26 / 26
第二章 グラビアアイドル 北欧の聖女 フィーナ・デリカ・ゼーリア(18歳)編
「その後の二人。一つの幸せで残酷な結末」
しおりを挟む
フィーナと涙子が出演した番組は再び大成功になった。
番組は史上最高の高視聴率を叩き出して、同時に発売されたフィーナと涙子のイメージビデオや写真集は一つが百万本を超える大ヒットとなった。
フィーナだけでなく、局アナである涙子も活躍したことで、局としても面目を施した次第である。
そして番組の直後に臨月だった涙子は、二卵性双生児を出産。
無理があったのか、通常のお産ではなく帝王切開による出産であった。
そのおかげで、奇妙なことに赤ん坊を産んだにもかかわらず、涙子は処女のままであった。
これこそ本当の意味での処女受胎だと、出産に立ち会ったフィーナは大感動だった。
「涙子先輩! 私もガンバルでございますよ!」
フィーナは、そのまま安全な日本で出産した。
産まれたのは、父親があのブサイクなおじさんとは思えぬほどに可愛い金髪碧眼の女の子であった。
血が遠いといい子が産まれるとは本当なのかもしれない。
ちなみに、涙子が産んだ双子は、二卵性双生児であり。
片方の弟は男の子でプロデュースの子供であり、もう片方の姉はおじさんの子であることがその後の番組で行われたDNA鑑定で発覚した。
そして……。
赤ん坊が産まれた直後帰国したと言われていたフィーナは、実はまだ日本にいた。
名前も知らないおじさんの子供をもう一人産むという罰ゲームを果たすためであった。
「俺は、涙子ちゃんに考えると言っただけで、約束はしてないからね」
そんなことをうそぶくおじさんに、フィーナは不思議そうに尋ねる。
二人は人目を避けて、桃川温泉より更に奥の秘湯のある山荘で生活している。
「涙子先輩がどうかしたんですか」
「いや、なんでもない。それよりフィーナ、儀式の続きをしよう」
「はい!」
どこまでも、おじさんに従順になったフィーナは、再びそのアワビにおじさんのソーセージを受けいれてしまう。
「おおお、フィーナ。好きだ愛してる」
「はい! 私もおじさんを愛しておりますです!」
「嬉しいことを言ってくれる! 結婚しようフィーナ!」
「えっ、すごくありがたいけどぉ! 故郷に返って聖女やらなきゃいけないんで、それは無理でございます」
「じゃあせめて、俺の子を持ち帰ってくれ! 無責任孕ませ最高!」
「それは、約束ですから必ずっ! はいっ! また無責任にお子を孕ませてくださいませ!」
ビュルルル――ッ! ドピュッドピュ――ッ!
「ふう」
「ああ、また濃い聖液がこんなに……。こんなふうでは、すぐまた妊娠してしまいますね」
少し嬉しそうで、それでいて少し悲しそうな様子でフィーナはつぶやくのだった。
誰にも邪魔されることのない静かな山荘で……。
おじさんとフィーナと二人の赤ん坊は、まるで夫婦のような生活をしばらく送ることになる。
そうして、長いようで短い一ヶ月ほどがたったのち、フィーナは約束通り名前も知らないおじさんの子供をもう一人お腹に宿して帰国することになるのだった。
――
終わりです。
なるべくあっさりと書いたつもりなのですが、55000万字を超えて、思ったより長い作品になってしまいました。
この話をもっと使えるようにガッツリ加筆したら本1冊分、10万字とかいくかもしれませんね。
最後まで読んでくださった方に感謝申し上げます。
とりあえず終わりですが、気が向いたらこのネタでまたやるかもしれません。
作者の小説をもっと読みたい人は、ぜひアルファポリスで投稿している作品や、ブログTwitterなどをご確認いただければ幸いです。
番組は史上最高の高視聴率を叩き出して、同時に発売されたフィーナと涙子のイメージビデオや写真集は一つが百万本を超える大ヒットとなった。
フィーナだけでなく、局アナである涙子も活躍したことで、局としても面目を施した次第である。
そして番組の直後に臨月だった涙子は、二卵性双生児を出産。
無理があったのか、通常のお産ではなく帝王切開による出産であった。
そのおかげで、奇妙なことに赤ん坊を産んだにもかかわらず、涙子は処女のままであった。
これこそ本当の意味での処女受胎だと、出産に立ち会ったフィーナは大感動だった。
「涙子先輩! 私もガンバルでございますよ!」
フィーナは、そのまま安全な日本で出産した。
産まれたのは、父親があのブサイクなおじさんとは思えぬほどに可愛い金髪碧眼の女の子であった。
血が遠いといい子が産まれるとは本当なのかもしれない。
ちなみに、涙子が産んだ双子は、二卵性双生児であり。
片方の弟は男の子でプロデュースの子供であり、もう片方の姉はおじさんの子であることがその後の番組で行われたDNA鑑定で発覚した。
そして……。
赤ん坊が産まれた直後帰国したと言われていたフィーナは、実はまだ日本にいた。
名前も知らないおじさんの子供をもう一人産むという罰ゲームを果たすためであった。
「俺は、涙子ちゃんに考えると言っただけで、約束はしてないからね」
そんなことをうそぶくおじさんに、フィーナは不思議そうに尋ねる。
二人は人目を避けて、桃川温泉より更に奥の秘湯のある山荘で生活している。
「涙子先輩がどうかしたんですか」
「いや、なんでもない。それよりフィーナ、儀式の続きをしよう」
「はい!」
どこまでも、おじさんに従順になったフィーナは、再びそのアワビにおじさんのソーセージを受けいれてしまう。
「おおお、フィーナ。好きだ愛してる」
「はい! 私もおじさんを愛しておりますです!」
「嬉しいことを言ってくれる! 結婚しようフィーナ!」
「えっ、すごくありがたいけどぉ! 故郷に返って聖女やらなきゃいけないんで、それは無理でございます」
「じゃあせめて、俺の子を持ち帰ってくれ! 無責任孕ませ最高!」
「それは、約束ですから必ずっ! はいっ! また無責任にお子を孕ませてくださいませ!」
ビュルルル――ッ! ドピュッドピュ――ッ!
「ふう」
「ああ、また濃い聖液がこんなに……。こんなふうでは、すぐまた妊娠してしまいますね」
少し嬉しそうで、それでいて少し悲しそうな様子でフィーナはつぶやくのだった。
誰にも邪魔されることのない静かな山荘で……。
おじさんとフィーナと二人の赤ん坊は、まるで夫婦のような生活をしばらく送ることになる。
そうして、長いようで短い一ヶ月ほどがたったのち、フィーナは約束通り名前も知らないおじさんの子供をもう一人お腹に宿して帰国することになるのだった。
――
終わりです。
なるべくあっさりと書いたつもりなのですが、55000万字を超えて、思ったより長い作品になってしまいました。
この話をもっと使えるようにガッツリ加筆したら本1冊分、10万字とかいくかもしれませんね。
最後まで読んでくださった方に感謝申し上げます。
とりあえず終わりですが、気が向いたらこのネタでまたやるかもしれません。
作者の小説をもっと読みたい人は、ぜひアルファポリスで投稿している作品や、ブログTwitterなどをご確認いただければ幸いです。
0
お気に入りに追加
15
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる