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第三部 異世界建築士と思い出の家
第320話:お貴族様の事情
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「やれやれ。あなたも厄介な御仁に目をつけられたものね」
ナリクァンさんが、俺の肩をさすっているリトリィに、ため息をつきながら話しかけた。
「知ってるんですか、ナリクァンさん」
「知っているも何も――私は元貴族ですよ? 彼がどこのだれのご子息かくらい、把握していますとも」
――そうだった。すっかり忘れていたが、彼女は男爵家出身の貴族だった。
「というよりも、どこのだれか、ということはともかく、この街であの子を知らない者は、あまりいませんよ。あなたが流れ者である、ということがよく分かりますね」
なるほど、有名人なのか。
「あの子はね、このオシュトブルクを守るシュタルムヴィンテ騎士団の大隊長様。ナールガルデン辺境伯の五男坊様ね。オシュトエンデルとの国境を守る重要な――」
「ま、まま、待ってください! 情報量が多すぎて……!」
よどみなく固有名詞を次々に繰り出され、俺は慌てて話に待ったをかける。一度に言われても覚えきれない!
「え、ええと……まず、『オシュトブルク』とはなんですか?」
「……は?」
……ナリクァンさんが目を点にする。うん、なかなか見られないだろうな、こんな間抜けな顔。つまりそれだけ俺が間抜けな質問をしたということだな。
「……ムラタさん、オシュトブルクって、ここ、ですよ?」
マイセルが、言いにくそうにそっと声をかけてきた。
「ここ?」
「ここです。この街が、オシュトブルクですよ。……ご存じ、なかったんですか?」
……全く知らなかった。だってみんな「街」としか言わなかったじゃないか!
って、わざわざ自分の住んでいる街を名前で呼ばないか。
「……ええと、失礼しました。ええと、この、オシュトブルクを守るシュタンデ騎士団の――」
「シュタルムヴィンテ騎士団、ね?」
「……シュタルムヴィンテ騎士団の、……ええと、騎士団長さん?」
「騎士団の大隊長、それがさっきのフェクター坊や――フェクトアンスラフ様よ」
……ああもう、この世界の人間の名前って、ほんとに長いな! ジョンとかベンとか、シンプルな名前にしろよ!
「ええと、さっき辺境伯、とか言っていたような……?」
「そうね。ここからさらに北、東に広がる隣国、オシュトエンデルとの国境を任されているのがナールガルデン辺境伯、というわけです」
……辺境伯、か。
なんだろう、ヘマをやらかして中央から左遷されたような悲哀を感じる役職だな。
王様も、もうすこし役職名くらい、取り繕ってやればいいのに。いや、そんな哀れみも不要なほどとんでもない失敗をやらかした、あるいは先祖がやらかしたのだろうか。
そう思って聞いてみたら、ナリクァンさんがものすごい顔で絶句した。聞いてはならないタブーだったということだろうか。
「……あなた、辺境伯という強大な大諸侯を、よくもまあ『中央からの左遷』組、などと悪しざまに言えますわね? わたしが警吏なら、あなた、下手をしたら首が落ちていましたよ?」
「……え? ナリクァンさんは男爵家のご令嬢なんでしょう? 同じ貴族では――」
「いち男爵家の娘と、五男坊とはいえ辺境伯として封ぜられているナールガルデン家のご令息が、同列になどなれるものですか!」
……いや、だって、さっき、強烈な皮肉をかましていたじゃないですか、と言いたくなるのをぐっと飲み込む。
きっと、ナリクァンさんでも、皮肉をぶつけるのが精いっぱいの相手なのだ。辺境、という言葉で勝手に俺が没落貴族を想像してしまっただけだ。
王様の立場で考えてみれば、隣国と戦争の危険があるような国境隣接地帯に、弱小貴族なんか割り当てるわけがない。侵略してきた敵をむしろぶちのめす勢いのある、強力な味方を配置するに決まっている。
また、裏切られても困るから、味方になっておくほうが利益があると思わせることができるように、自治権についてもかなり譲歩しているのだろう。
つまり辺境伯というのは、中央が国境を任せるほど強大な貴族で、さっきリトリィにちょっかいを出してきたクソ貴族は、五男坊とはいえその御曹司という身分、加えて軍隊の大隊長勤務というエリート、というわけだ。
おまけにカネもかかってそうなあの軍服(?)に、金髪の甘いマスク。声までイケボ。俺があのクソ貴族に敵う要素、万に一つもないじゃないか! これはたしかに厄介な相手だ!
「ムラタさん? あたまをかかえる前に、わたしを見てください。わたしが、あなた以外のかたにおつかえする女だと思っているんですか?」
もし、本気でそうおもっていらっしゃるのなら、怒りますよ? そう言って小首をかしげてみせる。
……ああ、天使だよリトリィ、君は、本当に!
「――ただ、あの子は五男坊ですから、領内では大成できません。いずれは騎士団の副団長あたりの実績を経て、王都の近衛騎士団への抜擢を狙うか、あるいは用心棒代わりにどこかの諸侯のご令嬢との縁談を狙う身でしょう」
大貴族でも、五男坊まで来ると領地の中には落ち着くポストがない、ということか。狙える地位も騎士団長ではなく副団長を経て、というのが妙に生々しい。騎士団長はあくまでも上の兄の誰か、ということなんだろうな。
「――ですから、本気でリトリィさんを召し上げる気などないはずです。私のついでに、からかわれたのですよ」
ナリクァンさんは、例のクソ貴族が去っていった方を見やりながら、つぶやくように言う。
「……ええ、そのはず――たまたま見かけた私をからかうついで、ですわ。きっと」
「ついで、であんな目に遭うなんてたまりませんよ! リトリィにも怖い思いをさせてしまいましたし」
凛としたあの態度の裏で、リトリィのしっぽは、実はスカートの後ろでひどく縮こまっていた。
あんなしっぽをしているリトリィを見たのは、初めてだ。けっして引く様子は見せていなかったが、本当はとても怖かったに違いない。
「……あなたね?」
ナリクァンさんが、こめかみに指を当てる。
「誰のせいで怖い思いをしたと思っているのですか? あの坊やが、女性の前で見栄を張る性格だからよかったものの……。
貴族に対して不用意に手を出そうとしたあなたのせいで、リトリィさんもマイセルさんも肝を冷やす羽目になったのが、分からないのですか?」
言われて、思わずリトリィとマイセルを見上げる。二人とも、示し合わせたようにうなずいた。
……ごめん。やっぱり俺、日本人だ。身分とかそういうものに、疎すぎる。
「だがよ、あのスカしたにーちゃんに逆らってみせたのは、なかなか度胸があると思ったぜ? お貴族様がリトリィちゃんに真正面から拒否されて、目を白黒させて――おもしれえもんを見せてもらったぜ!」
それまで、俺たちのことをじっと見ていたおっさんが、カラカラと笑いながら器を返しに来た。
「そうさなあ。なかなかできるこっちゃない。お貴族様に盾突く無謀さはともかく、じつに面白い見ものじゃったの」
「あんまり新妻さんを心配させてやるなよ?」
その男をきっかけにしてか、さっきまで俺たちを遠巻きに見ていた人たちが、俺の周りに集まって来た。口々に、励ましなんだか忠告なんだか分からない言葉をかけに来る。
「みなさん、こんな物知らずを褒めそやして。あとでこわーい警吏さんに叱られても、知りませんからね?」
「どうせ警吏なんて門外街まで見に来ねえよ! 巡回衛士様ならともかく」
男の言葉に、みんながげらげらと笑う。咎めたはずのナリクァンさんもだ。
なるほど、城内街で俺を引っ掴まえた例の警吏という人間たちには、あまり信用がないんだな。それに対して、巡回衛士と呼ばれる人たちは、それなりに敬意を払われているようだ。
そういえば、今回の仕事の依頼人であるシヴィーさんの、亡くなった旦那さんが、門衛騎士から巡回衛士に左遷された、とかいう話だったっけ? そうすると、巡回衛士ってのは、騎士階級のひとつなんだろうか。
職務上、どういう違いがあるのかよく分からないけど、すくなくともそっちのほうが信用はあるってことか。
なんにせよ、ナリクァンさんが冗談として笑い飛ばせる程度のことなんだろう。俺もようやく緊張がほぐれ、笑えるようになった。
「……なんだ、ムラタ。また何かやったのか?」
俺を囲んでわいわいとやっている人だかりの中から、ぬっと顔をだしてきたのは、あの、見慣れた、よく日に焼けた巨漢――
「フラフィー……あんた、帰ったんじゃなかったのか?」
「ちょいとな――」
「おやつのおにーちゃん!」
彼の後ろからついてくるようにひょっこりと顔を出したのは、ロップイヤー風のウサギ耳をした少女とその母親の、兎属人の母娘だった。
――――――――――
お読みいただきありがとうございます。
感想や評価をいただくたび、本当にありがたく読ませていただいています。
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ナリクァンさんが、俺の肩をさすっているリトリィに、ため息をつきながら話しかけた。
「知ってるんですか、ナリクァンさん」
「知っているも何も――私は元貴族ですよ? 彼がどこのだれのご子息かくらい、把握していますとも」
――そうだった。すっかり忘れていたが、彼女は男爵家出身の貴族だった。
「というよりも、どこのだれか、ということはともかく、この街であの子を知らない者は、あまりいませんよ。あなたが流れ者である、ということがよく分かりますね」
なるほど、有名人なのか。
「あの子はね、このオシュトブルクを守るシュタルムヴィンテ騎士団の大隊長様。ナールガルデン辺境伯の五男坊様ね。オシュトエンデルとの国境を守る重要な――」
「ま、まま、待ってください! 情報量が多すぎて……!」
よどみなく固有名詞を次々に繰り出され、俺は慌てて話に待ったをかける。一度に言われても覚えきれない!
「え、ええと……まず、『オシュトブルク』とはなんですか?」
「……は?」
……ナリクァンさんが目を点にする。うん、なかなか見られないだろうな、こんな間抜けな顔。つまりそれだけ俺が間抜けな質問をしたということだな。
「……ムラタさん、オシュトブルクって、ここ、ですよ?」
マイセルが、言いにくそうにそっと声をかけてきた。
「ここ?」
「ここです。この街が、オシュトブルクですよ。……ご存じ、なかったんですか?」
……全く知らなかった。だってみんな「街」としか言わなかったじゃないか!
って、わざわざ自分の住んでいる街を名前で呼ばないか。
「……ええと、失礼しました。ええと、この、オシュトブルクを守るシュタンデ騎士団の――」
「シュタルムヴィンテ騎士団、ね?」
「……シュタルムヴィンテ騎士団の、……ええと、騎士団長さん?」
「騎士団の大隊長、それがさっきのフェクター坊や――フェクトアンスラフ様よ」
……ああもう、この世界の人間の名前って、ほんとに長いな! ジョンとかベンとか、シンプルな名前にしろよ!
「ええと、さっき辺境伯、とか言っていたような……?」
「そうね。ここからさらに北、東に広がる隣国、オシュトエンデルとの国境を任されているのがナールガルデン辺境伯、というわけです」
……辺境伯、か。
なんだろう、ヘマをやらかして中央から左遷されたような悲哀を感じる役職だな。
王様も、もうすこし役職名くらい、取り繕ってやればいいのに。いや、そんな哀れみも不要なほどとんでもない失敗をやらかした、あるいは先祖がやらかしたのだろうか。
そう思って聞いてみたら、ナリクァンさんがものすごい顔で絶句した。聞いてはならないタブーだったということだろうか。
「……あなた、辺境伯という強大な大諸侯を、よくもまあ『中央からの左遷』組、などと悪しざまに言えますわね? わたしが警吏なら、あなた、下手をしたら首が落ちていましたよ?」
「……え? ナリクァンさんは男爵家のご令嬢なんでしょう? 同じ貴族では――」
「いち男爵家の娘と、五男坊とはいえ辺境伯として封ぜられているナールガルデン家のご令息が、同列になどなれるものですか!」
……いや、だって、さっき、強烈な皮肉をかましていたじゃないですか、と言いたくなるのをぐっと飲み込む。
きっと、ナリクァンさんでも、皮肉をぶつけるのが精いっぱいの相手なのだ。辺境、という言葉で勝手に俺が没落貴族を想像してしまっただけだ。
王様の立場で考えてみれば、隣国と戦争の危険があるような国境隣接地帯に、弱小貴族なんか割り当てるわけがない。侵略してきた敵をむしろぶちのめす勢いのある、強力な味方を配置するに決まっている。
また、裏切られても困るから、味方になっておくほうが利益があると思わせることができるように、自治権についてもかなり譲歩しているのだろう。
つまり辺境伯というのは、中央が国境を任せるほど強大な貴族で、さっきリトリィにちょっかいを出してきたクソ貴族は、五男坊とはいえその御曹司という身分、加えて軍隊の大隊長勤務というエリート、というわけだ。
おまけにカネもかかってそうなあの軍服(?)に、金髪の甘いマスク。声までイケボ。俺があのクソ貴族に敵う要素、万に一つもないじゃないか! これはたしかに厄介な相手だ!
「ムラタさん? あたまをかかえる前に、わたしを見てください。わたしが、あなた以外のかたにおつかえする女だと思っているんですか?」
もし、本気でそうおもっていらっしゃるのなら、怒りますよ? そう言って小首をかしげてみせる。
……ああ、天使だよリトリィ、君は、本当に!
「――ただ、あの子は五男坊ですから、領内では大成できません。いずれは騎士団の副団長あたりの実績を経て、王都の近衛騎士団への抜擢を狙うか、あるいは用心棒代わりにどこかの諸侯のご令嬢との縁談を狙う身でしょう」
大貴族でも、五男坊まで来ると領地の中には落ち着くポストがない、ということか。狙える地位も騎士団長ではなく副団長を経て、というのが妙に生々しい。騎士団長はあくまでも上の兄の誰か、ということなんだろうな。
「――ですから、本気でリトリィさんを召し上げる気などないはずです。私のついでに、からかわれたのですよ」
ナリクァンさんは、例のクソ貴族が去っていった方を見やりながら、つぶやくように言う。
「……ええ、そのはず――たまたま見かけた私をからかうついで、ですわ。きっと」
「ついで、であんな目に遭うなんてたまりませんよ! リトリィにも怖い思いをさせてしまいましたし」
凛としたあの態度の裏で、リトリィのしっぽは、実はスカートの後ろでひどく縮こまっていた。
あんなしっぽをしているリトリィを見たのは、初めてだ。けっして引く様子は見せていなかったが、本当はとても怖かったに違いない。
「……あなたね?」
ナリクァンさんが、こめかみに指を当てる。
「誰のせいで怖い思いをしたと思っているのですか? あの坊やが、女性の前で見栄を張る性格だからよかったものの……。
貴族に対して不用意に手を出そうとしたあなたのせいで、リトリィさんもマイセルさんも肝を冷やす羽目になったのが、分からないのですか?」
言われて、思わずリトリィとマイセルを見上げる。二人とも、示し合わせたようにうなずいた。
……ごめん。やっぱり俺、日本人だ。身分とかそういうものに、疎すぎる。
「だがよ、あのスカしたにーちゃんに逆らってみせたのは、なかなか度胸があると思ったぜ? お貴族様がリトリィちゃんに真正面から拒否されて、目を白黒させて――おもしれえもんを見せてもらったぜ!」
それまで、俺たちのことをじっと見ていたおっさんが、カラカラと笑いながら器を返しに来た。
「そうさなあ。なかなかできるこっちゃない。お貴族様に盾突く無謀さはともかく、じつに面白い見ものじゃったの」
「あんまり新妻さんを心配させてやるなよ?」
その男をきっかけにしてか、さっきまで俺たちを遠巻きに見ていた人たちが、俺の周りに集まって来た。口々に、励ましなんだか忠告なんだか分からない言葉をかけに来る。
「みなさん、こんな物知らずを褒めそやして。あとでこわーい警吏さんに叱られても、知りませんからね?」
「どうせ警吏なんて門外街まで見に来ねえよ! 巡回衛士様ならともかく」
男の言葉に、みんながげらげらと笑う。咎めたはずのナリクァンさんもだ。
なるほど、城内街で俺を引っ掴まえた例の警吏という人間たちには、あまり信用がないんだな。それに対して、巡回衛士と呼ばれる人たちは、それなりに敬意を払われているようだ。
そういえば、今回の仕事の依頼人であるシヴィーさんの、亡くなった旦那さんが、門衛騎士から巡回衛士に左遷された、とかいう話だったっけ? そうすると、巡回衛士ってのは、騎士階級のひとつなんだろうか。
職務上、どういう違いがあるのかよく分からないけど、すくなくともそっちのほうが信用はあるってことか。
なんにせよ、ナリクァンさんが冗談として笑い飛ばせる程度のことなんだろう。俺もようやく緊張がほぐれ、笑えるようになった。
「……なんだ、ムラタ。また何かやったのか?」
俺を囲んでわいわいとやっている人だかりの中から、ぬっと顔をだしてきたのは、あの、見慣れた、よく日に焼けた巨漢――
「フラフィー……あんた、帰ったんじゃなかったのか?」
「ちょいとな――」
「おやつのおにーちゃん!」
彼の後ろからついてくるようにひょっこりと顔を出したのは、ロップイヤー風のウサギ耳をした少女とその母親の、兎属人の母娘だった。
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