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頭の中でアニメ上映会をやってみる

俺の友達に、バイト中突っ立ってるだけで暇なので
あらかじめ記憶した「30分アニメを頭の中で上映して暇を潰しているんだ」と言ってる人がいました。

こういう人は、たいてい頭が良くて高学歴ですね。
俺はそこまでのことはできません（脳のメモリー容量が足りないのだと思う）。

でも、部分的にならシーンが浮かんだりしませんか。
ライトノベルの書き方というのは、基本的にはビジュアライゼーションをもとにしてます。

まるでアニメーションのように頭の中に浮かぶ映像が先にあって
それを文章に落とし込んでいるということですね。

これは実は、ライトノベルからの技法なんです。
ラノベがまだジョブナイルと呼ばれていた時代には、これをできる人が少なくて

この新しい書き方に適応出来た人が、ラノベ時代に活躍することができました。
この時代の本を読んで見ればわかりますが

ビジュアルイメージのある小説になっているかどうか。
それが出来てる人と、出来てない人の差は凄く感じます。

まあこんな余談ならいくらでも語れるのですが、このくらいでいいでしょう。
大事なのは、現代に置いてもライトノベルはビジュアライゼーションを基本としている、ということですね。

なぜならラノベビジネスは、コミカライズしてアニメ化するというコースが明確に目的としてあるからです。
これは、否定できない事実です。

だから、できればの話ですがこれがコミカライズしたらどうなるか。
アニメ化したらどうなるかという想定が、あった小説のほうが良いということになります。

（まだアニメ化を経験してない、俺が言うのもおこがましいです）
さて、1クール、30分のアニメが12話、つまり6時間の上映時間の作品があったとします。

まあ、これで消費する原作小説は、3冊から5冊、まあここでは4冊ということにしておきましょうか。
ちなみにコミックでは、原作小説1冊に対してコミック2巻です。

つまり、コミック原作準拠では８巻分ということになりますね。
ともかく小説１冊が、アニメ３話分、１時間３０分の分量になると考えてみてください。

小説１冊を書く前に、その長さのストーリーのビジュアルを頭に浮かべて上映会をやりましょうってことです。
そして、自分がアニメ監督になったように、「あーここ、ちょっと話が地味だな、もっと派手にしようか」とか

いろいろ考えて直してみてください。
そうやって、納得がいくまで上映会をやって、よしこれはいいぞ！　と、なったら書くということをやると間違いがありません。

もっとできるなら、１クール全体のアニメをイメージしてみてください。
そうすると、４冊で起承転結になると思いますから。

１，２冊目は、これがこの作品の面白さだよという繰り返しをやらなきゃいけないし
３冊目くらいでちょっと趣向を変えて遊びの回をつくってみるとか（アニメーターに遊ばせるなら、水着回とかあると良いですよね）

そして４冊目でここまでの話をまとめる大きな一つの目標達成がある。
なんてことも考えられると思います。

ここまでは理想の話で、いきなりこんなことが出来たらすぐプロになれちゃいます。
俺だってこんなに綺麗にはできない。

でも、そういうことができるんだってことを念頭において、自分ができる限りでビジュアライゼーションをやってみると
やはりそれは、何も考えないでやるより違った感じになると思いますよ。

俺は、プロとしての目標達成のためにもちろんアニメ化できるレベルの作品を作らなきゃならないので
必死になってこれをやろうと心がけてます。

これはすげー脳が疲れるので、大変だとは思いますが、自分の脳力を振り絞ってできる限りで頑張りましょう！