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第三部 異世界建築士と思い出の家
第174話:今日からここは!!
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今回の小屋は、とにかくスポンサーであるナリクァンさんが、早急に炊き出しを再開するために建てるもの。だからこそスピードが命。内装なんぞ、やりたいと思った人がニスでもペンキでも適当にやってくれ――
そんな設計思想だから、ガワができてしまえばもう、ほとんどすることはない。内装など、床板を整えるくらいで、あとはほとんど白木のまま。ガラス入りの窓枠、そしてその窓を保護する鎧戸に、加工の手間がかかったくらいか。
それ以外を挙げるというなら――屋根裏部屋を正式に設けることになったので、階段を設計する必要が出てきてしまったことが、新たな頭痛の種になったくらいである。
「どうせ物置くらいにしか使わないんだから」
そう考えて、移動手段ははしご、もしくは階段はしご程度でと思っていたのが、ナリクァンさんの鶴の一声で、正式な部屋として使うことが決定してしまったのだ。
「設計段階では屋根裏部屋などない、というお話でしたが、こうして使える場所がつくれるのなら、あった方がよろしいでしょうから」
――さて困った。スペース的に、階段を設ける余裕など、無いのである。いっそ外壁に外付けの階段を設けようかと思ったが、ナリクァンさんはそれを許さなかった。
「それでは、二階に昇ろうとするときに寒いではありませんか。婦人の体を冷やすような家で、いいと思うのですか?」
……言っている意味が分からないが、まあ、要するに自分たちが利用するときに、便利なようにしてくれと、そう言いたいのだろう。
一晩悩んだ挙句、それならこうしてやれ、と、キッチンのそば――食品庫を狭めて、そこに階段を作ることにした。今ある壁を活かしながら支障なく階段をこしらえようとしたら、そのあたりくらいしかなかった、という事情もある。
ただ、当然ながら職人たちからは不満が出た。
階段の後付けの問題である。
階段は、意外に手間のかかる設備だ。材の加工の手間もあるが、きちんと計算しないと、上手く段差がかみ合わなくなる、面倒な設備だからだ。
少しぐらいの段差の違いくらい、と思うかもしれない。
だが、その思い込みは誤りだ。最初から最後まで、段の高さを同じに保たないと、つまづいたり踏み外したりしやすくなるのだ。
ただでさえ階段は、家の中でも危険な場所なのだ。段差のばらつきは、その危険度を、一層引き上げることになる。そのため、一段の高さの計算は重要だ。
もちろん、人間の体重を一枚一枚の板が支え、壊れない頑丈さも求められる。
使えるスペースの関係上、途中で九十度曲がる「かね折れ階段」。それを、すでにこしらえた壁の一部を撤去して、新たに作る。俺が一番文句を言いたい。
だが、スポンサーの意向には逆らえない。そして、手間はかかるが、できてしまうのだ。……となると、やるしかない。
「言いたいことはあるでしょうけれど……作っておいた方が、きっと、あなた方のためになると思いますよ?」
意味ありげに笑ってみせたナリクァンさんの意図を、この時点で見抜けなかった俺は、本当に間抜けだった。
「それにしても、あっけないものだったな」
白く塗られた外壁。本当なら必要のない「見せ柱」を後付けで設けて、いかにも木骨造のように見せかけられるよう、その柱と柱の間を漆喰で埋める。まあ、耐火というよりも、木材を雨から保護し腐敗を防ぐための防水加工なのだが。
見せ柱自体も、表面を火であぶって炭化させることで、防腐加工を施してある。ただの木よりは長持ちしてくれるだろう。
「内装に時間をかけませんでしたからね。それに、マレットさんが常に十人近くの人を動員してくださったおかげです」
「まあ、そうなんだけどよ……それにしたって早すぎる、こんなに早くできちまうと、俺たち大工は食っていけねえぞ」
「そこは、優秀な大工が、カネに糸目をつけない出資者のもと、寄ってたかって突貫工事をしたから、ということでいいのでは?」
マレットさんには悪いが、実際問題、家を建てるうえで高くつく理由の一つは、人件費だ。
現代日本でも、通常三カ月ほどかかる家造り。だから建築費用を圧縮したければ、一気に人材と資材とを投入し、短期間で作ってしまうのが一番である。
もちろん、地盤改良や基礎のコンクリートが十分に固まるまでの養生期間は圧縮しようがないので、基礎の完成までは一カ月ほどかけるべきなのだが。
今回の場合、基礎は鉄筋コンクリートなど望めないのでレンガ積み。そして、あえて内装はほぼ白木のまま。壁紙も塗装も何もない、白木のままの、壁、床、天井。
装飾らしい装飾は、一切なし。
断熱材も何も入っていない、中空の木の壁。
ガラス入りの窓と、その鎧戸だけはそこそここだわってもらったが、それでも塗装はニスのみ。白木の壁の中で、そこだけ妙に浮いて見える。
とにかく、ナリクァンさんの要求だった、「できるだけ早く完成させて、炊き出しの場所を再生させる」を一番の目的にした、「選択と集中」の結果というやつだ。
屋根裏部屋に関しては、あれからナリクァンさんが入って、とにかくしっかりとした部屋に仕上げるようにと言ってきた。きちんと天井を貼り、床も化粧板を貼って、生活する部屋として利用するに必要十分、決して不足のないように、と。
特に床の頑丈さには念を入れるようにと言われたものだから、しかたなく、化粧板を貼る前にもう一層、床板を追加したくらいである。
今さらとは思ったが、なんせスポンサーの命令だ。なにか、使い道を思いついたのだろう。そう思って観念し、仕方なくヒヨッコたちに、給料は出すからと追加労働を頼むと、彼らは大喜びで動いてくれた。
おかげで工期は若干伸びたものの、それでも約束のひと月まであと三日、という時点で、一応の完成を見ることができた。
「――しかし、それにしたってまさか、本当に、こんなに早くできちまうとはなあ」
「繰り返しますが、大量の木材を提供してくれたこの街の製材屋と、泣き言を言いながらも大量の釘を提供してくれた釘鍛冶と、そして毎日十人近くの大工を寄こしてくださったマレットさんのおかげですよ」
俺の言葉に、マレットさんはばりばりと頭をかく。
「よせ、あんたの提示した構法あってのことだ」
感慨深げに、あらためて家を見上げる。
「……で、今日からここが、あんたの事務所ってわけだな」
「……そう、らしい、ですね……」
一応の完成披露をした日、やはりというかなんというか、ご婦人方は大はしゃぎだった。まあ、あの、俺がトイレのドアを蹴破っただけで崩壊してしまったような、あの埃だらけのかび臭いオンボロ小屋が、小さいとはいえ、白木の香り豊かな新築の小屋に生まれ変わったのだから。
ご婦人方は、さっそく窓辺に据えられたキッチンに押し寄せ、調理台やかまど、オーブンの位置や高さ、勝手口からすぐのところにある水がめの使い勝手などについて、大興奮であれこれ言い合っていた。
この配置については、リトリィに十分意見を聞いて、リトリィが使いやすいと思う配置を何度もシミュレーションした結果だ。
このキッチンの使い勝手についても、最初はナリクァンさんやペリシャさんに助言をもらうはずだったのだ。ところが――
「年寄りを、何度も寒空の下に引っ張り出す気なのですか?」
凄まじく圧の強い笑顔で聞いてきたナリクァンさんは、名案とばかりにポンと手を打ち、リトリィを呼び寄せたのである。
「リトリィさんにお願いしましょう。この子が使いやすいのなら、きっと、誰にとっても使いやすいでしょうから」
結局、リトリィだけでなくマイセルにも立ってもらって、高さや奥行を調節し、最終的な造作が決まった。
家を管理するのは、日常的には女性なのだ。キッチンを使うのは必ずしも女性とは限らないが、それでも最も利用するのは女性だろう。そして、体格的には女性の方が小柄なことが多い。
ならば、その女性が利用しやすく、管理しやすく、使いやすい家こそが、住みやすい家の条件だと思う。
きゃいきゃいとはしゃぎ、さっそくかまどやオーブンに火を入れ、あれこれ料理をして、ご婦人方はたいそう楽しそうにしていた。
結果、俺とリトリィ、マイセル、マレットさん、そして瀧井さん夫妻に加え、ナリクァンさんたちご婦人方を加えた十人でも、とうてい食べきることのできない量の料理ができてしまい、結局、道行く人々に配って回ることになった。
そんな設計思想だから、ガワができてしまえばもう、ほとんどすることはない。内装など、床板を整えるくらいで、あとはほとんど白木のまま。ガラス入りの窓枠、そしてその窓を保護する鎧戸に、加工の手間がかかったくらいか。
それ以外を挙げるというなら――屋根裏部屋を正式に設けることになったので、階段を設計する必要が出てきてしまったことが、新たな頭痛の種になったくらいである。
「どうせ物置くらいにしか使わないんだから」
そう考えて、移動手段ははしご、もしくは階段はしご程度でと思っていたのが、ナリクァンさんの鶴の一声で、正式な部屋として使うことが決定してしまったのだ。
「設計段階では屋根裏部屋などない、というお話でしたが、こうして使える場所がつくれるのなら、あった方がよろしいでしょうから」
――さて困った。スペース的に、階段を設ける余裕など、無いのである。いっそ外壁に外付けの階段を設けようかと思ったが、ナリクァンさんはそれを許さなかった。
「それでは、二階に昇ろうとするときに寒いではありませんか。婦人の体を冷やすような家で、いいと思うのですか?」
……言っている意味が分からないが、まあ、要するに自分たちが利用するときに、便利なようにしてくれと、そう言いたいのだろう。
一晩悩んだ挙句、それならこうしてやれ、と、キッチンのそば――食品庫を狭めて、そこに階段を作ることにした。今ある壁を活かしながら支障なく階段をこしらえようとしたら、そのあたりくらいしかなかった、という事情もある。
ただ、当然ながら職人たちからは不満が出た。
階段の後付けの問題である。
階段は、意外に手間のかかる設備だ。材の加工の手間もあるが、きちんと計算しないと、上手く段差がかみ合わなくなる、面倒な設備だからだ。
少しぐらいの段差の違いくらい、と思うかもしれない。
だが、その思い込みは誤りだ。最初から最後まで、段の高さを同じに保たないと、つまづいたり踏み外したりしやすくなるのだ。
ただでさえ階段は、家の中でも危険な場所なのだ。段差のばらつきは、その危険度を、一層引き上げることになる。そのため、一段の高さの計算は重要だ。
もちろん、人間の体重を一枚一枚の板が支え、壊れない頑丈さも求められる。
使えるスペースの関係上、途中で九十度曲がる「かね折れ階段」。それを、すでにこしらえた壁の一部を撤去して、新たに作る。俺が一番文句を言いたい。
だが、スポンサーの意向には逆らえない。そして、手間はかかるが、できてしまうのだ。……となると、やるしかない。
「言いたいことはあるでしょうけれど……作っておいた方が、きっと、あなた方のためになると思いますよ?」
意味ありげに笑ってみせたナリクァンさんの意図を、この時点で見抜けなかった俺は、本当に間抜けだった。
「それにしても、あっけないものだったな」
白く塗られた外壁。本当なら必要のない「見せ柱」を後付けで設けて、いかにも木骨造のように見せかけられるよう、その柱と柱の間を漆喰で埋める。まあ、耐火というよりも、木材を雨から保護し腐敗を防ぐための防水加工なのだが。
見せ柱自体も、表面を火であぶって炭化させることで、防腐加工を施してある。ただの木よりは長持ちしてくれるだろう。
「内装に時間をかけませんでしたからね。それに、マレットさんが常に十人近くの人を動員してくださったおかげです」
「まあ、そうなんだけどよ……それにしたって早すぎる、こんなに早くできちまうと、俺たち大工は食っていけねえぞ」
「そこは、優秀な大工が、カネに糸目をつけない出資者のもと、寄ってたかって突貫工事をしたから、ということでいいのでは?」
マレットさんには悪いが、実際問題、家を建てるうえで高くつく理由の一つは、人件費だ。
現代日本でも、通常三カ月ほどかかる家造り。だから建築費用を圧縮したければ、一気に人材と資材とを投入し、短期間で作ってしまうのが一番である。
もちろん、地盤改良や基礎のコンクリートが十分に固まるまでの養生期間は圧縮しようがないので、基礎の完成までは一カ月ほどかけるべきなのだが。
今回の場合、基礎は鉄筋コンクリートなど望めないのでレンガ積み。そして、あえて内装はほぼ白木のまま。壁紙も塗装も何もない、白木のままの、壁、床、天井。
装飾らしい装飾は、一切なし。
断熱材も何も入っていない、中空の木の壁。
ガラス入りの窓と、その鎧戸だけはそこそここだわってもらったが、それでも塗装はニスのみ。白木の壁の中で、そこだけ妙に浮いて見える。
とにかく、ナリクァンさんの要求だった、「できるだけ早く完成させて、炊き出しの場所を再生させる」を一番の目的にした、「選択と集中」の結果というやつだ。
屋根裏部屋に関しては、あれからナリクァンさんが入って、とにかくしっかりとした部屋に仕上げるようにと言ってきた。きちんと天井を貼り、床も化粧板を貼って、生活する部屋として利用するに必要十分、決して不足のないように、と。
特に床の頑丈さには念を入れるようにと言われたものだから、しかたなく、化粧板を貼る前にもう一層、床板を追加したくらいである。
今さらとは思ったが、なんせスポンサーの命令だ。なにか、使い道を思いついたのだろう。そう思って観念し、仕方なくヒヨッコたちに、給料は出すからと追加労働を頼むと、彼らは大喜びで動いてくれた。
おかげで工期は若干伸びたものの、それでも約束のひと月まであと三日、という時点で、一応の完成を見ることができた。
「――しかし、それにしたってまさか、本当に、こんなに早くできちまうとはなあ」
「繰り返しますが、大量の木材を提供してくれたこの街の製材屋と、泣き言を言いながらも大量の釘を提供してくれた釘鍛冶と、そして毎日十人近くの大工を寄こしてくださったマレットさんのおかげですよ」
俺の言葉に、マレットさんはばりばりと頭をかく。
「よせ、あんたの提示した構法あってのことだ」
感慨深げに、あらためて家を見上げる。
「……で、今日からここが、あんたの事務所ってわけだな」
「……そう、らしい、ですね……」
一応の完成披露をした日、やはりというかなんというか、ご婦人方は大はしゃぎだった。まあ、あの、俺がトイレのドアを蹴破っただけで崩壊してしまったような、あの埃だらけのかび臭いオンボロ小屋が、小さいとはいえ、白木の香り豊かな新築の小屋に生まれ変わったのだから。
ご婦人方は、さっそく窓辺に据えられたキッチンに押し寄せ、調理台やかまど、オーブンの位置や高さ、勝手口からすぐのところにある水がめの使い勝手などについて、大興奮であれこれ言い合っていた。
この配置については、リトリィに十分意見を聞いて、リトリィが使いやすいと思う配置を何度もシミュレーションした結果だ。
このキッチンの使い勝手についても、最初はナリクァンさんやペリシャさんに助言をもらうはずだったのだ。ところが――
「年寄りを、何度も寒空の下に引っ張り出す気なのですか?」
凄まじく圧の強い笑顔で聞いてきたナリクァンさんは、名案とばかりにポンと手を打ち、リトリィを呼び寄せたのである。
「リトリィさんにお願いしましょう。この子が使いやすいのなら、きっと、誰にとっても使いやすいでしょうから」
結局、リトリィだけでなくマイセルにも立ってもらって、高さや奥行を調節し、最終的な造作が決まった。
家を管理するのは、日常的には女性なのだ。キッチンを使うのは必ずしも女性とは限らないが、それでも最も利用するのは女性だろう。そして、体格的には女性の方が小柄なことが多い。
ならば、その女性が利用しやすく、管理しやすく、使いやすい家こそが、住みやすい家の条件だと思う。
きゃいきゃいとはしゃぎ、さっそくかまどやオーブンに火を入れ、あれこれ料理をして、ご婦人方はたいそう楽しそうにしていた。
結果、俺とリトリィ、マイセル、マレットさん、そして瀧井さん夫妻に加え、ナリクァンさんたちご婦人方を加えた十人でも、とうてい食べきることのできない量の料理ができてしまい、結局、道行く人々に配って回ることになった。
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