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第二部 異世界建築士と大工の娘
第167話:ムラタの棟上げっ!(4/9)
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「……明日の料理って、どんなんだ? 楽しみにしてるんだ」
俺の言葉に、彼女が、小さな笑みを浮かべる。
「それは、明日のお楽しみです」
「そうか……。俺は工房で食べてた、あの野菜たっぷりのスープがまた食べたい」
「あ、あんな野菜くずの寄せ集めを、ですか? そんなことできません、明日はもっと、ずっといいものをこしらえますから!」
「そうなのか? あの手料理感たっぷりのスープ、好きなんだけどな」
わざとため息をついて、がっかりしてみせる。
リトリィは目をしばたたかせると、
「で、では、また今度、そこの暖炉で作って差し上げますから、明日だけは……!」
よし、約束だ。
本当は、なんでもいいのだ。
彼女の手料理なら、なんでも。
「――大好きです」
俺もだ、と口づけをして、たっぷり舌を絡め合う。
「……怖いくらいです、こんなに幸せで、わたし、いいんでしょうか……?」
なにを今さら。
俺たちは、これからもっと幸せになるのだ。
「あ、あの……ひとつだけ、わがままを言っていいですか……?」
わがまま? 珍しいことを言う、何だろう。
「マイセルさんのこと、です――」
棟木に取り付けられたリースは、みずみずしい緑の葉に淡い桃色のリボンが上品に巻かれ、さわやかな青空に映えている。リトリィが作ったのだそうだ。彼女に花を持たせてくれるナリクァンさんには、本当に頭が下がる。
祭壇で「最後の釘」を打ち込まれた棟木は、マレットさんによって屋根の上に運ばれ、最後は木槌で叩いてはめ込まれた。
これで棟の完成だ。
思えばこの小さな家を建てるきっかけは、今、そこで忙しく食事の準備をしている彼女――リトリィに強く促されてこの街にきたことだ。
あの時はまだ、この世界での身の振り方を厳密には決めていなかった。
この街に来て、彼女の涙に触れ、想いを知り、そして――
リトリィと共に、この世界で生きることを決意し、生きる糧を得るための手立ての一つになりうるとして請け負った、この仕事。
やっと、一つの区切りがいま、終わったのだ。
この世界で生きていく、その足掛かりが、いま、できたのだ。
マレットさんは陶器の器で林檎酒をあおると、そのカップを高々と放り投げた。カップは放物線を描いて落下し、意外に地味な音を立てて砕ける。
この、割れることが重要なのだそうだ。全員で器が割れたことを確認し、そして歓声を上げる。
万が一割れなかったら、それはこの家を神が望んでいない、ということになるらしい。無事に割れてよかった。
ならばあとはもう、祝宴の時間! リトリィが手掛けた、ごちそうの時間である!
そう、これだ! これを楽しみにしていたのだ。
リトリィと再会してから、まだ彼女の手料理を一品たりとも食べていない。それを、やっと食えるのだ! しかも今日の食事は、リトリィが昨日、ナリクァンさんと一緒に下ごしらえをした、入魂の料理ばかりなのである。
昨日も遅くまで、たっぷりとリトリィを可愛がって腹を減らしたうえで、今朝も食事を抜いてきたのは、それが理由だ。この儀式に列席しているのは、本当に辛かった。
しかし、リトリィが丹精込めて作ってくれた料理を全身全霊で味わうなら、やはり空腹は絶対条件である。この、今にも倒れそうなほどの空腹を抱えてこそ、最高の味が楽しめるはずだ!
さあ、いざ行かん約束の地へ!
「ふふ、いっぱい作りましたから、大丈夫ですよ。ゆっくり召し上がってくださいね」
リトリィが、料理を口に突っ込む俺を見て微笑む。俺が本来、口にものを詰め込む性格でないことを指しているのだろう。
「いや……早く食わないとあいつらが食っちまうだろう?」
あいつらとは、もちろんあのヒヨッコたちである。よほど普段からまともなものを食っていないのか、勢いがすごい。もっと施主と歓談しろ。正直、見ていてみっともない。
……が、そう気取っていてリトリィの料理を食いそびれることになったら、死んでも死にきれない。
「もう……。あなたはこれから、ずっと食べてくださるんでしょう?
――でも、楽しみにしてくれて、うれしいです」
そう言って頬に口づけをすると、彼女は給仕に戻っていく。
彼女は今回、本来なら俺の縁者としてもてなされる側に立つはずであり、だからペリシャさんから頂いた青いドレスを着て、こちら側に列席すればよかったはずだった。しかし彼女自身が、もてなす側に回りたいと言い、だから服装も昨日と同じ、質素なロングドレスである。
これにはさすがのペリシャさんも苦笑いだったが、彼女が尻尾を出して給仕しているのを見て、得心が行ったらしい。
「尻尾の毛艶、毛並みも、髪と同じく女の誇りですから。本来なら、身内以外にはあまり見せないのですよ?」
ペリシャさんは、意味深な笑みを浮かべる。
「スカートからわざわざ出しても、飾り布で覆って、一尺 (約三十センチメートル)程度だけを見せるのです。あのように、尻尾の全てを晒すのは、婚約を済ませてから、一人目を産むまで、くらいのものですわ」
要するに、自分が誰かのものになったという、幸せアピールらしい。この世界にもマウントの概念があるのかと、妙な部分で感心する。
「へえ、婚約を済ませてから……婚約?」
「ええ、そうよ。婚約」
……あえて彼女があの質素なロングドレスを着た理由が、やっと分かった。
あれは、リトリィなりの主張なのだ。
彼女に対しての。
「あの……お隣、いいですか?」
酔って大騒ぎしているヒヨッコたちからやや距離を置いて、会場の隅の資材に座って風に当たっていた俺は、かけられた声の方を何気なく見上げた。
そこにいたのはマイセルだった。
驚いたのは、その服装だった。
上棟式の間は、いつもの作業服だったはずだ。にも関わらず、今は落ち着いた黄色を基調とした、例の衣装――何といったか、女性が祭などで着る、あの服なのである。
基本的には落ち着いた風合いながら、長袖のブラウスの、特に肩や袖口にはふんだんにレースが用いられて華やかさを演出している。それ以外にも、胸元や、スカートの下から垣間見えるペチコートも、繊細なレースで装飾されているのが分かる。
リトリィが以前着たものと違い、どちらかといえば胸元の強調は抑えられているようだが、それでもと言うかやはりと言うべきか、目の毒というか。もう少し体が大人になったら、絶対に男たちがほっとかないだろうなあというか。
……だめだ、俺にはちゃんと、未来を誓い合った女性が――
「あの、ムラタさん。……私の『お嬢さんの晴れ着』、変じゃ、ないですか?」
――はにかみながらも、くるりと回ってみせる。ふわりと舞い上がるスカートが愛らしい。さらには、スカートの下からのぞくレースをふんだんに使ったペチコートが、見えないからこそ見たくなるギミックとして機能している。
――ダメだコレ、本当に男の鼻の下を伸ばすためだけに開発された服だろコレ。ていうかマジで女の子の戦闘服だコレ。
「……可愛いと思うよ?」
思考が停止したかのような、間抜けな返事しか返せなかった自分が恥ずかしい。
といっても、以前、花嫁衣装に身を包んだリトリィにも、同じようなことしか言えなかったか。つまり俺は、不意打ちもクソもなく、女の子を喜ばせるスキルが根本的に欠けていると。
ああ、三洋&京瀬らのコンビが本当にうらやましい。鉄仮面とすら称される事務の御室女史を、恐れることなく「お~むろん!」と呼んで憚らなかったあいつらのモテスキルが!!
だが、マイセルは俺のそんなお間抜け感想のどこが気に入ったのか、首筋まで真っ赤になりながら「うれしいです……!」とうつむき、そして、そっと俺の隣に座る。
ちらりとこちらを見上げ、目が合うとまたうつむいてしまうところが、なんというか、小動物的な愛らしさを感じさせる。つまり、可愛い。
多少そばかすの浮いたところも、その純朴さを映し出すようなもので……と思ったら、
――ない。
そばかすがない。
あれ、治るもんじゃないだろ、と思って疑問符を浮かべながら凝視していると、
「あ、あまり見ないで……。お化粧、変、ですか……?」
――化粧。
ああ、そういうことか。
改めて女の子の戦闘装束の威力を思い知る。
そうか。
これは……たしかに、化粧というものは、するべきなのだろう、と思ってしまう。
こんなに綺麗になるんだ、と感心する。
メイクなんて邪道だ、女は詐欺師だ、すっぴんで勝負しろよ、なんて、日本にいるときには――特に学生時代には思っていたが、こうやって吐息も感じられるような距離でいると、その威力の絶大さに気づく。つまり、可愛い。
しわのないスーツ、品の良いネクタイ、清潔感ある髪型に投資して営業に臨む、それと何の違いがあるのか。
「ありのままの自分」を相手に押し付ける、それは単なる怠惰の言い訳に過ぎないのではないか。
顧客に好印象を与えて、売り上げを勝ち取ろうと努力することと、好きな人により印象よく見てもらい、愛を勝ち取ろうと努力することとと、何の違いがあるのか。
「お、お母さんたちに手伝ってもらったんですけど、あの……やっぱり、変でしたか?」
か細い声ながら、ちゃんと母親に手伝ってもらった、と言える素直さが、彼女の素朴な性格――可憐さを、より一層感じさせる。つまり、可愛い。
「……ごめん、誤解させたなら謝る。……その、とても、綺麗だから」
俺の言葉に、彼女が、小さな笑みを浮かべる。
「それは、明日のお楽しみです」
「そうか……。俺は工房で食べてた、あの野菜たっぷりのスープがまた食べたい」
「あ、あんな野菜くずの寄せ集めを、ですか? そんなことできません、明日はもっと、ずっといいものをこしらえますから!」
「そうなのか? あの手料理感たっぷりのスープ、好きなんだけどな」
わざとため息をついて、がっかりしてみせる。
リトリィは目をしばたたかせると、
「で、では、また今度、そこの暖炉で作って差し上げますから、明日だけは……!」
よし、約束だ。
本当は、なんでもいいのだ。
彼女の手料理なら、なんでも。
「――大好きです」
俺もだ、と口づけをして、たっぷり舌を絡め合う。
「……怖いくらいです、こんなに幸せで、わたし、いいんでしょうか……?」
なにを今さら。
俺たちは、これからもっと幸せになるのだ。
「あ、あの……ひとつだけ、わがままを言っていいですか……?」
わがまま? 珍しいことを言う、何だろう。
「マイセルさんのこと、です――」
棟木に取り付けられたリースは、みずみずしい緑の葉に淡い桃色のリボンが上品に巻かれ、さわやかな青空に映えている。リトリィが作ったのだそうだ。彼女に花を持たせてくれるナリクァンさんには、本当に頭が下がる。
祭壇で「最後の釘」を打ち込まれた棟木は、マレットさんによって屋根の上に運ばれ、最後は木槌で叩いてはめ込まれた。
これで棟の完成だ。
思えばこの小さな家を建てるきっかけは、今、そこで忙しく食事の準備をしている彼女――リトリィに強く促されてこの街にきたことだ。
あの時はまだ、この世界での身の振り方を厳密には決めていなかった。
この街に来て、彼女の涙に触れ、想いを知り、そして――
リトリィと共に、この世界で生きることを決意し、生きる糧を得るための手立ての一つになりうるとして請け負った、この仕事。
やっと、一つの区切りがいま、終わったのだ。
この世界で生きていく、その足掛かりが、いま、できたのだ。
マレットさんは陶器の器で林檎酒をあおると、そのカップを高々と放り投げた。カップは放物線を描いて落下し、意外に地味な音を立てて砕ける。
この、割れることが重要なのだそうだ。全員で器が割れたことを確認し、そして歓声を上げる。
万が一割れなかったら、それはこの家を神が望んでいない、ということになるらしい。無事に割れてよかった。
ならばあとはもう、祝宴の時間! リトリィが手掛けた、ごちそうの時間である!
そう、これだ! これを楽しみにしていたのだ。
リトリィと再会してから、まだ彼女の手料理を一品たりとも食べていない。それを、やっと食えるのだ! しかも今日の食事は、リトリィが昨日、ナリクァンさんと一緒に下ごしらえをした、入魂の料理ばかりなのである。
昨日も遅くまで、たっぷりとリトリィを可愛がって腹を減らしたうえで、今朝も食事を抜いてきたのは、それが理由だ。この儀式に列席しているのは、本当に辛かった。
しかし、リトリィが丹精込めて作ってくれた料理を全身全霊で味わうなら、やはり空腹は絶対条件である。この、今にも倒れそうなほどの空腹を抱えてこそ、最高の味が楽しめるはずだ!
さあ、いざ行かん約束の地へ!
「ふふ、いっぱい作りましたから、大丈夫ですよ。ゆっくり召し上がってくださいね」
リトリィが、料理を口に突っ込む俺を見て微笑む。俺が本来、口にものを詰め込む性格でないことを指しているのだろう。
「いや……早く食わないとあいつらが食っちまうだろう?」
あいつらとは、もちろんあのヒヨッコたちである。よほど普段からまともなものを食っていないのか、勢いがすごい。もっと施主と歓談しろ。正直、見ていてみっともない。
……が、そう気取っていてリトリィの料理を食いそびれることになったら、死んでも死にきれない。
「もう……。あなたはこれから、ずっと食べてくださるんでしょう?
――でも、楽しみにしてくれて、うれしいです」
そう言って頬に口づけをすると、彼女は給仕に戻っていく。
彼女は今回、本来なら俺の縁者としてもてなされる側に立つはずであり、だからペリシャさんから頂いた青いドレスを着て、こちら側に列席すればよかったはずだった。しかし彼女自身が、もてなす側に回りたいと言い、だから服装も昨日と同じ、質素なロングドレスである。
これにはさすがのペリシャさんも苦笑いだったが、彼女が尻尾を出して給仕しているのを見て、得心が行ったらしい。
「尻尾の毛艶、毛並みも、髪と同じく女の誇りですから。本来なら、身内以外にはあまり見せないのですよ?」
ペリシャさんは、意味深な笑みを浮かべる。
「スカートからわざわざ出しても、飾り布で覆って、一尺 (約三十センチメートル)程度だけを見せるのです。あのように、尻尾の全てを晒すのは、婚約を済ませてから、一人目を産むまで、くらいのものですわ」
要するに、自分が誰かのものになったという、幸せアピールらしい。この世界にもマウントの概念があるのかと、妙な部分で感心する。
「へえ、婚約を済ませてから……婚約?」
「ええ、そうよ。婚約」
……あえて彼女があの質素なロングドレスを着た理由が、やっと分かった。
あれは、リトリィなりの主張なのだ。
彼女に対しての。
「あの……お隣、いいですか?」
酔って大騒ぎしているヒヨッコたちからやや距離を置いて、会場の隅の資材に座って風に当たっていた俺は、かけられた声の方を何気なく見上げた。
そこにいたのはマイセルだった。
驚いたのは、その服装だった。
上棟式の間は、いつもの作業服だったはずだ。にも関わらず、今は落ち着いた黄色を基調とした、例の衣装――何といったか、女性が祭などで着る、あの服なのである。
基本的には落ち着いた風合いながら、長袖のブラウスの、特に肩や袖口にはふんだんにレースが用いられて華やかさを演出している。それ以外にも、胸元や、スカートの下から垣間見えるペチコートも、繊細なレースで装飾されているのが分かる。
リトリィが以前着たものと違い、どちらかといえば胸元の強調は抑えられているようだが、それでもと言うかやはりと言うべきか、目の毒というか。もう少し体が大人になったら、絶対に男たちがほっとかないだろうなあというか。
……だめだ、俺にはちゃんと、未来を誓い合った女性が――
「あの、ムラタさん。……私の『お嬢さんの晴れ着』、変じゃ、ないですか?」
――はにかみながらも、くるりと回ってみせる。ふわりと舞い上がるスカートが愛らしい。さらには、スカートの下からのぞくレースをふんだんに使ったペチコートが、見えないからこそ見たくなるギミックとして機能している。
――ダメだコレ、本当に男の鼻の下を伸ばすためだけに開発された服だろコレ。ていうかマジで女の子の戦闘服だコレ。
「……可愛いと思うよ?」
思考が停止したかのような、間抜けな返事しか返せなかった自分が恥ずかしい。
といっても、以前、花嫁衣装に身を包んだリトリィにも、同じようなことしか言えなかったか。つまり俺は、不意打ちもクソもなく、女の子を喜ばせるスキルが根本的に欠けていると。
ああ、三洋&京瀬らのコンビが本当にうらやましい。鉄仮面とすら称される事務の御室女史を、恐れることなく「お~むろん!」と呼んで憚らなかったあいつらのモテスキルが!!
だが、マイセルは俺のそんなお間抜け感想のどこが気に入ったのか、首筋まで真っ赤になりながら「うれしいです……!」とうつむき、そして、そっと俺の隣に座る。
ちらりとこちらを見上げ、目が合うとまたうつむいてしまうところが、なんというか、小動物的な愛らしさを感じさせる。つまり、可愛い。
多少そばかすの浮いたところも、その純朴さを映し出すようなもので……と思ったら、
――ない。
そばかすがない。
あれ、治るもんじゃないだろ、と思って疑問符を浮かべながら凝視していると、
「あ、あまり見ないで……。お化粧、変、ですか……?」
――化粧。
ああ、そういうことか。
改めて女の子の戦闘装束の威力を思い知る。
そうか。
これは……たしかに、化粧というものは、するべきなのだろう、と思ってしまう。
こんなに綺麗になるんだ、と感心する。
メイクなんて邪道だ、女は詐欺師だ、すっぴんで勝負しろよ、なんて、日本にいるときには――特に学生時代には思っていたが、こうやって吐息も感じられるような距離でいると、その威力の絶大さに気づく。つまり、可愛い。
しわのないスーツ、品の良いネクタイ、清潔感ある髪型に投資して営業に臨む、それと何の違いがあるのか。
「ありのままの自分」を相手に押し付ける、それは単なる怠惰の言い訳に過ぎないのではないか。
顧客に好印象を与えて、売り上げを勝ち取ろうと努力することと、好きな人により印象よく見てもらい、愛を勝ち取ろうと努力することとと、何の違いがあるのか。
「お、お母さんたちに手伝ってもらったんですけど、あの……やっぱり、変でしたか?」
か細い声ながら、ちゃんと母親に手伝ってもらった、と言える素直さが、彼女の素朴な性格――可憐さを、より一層感じさせる。つまり、可愛い。
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