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第三部 異世界建築士と思い出の家
閑話⑫:女の子の日(2/2)
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※女性の、月経に関する習俗のお話です。
「大丈夫――大丈夫ですよ? ほら、あなたの旦那様がいらっしゃったのですから、お顔を整えて?」
ペリシャさんにハンカチを渡され、涙を拭くリトリィ。
「その湯は、湯たんぽに入れて、おなかで抱えるようにさせてあげなさい。いくらか楽になりますから」
そう言って立ち上がると、部屋の隅に置いてある戸棚――もちろんナリクァンさんたちが運び込ませたものだ――から、ラグビーボールを押しつぶしたような形の楕円形の容器と、漏斗を取り出した。
――あるのかよ、湯たんぽ!
聞いたことはある。生理痛は、おなかを温めることで、多少やわらげることができると。なるほど、だから、湯たんぽ。
だが、思わず突っ込みたくなる。だって、どう見てもザ・昭和な香り漂う、あの楕円形の湯たんぽなのだ。某チビな丸顔少女のアニメで見たことがあるぞ! 絶対に瀧井さんがもたらしたものに違いない。
ペリシャさんは、慣れた手つきで湯たんぽのふたを開けると漏斗を差し込み、俺の持つ手桶からひしゃくで湯をすくって、湯たんぽに注ぎこんでいく。
「がんばっているあなたの赤ちゃん部屋を、少しでも応援してあげなくてはね?」
そう言いながらふたを締めると、湯たんぽに手ぬぐいを素早く巻き付ける。そしてリトリィの下腹部にそっと当てると、そのまま横になっているように促した。
「そうやってゆっくりしていなさい。今日一日は、特に重いはずですから」
ああ、これが母娘の会話というやつか。
思えば、リトリィには母親がいない。つまりペリシャさんは、リトリィの母親代わりをしに、今日、来てくださったのだ。
――本当に俺は、この世界に来てから、出会うひとに恵まれている。
そんな感慨を抱きながら二人を見ていると、ペリシャさんがリトリィの布団をかけ直しながら、微笑んだ。
「あとは旦那様が、すべて、よろしくやってくださいますからね?」
ねえ? と、横目でじろりとにらみつけられ、俺は瞬時に背筋を伸ばし、ハイと叫ぶのだった。
「では、リトリィさん? お気をしっかり持って。あなたの旦那様は、あなたが選んだお人なのですから」
優しく微笑むと、ハンドバッグを手に取り一礼をして、そして部屋から出て行った。
「――次はありませんわよ?」
ぞくりとする一言を、すれ違いざまに、そっとつぶやいて。
ハイごめんなさいもの知らずゆえにまた愛する人を泣かせてしまいました誠に申し訳ございませんッ!!
あとに残された、赤い手当て布の束と、ガーゼのような布で出来た、親指大の、小さな卵型のものがいくつか。
前者はなんとなく分かったが、後者の物体が分からない。カイコの繭玉のようにも見えるが、布製だ。なんだろうと思って手に取ってみると、リトリィが悲鳴を上げて取り返そうとしてきたので、とりあえず元に戻しておくことにする。
血の処理をするための、包帯の塊か何かなのだろうか。その割には妙に硬く感じられたし、片方の先端からは、細いひもが出ている。何に使うのだろう?
ややあって、当て布が汚れたらしく、リトリィは赤い手当て布を一枚、恥ずかしそうに手に取って、トイレに向かった。
……どうにも落ち着かない。
彼女とまともに顔を合わせていられない。
リトリィの仕草もぎこちないため、余計に身の置き所がない。
今まで、山ではどうしていたのだろうと考えてみると、確かに、月に数日、スカートをはく日があったような気がしないでもない。
ただ、今日みたいにおなかを押さえてうんうん唸っているなんてことはなかったから、つまり今回は、ペリシャさんの言うところの、性交をすることで月経痛が重くなる、というやつなのだろうか。
理由は分からないが、そういうものなのだと割り切るしかない。だとすれば、獣人の女性は大変だ。
そして、今さら気づく。
いくら愛し合う仲だといっても、俺がこんなところにいると、リトリィにしてみれば経血の処理のたびに俺に見られるわけだ。
さっきも恥じらっていたようだし、彼女の側にいない方がいい、というか、ここにいてはいけない! どうして今まで気づかなかったんだ、俺は!
俺が慌てて屋根裏部屋を出ようとしたところに、ちょうどリトリィが戻ってきた。
「……あの、どちらへ?」
「いや、下にいようと思って」
俺の言葉に、リトリィが訝しげに首をかしげる。
「あ、いや、その……俺がいると恥ずかしそうにしていたこと、いまさら気づいてさ。嫌な思いをさせて、悪かった。今、出ていくから」
何の気なしに、言い訳じみたことを言ってしまったことを、直後にものすごく後悔した。
激しく取り乱した彼女は、俺の胸にすがり付いて、自分が悪かったから、どこにもいかないでほしい、傍にいてほしいと泣き叫んだ。
彼女は、俺の役に立てない、もしくは俺をないがしろにするということについて、自身の存在意義を失うに等しいことだと思い込むのだと、分かっていたはずなのに。
彼女を抱きしめ、背中を優しくなでながら大丈夫とささやき続け、ゆっくりベッドに戻る。落ち着くまで、彼女の背中をなで続けた。
「……赤ちゃんに来てもらえなかったって……わたしはやっぱり、赤ちゃんを産めないんだって、ペリシャ様に言って、叱られてしまったんです」
湯たんぽを抱えるようにして横になりながら、リトリィがぽつりとつぶやいた。目が、まだ真っ赤なのが痛々しい。
「叱られた? ペリシャさんに?」
「……せっかちな人のところには、赤ちゃんは来てくださいませんって」
リトリィは、鼻を鳴らしながら続けた。
子供が欲しくて、だからいっぱいいっぱい俺に甘えて、それなのに子供ができなかったことを、すべて話したのだそうだ。それはもう、赤裸々に。
わざわざ俺にそれを話して聞かせたのは、以前言っていた、俺に対しては一切隠し事をしたくない、という、あの思いからだろう。
「そうしたらペリシャ様は、やり方が間違っていますって。……旦那様を信じて、旦那様のなさりたいことをちゃんと受け入れて、求められるままに……その……」
言いかけて、結局、恥ずかしそうに口ごもる。
さっきの、女性の事情をあけすけに言ってのけたペリシャさんのことだ。夫婦生活のことも、あけすけに助言されたに違いない。
――ああ分かった、もういい。要は焦ることなく、気長に子作りを続けていけば、いずれ必ず子供は授かる、そういうようなことを言われたのだろう。
顔を真っ赤にして、リトリィがかすかにうなずく。
……今さら、恥ずかしがるような関係か? お互い、もはや髪の一筋から足の指の先まで、指で、唇で、舌で、触れ合っていない部分など、一つとして残っていない仲だというのに。
「は、はずかしいものははずかしいんですっ!」
くるりとこちらに背を向け、枕に顔をうずめながら、か細い声で抗議するリトリィ。その背中から包み込むように、俺もベッドに入る。
驚いたように枕から顔を挙げたリトリィのうなじに、そっと吐息を吹きかける。
小さな悲鳴を上げた彼女を、背中側から抱きしめる。
左腕を彼女の首の下に回し、右の手で柔らかなお腹を抱えるようにして。
「大丈夫。大丈夫だよ、リトリィ。――愛してる」
子供は、いずれ必ずできる。
今までが、焦りすぎだったのだ。
ぬくもりを、こうして互いに感じ合う。
それだけでも、十分に幸せじゃないか。
体調が戻るまで、ゆっくりと体を休めよう。
体調が整ってから、またたっぷり愛し合おう。
「……な?」
しゃくりあげるリトリィの髪を指で梳きながら、そっと耳の付け根に、口づけをした。
その後、洗濯が大変でした。
キングサイズをさらに超えるベッドのシーツの、馬鹿でかさと言ったら!
やはり「あの日」の最中は自重すべきだったと反省しております。
いくら泣きながら求められたからといっても、本当に、自重すべきでした。
……本当に、反省しきり!
彼女の涙に流された俺が悪いのだ!
――――――――――
※月経中の性交は、お互いに感染症にかかりやすくなるなどのリスクがあります。女性の身体的負担も大きいため、性交は控えましょう。……たとえ相手が望んでも。
※作中に出てきた赤い布と繭玉のようなものは、女性にはおなじみの、月経時の手当ての道具です。現実においても、素材の違いはありましたが、洋の東西を問わず、どちらも「当て布をする」「栓をする」という意味で、古くからありました。
※経血に対する不浄の概念も、洋を問わず存在したため、女性は毎月、その処理に大変な労力を要しました。特に日本では、隔離のための小屋を立て、月経中の女性はそこで過ごすように求められた地域もありました。穢れを隔離するという差別的な扱いではありましたが、女性を家事労働から解放する、女性ならではのコミュニティとしての機能もあったようです。
「大丈夫――大丈夫ですよ? ほら、あなたの旦那様がいらっしゃったのですから、お顔を整えて?」
ペリシャさんにハンカチを渡され、涙を拭くリトリィ。
「その湯は、湯たんぽに入れて、おなかで抱えるようにさせてあげなさい。いくらか楽になりますから」
そう言って立ち上がると、部屋の隅に置いてある戸棚――もちろんナリクァンさんたちが運び込ませたものだ――から、ラグビーボールを押しつぶしたような形の楕円形の容器と、漏斗を取り出した。
――あるのかよ、湯たんぽ!
聞いたことはある。生理痛は、おなかを温めることで、多少やわらげることができると。なるほど、だから、湯たんぽ。
だが、思わず突っ込みたくなる。だって、どう見てもザ・昭和な香り漂う、あの楕円形の湯たんぽなのだ。某チビな丸顔少女のアニメで見たことがあるぞ! 絶対に瀧井さんがもたらしたものに違いない。
ペリシャさんは、慣れた手つきで湯たんぽのふたを開けると漏斗を差し込み、俺の持つ手桶からひしゃくで湯をすくって、湯たんぽに注ぎこんでいく。
「がんばっているあなたの赤ちゃん部屋を、少しでも応援してあげなくてはね?」
そう言いながらふたを締めると、湯たんぽに手ぬぐいを素早く巻き付ける。そしてリトリィの下腹部にそっと当てると、そのまま横になっているように促した。
「そうやってゆっくりしていなさい。今日一日は、特に重いはずですから」
ああ、これが母娘の会話というやつか。
思えば、リトリィには母親がいない。つまりペリシャさんは、リトリィの母親代わりをしに、今日、来てくださったのだ。
――本当に俺は、この世界に来てから、出会うひとに恵まれている。
そんな感慨を抱きながら二人を見ていると、ペリシャさんがリトリィの布団をかけ直しながら、微笑んだ。
「あとは旦那様が、すべて、よろしくやってくださいますからね?」
ねえ? と、横目でじろりとにらみつけられ、俺は瞬時に背筋を伸ばし、ハイと叫ぶのだった。
「では、リトリィさん? お気をしっかり持って。あなたの旦那様は、あなたが選んだお人なのですから」
優しく微笑むと、ハンドバッグを手に取り一礼をして、そして部屋から出て行った。
「――次はありませんわよ?」
ぞくりとする一言を、すれ違いざまに、そっとつぶやいて。
ハイごめんなさいもの知らずゆえにまた愛する人を泣かせてしまいました誠に申し訳ございませんッ!!
あとに残された、赤い手当て布の束と、ガーゼのような布で出来た、親指大の、小さな卵型のものがいくつか。
前者はなんとなく分かったが、後者の物体が分からない。カイコの繭玉のようにも見えるが、布製だ。なんだろうと思って手に取ってみると、リトリィが悲鳴を上げて取り返そうとしてきたので、とりあえず元に戻しておくことにする。
血の処理をするための、包帯の塊か何かなのだろうか。その割には妙に硬く感じられたし、片方の先端からは、細いひもが出ている。何に使うのだろう?
ややあって、当て布が汚れたらしく、リトリィは赤い手当て布を一枚、恥ずかしそうに手に取って、トイレに向かった。
……どうにも落ち着かない。
彼女とまともに顔を合わせていられない。
リトリィの仕草もぎこちないため、余計に身の置き所がない。
今まで、山ではどうしていたのだろうと考えてみると、確かに、月に数日、スカートをはく日があったような気がしないでもない。
ただ、今日みたいにおなかを押さえてうんうん唸っているなんてことはなかったから、つまり今回は、ペリシャさんの言うところの、性交をすることで月経痛が重くなる、というやつなのだろうか。
理由は分からないが、そういうものなのだと割り切るしかない。だとすれば、獣人の女性は大変だ。
そして、今さら気づく。
いくら愛し合う仲だといっても、俺がこんなところにいると、リトリィにしてみれば経血の処理のたびに俺に見られるわけだ。
さっきも恥じらっていたようだし、彼女の側にいない方がいい、というか、ここにいてはいけない! どうして今まで気づかなかったんだ、俺は!
俺が慌てて屋根裏部屋を出ようとしたところに、ちょうどリトリィが戻ってきた。
「……あの、どちらへ?」
「いや、下にいようと思って」
俺の言葉に、リトリィが訝しげに首をかしげる。
「あ、いや、その……俺がいると恥ずかしそうにしていたこと、いまさら気づいてさ。嫌な思いをさせて、悪かった。今、出ていくから」
何の気なしに、言い訳じみたことを言ってしまったことを、直後にものすごく後悔した。
激しく取り乱した彼女は、俺の胸にすがり付いて、自分が悪かったから、どこにもいかないでほしい、傍にいてほしいと泣き叫んだ。
彼女は、俺の役に立てない、もしくは俺をないがしろにするということについて、自身の存在意義を失うに等しいことだと思い込むのだと、分かっていたはずなのに。
彼女を抱きしめ、背中を優しくなでながら大丈夫とささやき続け、ゆっくりベッドに戻る。落ち着くまで、彼女の背中をなで続けた。
「……赤ちゃんに来てもらえなかったって……わたしはやっぱり、赤ちゃんを産めないんだって、ペリシャ様に言って、叱られてしまったんです」
湯たんぽを抱えるようにして横になりながら、リトリィがぽつりとつぶやいた。目が、まだ真っ赤なのが痛々しい。
「叱られた? ペリシャさんに?」
「……せっかちな人のところには、赤ちゃんは来てくださいませんって」
リトリィは、鼻を鳴らしながら続けた。
子供が欲しくて、だからいっぱいいっぱい俺に甘えて、それなのに子供ができなかったことを、すべて話したのだそうだ。それはもう、赤裸々に。
わざわざ俺にそれを話して聞かせたのは、以前言っていた、俺に対しては一切隠し事をしたくない、という、あの思いからだろう。
「そうしたらペリシャ様は、やり方が間違っていますって。……旦那様を信じて、旦那様のなさりたいことをちゃんと受け入れて、求められるままに……その……」
言いかけて、結局、恥ずかしそうに口ごもる。
さっきの、女性の事情をあけすけに言ってのけたペリシャさんのことだ。夫婦生活のことも、あけすけに助言されたに違いない。
――ああ分かった、もういい。要は焦ることなく、気長に子作りを続けていけば、いずれ必ず子供は授かる、そういうようなことを言われたのだろう。
顔を真っ赤にして、リトリィがかすかにうなずく。
……今さら、恥ずかしがるような関係か? お互い、もはや髪の一筋から足の指の先まで、指で、唇で、舌で、触れ合っていない部分など、一つとして残っていない仲だというのに。
「は、はずかしいものははずかしいんですっ!」
くるりとこちらに背を向け、枕に顔をうずめながら、か細い声で抗議するリトリィ。その背中から包み込むように、俺もベッドに入る。
驚いたように枕から顔を挙げたリトリィのうなじに、そっと吐息を吹きかける。
小さな悲鳴を上げた彼女を、背中側から抱きしめる。
左腕を彼女の首の下に回し、右の手で柔らかなお腹を抱えるようにして。
「大丈夫。大丈夫だよ、リトリィ。――愛してる」
子供は、いずれ必ずできる。
今までが、焦りすぎだったのだ。
ぬくもりを、こうして互いに感じ合う。
それだけでも、十分に幸せじゃないか。
体調が戻るまで、ゆっくりと体を休めよう。
体調が整ってから、またたっぷり愛し合おう。
「……な?」
しゃくりあげるリトリィの髪を指で梳きながら、そっと耳の付け根に、口づけをした。
その後、洗濯が大変でした。
キングサイズをさらに超えるベッドのシーツの、馬鹿でかさと言ったら!
やはり「あの日」の最中は自重すべきだったと反省しております。
いくら泣きながら求められたからといっても、本当に、自重すべきでした。
……本当に、反省しきり!
彼女の涙に流された俺が悪いのだ!
――――――――――
※月経中の性交は、お互いに感染症にかかりやすくなるなどのリスクがあります。女性の身体的負担も大きいため、性交は控えましょう。……たとえ相手が望んでも。
※作中に出てきた赤い布と繭玉のようなものは、女性にはおなじみの、月経時の手当ての道具です。現実においても、素材の違いはありましたが、洋の東西を問わず、どちらも「当て布をする」「栓をする」という意味で、古くからありました。
※経血に対する不浄の概念も、洋を問わず存在したため、女性は毎月、その処理に大変な労力を要しました。特に日本では、隔離のための小屋を立て、月経中の女性はそこで過ごすように求められた地域もありました。穢れを隔離するという差別的な扱いではありましたが、女性を家事労働から解放する、女性ならではのコミュニティとしての機能もあったようです。
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