【R18】「エロバラエティー 新人アナウンサー雨宮涙子の災難」

ヤラナイカー

文字の大きさ
上 下
2 / 26
第一章 新人アナウンサー 雨宮涙子(22歳) 編

温泉レポ 後編

しおりを挟む
 生おっぱいが全国に中継されて、揉まれたくらいのことは涙子だって諦められる。
 昭和99年のこの世界においては、バラエティー番組でその程度のことはハプニングとして認められているのだ。

 新人アナウンサーだったら、水着の大運動会でビキニを剥ぎ取られることなんてよくあることだ。

「はあ、なんでだよ?」
「これ生放送なんです。あなたの身体が、映ってしまいますので」

「はぁ、別におっさんの身体くらい撮ってくれてもかまわんよ。ほれほれ」
「ちょ、ちっ……ソーセージを、しまってください」

 中年男性は、びんびんにおったったソーセージを見せびらかしてきた。

「はぁ、ソーセージくらいテレビに映ってもいいだろうが、お前まさか規制派か? ソーセージが映ったら不健全だってか?」
「えっ、いえ! とんでもないです。私はテレビ局の人間ですよ」

 わいざつなものをテレビに映さないという規制の運動は、この世界でも起きていた。
 しかし、それはテレビの自由を侵害するものとして、徹底的に批判されている。

 新人アナウンサーの涙子が、規制派ということになれば、社内での出世は絶望的だ。
 報道キャスターへの道も閉ざされることになる。

「ふーん、じゃあお姉ちゃんは、ソーセージを映してもいいとおもってるんだな」

 わざと生娘の涙子にみせびらかすように目の前まで持っていく。

「は、はい……」
「じゃあ、お前のアワビも映してくれよ」

「ええっ!」
「できないんなら、やっぱり規制派じゃないの。不健全だとおもってんだろ」

 規制派と思われたら、もう終わりだ。

「や、やります……」
「やるんだったら、カメラの前で大きくアワビを指で開いてみろよ。あははっ、それでいいんだよ。気に入ったぜ」

 涙子は、震える手でアワビをクパァと開く。
 全世帯に向けて、いま涙子のアワビの中身が映し出されているのだ。

 ああ、今のテレビとはここまで身を犠牲にしないといけないものか。
 涙子の黒目がちの瞳には、涙が光っていた。

「あー、これは最高のおかずになるな」
「ちょ! ソーセージをしこらないでください!」

 この男には常識というものがないのだろうか。
 いくら、テレビが自由だと言っても限界があるだろう。

「なんだよ、やっぱりお前は規制派なのか」
「違います。違いますけど!」

「じゃあ、顔を近づけてよく見てみろ」

 ここまでやったのだ。

「わかりました。見ればいいんですね」

 涙子は意を決して、しこしこする男のどす黒いソーセージを見つめる。
 こんな経験のない涙子は、顔を真っ青にして震えている。

「よーし、口を開けて下を出せ」
「えっ、はい……んんんんんんんっ!」

 涙子の声にならない悲鳴。
 男は、舌にソーセージ押し付けるようにしてドピュドピュと、男汁を出したのだ。

「すぐには飲むなよ!」
「んんんんっ!」

 誰がおっさんの男汁なんて、飲むものか!
 でも、口に溜まったこれをどうすればいいのだ。

「ほら、テレビカメラの前で口を開いて、よーく見せてみろ」
「べろっ……」

 涙子は、しかたなく言われた通り男汁がたっぷりと乗った舌をテレビの前に出す。

「よーし、もうごっくんしていいぞ」

 ごっくんなんかしたくない。
 涙子は、助けを求めるようにプロデューサーを見たが、飲めというジェスチャーを送ってくる。

 ああ、こいつ。
 もしかして、ハプニングに見せかけて全部仕込んでいたのか?

 涙子は怒りと悲しみで顔を真っ赤にしながら、カメラの前で男汁をごっくんした。
 この日のレポートは神回と讃えられ、最高視聴率を記録するのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...