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第三部 異世界建築士と思い出の家
第227話:突破(2/4)
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「張り切ってるところ申し訳ないんだけどね?」
防壁から階段を駆け下り、近くの茂みに身を隠したときだった。ヴェフタールが、『申し訳ない』の言葉と裏腹に、全く悪びれずに言った。
「君、恋人を連れ戻しに来たんだよね?」
「もちろん」
「今だから言うんだけどね? 君の恋人は、さっきの馬車でとっくに運ばれたんじゃないかな?」
…………あっ……!?
あぁぁあああああ!?
とんでもないことに気付いて頭をかきむしる。
そうだよ、そういえばさっき、誘拐された人たちを乗せた馬車が出て行ったんじゃないか!
「まあ、言うと迷うと思ったから黙ってたけどね」
「迷うよ当たり前だよ馬車のほうに行きたいよ!」
「じゃあ、さっきの壁を、飛び降りてくるかい?」
「あんたほんとにいい性格してるな!?」
思わず革の帽子――ナリクァンさんから支給された簡易防具、のはず――をつかんで地面に叩きつける。
そういやそうだよ、なんで俺、こんな敵しかいないだろう砦に、よりにもよって飛び込んじまったんだよ!
うわぁちくしょう! 今すぐあの門開けて、リトリィを探しに出たいよ、くそったれ!!
そんな俺の葛藤を間違いなく察しつつだろう、ヴェフタールは帽子を拾うと俺に差し出してくる。笑顔で。
「ま、だから無理に命を張れとは言えないけどさ。君、もう手遅れだから、立派に働いてくれよ?」
「いやだよふざけんなよ死にたくないよ! 俺はリトリィに謝りたくて命を張ることにしたんだよ! いないんなら今すぐ帰りたいよ!!」
「別動隊はあと二つ動いてる。冒険者の戦闘部隊と、ナリクァン夫人が組織した商会の自警団だ。自警団のほうが街道を押さえに走ってるはずだから、いずれ確保できるはずだよ。恋人の方は、安心して任せればいいんじゃないかな?」
余計安心できないじゃないか!
こっちの三人を加えた先遣隊がやられたかもしれないんだぞ!?
商人の自警団が追い付いたって、犠牲者が増えるだけじゃないか!
「ナリクァン夫人が組織してる自警団を知らないのかい? はっきり言って、一般的な冒険者より、よっぽど強いんだよ? なんたって、ナリクァン商会が給料を払っている精鋭部隊だから」
かの商会の旗を掲げるキャラバンにケンカを売る山賊なんて、よほど食うに困って切羽詰まった連中か、山賊になりたての不幸な連中くらいだよ――ヴェフタールの、気味が悪いくらいの笑顔の返答に、底知れぬ恐ろしさを感じる。
そうだ――俺を拷問にかけようとした、あのナリクァン夫人だ。必要ならばきっちりカネをかけて精鋭の護衛を揃えるだろう。
なんなら、襲ってきた山賊を皆殺しにしたうえに、死体から金品や武装をはぎとって、収穫物としてかっさらいそうなイメージすら瞬時に浮かんでくる。
「だから安心して『投げナイフ』になってよ」
「偵察だな!? それだけでいいんだな!? 戦闘はしないしできないぞ!?」
「ははは、冗談が上手いね、君。戦闘になんてなるはずないじゃないか」
ヴェフタールは声を潜めつつ、笑ってみせた。
「どうせ、戦闘以前の問題だよ。何が起こったかも理解できずに即死だよ?」
「余計イヤだよ!!」
とりあえず、四人という少数で、相手が未知数ということもあって壁をよじ登って来た俺たちだが、ギルドの戦闘部隊を砦に突入させるのに壁のぼりは現実的じゃない。
よって、なんとかしてあの門扉を兼ねた跳ね橋を下ろさせたいが、あれは砦の中まで伸びている鎖につながっている。まさかボタン一つでモーターが回って動く、なんてことはないだろう。つまりあの跳ね橋を下ろしたければ、中まで侵入して駆動装置を動かさなければなければならないということだ。
「じゃ、お互い、腹をくくってやるしかないよねェ。ヴェフ、アンタ、アタシと来るんでしょォ?」
「今夜も子猫ちゃんのお守かい? やれやれだね」
「え? ちょ、ちょっとまてよ! オレ、実質一人で潜入ってことか!?」
インテレークが顔をしかめて、二人に抗議する。
おい、そりゃどういう意味だよ。
「バッカてめぇ……おっさん! てめえが数に入ると思ってんのか? いやむしろ入るどころか足引っ張る分、足枷みてえなもんじゃねえか!」
おっさんおっさんうるせえよお前は。
いや確かにアラサーだけどさ、二十七だよ俺はまだ!
「二十七だったら十分おっさんだろ! そんなことよりアム、オレは基本、後衛だぞ? その俺に荷物を押し付けるなんてどんな罰だよ!」
「いいじゃないか、ムラタ君は『投げナイフ』を進んでやってくれるそうだから、一回分の保険ができたと思えばいいだろう?」
「ヴェフ! てめえ、ほんとにえげつねえな!」
「冒険者なら、誰もがそうやって生き延びてるだろう? 君もそうだし、僕もだ」
よく分からないが、少なくともここにいる三人からは、戦力としては全く期待されていないことがあらためて確認できた。
……うん、オトコとして、ちょっと悲しい。でも、しょうがないよな。武道経験なしのヒョロい(といつも評されるほどの)現代っ子だしな、俺。
「とにかく、この砦が生きていると分かった以上、潰しておかないとね」
ヴェフタールはにっこりと笑ったのだった。
インテレークの兄が命がけで寄こした情報によれば、出発した馬車には相当の護衛が付いていたようだから、こっちにはあまり戦力となる連中はいない、と思いたい。
やはり商品をできるだけ傷つけず減らさず、かつ迅速に運ぶことのほうが、おそらくこの人身売買をする組織にとっても、重要なことだろうからな。
今残っている奴らは、おそらく次の「商品」搬入の準備とか、あるいは証拠隠滅の作業中とか、そんなものではなかろうか。
「そういう、楽観的な見方しかできない頭で生きてこれたおっさんのヌルい生き方が、心底うらやましいぜ」
俺のつぶやきに、インテレークが冷笑を浮かべて答えた。
「いいか、こういうときは、いつも最悪を考えるんだよ。そうしなきゃ、冒険者は生きていけねえぜ」
俺を見上げながら見下すものの言い方に、思わず『それができなかったのがお前の兄貴だな』と言いそうになり、すんでのところで口をつぐむ。
死者を嗤うような、酷薄な人間にだけはなりたくない。
このムカつく小僧だって、兄貴を失った不安を、素人の俺を嗤うことで紛らわせているかもしれないのだ。腹は立つが、ぐっとこらえる。
「そうだな。分かった。そうすると、この場合考えられるのは、どんな状態だ?」
「知るかよ。オレは奴隷商人なんかじゃねえんだからさ」
前言撤回ッ……!
砦というものは防御のための施設だから、基本的には出入口がほとんどない。
ただ、この砦は百年前の戦いのせいか、あちこちが崩れていて、侵入する場所には事欠かない。
しかし、何の気なしに侵入してみたところに警備の兵がいたりしたらたまったもんじゃない。だから、俺の命を預けるインテレークが入念に確かめた、壁が崩れた部分から侵入することにした。
内部に入ると、さっき防壁の上から見た時のように、たしかに壁の内側は木骨によって支えられていた。砦という軍事施設に木の構造物というのはふさわしくないように感じたが、考えてみれば日本の城はみんな木造だったか。
足音を立てないように、瓦礫を蹴飛ばしたりしないように、慎重に歩く。こんなこともあろうかと、スニーカーを履いてきてよかった。
俺が異世界人であることを端的に示す持ち物といったら、しまい込んでしまったスーツのほかには、これと某社の保温機能シャツくらいしかないんじゃなかろうか。
厚手の靴底はクッション性能が高くて、結果として足音がしにくくなる――そう踏んだ俺の勘は当たったようで、内部に侵入する前はインテレークがうるさいほど「足音を立てるなよ」と言っていたのに、俺が意外に足音を立てなかったせいか、内部に入ってからは特に何も言ってこない。
暗い通路を、インテレークがするように身を隠すようにしながら少しずつ前進していくと、俺は、ある事に気が付いた。
「……なあ、声、聞こえないか?」
「聞こえている。黙ってろ」
「で、でも、この声……」
「いいから黙ってろ」
外までは聞こえてこなかった音――なにやらダミ声のようなものがかすかに聞こえてくるのだ。
翻訳首輪の効果範囲外だからだろうか、言葉の意味は分からない。だが、なにやら怒鳴るような、あるいは笑い声のような。
――そして、悲痛な、叫び声のような。
「この声――」
「分かってるって言ってんだろ、黙ってろおっさん」
忌々しげに、インテレークが吐き捨てた。
「女が嬲られてる声だ」
防壁から階段を駆け下り、近くの茂みに身を隠したときだった。ヴェフタールが、『申し訳ない』の言葉と裏腹に、全く悪びれずに言った。
「君、恋人を連れ戻しに来たんだよね?」
「もちろん」
「今だから言うんだけどね? 君の恋人は、さっきの馬車でとっくに運ばれたんじゃないかな?」
…………あっ……!?
あぁぁあああああ!?
とんでもないことに気付いて頭をかきむしる。
そうだよ、そういえばさっき、誘拐された人たちを乗せた馬車が出て行ったんじゃないか!
「まあ、言うと迷うと思ったから黙ってたけどね」
「迷うよ当たり前だよ馬車のほうに行きたいよ!」
「じゃあ、さっきの壁を、飛び降りてくるかい?」
「あんたほんとにいい性格してるな!?」
思わず革の帽子――ナリクァンさんから支給された簡易防具、のはず――をつかんで地面に叩きつける。
そういやそうだよ、なんで俺、こんな敵しかいないだろう砦に、よりにもよって飛び込んじまったんだよ!
うわぁちくしょう! 今すぐあの門開けて、リトリィを探しに出たいよ、くそったれ!!
そんな俺の葛藤を間違いなく察しつつだろう、ヴェフタールは帽子を拾うと俺に差し出してくる。笑顔で。
「ま、だから無理に命を張れとは言えないけどさ。君、もう手遅れだから、立派に働いてくれよ?」
「いやだよふざけんなよ死にたくないよ! 俺はリトリィに謝りたくて命を張ることにしたんだよ! いないんなら今すぐ帰りたいよ!!」
「別動隊はあと二つ動いてる。冒険者の戦闘部隊と、ナリクァン夫人が組織した商会の自警団だ。自警団のほうが街道を押さえに走ってるはずだから、いずれ確保できるはずだよ。恋人の方は、安心して任せればいいんじゃないかな?」
余計安心できないじゃないか!
こっちの三人を加えた先遣隊がやられたかもしれないんだぞ!?
商人の自警団が追い付いたって、犠牲者が増えるだけじゃないか!
「ナリクァン夫人が組織してる自警団を知らないのかい? はっきり言って、一般的な冒険者より、よっぽど強いんだよ? なんたって、ナリクァン商会が給料を払っている精鋭部隊だから」
かの商会の旗を掲げるキャラバンにケンカを売る山賊なんて、よほど食うに困って切羽詰まった連中か、山賊になりたての不幸な連中くらいだよ――ヴェフタールの、気味が悪いくらいの笑顔の返答に、底知れぬ恐ろしさを感じる。
そうだ――俺を拷問にかけようとした、あのナリクァン夫人だ。必要ならばきっちりカネをかけて精鋭の護衛を揃えるだろう。
なんなら、襲ってきた山賊を皆殺しにしたうえに、死体から金品や武装をはぎとって、収穫物としてかっさらいそうなイメージすら瞬時に浮かんでくる。
「だから安心して『投げナイフ』になってよ」
「偵察だな!? それだけでいいんだな!? 戦闘はしないしできないぞ!?」
「ははは、冗談が上手いね、君。戦闘になんてなるはずないじゃないか」
ヴェフタールは声を潜めつつ、笑ってみせた。
「どうせ、戦闘以前の問題だよ。何が起こったかも理解できずに即死だよ?」
「余計イヤだよ!!」
とりあえず、四人という少数で、相手が未知数ということもあって壁をよじ登って来た俺たちだが、ギルドの戦闘部隊を砦に突入させるのに壁のぼりは現実的じゃない。
よって、なんとかしてあの門扉を兼ねた跳ね橋を下ろさせたいが、あれは砦の中まで伸びている鎖につながっている。まさかボタン一つでモーターが回って動く、なんてことはないだろう。つまりあの跳ね橋を下ろしたければ、中まで侵入して駆動装置を動かさなければなければならないということだ。
「じゃ、お互い、腹をくくってやるしかないよねェ。ヴェフ、アンタ、アタシと来るんでしょォ?」
「今夜も子猫ちゃんのお守かい? やれやれだね」
「え? ちょ、ちょっとまてよ! オレ、実質一人で潜入ってことか!?」
インテレークが顔をしかめて、二人に抗議する。
おい、そりゃどういう意味だよ。
「バッカてめぇ……おっさん! てめえが数に入ると思ってんのか? いやむしろ入るどころか足引っ張る分、足枷みてえなもんじゃねえか!」
おっさんおっさんうるせえよお前は。
いや確かにアラサーだけどさ、二十七だよ俺はまだ!
「二十七だったら十分おっさんだろ! そんなことよりアム、オレは基本、後衛だぞ? その俺に荷物を押し付けるなんてどんな罰だよ!」
「いいじゃないか、ムラタ君は『投げナイフ』を進んでやってくれるそうだから、一回分の保険ができたと思えばいいだろう?」
「ヴェフ! てめえ、ほんとにえげつねえな!」
「冒険者なら、誰もがそうやって生き延びてるだろう? 君もそうだし、僕もだ」
よく分からないが、少なくともここにいる三人からは、戦力としては全く期待されていないことがあらためて確認できた。
……うん、オトコとして、ちょっと悲しい。でも、しょうがないよな。武道経験なしのヒョロい(といつも評されるほどの)現代っ子だしな、俺。
「とにかく、この砦が生きていると分かった以上、潰しておかないとね」
ヴェフタールはにっこりと笑ったのだった。
インテレークの兄が命がけで寄こした情報によれば、出発した馬車には相当の護衛が付いていたようだから、こっちにはあまり戦力となる連中はいない、と思いたい。
やはり商品をできるだけ傷つけず減らさず、かつ迅速に運ぶことのほうが、おそらくこの人身売買をする組織にとっても、重要なことだろうからな。
今残っている奴らは、おそらく次の「商品」搬入の準備とか、あるいは証拠隠滅の作業中とか、そんなものではなかろうか。
「そういう、楽観的な見方しかできない頭で生きてこれたおっさんのヌルい生き方が、心底うらやましいぜ」
俺のつぶやきに、インテレークが冷笑を浮かべて答えた。
「いいか、こういうときは、いつも最悪を考えるんだよ。そうしなきゃ、冒険者は生きていけねえぜ」
俺を見上げながら見下すものの言い方に、思わず『それができなかったのがお前の兄貴だな』と言いそうになり、すんでのところで口をつぐむ。
死者を嗤うような、酷薄な人間にだけはなりたくない。
このムカつく小僧だって、兄貴を失った不安を、素人の俺を嗤うことで紛らわせているかもしれないのだ。腹は立つが、ぐっとこらえる。
「そうだな。分かった。そうすると、この場合考えられるのは、どんな状態だ?」
「知るかよ。オレは奴隷商人なんかじゃねえんだからさ」
前言撤回ッ……!
砦というものは防御のための施設だから、基本的には出入口がほとんどない。
ただ、この砦は百年前の戦いのせいか、あちこちが崩れていて、侵入する場所には事欠かない。
しかし、何の気なしに侵入してみたところに警備の兵がいたりしたらたまったもんじゃない。だから、俺の命を預けるインテレークが入念に確かめた、壁が崩れた部分から侵入することにした。
内部に入ると、さっき防壁の上から見た時のように、たしかに壁の内側は木骨によって支えられていた。砦という軍事施設に木の構造物というのはふさわしくないように感じたが、考えてみれば日本の城はみんな木造だったか。
足音を立てないように、瓦礫を蹴飛ばしたりしないように、慎重に歩く。こんなこともあろうかと、スニーカーを履いてきてよかった。
俺が異世界人であることを端的に示す持ち物といったら、しまい込んでしまったスーツのほかには、これと某社の保温機能シャツくらいしかないんじゃなかろうか。
厚手の靴底はクッション性能が高くて、結果として足音がしにくくなる――そう踏んだ俺の勘は当たったようで、内部に侵入する前はインテレークがうるさいほど「足音を立てるなよ」と言っていたのに、俺が意外に足音を立てなかったせいか、内部に入ってからは特に何も言ってこない。
暗い通路を、インテレークがするように身を隠すようにしながら少しずつ前進していくと、俺は、ある事に気が付いた。
「……なあ、声、聞こえないか?」
「聞こえている。黙ってろ」
「で、でも、この声……」
「いいから黙ってろ」
外までは聞こえてこなかった音――なにやらダミ声のようなものがかすかに聞こえてくるのだ。
翻訳首輪の効果範囲外だからだろうか、言葉の意味は分からない。だが、なにやら怒鳴るような、あるいは笑い声のような。
――そして、悲痛な、叫び声のような。
「この声――」
「分かってるって言ってんだろ、黙ってろおっさん」
忌々しげに、インテレークが吐き捨てた。
「女が嬲られてる声だ」
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