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流行の見方３（回復チートテンプレ）

さて、前回最新流行の端緒みたいなものを話しましたが
流行の見方自体はこれでわかったと思います。

まあ最初から言ってるように、ランキングから確認しろってだけです。
ちょっと前のを見たければ、月間とか累計とかのランキングで細かく確認すればよいだけです。

今日はおさらいとして、一つ前の流行を見てみましょう。
例えば、アルファポリスのホットランキングの現在二位に

「回復力が低いからと追放された回復術師、規格外の回復能力を持っていた。」
という作品があります。

これを見て、そういえば回復系の作品が最近多くあったなあと思い出した人は割と鋭いと思います。
その通りでこの一つ前のターンで、回復系チート作品は多く有りました。

流行がどうしてこうなっているのかというのを考えるのは割と難しいです。
今の厳しい世相を考えると、癒やしたい、癒やされたいという需要の高まりがあるのかもしれません。

ともかくとして、回復系チートの需要があったという現実はあるわけで
これは一つの流行であったと断じていいとは思います。

その確認のために、市場に回っている既存の作品を確認すると
GAから「闇ヒーラー」ＴＶアニメ化決定の報告がありました。

正式名称「一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる」です。
これはもっと前から根強い流行であった追放系＋回復系ということで、かなり強い作品です。

こういうふうに、時系列の流れにしたがってテンプレの流行はみることができます。
WEB小説の日刊や週間が現在の流行とすると、書籍コミカライズは半年一年前の流行、アニメ化作品などはだいたい３年前の流行と見ることができます。

そして、アニメ化作品があるならばそれは大きな流行になっていたということですね。
そのように大きな流れにその流行がなるかというのは、これは未来人でなければわからないことですね。

例えば、立ち消えた流行では近頃では配信ダンジョン系があります。
その前から主人公がVtuberになるみたいな流行もありました。

これらも、一つくらいはアニメ化作品がでてるんですが、いまいち長い流行にはなりませんでした。
配信というのは現代ではとても身近にあるもので、その要素を含んだ作品がヒットするというのはわかりやすいです。

しかし、それが長い流行にならなかったのは
おそらく何らかの構造的な問題点を抱えていたのだと思います。

自分の分析としては、Vtuberは現実のVtuberのほうが面白いから書籍のキャラクターが勝てなかったこと。
配信系にしても、あれは掲示板回という優れた主人公AGEのシステムがあるから、気持ちよさが出て流行ったと思うのですが

作者は配信あるあるをやりたくて、読者が読みたいものと作者がやりたいことにズレが生じて
当初は人気がでたものの、長期で読まれる作品になりにくかったことがあるのではないかと思います。

このように流行が長期的にはやるかどうかというのは判別が難しいものです。
しかし、決して流行というのは単体であるわけではなく、これまでの流れからのつながりがあるものです。

流行の端緒を見て、市場の動向を見て、これから自分が書く作品をどうすればいいのか考える事が重要です。