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第三章「ハイラント王国の危機」
第二十二話:本当の決戦
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女勇者セイラは、ガンプに言われるがままに仲間を起こし、慌ててダンジョンの地下から馬車に戻って鳴り響いている通信を取った。
「なんですって!」
エリザベート姫が電話で受けた報告は、最前線の街カステルの崩壊であった。
しかもそれは、アンデッドと化して復活した魔王によるものだと言う。
「魔王って冗談じゃないわよね……」
「少なくとも、避難してきた民はそう申しております」
「街の防衛はどうなっているの!」
「それが、主力である近衛騎士団が壊滅しているため、難しい状況です」
姫様は、できる限りの指示をするが、すぐに戻るということで通信を切った。
そしてそこに割り込むように、またガンプから通信が入る。
セイラは、耐えきれずにガンプに怒鳴った。
「師匠、魔王を復活させるなんて人類の敵ですよ!」
「バカかお前は、俺がやったわけないだろう!」
もうこの国を見限っているガンプだって、自分がよく通った酒場や店が被害を受けたと聞けば気分がいいわけがない。
「だって、じゃあなんで知ってたんですか」
「俺は、魔界の各所を魔導球でモニタリングしてるんだよ」
だから、王宮よりも早く魔王復活の情報をキャッチできたというのだ。
むしろガンプからすれば、その程度のことをやってない王宮の情報網はどうなってるんだと苛立たしい思いがある。
「でも、もっと前に……師匠は最初から知ってたみたいじゃないですか」
ガンプは、魔将をアンデッド化させたりもしているのだ。
これまでがこれまで誰から信用できないとセイラは言う。
「じゃあ聞くがセイラ。お前魔王倒した後、死体の処理をきちんとやったか」
「やりましたよ! 四肢をちゃんと切断しました。首だってしっかりと斬り飛ばしました!」
「じゃあ、それらはバラバラにして封印したりはしたんだな」
「それは、だって……」
あの時は、近衛騎士団が崩壊して、帰還を急かされていてそれどころではなかった。
処置が甘かったかと言われると、不安になってくる。
「ちゃんとやってなかったんだなあ。それじゃあ、アンデッドとして復活しても当たり前だ」
「でも他の魔族であれば、バラバラにすることで復活を阻止できるはずでしょ」
「魔王は他の魔族とは違うだろ。なんで、これまでのケースを見てそれぐらいのことはわからないんだ」
「そんなこと言われたって、教えられてない……」
口を尖らせるセイラに、いちいち何でも指示しないとできないって子供かよとガンプはつぶやいてしまう。
十五歳だから、まだ子供かもしれん。
しかし、少なくとも魔王がアンデッド化したのはガンプのせいではない。
「俺がその場にいれば教えていたさ。その機会を潰したのは誰だ?」
「……私たちです」
それを言われたら、なんとも言い返せないだろう。
ガンプは、ため息をついて言う。
「今更だが、あんなに魔王討伐を急がなければよかったんだ」
タイムリミットがあったわけでもないのに、防衛の要である近衛騎士団まで使い潰して無茶な侵攻をしたのはどうしてだ。
ガンプなら、魔王城攻略は半年……もしかすると、それ以上時間をかけて用心深く行っていたと思う。
危なすぎてガンプは魔王城に近づいていなかったのだが、ちゃんと調べたらこんな状況を招かずに済んだ方法も見つかったかもしれない。
それに対して、エリザベート姫姫がこたえる。
「攻略を急いだのは、建国記念日が近かったからよ」
「はあぁぁ?」
ガンプはもう、呆れて物が言えない。
「その後には、大事な国際会議もあったの! お父様が、どうしてもそれまでに大きな成果を欲していたから」
この姫様も姫様なら、国王も国王だ。
ハイラント王国のガイアス王は、豪胆王などと呼ばれているが、こりゃろくでもないなとガンプは思う。
姫様によると、現在も国王は国際会議に出ており、そろそろ帰国する予定だという。
姫様が、比較的自由に国政を操れたのは、国王のガイアスが留守で指揮権を委任されていたということもあったのだ。
「すると何か、国王が国際会議でデカイ顔するためだけに魔王討伐を急いだのか!」
「外交のためよ、重要なことだわ。ガンプのやり方じゃ間に合わなかった」
聞けば聞くほど、愚かな人間ばかりだ。
「あれだけの犠牲を出して、民を危機にさらして、王族はバカしかいないのか!」
ガンプは根本的から、この国はもうだめだと感じた。
「私だけでなく、お父様もバカにする気?」
「バカだからバカだって言ってんだ!」
「なんですって!」
「じゃあ聞くけどよ。近衛騎士団があれば、カステルの防衛も出来たんじゃないか?」
最前線の街が一つ潰れたのは、そしてこれから被害が拡大していくのは誰のせいだ。
「それは……」
「エリザベート姫、それは確実にお前の責任だよな。だったら魔王の討伐も、責任もって天下の勇者パーティー様がなんとかしてくれ」
もはや相手にするのがアホらしくなって、ガンプは話を打ち切ろうとする。
とりあえず、ガンプとしてもセイラたちには頑張ってもらわないといけないのだ。
復活した魔王を勇者がなんとかできなきゃ、人類はいずれ滅亡するのだから。
後は頼むぞと、投げやりにガンプは通信を切ろうとする。
そこに、セイラは言う。
「師匠は、僕たちを助けてくれないの?」
これに、ヴァルキリアやプリシラが反発した。
「こんなやつの助力なんかいるか!」
「本当です、悪しき道に落ちた者など信用できません」
これには、ガンプは呆れる。
なんでこんなバカげた話を、いつまでも聞かなきゃならんのか。
「おいおい、なんで俺がお前らを手助けしなきゃならない流れになってるんだよ」
「だって師匠の言う通りじゃないか。ここで魔王を止められなきゃ、人類滅亡なんだよ!」
そう言われると、ガンプもふむと考え込んで言う。
「そこのエリザベート姫が非を認めて、地面に頭をこすりつけて謝るならば、力を貸してやってもいい」
エリザベート姫はピシャリという。
「そんなことできるわけがありません!」
「だろうな、お前はそういう女だエリザベート。その高いプライドを抱いて死ぬまで戦うがいい。お前たちだけで、せいぜい頑張れ」
もう自分は勇者パーティーではないので関係ないと、ガンプは一方的に通信を切ってしまった。
セイラは、姫様に尋ねる。
「どうします?」
「もう一度、魔王を討伐するしかないでしょう」
もはや、ガンプに関わり合っている場合ではない。
人類の敵に回らないだけ、良しと思うしかない。
「師匠との戦いで、僕は一皮むけたような気がします」
「それは、何よりです。もはや、わたくしたちだけが世界を救えるのです」
盛り上がってるところ申し訳ないんだがと、ヴァルキリアが割って入る。
「呪いの下着、どうする?」
「しまった! 師匠に呪いを解呪するように言えばよかった!」
シリアスな話で、忘れていたが裸より恥ずかしい格好をしているのだった。
もうこのエッチな下着に慣れてしまっているのかもしれない。
しかも、ガンプは魔導球を下げてくれない。
もはや諦めきっているエリザベート姫は、セイラに言った。
「セイラ、今回はあなたも一緒にハイレグ踊りですね」
「はい……」
もはや時間との勝負になっているので、こんなところで時間を無駄にしている暇はないのだ。
ハイレグ踊りにストリップをさせられながら、やはりガンプは最低だと思うセイラたちであった。
魔王も、アンデッド化で強化されているかもしれない。
それでも一度倒せたのだから、もう一度倒せるはず……。
セイラたち勇者パーティーは、そう考えて戦いにおもむく。
しかし、その考えが甘かったことは近いうちに判明することになる。
「なんですって!」
エリザベート姫が電話で受けた報告は、最前線の街カステルの崩壊であった。
しかもそれは、アンデッドと化して復活した魔王によるものだと言う。
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「少なくとも、避難してきた民はそう申しております」
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姫様は、できる限りの指示をするが、すぐに戻るということで通信を切った。
そしてそこに割り込むように、またガンプから通信が入る。
セイラは、耐えきれずにガンプに怒鳴った。
「師匠、魔王を復活させるなんて人類の敵ですよ!」
「バカかお前は、俺がやったわけないだろう!」
もうこの国を見限っているガンプだって、自分がよく通った酒場や店が被害を受けたと聞けば気分がいいわけがない。
「だって、じゃあなんで知ってたんですか」
「俺は、魔界の各所を魔導球でモニタリングしてるんだよ」
だから、王宮よりも早く魔王復活の情報をキャッチできたというのだ。
むしろガンプからすれば、その程度のことをやってない王宮の情報網はどうなってるんだと苛立たしい思いがある。
「でも、もっと前に……師匠は最初から知ってたみたいじゃないですか」
ガンプは、魔将をアンデッド化させたりもしているのだ。
これまでがこれまで誰から信用できないとセイラは言う。
「じゃあ聞くがセイラ。お前魔王倒した後、死体の処理をきちんとやったか」
「やりましたよ! 四肢をちゃんと切断しました。首だってしっかりと斬り飛ばしました!」
「じゃあ、それらはバラバラにして封印したりはしたんだな」
「それは、だって……」
あの時は、近衛騎士団が崩壊して、帰還を急かされていてそれどころではなかった。
処置が甘かったかと言われると、不安になってくる。
「ちゃんとやってなかったんだなあ。それじゃあ、アンデッドとして復活しても当たり前だ」
「でも他の魔族であれば、バラバラにすることで復活を阻止できるはずでしょ」
「魔王は他の魔族とは違うだろ。なんで、これまでのケースを見てそれぐらいのことはわからないんだ」
「そんなこと言われたって、教えられてない……」
口を尖らせるセイラに、いちいち何でも指示しないとできないって子供かよとガンプはつぶやいてしまう。
十五歳だから、まだ子供かもしれん。
しかし、少なくとも魔王がアンデッド化したのはガンプのせいではない。
「俺がその場にいれば教えていたさ。その機会を潰したのは誰だ?」
「……私たちです」
それを言われたら、なんとも言い返せないだろう。
ガンプは、ため息をついて言う。
「今更だが、あんなに魔王討伐を急がなければよかったんだ」
タイムリミットがあったわけでもないのに、防衛の要である近衛騎士団まで使い潰して無茶な侵攻をしたのはどうしてだ。
ガンプなら、魔王城攻略は半年……もしかすると、それ以上時間をかけて用心深く行っていたと思う。
危なすぎてガンプは魔王城に近づいていなかったのだが、ちゃんと調べたらこんな状況を招かずに済んだ方法も見つかったかもしれない。
それに対して、エリザベート姫姫がこたえる。
「攻略を急いだのは、建国記念日が近かったからよ」
「はあぁぁ?」
ガンプはもう、呆れて物が言えない。
「その後には、大事な国際会議もあったの! お父様が、どうしてもそれまでに大きな成果を欲していたから」
この姫様も姫様なら、国王も国王だ。
ハイラント王国のガイアス王は、豪胆王などと呼ばれているが、こりゃろくでもないなとガンプは思う。
姫様によると、現在も国王は国際会議に出ており、そろそろ帰国する予定だという。
姫様が、比較的自由に国政を操れたのは、国王のガイアスが留守で指揮権を委任されていたということもあったのだ。
「すると何か、国王が国際会議でデカイ顔するためだけに魔王討伐を急いだのか!」
「外交のためよ、重要なことだわ。ガンプのやり方じゃ間に合わなかった」
聞けば聞くほど、愚かな人間ばかりだ。
「あれだけの犠牲を出して、民を危機にさらして、王族はバカしかいないのか!」
ガンプは根本的から、この国はもうだめだと感じた。
「私だけでなく、お父様もバカにする気?」
「バカだからバカだって言ってんだ!」
「なんですって!」
「じゃあ聞くけどよ。近衛騎士団があれば、カステルの防衛も出来たんじゃないか?」
最前線の街が一つ潰れたのは、そしてこれから被害が拡大していくのは誰のせいだ。
「それは……」
「エリザベート姫、それは確実にお前の責任だよな。だったら魔王の討伐も、責任もって天下の勇者パーティー様がなんとかしてくれ」
もはや相手にするのがアホらしくなって、ガンプは話を打ち切ろうとする。
とりあえず、ガンプとしてもセイラたちには頑張ってもらわないといけないのだ。
復活した魔王を勇者がなんとかできなきゃ、人類はいずれ滅亡するのだから。
後は頼むぞと、投げやりにガンプは通信を切ろうとする。
そこに、セイラは言う。
「師匠は、僕たちを助けてくれないの?」
これに、ヴァルキリアやプリシラが反発した。
「こんなやつの助力なんかいるか!」
「本当です、悪しき道に落ちた者など信用できません」
これには、ガンプは呆れる。
なんでこんなバカげた話を、いつまでも聞かなきゃならんのか。
「おいおい、なんで俺がお前らを手助けしなきゃならない流れになってるんだよ」
「だって師匠の言う通りじゃないか。ここで魔王を止められなきゃ、人類滅亡なんだよ!」
そう言われると、ガンプもふむと考え込んで言う。
「そこのエリザベート姫が非を認めて、地面に頭をこすりつけて謝るならば、力を貸してやってもいい」
エリザベート姫はピシャリという。
「そんなことできるわけがありません!」
「だろうな、お前はそういう女だエリザベート。その高いプライドを抱いて死ぬまで戦うがいい。お前たちだけで、せいぜい頑張れ」
もう自分は勇者パーティーではないので関係ないと、ガンプは一方的に通信を切ってしまった。
セイラは、姫様に尋ねる。
「どうします?」
「もう一度、魔王を討伐するしかないでしょう」
もはや、ガンプに関わり合っている場合ではない。
人類の敵に回らないだけ、良しと思うしかない。
「師匠との戦いで、僕は一皮むけたような気がします」
「それは、何よりです。もはや、わたくしたちだけが世界を救えるのです」
盛り上がってるところ申し訳ないんだがと、ヴァルキリアが割って入る。
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「しまった! 師匠に呪いを解呪するように言えばよかった!」
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もうこのエッチな下着に慣れてしまっているのかもしれない。
しかも、ガンプは魔導球を下げてくれない。
もはや諦めきっているエリザベート姫は、セイラに言った。
「セイラ、今回はあなたも一緒にハイレグ踊りですね」
「はい……」
もはや時間との勝負になっているので、こんなところで時間を無駄にしている暇はないのだ。
ハイレグ踊りにストリップをさせられながら、やはりガンプは最低だと思うセイラたちであった。
魔王も、アンデッド化で強化されているかもしれない。
それでも一度倒せたのだから、もう一度倒せるはず……。
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