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第三部 異世界建築士と思い出の家
第191話:嫁と姑
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すっかり炊き出し要員にされてしまった俺とリトリィは、今日もナリクァン夫人の手となり足となって、鍋の中身を配っていた。
今日のスープには、寄付によってもらった、たくさんの豆が入っている。この豆、門外街では一般的な食材らしい。ひよこ豆に似ているが、ひよこ豆よりもほくほくしていて、このスープとの相性がいい。
今回はリトリィではなく、ラディウミアさんの味付けだ。たしか、初めて炊き出しを見たときも、この女性がスープを担当していた気がする。少々甘辛い、癖のある味だが、それはそれで、悪くない。
俺は例によって、ドライフルーツを配っていた。今日も相変わらず、リトリィ達のゼロ円スマイルと共にスープを配られて笑顔になったおっさんたちが、俺の前まで来ると仏頂面に戻って、ドライフルーツの入った紙包みを無言で受け取ってゆく。
前回までは、この落差にすっかり落胆して、早く終われ早く終われと念じていたものだったが、今回は違う。
例の親子のために、ちょっぴり――一・五倍ほど――増量した特製の紙包みを、別に用意していたのだ。
『おやつのおじちゃん』の名にふさわしいボリュームになっているはず。
少女はきっと喜ぶだろう。そしてきっと、紙包みを胸に抱きしめるようにして、今度は『おにいちゃん、ありがとう!』と、満面の笑顔で言うのだ。
姪っ子が幼かったころを思い出す。今はマイセルと同じくらいの歳、背格好のはずの姪っ子のことを。
「早く来ないかな、あの母子」
「またおじちゃんって、言われちゃいますよ?」
お玉を持った手で口を覆うように、くすくすと笑うリトリィ。
「いいさ。そしたらまた、次はお兄ちゃんと言うように、と教えるだけだ」
「次こそ、お兄ちゃん、って言ってもらえるといいですね。」
炊き出しの片づけをしながら、くすくす笑うリトリィに、俺は苦笑いで答えた。
「……次こそな」
だが、なんとなく、また『おやつのおじちゃん』と呼ばれるような気がしてならない。……まあ、いいさ。あの幼い少女が、楽しみにしてくれるのなら。
飛んできた物体をよけ、見送り、スリッパだったかと確認し、そして振り返ったら、次に飛んできた靴ベラが顔面にヒット。
「いいかげんにおし! 私はこの家の形を変えるようなことには、絶対に同意しませんからね!」
ゴーティアスさんの声を聞きながら、俺は床に落ちた靴ベラを拾うと、肩で息をしている彼女に、ひとまず頭を下げた。
「申し訳ございません。そのような思い入れのあるお屋敷に、安易に手を加えるような提案をしてしまいまして」
「全く、冗談ではないわ! この家は、亡き夫と息子が私に遺した、大切な思い出の家なのですよ! 手を加えるなど、ありえません!」
なるほど、まったくの予定通りだったとはいえ、シヴィーさんの言った通りだった。えらく反発されてしまった。
先日、テラスの修理を打診されたことを手掛かりとして、もう一度、シヴィーさんの家を訪問した俺たち。客間に通され、お茶を楽しんだあと、息子さんの話を聞きながら、家を巡り歩いていたときだった。
俺は素知らぬ顔で膝の調子を聞き、寝室の変更や階段周りの改築を提案してみたのだ。
そのお返しが、スリッパと靴ベラの襲来だった。
「まったく! やっぱり大工の男どもなんてものは、みんな一緒の考えなのですね!」
「ま、待ってください、お話だけでも……」
「シヴィー、聞く必要などありません! 今すぐ叩き出しておやり!」
「お、大奥様、せめて、せめてお話だけでも……」
「だまらっしゃい!」
目の前で勢いよく閉められたドアを前に、俺は苦笑する。
俺を困った顔で押し出す振りをしながら、軽く頭を下げ続けていたシヴィーさん。
そして、ゴーティアスさんのさらに後ろで、最後まで、心配そうに俺を見守っていたリトリィ。
よしリトリィ、あとは頼んだ。
とりあえず目に付く雑草をぶちぶちと引き抜いていたら、いい香りがしてきた。午後のお茶の時間らしい。
しばらくすると、リトリィが窓から顔を出してきた。
「ムラタさん、お茶が入りましたよ? 麦焼きもありますから、ご一緒しませんか?」
リトリィの方は満面の笑みだが、背後のゴーティアスさんは、不機嫌な表情を隠そうともしていない。
さすがリトリィ、こういうときになかなかの胆力を発揮する。
「ゴーティアスさん、よろしいでしょうか?」
一応お伺いを立てると、彼女は「リトリィさんに感謝なさい」と、不機嫌そうではあったが、同席を許可してくれた。
本当に、リトリィの愛されマジックには驚く。あれを営業で使えたら、俺はどんなにか楽だったろうに。今度教えてもらおう。
「リトリィさんから伺いました。あなたたち、まだ夫婦ではないのですって?」
ぎくりとする。前回伺ったとき、勝手に勘違いされたのだとはいえ、夫婦の扱いを受けたからだ。
「ええと、それは……」
「誤魔化さなくても結構ですよ。シェクラの花の咲くころに式を挙げるんですって?」
なるほど、じつにリトリィらしい。正直にしゃべってしまっていたのか。じゃあ、変に取り繕う必要なんてないか。
「はい、おっしゃる通りです。式はまだですが、婚約はもう、済ませてあります」
「当然ですわね。三儀式も?」
一瞬、返事にためらう。
櫛流し、妹背食み、そして……三夜の臥所。
特に三夜の臥所をすでに終えている――つまり、子作りをすでに始めている、と暴露するに等しかったことに気づいてしまったのだ。
しかし、思い直す。
リトリィは、もうすでに、結婚の約束をしていると伝えているのだ。
俺たちが結婚すると分かっているのだ。
そもそも先日は夫婦と勘違いされていたのだから、今さらである。
「――ええ、済ませております」
にっこりと微笑んで答えてみせる。
誤魔化しても、何の意味もない。ならば、堂々としていればいいのだ。
俺は、彼女を、妻にするのだと。
「あらまあ、……すがすがしいまでに言い切りましたね?」
俺の返答は、ゴーティアスさんには意外に感じられたようだ。目をぱちくりとさせている。
「すでに決まっていることですし、大奥様もすでにご存じでしょうし、なにより、彼女の夫となれることに、私が誇りを持っていますから」
「……こういう時、殿方はあれこれ誤魔化そうとするものだと思っておりましたが」
「誤魔化したところで何の益もないどころか、誤魔化すことは彼女を悲しませることになりそうですから」
隣で、真っ赤になってうつむいているリトリィを見ながら答える。
「……なにもかも違うのに、そういう、開き直ったら一直線なところだけは、ねえ……」
あきれた様子のゴーティアスさんだが、俺は開き直るまでに何度もリトリィを泣かせてきた。もう、彼女を泣かせたくないだけだ。
「あらあら、リトリィさん、頭から湯気が出そうですよ?」
焼き上がったばかりの菓子をかごに入れて、シヴィーさんがキッチンからやってくる。
「シヴィーさん。お客様に失礼ですよ」
「あら、お義母さま。お客さまにあれこれぶつけた挙句に、お庭の草むしりをさせていたのは?」
「このお茶で無礼は相殺です。違って?」
すました顔で平然とのたまうゴーティアスさん。いやお客さん――俺がそれで納得するとおっしゃるか。
「リトリィさんがこしらえた麦焼きがこちらですよ。乾燥果実を練り込んでありますけど、美味しくできてるかしら?」
シヴィーさんが、焼き立ての菓子を面前の皿に分けてゆく。
はい納得しましたいただきますこれだけでもう俺は十分に満たされました先程の無礼とやらは全部俺自身のせいですもぐもぐ。
「おやおや、現金なこと。恋人のお菓子と聞いたら、目つきをくるりと変えて」
「はい。リトリィが作った、それだけで値千金――いや、万金の価値がありますから」
胸を張って、ついでにもう一つ、焼き菓子を口に放り込む。
さくっ、という軽やかな食感とともに、焼きたての香ばしさに加えて、ドライフルーツの、ほんのり苦みの混じる柑橘系のさわやかな香りと甘みが、再びふわりと口に広がる。うん、美味い。
「あらまあ。今度はのろけ始めましたよ、この方は」
「ふふ、お義母さま、私たちも若返ってしまいそうです」
「そうね、本当に、若い恋人同士というものは、年寄りにとって、眼福なのやら目に毒なのやら」
あらためて恋人と言われるとなんだか気恥ずかしい思いも湧いてくるが、なに、どうせ俺みたいな若造は百戦錬磨のご婦人方に何を言っても敵わないというのは、ペリシャさんやナリクァンさんによって証明済みだ。
それにしても、意外だった。以前ゴーティアスさんに会ったときには、あんなにシヴィーさんのことを「至らぬ嫁」扱いをしていたのに。
こうして見ていると、二人は、別に仲が悪いようには見えない。むしろ、とても仲が良いように見える。
じゃあ、あの態度は何だったのか。
――ひょっとして、シヴィーさんがいなかったから本音を出していただけで、今は当人がいるから仲の良い振りをしているだけだとか?
こんなに楽しそうなお茶の時間なのに、あの笑顔の裏で、シヴィーさんのことをけなしまくっているとか?
……もしそうなら、俺は女性不信になりそうだ。
今日のスープには、寄付によってもらった、たくさんの豆が入っている。この豆、門外街では一般的な食材らしい。ひよこ豆に似ているが、ひよこ豆よりもほくほくしていて、このスープとの相性がいい。
今回はリトリィではなく、ラディウミアさんの味付けだ。たしか、初めて炊き出しを見たときも、この女性がスープを担当していた気がする。少々甘辛い、癖のある味だが、それはそれで、悪くない。
俺は例によって、ドライフルーツを配っていた。今日も相変わらず、リトリィ達のゼロ円スマイルと共にスープを配られて笑顔になったおっさんたちが、俺の前まで来ると仏頂面に戻って、ドライフルーツの入った紙包みを無言で受け取ってゆく。
前回までは、この落差にすっかり落胆して、早く終われ早く終われと念じていたものだったが、今回は違う。
例の親子のために、ちょっぴり――一・五倍ほど――増量した特製の紙包みを、別に用意していたのだ。
『おやつのおじちゃん』の名にふさわしいボリュームになっているはず。
少女はきっと喜ぶだろう。そしてきっと、紙包みを胸に抱きしめるようにして、今度は『おにいちゃん、ありがとう!』と、満面の笑顔で言うのだ。
姪っ子が幼かったころを思い出す。今はマイセルと同じくらいの歳、背格好のはずの姪っ子のことを。
「早く来ないかな、あの母子」
「またおじちゃんって、言われちゃいますよ?」
お玉を持った手で口を覆うように、くすくすと笑うリトリィ。
「いいさ。そしたらまた、次はお兄ちゃんと言うように、と教えるだけだ」
「次こそ、お兄ちゃん、って言ってもらえるといいですね。」
炊き出しの片づけをしながら、くすくす笑うリトリィに、俺は苦笑いで答えた。
「……次こそな」
だが、なんとなく、また『おやつのおじちゃん』と呼ばれるような気がしてならない。……まあ、いいさ。あの幼い少女が、楽しみにしてくれるのなら。
飛んできた物体をよけ、見送り、スリッパだったかと確認し、そして振り返ったら、次に飛んできた靴ベラが顔面にヒット。
「いいかげんにおし! 私はこの家の形を変えるようなことには、絶対に同意しませんからね!」
ゴーティアスさんの声を聞きながら、俺は床に落ちた靴ベラを拾うと、肩で息をしている彼女に、ひとまず頭を下げた。
「申し訳ございません。そのような思い入れのあるお屋敷に、安易に手を加えるような提案をしてしまいまして」
「全く、冗談ではないわ! この家は、亡き夫と息子が私に遺した、大切な思い出の家なのですよ! 手を加えるなど、ありえません!」
なるほど、まったくの予定通りだったとはいえ、シヴィーさんの言った通りだった。えらく反発されてしまった。
先日、テラスの修理を打診されたことを手掛かりとして、もう一度、シヴィーさんの家を訪問した俺たち。客間に通され、お茶を楽しんだあと、息子さんの話を聞きながら、家を巡り歩いていたときだった。
俺は素知らぬ顔で膝の調子を聞き、寝室の変更や階段周りの改築を提案してみたのだ。
そのお返しが、スリッパと靴ベラの襲来だった。
「まったく! やっぱり大工の男どもなんてものは、みんな一緒の考えなのですね!」
「ま、待ってください、お話だけでも……」
「シヴィー、聞く必要などありません! 今すぐ叩き出しておやり!」
「お、大奥様、せめて、せめてお話だけでも……」
「だまらっしゃい!」
目の前で勢いよく閉められたドアを前に、俺は苦笑する。
俺を困った顔で押し出す振りをしながら、軽く頭を下げ続けていたシヴィーさん。
そして、ゴーティアスさんのさらに後ろで、最後まで、心配そうに俺を見守っていたリトリィ。
よしリトリィ、あとは頼んだ。
とりあえず目に付く雑草をぶちぶちと引き抜いていたら、いい香りがしてきた。午後のお茶の時間らしい。
しばらくすると、リトリィが窓から顔を出してきた。
「ムラタさん、お茶が入りましたよ? 麦焼きもありますから、ご一緒しませんか?」
リトリィの方は満面の笑みだが、背後のゴーティアスさんは、不機嫌な表情を隠そうともしていない。
さすがリトリィ、こういうときになかなかの胆力を発揮する。
「ゴーティアスさん、よろしいでしょうか?」
一応お伺いを立てると、彼女は「リトリィさんに感謝なさい」と、不機嫌そうではあったが、同席を許可してくれた。
本当に、リトリィの愛されマジックには驚く。あれを営業で使えたら、俺はどんなにか楽だったろうに。今度教えてもらおう。
「リトリィさんから伺いました。あなたたち、まだ夫婦ではないのですって?」
ぎくりとする。前回伺ったとき、勝手に勘違いされたのだとはいえ、夫婦の扱いを受けたからだ。
「ええと、それは……」
「誤魔化さなくても結構ですよ。シェクラの花の咲くころに式を挙げるんですって?」
なるほど、じつにリトリィらしい。正直にしゃべってしまっていたのか。じゃあ、変に取り繕う必要なんてないか。
「はい、おっしゃる通りです。式はまだですが、婚約はもう、済ませてあります」
「当然ですわね。三儀式も?」
一瞬、返事にためらう。
櫛流し、妹背食み、そして……三夜の臥所。
特に三夜の臥所をすでに終えている――つまり、子作りをすでに始めている、と暴露するに等しかったことに気づいてしまったのだ。
しかし、思い直す。
リトリィは、もうすでに、結婚の約束をしていると伝えているのだ。
俺たちが結婚すると分かっているのだ。
そもそも先日は夫婦と勘違いされていたのだから、今さらである。
「――ええ、済ませております」
にっこりと微笑んで答えてみせる。
誤魔化しても、何の意味もない。ならば、堂々としていればいいのだ。
俺は、彼女を、妻にするのだと。
「あらまあ、……すがすがしいまでに言い切りましたね?」
俺の返答は、ゴーティアスさんには意外に感じられたようだ。目をぱちくりとさせている。
「すでに決まっていることですし、大奥様もすでにご存じでしょうし、なにより、彼女の夫となれることに、私が誇りを持っていますから」
「……こういう時、殿方はあれこれ誤魔化そうとするものだと思っておりましたが」
「誤魔化したところで何の益もないどころか、誤魔化すことは彼女を悲しませることになりそうですから」
隣で、真っ赤になってうつむいているリトリィを見ながら答える。
「……なにもかも違うのに、そういう、開き直ったら一直線なところだけは、ねえ……」
あきれた様子のゴーティアスさんだが、俺は開き直るまでに何度もリトリィを泣かせてきた。もう、彼女を泣かせたくないだけだ。
「あらあら、リトリィさん、頭から湯気が出そうですよ?」
焼き上がったばかりの菓子をかごに入れて、シヴィーさんがキッチンからやってくる。
「シヴィーさん。お客様に失礼ですよ」
「あら、お義母さま。お客さまにあれこれぶつけた挙句に、お庭の草むしりをさせていたのは?」
「このお茶で無礼は相殺です。違って?」
すました顔で平然とのたまうゴーティアスさん。いやお客さん――俺がそれで納得するとおっしゃるか。
「リトリィさんがこしらえた麦焼きがこちらですよ。乾燥果実を練り込んでありますけど、美味しくできてるかしら?」
シヴィーさんが、焼き立ての菓子を面前の皿に分けてゆく。
はい納得しましたいただきますこれだけでもう俺は十分に満たされました先程の無礼とやらは全部俺自身のせいですもぐもぐ。
「おやおや、現金なこと。恋人のお菓子と聞いたら、目つきをくるりと変えて」
「はい。リトリィが作った、それだけで値千金――いや、万金の価値がありますから」
胸を張って、ついでにもう一つ、焼き菓子を口に放り込む。
さくっ、という軽やかな食感とともに、焼きたての香ばしさに加えて、ドライフルーツの、ほんのり苦みの混じる柑橘系のさわやかな香りと甘みが、再びふわりと口に広がる。うん、美味い。
「あらまあ。今度はのろけ始めましたよ、この方は」
「ふふ、お義母さま、私たちも若返ってしまいそうです」
「そうね、本当に、若い恋人同士というものは、年寄りにとって、眼福なのやら目に毒なのやら」
あらためて恋人と言われるとなんだか気恥ずかしい思いも湧いてくるが、なに、どうせ俺みたいな若造は百戦錬磨のご婦人方に何を言っても敵わないというのは、ペリシャさんやナリクァンさんによって証明済みだ。
それにしても、意外だった。以前ゴーティアスさんに会ったときには、あんなにシヴィーさんのことを「至らぬ嫁」扱いをしていたのに。
こうして見ていると、二人は、別に仲が悪いようには見えない。むしろ、とても仲が良いように見える。
じゃあ、あの態度は何だったのか。
――ひょっとして、シヴィーさんがいなかったから本音を出していただけで、今は当人がいるから仲の良い振りをしているだけだとか?
こんなに楽しそうなお茶の時間なのに、あの笑顔の裏で、シヴィーさんのことをけなしまくっているとか?
……もしそうなら、俺は女性不信になりそうだ。
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