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第三部 異世界建築士と思い出の家
第229話:突破(4/4)
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インテレークの一連の動きは、スローモーションを見ているかのようだった。
俺に向かって伸ばした男の左手を、インテレークがつかむ。
そのままインテレークの右手が──その手に握られた鋭いナイフが、まるで吸い込まれるように男の喉に突き立てられる。
まるでそれが、自然なことのように。
そしてインテレークが軽く手首をひねると、男の首からすさまじい勢いでどす黒い液体が吹き上がる。そのすさまじい噴出は、天井までどす黒く染め上げる。
彼はそのままナイフを抜くと、今度はナイフを瞬時に持ち替えた。柄を人差し指と中指の間に挟むようにして柄頭を握り込む。
そのまま目にもとまらぬ速さで、男の両方の目に、ナイフの鍔──二つのラグビーボールが刃を挟むような、独特の形のもの──まで深々と突き刺す。
一見無造作に、だが恐ろしく正確に。
それぞれ、数度かき回すことも忘れずに。
ようやく掴みかかろうとした男の腕をかわすと股間を蹴り上げ、悶絶してくずおれる男を置き去りにして、インテレークは音もなく階段を駆け上がっていった。
男は目や喉をかきむしるようにして何度も体を痙攣させたが、喉を切り裂かれているせいか、ひゅうひゅうと息の漏れる音くらいで、声もない。
やがて首からまき散らしていた液体も止まり、ほどなくして男は動かなくなった。
俺の、目の前で、動かなく、なった。
いったい何があったのか、何が起こったのか。
一部始終を間近で見ていたはずなのに、まるで脳が拒否しているかのごとく、まったく理解が追いつかなかった。
こんなにあっけなく、あっさりと、人がひとり、処理されるなんて!
「まったく、一時はどうなるかと思ったけどな。おっさん、なかなかやるじゃねえか」
しばらくして、インテレークが階段を下りてきた。
「……なかなか、やる……?」
「こっちを見たときはバレるかと思ってヒヤヒヤしたけどよ。──おっさんに向かって『ケツを向けろ』だぜ、コイツの最期の言葉! 傑作だよな」
最期──最期の、言葉……。
「それにしても、ド素人にしてはうまく注意をそらしたじゃねえか。おかげで殺りやすかったぜ。おっさんが見つかった時は、後でぶっ殺してやるって思ったんだけどな。見直したぜ」
……俺のおかげで、この男は、死んだ……?
「なんだおっさん、もっと胸張れよ。へたくそでもあんたの芝居のおかげで、こっちは何の苦労もなく処理できたんだからよ。それより、さっさと目的のブツを探そうぜ」
どす黒い粘液が、ぽたりぽたりと天井から落ちてくる。
むせるような血の匂い。
『俺のおかげ』で、『男が死んだ』。
『俺のおかげ』で、『男は殺された』。
つまり、この男は、『俺が殺した』。
その瞬間、どうにもならない衝動――えずきが腹の底から駆け上ってきて、俺は、その場に、嘔吐した。
吐いても吐いても収まらなかった。
無理に吐き続けたせいか、吐くものに血まで混じるようになったが、それでも止まらなかった。
吐くものがなくなっても、胃液を吐き続けた。
四つん這いになって嘔吐物にまみれていると、血糊の飛び散る階段に座って俺を見下ろしていたインテレークが、呆れた顔を隠そうともせずに言った。
「おっさん、コロシを見るのは初めてだったかのかよ。それでよく志願したな」
うるさい。現代日本に生きていて、殺人現場に立ち会うことなんかそうあってたまるか! まして自分が、その死に関わるようなことになるなんて!
「まったく、見直したと思ったらこれだからよお。しっかりしろよ」
インテレークに腕を引っ張られ、かろうじて立ち上がる。
喉の奥が灼けるように痛む。
口の中の不快感が強烈だ。
とりあえず、腰に結わえた革袋の水で、口をすすぎ、吐き出す。
「上には誰もいなかった、ただの見張り台だったみたいだ。ハズレだったが、ひとり見張りを突破したのは、結構デカイぜ。この調子で、目的のブツもオレたちが見つけちまおう」
再び一階に戻った俺たちは、暗い通路を進み、やがて壁の破れた部屋に入った。
その出入口の正面の壁は、火砲の攻撃でも受けた跡なのか、大きく崩れていた。壁の破れ目からは、やわらかな月の光が差し込んでいて、がれきの向こうに外の防壁が見える。
部屋を見まわすと、横長の部屋だった。部屋に入るのに使った出入り口から、それぞれ左右の壁まで、それぞれ左手側には二、三メートルほど、右手側には二十メートル超、といったところか。奥行きは五、六メートル程度と思われた。
いざとなったらここから脱出できそうかと思ったが、崩れた壁の周りの床は腐ってボロボロ、壁の穴よりもはるかに大きな穴になっていて、とても近寄れそうにない。
床の下は地下室になっているようだが、どうやら使われてはいないようだ。床の穴からのぞいた感じでは、下の床まで三メートルほどだろうか。
奥――外壁のほうからこちらの出入り口近くまで腐朽が進んでいて、板がもう、スカスカだ。踏むと、ギシギシと不快な音がする。
とりあえず手近な左側の出入り口に向かうことにし、壁に貼り付いて出入口を調べようとしていたインテレークが、突然、左手を俺に向けて、こぶしを肩の高さに挙げた。
『動くな』のサインだ。
慌てて、インテレークの後ろになるように、壁に貼り付く。
ひた、ひた、ひた……
――足音!!
また敵か!?
心臓が飛び出しそうになりながら、体を縮める。
ひた、ひた、ひた……。
部屋の出入り口から、こちらに近づいてくる足音。
ナイフを構えるインテレーク。
俺も、腰に差した、リトリィが鍛えてくれたナイフに手を伸ばす。
ひた……。
――立ち止まった!?
気づかれたのか!?
そう思った瞬間だった。
「だれ……?」
インテレークが飛び出すのと、出入口の向こうから声が聞こえたのが同時だった。
「あぶねえ、うっかり殺しちまうところだったよ」
出入口の向こうにいたのは、獣人族の女性だった。
俺より少し年下くらいか? 耳の形とふさふさの尻尾から、おそらく犬属人だろう。
ただ、それ以外のパーツは、基本的には人間と変わらない顔立ちだ。腕や脚も、リトリィのように毛深いこともない。
女性はおびえた様子を見せていたが、無理もない。つい今しがた、突然現れた男に、無言で、ナイフを喉元に突き立てられたのだから。内股に隠すように丸まったままの尻尾からも、その怯えが見て取れる。
ただ、その怯えは、インテレークに襲われたことだけが原因ではないように思われた。
シミだらけの汚れたワンピース以外は身に付けておらず、やせ細った姿から、過酷な状況に置かれていたことが分かる。
裂けた服が左の肩からずり落ちていて、小ぶりな乳房が露になっているが、特に羞恥心のようなものは見せていない。
そのうえ彼女からは、つんと鼻を突く、男として嗅ぎなれた、海産物の干物のようなニオイが感じられる。
さらに、その左頬は青黒く腫れていた。何か粗相をして、殴られたのだろう。
まったくもって、その気の毒な境遇が推察された。
インテレークはナイフをしまいながら手を上げ、そっと耳打ちした。
「オレたちはあんたらを助けに来た。もうすぐオレたちの仲間が来る。跳ね橋を降ろす仕掛けの部屋を知らねえか?」
その瞬間、虚ろだった彼女の目が大きく見開かれた。後ずさりをしようとして、しかし背にした壁にぶつかる。
「わ、ワタシたちを、どうスるつもり……?」
「安心しろ。オレたちはあんたらを助けに来た。そのために、跳ね橋を降ろしたい。仕掛けのある部屋を知らねえか」
彼女は、動揺した様子で目をしばたたかせ、俺とインテレークを何度も見比べる。
本当に助けてもらえるのか、信じていいのか、計算しているのかもしれない。とりあえず安心してもらえるように、俺は笑顔を浮かべてみせた。
……びくりとされて、ちょっとへこむ。そんなに俺、不自然な笑みを浮かべたのだろうか。日本で鍛えられた営業スマイルが通じないなんて。
女性は、しばらくためらっていたようだったが、やがて、意を決したように、上目遣いに俺たちを見た。
「じゃ、……じゃあ、ふたりとも、コッチにキて……? タスけてくれる、おレイもしたい、から……」
ワンピースの裾を、ちらりと持ち上げる。
女性は、自分がやってきた出入口と反対方向──部屋の右端にある出口に向かって歩き始めた。
――尻尾を丸めたまま。
俺に向かって伸ばした男の左手を、インテレークがつかむ。
そのままインテレークの右手が──その手に握られた鋭いナイフが、まるで吸い込まれるように男の喉に突き立てられる。
まるでそれが、自然なことのように。
そしてインテレークが軽く手首をひねると、男の首からすさまじい勢いでどす黒い液体が吹き上がる。そのすさまじい噴出は、天井までどす黒く染め上げる。
彼はそのままナイフを抜くと、今度はナイフを瞬時に持ち替えた。柄を人差し指と中指の間に挟むようにして柄頭を握り込む。
そのまま目にもとまらぬ速さで、男の両方の目に、ナイフの鍔──二つのラグビーボールが刃を挟むような、独特の形のもの──まで深々と突き刺す。
一見無造作に、だが恐ろしく正確に。
それぞれ、数度かき回すことも忘れずに。
ようやく掴みかかろうとした男の腕をかわすと股間を蹴り上げ、悶絶してくずおれる男を置き去りにして、インテレークは音もなく階段を駆け上がっていった。
男は目や喉をかきむしるようにして何度も体を痙攣させたが、喉を切り裂かれているせいか、ひゅうひゅうと息の漏れる音くらいで、声もない。
やがて首からまき散らしていた液体も止まり、ほどなくして男は動かなくなった。
俺の、目の前で、動かなく、なった。
いったい何があったのか、何が起こったのか。
一部始終を間近で見ていたはずなのに、まるで脳が拒否しているかのごとく、まったく理解が追いつかなかった。
こんなにあっけなく、あっさりと、人がひとり、処理されるなんて!
「まったく、一時はどうなるかと思ったけどな。おっさん、なかなかやるじゃねえか」
しばらくして、インテレークが階段を下りてきた。
「……なかなか、やる……?」
「こっちを見たときはバレるかと思ってヒヤヒヤしたけどよ。──おっさんに向かって『ケツを向けろ』だぜ、コイツの最期の言葉! 傑作だよな」
最期──最期の、言葉……。
「それにしても、ド素人にしてはうまく注意をそらしたじゃねえか。おかげで殺りやすかったぜ。おっさんが見つかった時は、後でぶっ殺してやるって思ったんだけどな。見直したぜ」
……俺のおかげで、この男は、死んだ……?
「なんだおっさん、もっと胸張れよ。へたくそでもあんたの芝居のおかげで、こっちは何の苦労もなく処理できたんだからよ。それより、さっさと目的のブツを探そうぜ」
どす黒い粘液が、ぽたりぽたりと天井から落ちてくる。
むせるような血の匂い。
『俺のおかげ』で、『男が死んだ』。
『俺のおかげ』で、『男は殺された』。
つまり、この男は、『俺が殺した』。
その瞬間、どうにもならない衝動――えずきが腹の底から駆け上ってきて、俺は、その場に、嘔吐した。
吐いても吐いても収まらなかった。
無理に吐き続けたせいか、吐くものに血まで混じるようになったが、それでも止まらなかった。
吐くものがなくなっても、胃液を吐き続けた。
四つん這いになって嘔吐物にまみれていると、血糊の飛び散る階段に座って俺を見下ろしていたインテレークが、呆れた顔を隠そうともせずに言った。
「おっさん、コロシを見るのは初めてだったかのかよ。それでよく志願したな」
うるさい。現代日本に生きていて、殺人現場に立ち会うことなんかそうあってたまるか! まして自分が、その死に関わるようなことになるなんて!
「まったく、見直したと思ったらこれだからよお。しっかりしろよ」
インテレークに腕を引っ張られ、かろうじて立ち上がる。
喉の奥が灼けるように痛む。
口の中の不快感が強烈だ。
とりあえず、腰に結わえた革袋の水で、口をすすぎ、吐き出す。
「上には誰もいなかった、ただの見張り台だったみたいだ。ハズレだったが、ひとり見張りを突破したのは、結構デカイぜ。この調子で、目的のブツもオレたちが見つけちまおう」
再び一階に戻った俺たちは、暗い通路を進み、やがて壁の破れた部屋に入った。
その出入口の正面の壁は、火砲の攻撃でも受けた跡なのか、大きく崩れていた。壁の破れ目からは、やわらかな月の光が差し込んでいて、がれきの向こうに外の防壁が見える。
部屋を見まわすと、横長の部屋だった。部屋に入るのに使った出入り口から、それぞれ左右の壁まで、それぞれ左手側には二、三メートルほど、右手側には二十メートル超、といったところか。奥行きは五、六メートル程度と思われた。
いざとなったらここから脱出できそうかと思ったが、崩れた壁の周りの床は腐ってボロボロ、壁の穴よりもはるかに大きな穴になっていて、とても近寄れそうにない。
床の下は地下室になっているようだが、どうやら使われてはいないようだ。床の穴からのぞいた感じでは、下の床まで三メートルほどだろうか。
奥――外壁のほうからこちらの出入り口近くまで腐朽が進んでいて、板がもう、スカスカだ。踏むと、ギシギシと不快な音がする。
とりあえず手近な左側の出入り口に向かうことにし、壁に貼り付いて出入口を調べようとしていたインテレークが、突然、左手を俺に向けて、こぶしを肩の高さに挙げた。
『動くな』のサインだ。
慌てて、インテレークの後ろになるように、壁に貼り付く。
ひた、ひた、ひた……
――足音!!
また敵か!?
心臓が飛び出しそうになりながら、体を縮める。
ひた、ひた、ひた……。
部屋の出入り口から、こちらに近づいてくる足音。
ナイフを構えるインテレーク。
俺も、腰に差した、リトリィが鍛えてくれたナイフに手を伸ばす。
ひた……。
――立ち止まった!?
気づかれたのか!?
そう思った瞬間だった。
「だれ……?」
インテレークが飛び出すのと、出入口の向こうから声が聞こえたのが同時だった。
「あぶねえ、うっかり殺しちまうところだったよ」
出入口の向こうにいたのは、獣人族の女性だった。
俺より少し年下くらいか? 耳の形とふさふさの尻尾から、おそらく犬属人だろう。
ただ、それ以外のパーツは、基本的には人間と変わらない顔立ちだ。腕や脚も、リトリィのように毛深いこともない。
女性はおびえた様子を見せていたが、無理もない。つい今しがた、突然現れた男に、無言で、ナイフを喉元に突き立てられたのだから。内股に隠すように丸まったままの尻尾からも、その怯えが見て取れる。
ただ、その怯えは、インテレークに襲われたことだけが原因ではないように思われた。
シミだらけの汚れたワンピース以外は身に付けておらず、やせ細った姿から、過酷な状況に置かれていたことが分かる。
裂けた服が左の肩からずり落ちていて、小ぶりな乳房が露になっているが、特に羞恥心のようなものは見せていない。
そのうえ彼女からは、つんと鼻を突く、男として嗅ぎなれた、海産物の干物のようなニオイが感じられる。
さらに、その左頬は青黒く腫れていた。何か粗相をして、殴られたのだろう。
まったくもって、その気の毒な境遇が推察された。
インテレークはナイフをしまいながら手を上げ、そっと耳打ちした。
「オレたちはあんたらを助けに来た。もうすぐオレたちの仲間が来る。跳ね橋を降ろす仕掛けの部屋を知らねえか?」
その瞬間、虚ろだった彼女の目が大きく見開かれた。後ずさりをしようとして、しかし背にした壁にぶつかる。
「わ、ワタシたちを、どうスるつもり……?」
「安心しろ。オレたちはあんたらを助けに来た。そのために、跳ね橋を降ろしたい。仕掛けのある部屋を知らねえか」
彼女は、動揺した様子で目をしばたたかせ、俺とインテレークを何度も見比べる。
本当に助けてもらえるのか、信じていいのか、計算しているのかもしれない。とりあえず安心してもらえるように、俺は笑顔を浮かべてみせた。
……びくりとされて、ちょっとへこむ。そんなに俺、不自然な笑みを浮かべたのだろうか。日本で鍛えられた営業スマイルが通じないなんて。
女性は、しばらくためらっていたようだったが、やがて、意を決したように、上目遣いに俺たちを見た。
「じゃ、……じゃあ、ふたりとも、コッチにキて……? タスけてくれる、おレイもしたい、から……」
ワンピースの裾を、ちらりと持ち上げる。
女性は、自分がやってきた出入口と反対方向──部屋の右端にある出口に向かって歩き始めた。
――尻尾を丸めたまま。
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