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第三部 異世界建築士と思い出の家
第198話:幸せを掴むには
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「ムラタさん……あんなの、ムラタさんらしくないです」
帰り道、もうしばらく行くと広場に出る細い路地で、リトリィがうつむいたまま、ぽつりと言った。
「……ムラタさん、リファルさんが手を出せないってわかっていて、あんなことを言ったんですよね?」
「あんなこと?」
「リファルさんを怒らせるようなことです」
……ああ、まあ、確かにそうだ。あいつには、それが刺さると思ったからな。リトリィを侮辱した、その鬱憤を晴らしてやるつもりだった。
ところが、リトリィはうつむいたまま、まるで予想していなかったことを口にした。
「……ムラタさんらしくないです。あんな言い方、もう、しないでください」
俺らしくないから、やめろ?
リトリィの言葉に、戸惑う。俺は、リトリィの名誉を回復したかったのだ。彼女が差別的扱いを受けたことを、我慢できなかったのだ。だから、ペナルティ覚悟で私闘を認めようとしたのだ。
それを否定されるというのは心外だ。リトリィのためにと思ってなけなしの勇気を振り絞ったというのに。
「そうじゃないんです。ムラタさんは、お客さんの幸せのために……わたしの幸せのために、考えて動いてくださる人でしょう? あんな、『相手が苦しむなら望外の喜びだ』なんて、あなたはそんなこと、考える人じゃないはずです」
……ああ、そんなようなことも言ったっけ。
リトリィの、透明な青紫の瞳にまっすぐ見つめられると、胸が痛い。
「リファルさんがわたしをケモノ扱いするようなことを言ったのは、仕方ないことなんです。だってここは城内街ですから。それにリファルさんだって、本心から言っているようには見えませんでした」
「仕方ない、だって? そんなこと、俺には許せない。それに、ギリギリまで意地でも謝ろうとしなかったところからも、それが奴の本心だったって分かるだろう?」
「本当に、そう思いますか?」
リトリィの歩みが止まった。俺も、止まらざるを得なくなる。
「ムラタさんを認めたくないから、わたしのことを引き合いに出して、ムラタさんのことを悪く言おうとした……そんなふうにしか、わたしには思えませんでした」
「いや、待てよそんなわけ――」
言いかけて、口をつぐんだ。
彼女の瞳が、揺れている。
「ムラタさん。わたし、ムラタさんのこと、とっても優しいかただと思っています。でも、とっても頑固なひとだっていうことも、知っています」
頑固。
……頑固か? 俺。
思わず自問してしまうが、俺は、そんなに頑固だろうか。
「頑固ですよ? ご自身のことを大したことないって、ずっと思い込んでいるところだとか。わたしのことを想ってくださるあまり、わたしを悪く言う人を認めようとしないところとか、無茶するところとか」
「いや、それは確かにそうかもしれないが、それは頑固とは違わないか?」
思わず反論してしまったが、それに対してもリトリィは「そういうところが頑固っていうんですよ?」と返されてしまった。ぬう……。
「ムラタさんは、わたしに幸せをくれたひとです。きっと、これからも、いっぱい、いっぱいくださるんだと思います。
だから、……だから、そんなあなたに、あんなひどいこと、言ってほしく、なかったんです。だって……」
リトリィは一度言葉を切る。うつむき、そしてまた、まっすぐに俺を見上げた。
「知っていますか?
他人の幸せを願うひとのところには幸せが集まって、他人の不幸を願うひとのところには、不幸が集まるんですよ?」
「……それは、おとぎ話か何か?」
「お母さんが、よく寝る前に聞かせてくださったお話ですけど……。『幸せを逃がしたカラス』――ご存じ、ですか?」
残念ながら、聞いたことがない。だが、そのタイトル、そしてリトリィのさっきの言葉を合わせれば、自然と内容が頭に浮かんでくる。
多分、リトリィが母親から聞いたというおとぎ話のキャラクターなのだろう。他者をうらやみ、ねたみ続けた挙句、己の幸せを逃した、という役柄に違いない。
うなずいてみせると、ほっとした様子で、リトリィは続けた。
「わたし、あなたが大好きです。大好きだから、あなたに、幸せになってもらいたいです。そのカラスみたいに、なってほしくないんです」
……ああ!
どうして、この娘は。
「……! む、ムラタさん?」
どうしてこの娘は、自分よりもまず、他者を思いやることができるのだろう。決して幸せな生い立ちではなかったはずなのに。
彼女に比べればよほど幸せだった俺よりも、ずっと人間ができている。
こんな女性が、よりにもよって俺を好いてくれて、俺を伴侶に選び、そして、今も俺に、わざわざ忠言をくれるのだ。
「……くるしいです、ムラタさん……」
ぱたぱたと耳を動かす彼女が愛おしくて、抱きしめる腕に、より力をこめる。
彼女の落ち着かない耳は、彼女の照れの表れだ。本当に苦しいわけじゃないだろう。現に彼女の手のひらは、俺の胸元にあてられたまま、わずかな抵抗もない。
ああ、どうして彼女はこんなにも愛らしく、愛おしいのだろう!
「奥さんは何がいいんだ?」
屋台で夕飯のひと品を選んでいたら、屋台のおっさんに、唐突にそう言われた。
……奥さん?
リトリィが、嬉しそうに微笑む。
「じゃあ、そちらの揚げ肉を、もう二つ、いただけますか?」
……そいつは、もうすでに俺が選んだぞ?
「ふふ、ムラタさん、お好きでしょう? 今日は、ムラタさんが正式に大工ギルドの組員になった日ですから。ちょっとだけ、おまけです」
いや、確かに竜田揚げっぽい食感が気に入ってはいるけれど。
ぱたぱたと、妙に尻尾が揺れている。というか、振れている。
「……おっさん、なんでこのひとが奥さんだって、分かったんです?」
「隠さなくったっていいだろう? 尻尾を出してるじゃないか。新婚さんなんだろう? うらやましいねえ」
……ああ、そうか。そういえばそうだった。
獣人族の女性が尻尾を人目にさらすようにするのは、婚約してから子供を産むまでの間だったか。ペリシャさんあたりが言ってた気がする。
しかし、この城内街で、獣人族の連れ合いを見て、「うらやましい」か。ただのリップサービスかもしれないが、少なくとも面と向かって差別的なことを言われないのはありがたい。ついさっき、リファルという男に理不尽な扱いを受けたばかりだけに、余計に心にしみる。
「ほらよ、奥さん。一つおまけしといたから」
紙袋は、さらに追加された揚げ肉で大きく膨らんでいる。
リトリィは、それをはにかみながら受け取ると、丁寧に礼を言って、こちらに寄り添ってきた。
「いいねえ、初々しい。うちのも、結婚したての頃は可愛かったのによ。今じゃすっかり、麦酒樽も顔負けの肝っ玉カァちゃんだ。あんたも今だけの幸せ、たっぷり味わっておけよ!」
ガハハハ、と笑うおっさんに、俺もつられて笑う。
すべての人が、リトリィを差別的に扱うわけではないのだ。当たり前のことのはずなのに、どうして、俺は。
「……あの」
リトリィが、服の袖を引っ張ってくる。
「……あの、気のせいならいいんですけれど……」
「どうした?」
リトリィが、どこかおびえるようなそぶりで、俺を見上げる。
「あの……以前、門衛の騎士様からご忠告頂いた話、覚えていますか?」
「俺たちをつけていたっていう、不審者の話か?」
「……さっきから、同じような足音が、ずっと、わたしたちのあとを追いかけてきているような感じがするんです。二人組の……」
……二人組。
二人組というと、今日、ギルドに引っ張られることになった、あの二人組の監視者を思い出す。
「ギルドに引っ張られる前、俺たちを監視していた、あの二人組か?」
「わ、分かりません。ただ、ギルドからの道……ええと、抱きしめてもらえたあのあたりから、なんだか二つの足音が、ずっとついてくる感じがしてるんです」
「市場で買い物をしていた時もか?」
「……たぶん、きっと」
……う~む。
ギルドの組員になってからさっそくトラブルを抱え込んだ俺を、また何かやらかさないかどうか、監視しているのだろうか。
「どのあたりにいるか、分かるかい?」
「……ええと……」
そう言ってリトリィは後ろを向く。
つられて俺も後ろを向く。
「……ごめんなさい、後ろのほう、くらいしか……」
「いや、仕方ない。この時間は。むしろ、ずっとついて来ているなんて、よく分かったな?」
俺たちが止まったら向こうも足を止めたのか、足音も止まったらしい。リトリィの耳が、申し訳なさそうにうなだれている。
さらに付け加えるなら、後ろは、市場。多くの人々が思い思いの買い物をし、そして帰路に就く時間。この雑踏の中で、今は立ち止まっている不審人物を探すなど、どうすればいいのか。
「門はもう、目と鼻の先だ。例の騎士さんがもし見ていたなら、その特徴を聞いてみよう」
帰り道、もうしばらく行くと広場に出る細い路地で、リトリィがうつむいたまま、ぽつりと言った。
「……ムラタさん、リファルさんが手を出せないってわかっていて、あんなことを言ったんですよね?」
「あんなこと?」
「リファルさんを怒らせるようなことです」
……ああ、まあ、確かにそうだ。あいつには、それが刺さると思ったからな。リトリィを侮辱した、その鬱憤を晴らしてやるつもりだった。
ところが、リトリィはうつむいたまま、まるで予想していなかったことを口にした。
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……ああ、そんなようなことも言ったっけ。
リトリィの、透明な青紫の瞳にまっすぐ見つめられると、胸が痛い。
「リファルさんがわたしをケモノ扱いするようなことを言ったのは、仕方ないことなんです。だってここは城内街ですから。それにリファルさんだって、本心から言っているようには見えませんでした」
「仕方ない、だって? そんなこと、俺には許せない。それに、ギリギリまで意地でも謝ろうとしなかったところからも、それが奴の本心だったって分かるだろう?」
「本当に、そう思いますか?」
リトリィの歩みが止まった。俺も、止まらざるを得なくなる。
「ムラタさんを認めたくないから、わたしのことを引き合いに出して、ムラタさんのことを悪く言おうとした……そんなふうにしか、わたしには思えませんでした」
「いや、待てよそんなわけ――」
言いかけて、口をつぐんだ。
彼女の瞳が、揺れている。
「ムラタさん。わたし、ムラタさんのこと、とっても優しいかただと思っています。でも、とっても頑固なひとだっていうことも、知っています」
頑固。
……頑固か? 俺。
思わず自問してしまうが、俺は、そんなに頑固だろうか。
「頑固ですよ? ご自身のことを大したことないって、ずっと思い込んでいるところだとか。わたしのことを想ってくださるあまり、わたしを悪く言う人を認めようとしないところとか、無茶するところとか」
「いや、それは確かにそうかもしれないが、それは頑固とは違わないか?」
思わず反論してしまったが、それに対してもリトリィは「そういうところが頑固っていうんですよ?」と返されてしまった。ぬう……。
「ムラタさんは、わたしに幸せをくれたひとです。きっと、これからも、いっぱい、いっぱいくださるんだと思います。
だから、……だから、そんなあなたに、あんなひどいこと、言ってほしく、なかったんです。だって……」
リトリィは一度言葉を切る。うつむき、そしてまた、まっすぐに俺を見上げた。
「知っていますか?
他人の幸せを願うひとのところには幸せが集まって、他人の不幸を願うひとのところには、不幸が集まるんですよ?」
「……それは、おとぎ話か何か?」
「お母さんが、よく寝る前に聞かせてくださったお話ですけど……。『幸せを逃がしたカラス』――ご存じ、ですか?」
残念ながら、聞いたことがない。だが、そのタイトル、そしてリトリィのさっきの言葉を合わせれば、自然と内容が頭に浮かんでくる。
多分、リトリィが母親から聞いたというおとぎ話のキャラクターなのだろう。他者をうらやみ、ねたみ続けた挙句、己の幸せを逃した、という役柄に違いない。
うなずいてみせると、ほっとした様子で、リトリィは続けた。
「わたし、あなたが大好きです。大好きだから、あなたに、幸せになってもらいたいです。そのカラスみたいに、なってほしくないんです」
……ああ!
どうして、この娘は。
「……! む、ムラタさん?」
どうしてこの娘は、自分よりもまず、他者を思いやることができるのだろう。決して幸せな生い立ちではなかったはずなのに。
彼女に比べればよほど幸せだった俺よりも、ずっと人間ができている。
こんな女性が、よりにもよって俺を好いてくれて、俺を伴侶に選び、そして、今も俺に、わざわざ忠言をくれるのだ。
「……くるしいです、ムラタさん……」
ぱたぱたと耳を動かす彼女が愛おしくて、抱きしめる腕に、より力をこめる。
彼女の落ち着かない耳は、彼女の照れの表れだ。本当に苦しいわけじゃないだろう。現に彼女の手のひらは、俺の胸元にあてられたまま、わずかな抵抗もない。
ああ、どうして彼女はこんなにも愛らしく、愛おしいのだろう!
「奥さんは何がいいんだ?」
屋台で夕飯のひと品を選んでいたら、屋台のおっさんに、唐突にそう言われた。
……奥さん?
リトリィが、嬉しそうに微笑む。
「じゃあ、そちらの揚げ肉を、もう二つ、いただけますか?」
……そいつは、もうすでに俺が選んだぞ?
「ふふ、ムラタさん、お好きでしょう? 今日は、ムラタさんが正式に大工ギルドの組員になった日ですから。ちょっとだけ、おまけです」
いや、確かに竜田揚げっぽい食感が気に入ってはいるけれど。
ぱたぱたと、妙に尻尾が揺れている。というか、振れている。
「……おっさん、なんでこのひとが奥さんだって、分かったんです?」
「隠さなくったっていいだろう? 尻尾を出してるじゃないか。新婚さんなんだろう? うらやましいねえ」
……ああ、そうか。そういえばそうだった。
獣人族の女性が尻尾を人目にさらすようにするのは、婚約してから子供を産むまでの間だったか。ペリシャさんあたりが言ってた気がする。
しかし、この城内街で、獣人族の連れ合いを見て、「うらやましい」か。ただのリップサービスかもしれないが、少なくとも面と向かって差別的なことを言われないのはありがたい。ついさっき、リファルという男に理不尽な扱いを受けたばかりだけに、余計に心にしみる。
「ほらよ、奥さん。一つおまけしといたから」
紙袋は、さらに追加された揚げ肉で大きく膨らんでいる。
リトリィは、それをはにかみながら受け取ると、丁寧に礼を言って、こちらに寄り添ってきた。
「いいねえ、初々しい。うちのも、結婚したての頃は可愛かったのによ。今じゃすっかり、麦酒樽も顔負けの肝っ玉カァちゃんだ。あんたも今だけの幸せ、たっぷり味わっておけよ!」
ガハハハ、と笑うおっさんに、俺もつられて笑う。
すべての人が、リトリィを差別的に扱うわけではないのだ。当たり前のことのはずなのに、どうして、俺は。
「……あの」
リトリィが、服の袖を引っ張ってくる。
「……あの、気のせいならいいんですけれど……」
「どうした?」
リトリィが、どこかおびえるようなそぶりで、俺を見上げる。
「あの……以前、門衛の騎士様からご忠告頂いた話、覚えていますか?」
「俺たちをつけていたっていう、不審者の話か?」
「……さっきから、同じような足音が、ずっと、わたしたちのあとを追いかけてきているような感じがするんです。二人組の……」
……二人組。
二人組というと、今日、ギルドに引っ張られることになった、あの二人組の監視者を思い出す。
「ギルドに引っ張られる前、俺たちを監視していた、あの二人組か?」
「わ、分かりません。ただ、ギルドからの道……ええと、抱きしめてもらえたあのあたりから、なんだか二つの足音が、ずっとついてくる感じがしてるんです」
「市場で買い物をしていた時もか?」
「……たぶん、きっと」
……う~む。
ギルドの組員になってからさっそくトラブルを抱え込んだ俺を、また何かやらかさないかどうか、監視しているのだろうか。
「どのあたりにいるか、分かるかい?」
「……ええと……」
そう言ってリトリィは後ろを向く。
つられて俺も後ろを向く。
「……ごめんなさい、後ろのほう、くらいしか……」
「いや、仕方ない。この時間は。むしろ、ずっとついて来ているなんて、よく分かったな?」
俺たちが止まったら向こうも足を止めたのか、足音も止まったらしい。リトリィの耳が、申し訳なさそうにうなだれている。
さらに付け加えるなら、後ろは、市場。多くの人々が思い思いの買い物をし、そして帰路に就く時間。この雑踏の中で、今は立ち止まっている不審人物を探すなど、どうすればいいのか。
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