説で成功するとか

エッセイを書くぐらいまでの範囲なら、そこまで文章を磨くことに、こだわらなくても良いんじゃないかなと思いますね。
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