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流行を参考に書くということは、パクれってことではないです
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あと、テンプレもいわゆるパクリとは違います。
ここは明確に書いておかないと、勘違いする人が出るかもと思いました。
ここまで話してきた面白さ、気持ちよさの言語化(抽出)、まあそれがテンプレにもなるわけですが、これって「抽象化」という概念なんですね。
物事は、抽象化 ⇄ 具体化 できます。
なんとなくわかるでしょう、これまで教えてきたことですが一つの作品を1行コンセプトにまとめると、抽象化になるわけです。
テンプレとは抽象化です。
同じ追放系のテンプレ作品といっても、みなさん冒頭が似てるだけで全然違う話になりますよね。
違う話になるのはなぜかといえば、抽象化されたテンプレを使って、一つの作品を書くという具体化を行うからです。
そうすると、全く同じパクリではなくなるわけです。
ここまで書いておいてなんですが、パクリを否定してるわけではないですよ。
そうやって、小さな成功を収めている作品もあるでしょう。
しかし、パクリは当然ながらパクリ元の作品よりだいぶ出力が弱まってしまうんです。
だから商業化で通用できるようなものができにくいんです。
この業界では、完全なオリジナルは存在しない、といいます。
過去、これまで書かれた作品に、何らかの影響を受けて存在しているからです。
そもそも我々が使ってるのは同じ日本語ですからね。
オリジナル言語ではない、でも言葉を組み合わせたり新しい繋ぎ方を見つけることで、新しいものが生まれます。
既知100%だと飽きてしまうし、未知100%だと人間はそのものを理解できないのです。
この、既知と未知の適度なバランスこそが、創作というものの本質です。
我々は過去の遺産を前提に、ほんの何%かずつ何かを上乗せして文化文明を進化させてきているわけです。
話が大きくなりましたが、超有名作品を例に上げて説明してみましょう。
たとえば、エヴァンゲリオンをウルトラマンのパクリだと言う人がいます。
あるいは、エヴァンゲリオンはこれまでの作品のパロディーだけで成り立ってるのでオリジナルではないと言う人がいますね。
まあそれは、その人の意見だからそれは尊重しますが
同じ巨人であるウルトラマンとエヴァンゲリオンを並べて立たせてみても、同じものだという子供はいないんじゃないでしょうか。
これまで話してきた一行コンセプト(ログライン)、さっきの抽象化と具体化の話を思い出してください。
ウルトラマンから、「巨人になって戦う話」というログラインを引き出したとします。
その巨人になって戦う話を、庵野監督なりに具体化したものがエヴァンゲリオンになるわけです。
つまり、売れてる作品を抽象化して自分なりに新しくして具体化したものなんですね。
あるいは、「科学特捜隊みたいなのが出てくる」という抽象化でも、「ネルフ本部とか戦略自衛隊」という具体化が導きだされたりします。
これはみんなそういうふうになります。
例えば、ウルトラマン→エヴァンゲリオンの系譜の真ん中に、ガンダムとか巨大ロボット物をいれることもできます。
みんな単体では存在してないのです。
というわけで、完全なオリジナルでもなく、パクリではなく
自分なりにプラスアルファを入れて具体化した作品を作っていこうというお話でした。
ここは明確に書いておかないと、勘違いする人が出るかもと思いました。
ここまで話してきた面白さ、気持ちよさの言語化(抽出)、まあそれがテンプレにもなるわけですが、これって「抽象化」という概念なんですね。
物事は、抽象化 ⇄ 具体化 できます。
なんとなくわかるでしょう、これまで教えてきたことですが一つの作品を1行コンセプトにまとめると、抽象化になるわけです。
テンプレとは抽象化です。
同じ追放系のテンプレ作品といっても、みなさん冒頭が似てるだけで全然違う話になりますよね。
違う話になるのはなぜかといえば、抽象化されたテンプレを使って、一つの作品を書くという具体化を行うからです。
そうすると、全く同じパクリではなくなるわけです。
ここまで書いておいてなんですが、パクリを否定してるわけではないですよ。
そうやって、小さな成功を収めている作品もあるでしょう。
しかし、パクリは当然ながらパクリ元の作品よりだいぶ出力が弱まってしまうんです。
だから商業化で通用できるようなものができにくいんです。
この業界では、完全なオリジナルは存在しない、といいます。
過去、これまで書かれた作品に、何らかの影響を受けて存在しているからです。
そもそも我々が使ってるのは同じ日本語ですからね。
オリジナル言語ではない、でも言葉を組み合わせたり新しい繋ぎ方を見つけることで、新しいものが生まれます。
既知100%だと飽きてしまうし、未知100%だと人間はそのものを理解できないのです。
この、既知と未知の適度なバランスこそが、創作というものの本質です。
我々は過去の遺産を前提に、ほんの何%かずつ何かを上乗せして文化文明を進化させてきているわけです。
話が大きくなりましたが、超有名作品を例に上げて説明してみましょう。
たとえば、エヴァンゲリオンをウルトラマンのパクリだと言う人がいます。
あるいは、エヴァンゲリオンはこれまでの作品のパロディーだけで成り立ってるのでオリジナルではないと言う人がいますね。
まあそれは、その人の意見だからそれは尊重しますが
同じ巨人であるウルトラマンとエヴァンゲリオンを並べて立たせてみても、同じものだという子供はいないんじゃないでしょうか。
これまで話してきた一行コンセプト(ログライン)、さっきの抽象化と具体化の話を思い出してください。
ウルトラマンから、「巨人になって戦う話」というログラインを引き出したとします。
その巨人になって戦う話を、庵野監督なりに具体化したものがエヴァンゲリオンになるわけです。
つまり、売れてる作品を抽象化して自分なりに新しくして具体化したものなんですね。
あるいは、「科学特捜隊みたいなのが出てくる」という抽象化でも、「ネルフ本部とか戦略自衛隊」という具体化が導きだされたりします。
これはみんなそういうふうになります。
例えば、ウルトラマン→エヴァンゲリオンの系譜の真ん中に、ガンダムとか巨大ロボット物をいれることもできます。
みんな単体では存在してないのです。
というわけで、完全なオリジナルでもなく、パクリではなく
自分なりにプラスアルファを入れて具体化した作品を作っていこうというお話でした。
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