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第三部 異世界建築士と思い出の家
第244話:ものは言いよう
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ギルド長は、冒険者ギルドに個人の暗殺の依頼はしない方がいいと忠告をくれたが、では、いつか襲ってくるかもしれないガルフへの対抗策は、どうすればいいのだろう。
「……そうだ、冒険者の護衛を雇う事って、できるのですか?」
「なんだ、襲われる心当たりがあるのか?」
「はあ……まあ、一応」
ギルド長は目を丸くし、次いで、笑った。
「大工のくせに何をやらかした。まあ、依頼があれば受け付けるが……期間にもよるが、個人の護衛をやりたがる奴はいないぞ?」
「それはどうしてですか?」
「いつ来るか分からない襲撃者を待って、常に神経を張り巡らしておかねばならん仕事は、疲れるんだ」
「ですが、隊商護衛のような仕事もありますよね?」
「期間もルートも決まっていて、パーティの中で交代し合うからできるんだ」
ギルド長は、再び運ばれてきた麦酒を受け取ると、またしても一息で飲み干した。ついでに俺の皿から、つまみ代わりに芋をかっさらう。
「護衛ってのは大変な仕事なんだ。相手は狙った奴の動きを見張っているだけでいいが、護衛はどこにいるか分からん敵を探して守り続けなきゃならんのだぞ?
コツコツやるより一攫千金、こらえ性がないから冒険者をやっている連中に、ほれ仕事だ、買い物だ、洗濯だと、好き勝手に動く個人の護衛なんて、務まると思うか?」
こらえ性がないから冒険者をやっている!
なんという指摘!
なるほど、納得!
「護衛を雇ったところで、命を狙われている自覚を持った生活を、依頼者本人がしなきゃ、何の意味もないからな。ま、本気で命を狙われてるってんなら、冒険者じゃなくて、もっと別のところ――それこそ、ナリクァン商会にでも駆け込んだ方がいい」
コネがあるんだろう? そう笑うと、ギルド長は席を立つ。
「冒険者も傭兵も、たとえ仕事の先で殺し合ったとしても、一度仕事を終えればただの個人だ。同席したいとは思わんだろうが、依頼の外でお互いを殺し合うようなことはしない。それは俺たちの、最低限の、倫理だ」
それができんやつは、ギルドが粛清する。
ギルド長は、そう言ってリトリィを見る。
「なんにせよ、せっかく恋人が手元に戻って来たんだ。復讐だのなんだの考えず、地に足をつけた生活をまず第一に考えな」
薄く笑いながら、彼はぐるりと食堂を見回した。
「誰もが、自分で手一杯なんだ。こう言っちゃ悪いが、死んだ奴のことまで抱えて生きていくのはしんどい。思い出は美しいが腹は膨れねえ。だからオレたちは皆、逝っちまった奴の思い出を肴に酒をかっ食らっておしまいにして、また明日を生きる。
――それが、生きるってこった」
このギルドがいつできたかは知らないが、この館から多くの冒険者たちが旅立ち、そして、その何割かは帰ってこれなかったはずだ。ギルド長は、そのたびに、酒を浴びて忘れてきたというのだろうか。
「だから、シケたツラをするなって。どうせインティのヤツは、おまえさんにずいぶんと生意気な口を叩いていたんだろう? そいつを思い出して腹を立てておくくらいがちょうどいいのさ」
「い、いや、――まあ、そう、でしたね」
「だろう? 腹が立ってきたらその勢いを、あとはほれ、子作りにでも回してこい。減った分だけ補充する。その方がよっぽど健全だ!」
豪快に笑ってみせたあと、ギルド長はカウンターのほうに引っ込んでいった。
最後にセクハラをかましていくとは、まあ、さすが男中心所帯の長だ。
苦笑いしてリトリィを見ると、真っ赤になってもじもじとしていた。
今さら赤くなるほどのことでもあるまいに。馬車の中でのこととか。
そう言うとリトリィは、「ひとに言われるのと自分からというのは、違うんです」と、さらに顔を赤くしてすねてみせた。
「お姉さま! ムラタさん! 探したんですよ!」
マイセルが駆けこんできたのは、そろそろテーブルを立とうとしたときだった。
「お父さんたらひどいんですよ! お姉さまの様子だけみたら、無事が分かったんだからいいだろって、木組みの練習させるんですよ! お姉さまのあとを追っかけたかったのに!」
相変わらず手厳しいマレットさんだ。ぷりぷりしているマイセルには悪いが、思わず笑みがこぼれてしまう。
「お姉さまが帰ってきて、ほんとによかった! ムラタさんから聞いて、心配してたんですよ! お怪我はないですか?」
「ふふ、ありがとう、マイセルちゃん。ムラタさんが助けてくださいましたから、たいしたことはありませんでしたよ」
「え、む、ムラタさんが!?」
信じられないといった様子で、マイセルが俺とリトリィを何度も見比べる。
「え、冒険者さんたちですよね? お姉さまを助けたの」
「違いますよ? ムラタさんが来てくださったんです。わたしのところへ」
「で、でも、その、……悪い人も、いっぱい、いたんでしょう? 牢屋に入れられたりとか、してたんでしょう?」
「はい。でも、ムラタさんが悪い方をやっつけて、助け出してくれました。わたしたちのだんなさまになる方は、とってもすごいかたなんですよ?」
リトリィの言葉に、マイセルの目がきらっきらに輝く。
「えっと、ムラタさんって、そんなにお強かったんですか!?」
「ええと――」
「はい。すっごく、かっこよかったんですから。そんなかたにお仕えできることを、喜びましょうね?」
「は、はい!」
そっと、リトリィが俺に微笑んでみせる。
そういうことにしておけ、ということか?
いや……まあ、たしかに、嘘は言ってないな、リトリィは。
リトリィの第一発見者は俺だ。
彼女を牢に縛り付けていた鎖は俺が壊したし、連れ出したのも俺。
ガルフがぶっ倒れたのも、俺が投げた帽子を奴が引き裂いた結果だ。
奴が起きそうになった時、鼻先に帽子の切れ端を巻き付けて、昏倒のお代わりを食らわせたのも俺。
確かに嘘は言っていない。
嘘は言ってないが、ビビッてなかなか突入できなかったとか一瞬でぶちのめされたとか、そういうところは話してないから、なんだかものすっごく後ろめたい思いにとらわれる。
そういえばリトリィは、時には皮肉を言ってジルンディール親方をやりこめてたりもしたっけ。
普段はおとなしくて控えめな彼女だけど、本当はすごく頭が回る切れ者なのかもしれない。そんな女性が、俺の元に来てくれるなんて。やはり、何かの間違いなんじゃなかろうか――つい、以前のような自虐的な思考が頭をよぎる。
「ムラタさん。マイセルちゃん、おつかいの途中だったんですって。わたしたちも、お夕餉のお買い物にいっしょに行きませんか?」
そうなのだ。彼女は聡いのに、決定権を俺に委ねようとする。わざわざ俺を立ててくれるんだ。些細なことであっても。
それが彼女なりの、俺に対する忠義の心なんだろう。
「……そうだな、じゃあ、一緒に行くか」
マイセルが、リトリィに飛びついて喜んでいる。
一緒に買い物をする、そんなことくらいでこんなに喜ぶ少女が、その少女に飛びつかれて慈母のごとき笑顔を浮かべる女性が、二人とも、数か月後には俺の妻になる。
なんとも不思議な感覚だった。
俺たちが死ぬような思いをしてきたことなどかけらも感じさせず、今日も市場は盛況だった。
耳を澄ませると、話の端々に、午前中のパレードのことが話題に上っていた。やはり街の共通の娯楽として、この話題はしばらく、人々をにぎわせるのだろう。
まあ、俺だって、自分が、自分の恋人が事件の当事者になったわけでなかったのなら、同じようにしていたに違いないのだが。
買い物を終えて、揚げパンのようなものを三人でほおばりながら、ベンチでくつろいでいたときだった。
「お姉さま、ご無事で何よりでしたけど、本当にお怪我などはなかったんですか? ひどいことをされたり、しませんでしたか?」
マイセルはきっと、リトリィのことを、純粋に気遣ってくれたのだろう。
その心もちは分かるし、聞いてみたくなった気持ちもわかる。
リトリィも、笑顔で「大丈夫でしたよ」と、答えていた。
でも、その笑顔が曇っていたのは、俺の目の錯覚ではあるまい。
「……そうだ、冒険者の護衛を雇う事って、できるのですか?」
「なんだ、襲われる心当たりがあるのか?」
「はあ……まあ、一応」
ギルド長は目を丸くし、次いで、笑った。
「大工のくせに何をやらかした。まあ、依頼があれば受け付けるが……期間にもよるが、個人の護衛をやりたがる奴はいないぞ?」
「それはどうしてですか?」
「いつ来るか分からない襲撃者を待って、常に神経を張り巡らしておかねばならん仕事は、疲れるんだ」
「ですが、隊商護衛のような仕事もありますよね?」
「期間もルートも決まっていて、パーティの中で交代し合うからできるんだ」
ギルド長は、再び運ばれてきた麦酒を受け取ると、またしても一息で飲み干した。ついでに俺の皿から、つまみ代わりに芋をかっさらう。
「護衛ってのは大変な仕事なんだ。相手は狙った奴の動きを見張っているだけでいいが、護衛はどこにいるか分からん敵を探して守り続けなきゃならんのだぞ?
コツコツやるより一攫千金、こらえ性がないから冒険者をやっている連中に、ほれ仕事だ、買い物だ、洗濯だと、好き勝手に動く個人の護衛なんて、務まると思うか?」
こらえ性がないから冒険者をやっている!
なんという指摘!
なるほど、納得!
「護衛を雇ったところで、命を狙われている自覚を持った生活を、依頼者本人がしなきゃ、何の意味もないからな。ま、本気で命を狙われてるってんなら、冒険者じゃなくて、もっと別のところ――それこそ、ナリクァン商会にでも駆け込んだ方がいい」
コネがあるんだろう? そう笑うと、ギルド長は席を立つ。
「冒険者も傭兵も、たとえ仕事の先で殺し合ったとしても、一度仕事を終えればただの個人だ。同席したいとは思わんだろうが、依頼の外でお互いを殺し合うようなことはしない。それは俺たちの、最低限の、倫理だ」
それができんやつは、ギルドが粛清する。
ギルド長は、そう言ってリトリィを見る。
「なんにせよ、せっかく恋人が手元に戻って来たんだ。復讐だのなんだの考えず、地に足をつけた生活をまず第一に考えな」
薄く笑いながら、彼はぐるりと食堂を見回した。
「誰もが、自分で手一杯なんだ。こう言っちゃ悪いが、死んだ奴のことまで抱えて生きていくのはしんどい。思い出は美しいが腹は膨れねえ。だからオレたちは皆、逝っちまった奴の思い出を肴に酒をかっ食らっておしまいにして、また明日を生きる。
――それが、生きるってこった」
このギルドがいつできたかは知らないが、この館から多くの冒険者たちが旅立ち、そして、その何割かは帰ってこれなかったはずだ。ギルド長は、そのたびに、酒を浴びて忘れてきたというのだろうか。
「だから、シケたツラをするなって。どうせインティのヤツは、おまえさんにずいぶんと生意気な口を叩いていたんだろう? そいつを思い出して腹を立てておくくらいがちょうどいいのさ」
「い、いや、――まあ、そう、でしたね」
「だろう? 腹が立ってきたらその勢いを、あとはほれ、子作りにでも回してこい。減った分だけ補充する。その方がよっぽど健全だ!」
豪快に笑ってみせたあと、ギルド長はカウンターのほうに引っ込んでいった。
最後にセクハラをかましていくとは、まあ、さすが男中心所帯の長だ。
苦笑いしてリトリィを見ると、真っ赤になってもじもじとしていた。
今さら赤くなるほどのことでもあるまいに。馬車の中でのこととか。
そう言うとリトリィは、「ひとに言われるのと自分からというのは、違うんです」と、さらに顔を赤くしてすねてみせた。
「お姉さま! ムラタさん! 探したんですよ!」
マイセルが駆けこんできたのは、そろそろテーブルを立とうとしたときだった。
「お父さんたらひどいんですよ! お姉さまの様子だけみたら、無事が分かったんだからいいだろって、木組みの練習させるんですよ! お姉さまのあとを追っかけたかったのに!」
相変わらず手厳しいマレットさんだ。ぷりぷりしているマイセルには悪いが、思わず笑みがこぼれてしまう。
「お姉さまが帰ってきて、ほんとによかった! ムラタさんから聞いて、心配してたんですよ! お怪我はないですか?」
「ふふ、ありがとう、マイセルちゃん。ムラタさんが助けてくださいましたから、たいしたことはありませんでしたよ」
「え、む、ムラタさんが!?」
信じられないといった様子で、マイセルが俺とリトリィを何度も見比べる。
「え、冒険者さんたちですよね? お姉さまを助けたの」
「違いますよ? ムラタさんが来てくださったんです。わたしのところへ」
「で、でも、その、……悪い人も、いっぱい、いたんでしょう? 牢屋に入れられたりとか、してたんでしょう?」
「はい。でも、ムラタさんが悪い方をやっつけて、助け出してくれました。わたしたちのだんなさまになる方は、とってもすごいかたなんですよ?」
リトリィの言葉に、マイセルの目がきらっきらに輝く。
「えっと、ムラタさんって、そんなにお強かったんですか!?」
「ええと――」
「はい。すっごく、かっこよかったんですから。そんなかたにお仕えできることを、喜びましょうね?」
「は、はい!」
そっと、リトリィが俺に微笑んでみせる。
そういうことにしておけ、ということか?
いや……まあ、たしかに、嘘は言ってないな、リトリィは。
リトリィの第一発見者は俺だ。
彼女を牢に縛り付けていた鎖は俺が壊したし、連れ出したのも俺。
ガルフがぶっ倒れたのも、俺が投げた帽子を奴が引き裂いた結果だ。
奴が起きそうになった時、鼻先に帽子の切れ端を巻き付けて、昏倒のお代わりを食らわせたのも俺。
確かに嘘は言っていない。
嘘は言ってないが、ビビッてなかなか突入できなかったとか一瞬でぶちのめされたとか、そういうところは話してないから、なんだかものすっごく後ろめたい思いにとらわれる。
そういえばリトリィは、時には皮肉を言ってジルンディール親方をやりこめてたりもしたっけ。
普段はおとなしくて控えめな彼女だけど、本当はすごく頭が回る切れ者なのかもしれない。そんな女性が、俺の元に来てくれるなんて。やはり、何かの間違いなんじゃなかろうか――つい、以前のような自虐的な思考が頭をよぎる。
「ムラタさん。マイセルちゃん、おつかいの途中だったんですって。わたしたちも、お夕餉のお買い物にいっしょに行きませんか?」
そうなのだ。彼女は聡いのに、決定権を俺に委ねようとする。わざわざ俺を立ててくれるんだ。些細なことであっても。
それが彼女なりの、俺に対する忠義の心なんだろう。
「……そうだな、じゃあ、一緒に行くか」
マイセルが、リトリィに飛びついて喜んでいる。
一緒に買い物をする、そんなことくらいでこんなに喜ぶ少女が、その少女に飛びつかれて慈母のごとき笑顔を浮かべる女性が、二人とも、数か月後には俺の妻になる。
なんとも不思議な感覚だった。
俺たちが死ぬような思いをしてきたことなどかけらも感じさせず、今日も市場は盛況だった。
耳を澄ませると、話の端々に、午前中のパレードのことが話題に上っていた。やはり街の共通の娯楽として、この話題はしばらく、人々をにぎわせるのだろう。
まあ、俺だって、自分が、自分の恋人が事件の当事者になったわけでなかったのなら、同じようにしていたに違いないのだが。
買い物を終えて、揚げパンのようなものを三人でほおばりながら、ベンチでくつろいでいたときだった。
「お姉さま、ご無事で何よりでしたけど、本当にお怪我などはなかったんですか? ひどいことをされたり、しませんでしたか?」
マイセルはきっと、リトリィのことを、純粋に気遣ってくれたのだろう。
その心もちは分かるし、聞いてみたくなった気持ちもわかる。
リトリィも、笑顔で「大丈夫でしたよ」と、答えていた。
でも、その笑顔が曇っていたのは、俺の目の錯覚ではあるまい。
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