Fantiaみたいなクリエイター支援サイトを使って小説で稼げるのか？

役に立つ情報ほど無料で公開されている

なんか、アルファポリスに♡ってシステムができて
いっぱい押してもらいました。

小説の方で推してもらえないのにこっちで押してもらってもなあと思いつつ。
それはそれで嬉しいので、できる限り役に立つ情報を書こうかと思います。

自分が作家になる切っ掛けになったのは、実は無料の情報でした。
しかも５ｃｈの文芸・書籍サロン板（当時はまた２ｃｈだったかも、さすがにプロになってからは自分の作品のスレが立つこともあったので見ないようにしてます）。

そこになろうで１００ブクマ以下の底辺作家が見るスレがあったんです。
もしかすると今でもあるかもしれませんが、そこに当時毎回テンプレートとしてこう描けばブクマが伸びるよってコピペが最初に貼ってありました。

読者＝主人公と考えてAgeればいいとか、チートやればいいとか、絶対にSageないとか。
すごく単純ななろうテンプレについてのコピペでした。

よく考えれば、なろうテンプレでAge（主人公を上げる、褒めること、俺つえーすること）とかSage（主人公を下げること、苦しい状況に置くこと）とか言うんですが、これはもともと２ｃｈの用語です。
もしかすると、なろうテンプレに最初に気がついたのは２ｃｈのなろうスレの住人だったのかもしれない。

それはともかく、大事なことは。
今でこそ当たり前だったんですが、それは１０年前の話なので当時としてはテンプレに気がついてやってる人はほとんどいなかったということ。

自分は、それをそのまんまやって瞬く間にポイントが伸びてオファーがきて書籍化しました。
当時はなろうテンプレを忠実にやってる作品が少なかったので、重版するほど売れてコミカライズもしました。

自分はこれを、とても不思議なことだなと思ってます。
十年後の今でこそ、みんななろうテンプレを必死になってやってますよね。

アルファポリスのランキングに乗ってるのも、ほとんどがテンプレの基本から外れないものです。
これを１０年前に知ってやれたということが、どれほどのアドバンテージだったのかということは自分が実証しました。

それこそ道端に落ちている金塊を拾ったようなものです。
これって、ラッキーなんでしょうか？

自分は、違うと思います。
だってあのなろうテンプレを解説したコピペは、底辺作家スレの一番上に張ってあったんです。

誰もが見られるところにあったんです。
でも、それが数千万円の価値があるクリティカルな情報だっておそらくほとんどの人が気が付かなかった。

そして、１０年後の今でもこれは起こっていると自分は思ってます。
例えば、作家志望の人に先生が優しく教えるみたいな講座がたくさんありますよね。

その多くは有料だったりもします。
でもね、有料で教えますみたいなものに価値なんかないですよ。

高い値段の講座ほど、価値がない事が多いです。
そんなの黄金じゃなくて、金メッキしてあるだけのイミテーションですよ。

なぜそうなるとわかるかって、ビジネスでやってるからです。
理屈で考えると簡単なんですが、小説講座のお客様は作家志望の人なんですよ。

だから、小説を教えて稼ごうと思えば、その人達が気持ちよくなるように甘い話しかしません。
みんな気持ちよくなりたいし、甘い話が聞きたいですからね。

なんだったら、書かずに小説家になりたいですよね。
でも、現実はそう甘くできていない。

本気で教えようとしたら、石にかじりついてでも毎日更新しましょうとか。
自分が苦しんでもお客様である読者にサービスしましょうとか、厳しい話になりますよ。

そんな嫌な話をしても、作家志望の人は集まらないしお金は取れないです。
底辺スレの一番上にコピペで貼っつけておいても、おそらく誰も見向きもしない。

だから、今もきっとどこかで無料で垂れ流されてるんです。
そしてあらゆるプライドを捨て去って、手段を選ばない覚悟がある人にだけそれは輝きを放って見えるんです。