上 下
17 / 26
第二章 グラビアアイドル 北欧の聖女 フィーナ・デリカ・ゼーリア(18歳)編

「北欧のグラビアアイドルにドッキリ企画! どすけべチャレンジ大成功1」

しおりを挟む
 あの伝説の番組から、八ヶ月後。
 北欧の妖精フィーナ・デリカ・ゼーリア(18歳)が、東北某県の空港へと降り立った。

 しかし、その腹。

「えっ……」
「おい、あれフィーナじゃね?」

 相変わらず、純白の身体にぴっちりとあった白ワンピースを着ているフィーナ。
 しかし、そのお腹はまるで妊婦のように大きく膨れ上がっていた。

 それに気がついて、人もまばらな空港のお客さん達が、騒ぎ出している。
 そして、まるで妊婦のようになんて表現は正しくなかった。

 正しくは、妊娠しているだ!
 フィーナは、あの時の儀式により、おじさんの子供を身ごもっていたのだ。

「フィーナさん、こっちこっち!」

 大騒ぎにならないうちに、テレビスタッフとおじさんがやってきてワゴン車へと連れ込む。

「本日はお招きいただき、ありがとうございますです」
「アイサツはいいですから」

 撮影用の見た目よりも中が広いワゴン車に乗り込む。
 なにせ、相手は妊婦なので広さには気を使っている。

 そして、その横にちゃっかりと例のおじさんが乗り込んでいる。

「おじさん。多額の旅費まで送っていただいて、ありがとうございますです。おかげで、また日本に来ることができましたでございます」

 飛行機代を含めた旅行の準備費は、テレビ局が奮発して出した。
 滞在の旅館などの費用は、おじさんの仕切りである。

 おじさんもテレビ局も、それくらいの費用は、仮にフィーナが呼べなくて無駄になったとしても構わないくらいには稼がせてもらったのだ。
 いまもテレビカメラがフィーナを映しているが、この映像だけでもまた何百倍も稼げることになろうだろう。

「あはは、相変わらずだね」

 丁重だけど、変な日本語をしゃべるフィーナ。
 故郷では、聖女になるための勉強が忙しくて、日本語の勉強はできなかったようだ。

 半年以上も離れていたのだから、いまだにちゃんと意思疎通できるくらい話せるくらい御の字と言えるだろう。

「おじさんにいろいろ話したいことがあったんですよ」

 それは、おじさんのほうも同じだった。
 ともかくも、その大きな腹のことを聞きたい。

「本当に、神様の子を妊娠してたんだね」

 やることをやりまくったおじさんにしても、本当にこうなっていたとは見るまで信じられないくらいだった。
 しかし、ボテ腹を前にしては……。

 自分は、北欧の妖精を孕ませてやったんだなと実感に浸る。

「はい、名前も知らないおじさんの子供です」

 触ってみます? と言われて、おじさんは感慨深く大きな妊婦の腹を触る。
 赤ちゃんが中にいる暖かさを感じる。

 それにしても……胸もさらに大きくなっている。

「胸のサイズ上がった?」
「はい、Kカップになりました。送っていただいたお金で、妊婦用のブラジャーも買えたんですよ」

 なんと、トップバストは103センチから、118センチに成長。
 ブラのカップは、Hカップから2段階アップしてKカップになったという。

「これはすごいな……」

 おじさんは、思わず胸を揉みしだいてしまう。
 すると、びゅるんっ! と、した感触がある。

「あ、もんじゃダメです。ミルクがこぼれちゃうから」
「母乳が出るのか!」

「は、はい……少し。ですから、あのこのような場所では……。」

 さすがに、恥ずかしそうに頬を赤らめるフィーナ。
 これは楽しくなりそうだと、おじさんはニマニマする。

「それにしても、よく厳しそうな実家がフィーナの妊娠を受け入れたね」
「日本の神様の子供だと説明したら、歓迎されました」

 フィーナの実家、ノルド教はそのような教えである。
 神子のようなものも、歴史上では例のないことではない。

 その神子とやらも、もしかするとおじさんのようなものの手で孕まされたものかもしれない。
 そう思うと、なにやらおじさんも、嬉しくなってしまう。

「そっか、ほんとによく着た。また桃川温泉でゆっくりしていくといいよ」
「はい、また色々と教えてください」

 おじさんは、何気なくフィーナの手を取る。
 それを嫌がらず握り返してくれるほど、フィーナと仲良くなったのだ。

 ドッキリはいまだバレていない感じではあるけど。
 お腹の子が、誰の子供なのか。

 もしかするとフィーナも、薄々察しているのかもしれなかった。
 もし、嘘だとバレたら相手はノルド教の聖女である。

 フィーナの祖国との国際問題になりかねないから、絶対にバレないように気をつけてくださいよとおじさんは言われている。
 しかし、そんなことは知ったこっちゃない。

 おじさんは、全力で白人美少女妊婦を味わい尽くすつもりであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

処理中です...