上 下
9 / 42
第一章「裏切られたガンプ」

第九話:エリザベート姫にも復讐

しおりを挟む
 時は少し戻って夜。
 この夜のガンプは忙しかった。

 勇者パーティー三人をやるだけでは済まない。
 敵が油断している間に、一気にやってしまう必要があったからだ。

 ホテルを後にすると、すぐさま王城に忍び込むガンプ。

「ホテルと城が近くて助かったな……」

 長らく勇者パーティーとして城に出入りしていたガンプだ。
 城の見取り図から、警備の誰がサボって手薄になっているとか、全ては頭に入っている。

 もちろん、眠りの魔法で突破してもいいのだが、そういう痕跡を残すと感づかれる恐れがある。
 事を起こす前に警戒される危険を冒すつもりはない。

 今の城の警備はずさんだった。
 王城の守りを固める最精鋭の近衛騎士団は、エリザベート姫が消滅させてしまったのだ。

 だから、これはまさに自業自得。
 長らくの平和で、ボケている衛視たちの横を、気配を殺したガンプがスルスルとくぐり抜けて、あっという間に姫の寝室の前へとたどり着く。

「ほんと警備がザルだな。侍女は、一応眠らせておくか」

 ほんとは控室で寝ずの番をしているはずの侍女が、うつらうつら寝てるんだけど……。
 魔王退治の冒険者として最強を誇る(と、国民には喧伝されてるがそこまで最強でもない)『閃光のエリザ』だから、護衛なんていらないと思われているのか。

 まあどっちでもいいやと、さっさと眠りの魔法だけかけて侵入する。
 豪奢で無駄にだだっ広い部屋の中央にある天蓋付きの巨大なベッドで、エリザベート姫様はすやすやとお眠りになられていた。

「エリザベート姫が、今どれくらいのレベルかしらんが」

 まあ勇者パーティーより上ってことはありえないだろう。
 閃光魔法の導師級マスタークラスだろうが、補助魔法で罠にハメて上位魔族を倒してきたガンプの敵ではない。

癒やしのごとき最高の眠りをヒーリング・マクシマム・スリープス

 とたんに、姫様はあられなくシルクの掛け布団を蹴飛ばして、ガーガーいびきまでかきはじめた。
 この回復に擬装した最高位の睡眠魔法、寝相が悪くなる副作用でもあるのだろうか。

「ふうむ、何事も実地に試してみないとわからんものだな」

 臆病なほどに慎重なガンプは、これ以上必要ないとわかっていながら、エリザベート姫の口にも睡眠薬を注ぎ込んでごっくんさせる。
 瞼を指であけると、完全に白目を剥いて瞳孔が上に行ってしまっている。

 これなら明かりを付けても大丈夫だ。
 記念すべき復讐の一夜だ。

 やはり、撮影しておきたいなと思って魔導球を浮かべておく。

「よし。じゃあ、ぬぎぬぎタイム言ってみようか」

 姫様ともなると、寝巻きですらやたらドレスに紐とかついてて脱がしにくい。
 まあ、時間はあるしこうやって剥く作業は悪くないんだけどな。

 まるでプレゼントの紐を解いていくような気持ち。
 ツヤツヤの肌が見えてくると、ドキドキする気持ちになる。

「おお、ロイヤルおっぱい!」

 おっぱいの輝くような美しさ。
 大きさのほどは、おそらくEカップくらいだ。

 男性が思う理想の大きさである。
 それにしても、なんて形の良いお椀型のおっぱいなんだ。

 おっぱいだけみても、高貴さがものすごい。
 目が潰れるのではないかと思うくらいおっぱいがツヤツヤに光り輝いている。

「ハハッ、『閃光のエリザ』はおっぱいも閃光かよ」

 エリザベート姫の恥ずかしい二つ名をバカにするガンプ。
 若いからしょうがないけど、遅れてきた中二病みたいなもんなんだろうな。

「おお、お尻もいい感じだな」

 さすが姫様だ。
 下着をひん剥いて裸に剥いてみると、全身ツヤッツヤだった。

 この形の良いお尻のラインも、天才彫刻家が生み出した彫刻みたいに見える。
 やっぱり王族って、神が創り上げた特別な存在なのかもしれない。

 あー、もったいなくて目が潰れそうだ。
 決して庶民が触れられないものを、ガンプは今……自由にしている。

「とりあえず、揉んどきますか」

 さすがに、朝までさほど時間がないし、いつまでもこの部屋にいるわけにもいかないから時間はそんなにないんだけど。
 時間の余す限り、ガンプはロイヤルおっぱいを堪能したり、無垢なお尻をペチンペチンひっぱたいたりするのだった。

「うう……」

 どんな悪夢を見ているのか、わずらわしそうに形の良い眉をよせる姫様。

「さてと、じゃあエッチな下着の呪いを楽しんでくれや」

 防護手袋をつけて、袋から姫様用の黄色のエッチな下着を取り出すと、するっと装着する。
 姫様のロイヤルおっぱいや、股ぐらに、エッチな下着が食い込んでいくのを見届けると、ガンプは姫様の寝室を後にするのだった。

     ※※※

 もぞもぞとベッドから身を起こすエリザベート姫。

「ん、んん……なんですか。頭が重い……」

 勇者パーティーより若干レベルが低い姫様には、ガンプが使った睡眠薬の威力が強すぎたようだ。
 健康優良児の姫様が体調を崩すことは珍しい。

 いや、健康でないことは国民への裏切りだとすら思っている姫様である。
 重たい身体を引きずるようにして、控室へと行く。

「誰か、顔を洗う水を持ってきて」

 ぼんやりとした頭で、起き上がり侍女のところにいくと、別室に控えているはずの侍女も眠りこけていた。

「怠慢だわね……誰か、桶に水を汲んできてちょうだい」

 城に人がいないわけもないので、「ただいま!」と慌てて桶に水を汲んで持ってくる侍女がいた。

「はあ、ありがとう。少しは頭もスッキリするわ」

 姫様のエッチな下着姿に、侍女は目を丸くしている。

「どうしたの、わたくしの顔になにか付いていて?」
「姫様、その格好どうされたのですか……」

「え……」

 部屋の鏡で、ようやく自分が胸と股に食い込むような布面積の小さい、黄色の下品な下着を身に着けてることに気がつく姫様。

「ななな! なんなのよこれは!」

 慌てて脱ごうとするが、呪われていて装備が外せない。

「ひ、姫様。とりあえず、これで身体をお隠しになって、きゃー!」

 侍女が慌てて持ってきた上着が跳ね除けられて、姫様はようやくこれが呪いの装備だと知る。

「一体誰がわたくしにこんな真似を! 国家反逆罪ですよ!」
「姫様、大変です! 国民に配信するモニターに、姫様のあられもない姿が映ってます!」

「なんですって! 誰よこんな魔導球を浮かべたのは! 閃光魔法《ブライト》!」

 輝ける閃光によって、魔導球は破壊されたが、すぐ次の魔導球がやってくる。
 しかも、二つも!

「このエリザベート・ハイラントを愚弄するか!  閃光魔法《ブライト》!  閃光魔法《ブライト》!」
「きゃー! 姫様! 城の中で攻撃魔法やめてください!

「だったら、あの魔導球をなんとかなさい!」

 すぐに、衛兵たちが魔導球を取り押さえようとするが、ふわふわと逃げ回ってとても追いきれない。
 そこで姫様を守るために、侍女がシーツを持って四方を固めて見えないようにした。

 それでようやく一息ついて、解呪のために筆頭王宮魔術師ベーコンが呼ばれたが。

「姫様、無理です。この呪いの強さは、私ではどうにもなりません」
「筆頭王宮魔術師のあなたがそれでどうするのですか! 神殿の神官ならどうです」

「おそらく無理でしょう。ここまでおぞましい呪いを解呪できるとしたら、この国ではあの男しかいないでしょうな」
「一体誰です!」

「魔術師ギルドに、解呪の専門家がおります。マッド・ニードと言って、かなり癖のある老人ですが、王国でも有数の大導師級グレートマスタークラスの魔術師で腕は確かです」
「マッド師ですか。聞いたことがありませんが?」

 姫様はこれでも、若くして閃光魔法で導師級マスタークラスの実力を認められている魔術師なのだ。
 この国に自分の知らない大導師級グレートマスタークラスの魔術師がいるとは驚きだった。

 しかし、この国で呪術はあまり重視されないため、エリザベート姫にほとんど知識がないのも事実。

「はい、魔術師ギルドの研究室にいつもいるはずです。一応、彼も王宮魔術師なのですが、城に呼ばれたことはありませんから姫様が知らないのも無理はないかと」
「わかりました。この忌々しい魔導球も、呪いも、ここでなんとかできないなら、魔術師ギルドにおもむくしかありませんね」

 側近たちに、シーツで己の身を隠すように命じて。
 一刻も早くこの事態をどうにかしたいエリザベート姫は、自ら魔術師ギルドに向かうのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います

騙道みりあ
ファンタジー
 魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。  その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。  仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。  なので、全員殺すことにした。  1話完結ですが、続編も考えています。

禁忌だろうが何だろうが、魔物スキルを取り込んでやる!~社会から見捨てられ、裏社会から搾取された物乞い少年の(糞スキル付き)解放成り上がり譚~

柳生潤兵衛
ファンタジー
~キャッチコピー~ クソ憎っくき糞ゴブリンのくそスキル【性欲常態化】! なんとかならん? は? スライムのコレも糞だったかよ!? ってお話……。 ~あらすじ~ 『いいかい? アンタには【スキル】が無いから、五歳で出ていってもらうよ』 生まれてすぐに捨てられた少年は、五歳で孤児院を追い出されて路上で物乞いをせざるをえなかった。 少年は、親からも孤児院からも名前を付けてもらえなかった。 その後、裏組織に引き込まれ粗末な寝床と僅かな食べ物を与えられるが、組織の奴隷のような生活を送ることになる。 そこで出会ったのは、少年よりも年下の男の子マリク。マリクは少年の世界に“色”を付けてくれた。そして、名前も『レオ』と名付けてくれた。 『銅貨やスキル、お恵みください』 レオとマリクはスキルの無いもの同士、兄弟のように助け合って、これまでと同じように道端で物乞いをさせられたり、組織の仕事の後始末もさせられたりの地獄のような生活を耐え抜く。 そんな中、とある出来事によって、マリクの過去と秘密が明らかになる。 レオはそんなマリクのことを何が何でも守ると誓うが、大きな事件が二人を襲うことに。 マリクが組織のボスの手に掛かりそうになったのだ。 なんとしてでもマリクを守りたいレオは、ボスやその手下どもにやられてしまうが、禁忌とされる行為によってその場を切り抜け、ボスを倒してマリクを救った。 魔物のスキルを取り込んだのだった! そして組織を壊滅させたレオは、マリクを連れて町に行き、冒険者になることにする。

俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~

平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。 異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。 途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。 しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。 その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜

ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。 その一員であるケイド。 スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。 戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。 それでも彼はこのパーティでやって来ていた。 彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。 ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。 途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。 だが、彼自身が気付いていない能力があった。 ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。 その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。 自分は戦闘もできる。 もう荷物持ちだけではないのだと。 見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。 むしろもう自分を卑下する必要もない。 我慢しなくていいのだ。 ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。 ※小説家になろう様でも連載中

ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!

桜井正宗
ファンタジー
 辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。  そんな努力もついに報われる日が。  ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。  日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。  仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。 ※HOTランキング1位ありがとうございます! ※ファンタジー7位ありがとうございます!

処理中です...