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第三部 異世界建築士と思い出の家
第245話:染め直す
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目が覚めたら夜だった。
彼女を背後から抱きしめるようにして、いつの間にか眠っていたようだ。
結局、夕食をとることもなく。
買い物から戻って来たとき――家に一歩入ったその瞬間、リトリィは買い物の全てを放り出して飛びついてきて、号泣した。
ごめんなさい、と。
ただただ、それを繰り返して。
泣きじゃくりながら求めてきた彼女を、俺は力いっぱい抱きしめ、そして、狂ったように抱いた。
彼女が求めたのだ。
染め直してください、と。
もう一度やり直しましょう、と。
彼女のいた部屋にたどり着いた、あの夜。
あの時――部屋に突入した時、奴隷商人の親玉は、すでに死んでいた。
あれは、ガルフが殺したのだという。
例の馬車の護衛任務から戻ってきたガルフは、部屋に入るなり、「約束が違う」と静かに言ったのだそうだ。
そして、リトリィに言い寄っていた奴隷商人を彼女から引きはがすと、牢から引きずり出し、喉を一撃したのだとか。
出入り口付近までわざわざ引きずっていってから殺したのは、多分、リトリィを血で汚したくなかったんだろう。
リトリィは、こちらが聞いたわけでもないのに、包み隠さず話してくれた。
泣きながら、謝りながら。
彼女のせいでもなんでもないのに、どうか抱いてほしい――そう、訴えながら。
だから俺は抱いた。抱き続けた。彼女を上に乗せなどしなかった。
彼女に任せるのではなく、全て俺自身が、俺の意思で注ぎ込んだ。
君が望み、求める幸せは、俺が作ってやるんだ。他の誰でもない――この俺が!
彼女のぬくもりに包まれたまま、俺はまどろんでいたことを自覚する。
リトリィも、自分の中で硬度をとりもどしたモノの存在に気づいたのか、身じろぎしたあと、腰を押し付けてくる。寝ぼけていたか無意識なのか、でもそれがあまりにも愛おしくて、ついその腹に腕を回して一気に突き込むと、可愛らしい悲鳴を上げて目を覚ました。
「む……ムラタさん?」
首だけこちらに向けてきた彼女の口を、俺はすこし体を起こして、己の唇でふさぐ。
何をされたのかいまいち分かっていないような、とろけた目。
それがまたそそるものだから、唇をこじ開け舌を差し込むと、ようやく何をされているかを理解したようだ。たちまち彼女の舌の反撃によって、俺の口内は蹂躙されてしまう。
舌の長さが圧倒的なんだよ、彼女は!
「……おやんちゃさん、また、お元気になられたんですね?」
嬉しそうに微笑む彼女に応えるべく、俺は身を起こすと、彼女の上に改めて覆いかぶさった。すぐに彼女は、全身でしがみついてくる。
「……これじゃ、動けないよ」
「いいんです。これで。ずっと、このままでいてください」
夜明けまでだっていいですよ? そう言って顔を舐めてくる彼女。
「できるだけ長いあいだ、あなたを感じていたいから」
そうか、と、俺も微笑んでみせて、そして、彼女の首に腕を回す。
「ムラタさん……。わたしは、あなたにとって、よいおんなですか? ぐあいのいいおんなですか……?」
「いいよ、すごく」
「……よかった、あなたにそう言ってもらえるなら……」
何の気なしに、正直に答えた俺の言葉に、俺自身が疑問を持つ。
彼女は、そんなこと、今まで、聞いてきたことが、あっただろうか。
「……リトリィ、なぜ、そんなことを?」
俺の質問に、リトリィは、首を振って、答えなかった。
再び沸き起こる、えぐみのある感情のままに、俺は身を起こし、彼女の中に己を突き込んだ。
彼女の胎の支配権は自分にあるのだという、どす黒い情念を、醜い独占欲を、彼女の中に吐き出すために。
ああ、最低だ。
俺は。
それなのに。
ああ、それなのに。
彼女は、ただただ、幸せそうだった。
俺を抱きしめて、ずっと、されるがままになって。
藍月の夜まで、あとわずか。
過ぎたことを悔やんでも戻らない。
繰り返し注ぎ込み、押し流し、染め直す。
俺にできるのは、それだけだ。
「ムラタさん、何をしているんですか?」
「うわぁあっ!?」
背後からマイセルに声を掛けられ、俺は慌てて目の前の紙切れに辞書を叩きつけた。マイセルの奴、朝っぱらから「ケーキを焼いてきたんです!」とやって来たはいいが、ずっとリトリィとべったりだったのに。
「い、いいいやなんんでもないいっ!」
「そんなに声を上ずらせて、なんでもないなんてこと、ないでしょう?」
「ほほほんとになんでもないからっ!」
首をかしげるマイセルに、俺は彼女を机に近づけまいと、必死で訴える。
「ほんとうに、なんでもないんですか?」
「なんでもない、なんでもないったら!」
盛んに首を伸ばしてくるマイセル。いや、たしかに君はそーいうキャラだけど、今はダメなんだ!
しばらくその攻防が続く、とおもいきや、マイセルはそのまま、あっさりと引き下がった。ほっと溜息を突こうとしたとき、くりくりの目をキラキラと輝かせ、彼女は言った。
「ムラタさん、その書き方だと、リトリィお姉さまが、『尊敬するリトリィおばさん』になってますよ? 身内ならもっと軽く――」
足元に落ちていた紙に、さらさらっと、綺麗な字で書きつける。
「『愛するリトリィお嬢さん』――こうかな? ふふっ、がんばってくださいね」
「な……お、おい! 読んだのか!?」
「ふふ、だって、今日は、そういう日でしょ?
ちらっと目に入っただけですけど、だいたいは。だってそのお手紙、修辞句が少なくて言葉がすごく易しかったから」
まったく、マイセルは、本当に心臓に悪い登場の仕方をする。
今朝だって、ケーキ片手に唐突にやってきて、「お姉さま、いらっしゃいますよね?」だ。
昨夜、散々体を重ねたうえに入れたまま寝ていたものだから、体を起こすだけであふれてきてしまう状態だったらしく、リトリィのやつ、マイセルの前に出るに出られなくて、半泣きで時間稼ぎを要求する始末だった。
で、やっとのことでリトリィの身支度が済んだと思ったら、すぐにリトリィを捕まえて、俺など目もくれず二人でレース編み。俺はなんとも居心地が悪い思いをすることになったんだ。
いや、きっと、マイセルは、昨日までにひどい目に遭ったリトリィを気遣ってくれて来てくれたのだ。それは分かる。分かるけど、リトリィを独り占めされたような気がして、どうにも落ち着かない。
結果、俺はさっきまで外をぶらつき、ペリシャさんにつかまって、今日という日の価値をこんこんと諭される羽目になったんだがな。
いや、説教のことは抜きにしても、実は、とてもありがたかったんだけどな。
ペリシャさん曰く、今日は「ヴァン・サレンティフスを讃える日」――男女を問わず、大切な人へ、ちょっとしたプレゼントにメッセージカードを添えて、普段の感謝を伝える日、なのだそうだ。
彼女を背後から抱きしめるようにして、いつの間にか眠っていたようだ。
結局、夕食をとることもなく。
買い物から戻って来たとき――家に一歩入ったその瞬間、リトリィは買い物の全てを放り出して飛びついてきて、号泣した。
ごめんなさい、と。
ただただ、それを繰り返して。
泣きじゃくりながら求めてきた彼女を、俺は力いっぱい抱きしめ、そして、狂ったように抱いた。
彼女が求めたのだ。
染め直してください、と。
もう一度やり直しましょう、と。
彼女のいた部屋にたどり着いた、あの夜。
あの時――部屋に突入した時、奴隷商人の親玉は、すでに死んでいた。
あれは、ガルフが殺したのだという。
例の馬車の護衛任務から戻ってきたガルフは、部屋に入るなり、「約束が違う」と静かに言ったのだそうだ。
そして、リトリィに言い寄っていた奴隷商人を彼女から引きはがすと、牢から引きずり出し、喉を一撃したのだとか。
出入り口付近までわざわざ引きずっていってから殺したのは、多分、リトリィを血で汚したくなかったんだろう。
リトリィは、こちらが聞いたわけでもないのに、包み隠さず話してくれた。
泣きながら、謝りながら。
彼女のせいでもなんでもないのに、どうか抱いてほしい――そう、訴えながら。
だから俺は抱いた。抱き続けた。彼女を上に乗せなどしなかった。
彼女に任せるのではなく、全て俺自身が、俺の意思で注ぎ込んだ。
君が望み、求める幸せは、俺が作ってやるんだ。他の誰でもない――この俺が!
彼女のぬくもりに包まれたまま、俺はまどろんでいたことを自覚する。
リトリィも、自分の中で硬度をとりもどしたモノの存在に気づいたのか、身じろぎしたあと、腰を押し付けてくる。寝ぼけていたか無意識なのか、でもそれがあまりにも愛おしくて、ついその腹に腕を回して一気に突き込むと、可愛らしい悲鳴を上げて目を覚ました。
「む……ムラタさん?」
首だけこちらに向けてきた彼女の口を、俺はすこし体を起こして、己の唇でふさぐ。
何をされたのかいまいち分かっていないような、とろけた目。
それがまたそそるものだから、唇をこじ開け舌を差し込むと、ようやく何をされているかを理解したようだ。たちまち彼女の舌の反撃によって、俺の口内は蹂躙されてしまう。
舌の長さが圧倒的なんだよ、彼女は!
「……おやんちゃさん、また、お元気になられたんですね?」
嬉しそうに微笑む彼女に応えるべく、俺は身を起こすと、彼女の上に改めて覆いかぶさった。すぐに彼女は、全身でしがみついてくる。
「……これじゃ、動けないよ」
「いいんです。これで。ずっと、このままでいてください」
夜明けまでだっていいですよ? そう言って顔を舐めてくる彼女。
「できるだけ長いあいだ、あなたを感じていたいから」
そうか、と、俺も微笑んでみせて、そして、彼女の首に腕を回す。
「ムラタさん……。わたしは、あなたにとって、よいおんなですか? ぐあいのいいおんなですか……?」
「いいよ、すごく」
「……よかった、あなたにそう言ってもらえるなら……」
何の気なしに、正直に答えた俺の言葉に、俺自身が疑問を持つ。
彼女は、そんなこと、今まで、聞いてきたことが、あっただろうか。
「……リトリィ、なぜ、そんなことを?」
俺の質問に、リトリィは、首を振って、答えなかった。
再び沸き起こる、えぐみのある感情のままに、俺は身を起こし、彼女の中に己を突き込んだ。
彼女の胎の支配権は自分にあるのだという、どす黒い情念を、醜い独占欲を、彼女の中に吐き出すために。
ああ、最低だ。
俺は。
それなのに。
ああ、それなのに。
彼女は、ただただ、幸せそうだった。
俺を抱きしめて、ずっと、されるがままになって。
藍月の夜まで、あとわずか。
過ぎたことを悔やんでも戻らない。
繰り返し注ぎ込み、押し流し、染め直す。
俺にできるのは、それだけだ。
「ムラタさん、何をしているんですか?」
「うわぁあっ!?」
背後からマイセルに声を掛けられ、俺は慌てて目の前の紙切れに辞書を叩きつけた。マイセルの奴、朝っぱらから「ケーキを焼いてきたんです!」とやって来たはいいが、ずっとリトリィとべったりだったのに。
「い、いいいやなんんでもないいっ!」
「そんなに声を上ずらせて、なんでもないなんてこと、ないでしょう?」
「ほほほんとになんでもないからっ!」
首をかしげるマイセルに、俺は彼女を机に近づけまいと、必死で訴える。
「ほんとうに、なんでもないんですか?」
「なんでもない、なんでもないったら!」
盛んに首を伸ばしてくるマイセル。いや、たしかに君はそーいうキャラだけど、今はダメなんだ!
しばらくその攻防が続く、とおもいきや、マイセルはそのまま、あっさりと引き下がった。ほっと溜息を突こうとしたとき、くりくりの目をキラキラと輝かせ、彼女は言った。
「ムラタさん、その書き方だと、リトリィお姉さまが、『尊敬するリトリィおばさん』になってますよ? 身内ならもっと軽く――」
足元に落ちていた紙に、さらさらっと、綺麗な字で書きつける。
「『愛するリトリィお嬢さん』――こうかな? ふふっ、がんばってくださいね」
「な……お、おい! 読んだのか!?」
「ふふ、だって、今日は、そういう日でしょ?
ちらっと目に入っただけですけど、だいたいは。だってそのお手紙、修辞句が少なくて言葉がすごく易しかったから」
まったく、マイセルは、本当に心臓に悪い登場の仕方をする。
今朝だって、ケーキ片手に唐突にやってきて、「お姉さま、いらっしゃいますよね?」だ。
昨夜、散々体を重ねたうえに入れたまま寝ていたものだから、体を起こすだけであふれてきてしまう状態だったらしく、リトリィのやつ、マイセルの前に出るに出られなくて、半泣きで時間稼ぎを要求する始末だった。
で、やっとのことでリトリィの身支度が済んだと思ったら、すぐにリトリィを捕まえて、俺など目もくれず二人でレース編み。俺はなんとも居心地が悪い思いをすることになったんだ。
いや、きっと、マイセルは、昨日までにひどい目に遭ったリトリィを気遣ってくれて来てくれたのだ。それは分かる。分かるけど、リトリィを独り占めされたような気がして、どうにも落ち着かない。
結果、俺はさっきまで外をぶらつき、ペリシャさんにつかまって、今日という日の価値をこんこんと諭される羽目になったんだがな。
いや、説教のことは抜きにしても、実は、とてもありがたかったんだけどな。
ペリシャさん曰く、今日は「ヴァン・サレンティフスを讃える日」――男女を問わず、大切な人へ、ちょっとしたプレゼントにメッセージカードを添えて、普段の感謝を伝える日、なのだそうだ。
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