148 / 492
第二部 異世界建築士と大工の娘
第136話:「ムラタ」(2/2)
しおりを挟む
「それでだな、ムラタさん」
キーファが串焼き肉を横から滑らせるようにすべて口に収めると、口をもごもごさせながら続ける。おい、ものを口に入れながらしゃべるなと、家で躾けられなかったのか?
忘れがちだが、翻訳首輪のおかげで、もごもごしていてもその意図は伝わってくる。
便利だが――情緒がない。
「ムラタさん、ああいった工法はどこで学んだんだ? 根太と言えば真四角か半円柱で太いものだと思ってたから、あんな細い材を使うっていうのは――」
「高さがあれば、それで構造上の強度は保てますから。なあ、ハマー?」
突然話を振られて驚いたのか、麦酒でむせるハマー。
「あ……、な、なんだよ突然っ!」
「構造上の強度は、真四角でなくても、厚み――この場合、高さで稼げる、よな?」
なんのことを言われたのか分からないといった様子だ。
「ほら、昨日、お前も実験で取り入れてただろう?」
「……う、うるさい!」
あ、怒ってしまった。負けた、という事実だけが頭で再生されたか? ――まあいい。
しかし、どこで学んだ、か。
俺が知っているこの世界は、山の工房と、そしてこの街の一部のみ。話を続ければ続けるほど、矛盾が出てきてしまう。ちょっと話をそらそう。
「……それにしても、この街には、腕のいい製材屋と、高品質の水力ノコギリがあるようですね。ああいう材をいとも簡単にそろえてもらえるのがとてもありがたいです。現場で加工する手間が省けていい」
「製材屋? ……ああ、そうだな! あれで俺たち大工はだいぶ助かってるところがあるぜ。ツェーダのじいさんは大工が腑抜ける、とか言ってあんまりいい顔しねえんだけどな」
キーファが、ニヤニヤしながらツェーダさんを見る。ツェーダさんは面白くなさそうに目をそらすが、何も言わない分、製材屋の貢献度を理解してはいるのだろう。
ただ、己の手で何もかも作ってきた若い時代を誇るがゆえに、素直には認めがたいのかもしれない。
「あの製材屋の水力ノコギリですよね! すごいでしょう、門外街の誇りですよ!」
横から自慢気に顔を突っ込んできたのは、ハマーと同じくらい若い男――カスタニー、とかいったか。
「ええ、分かります。あれだけの精度でそろえてもらえると、本当に助かる。あと、釘ですね。あれほど、同質の釘を大量にそろえられるなんて、なかなか無いのではないでしょうか。
今回の私の提案は、この街に、この二つの要素があったからこそ実現したようなものです」
「釘ですか。あの釘鍛冶も特別ですよ。そっちのジンメルマンさんも懇意にされていますから。今回の大量注文は、あの工房にとっては嬉しい悲鳴だったんじゃないですか?」
ジンメルマン――ジンメルマン? だれだそれ? 今日の十人の中に、そんなやついたか?
「……ええと、申し訳ない。カスタニーさん、ジンメルマンさんとは、どなたでしたっけ」
「えっ?」
「えっ?」
ジンメルマン氏とはすなわち、マレットさんのことだった。マレットさん、という呼び方をいつもしていたから、ド忘れしていたのだ。
「あなたがたの大工さんの棟梁ですよ!? 忘れるものですか!?」
カスタニーの狼狽っぷりと来たらなかった。あ、そうか、じいさんもキーファもカスタニーも、マレットさんが呼んだ応援組だったか。
「姓持ちですよ、姓持ち! 僕たち大工の憧れの一家じゃないですか! 忘れるなんてありえませんよ!?」
「……あー、この街に来たのは、本当にごく最近でね。『カバネ持ち』とは、なんだろうか」
カスタニーが唐突に立ち上がる。口をあんぐり開けて。
「……どうした?」
「ちょっ……それ、あり得ない質問でしょう……!?」
反応がつかめない。ものすごく驚いている、というのは分かったが。周りを見回すと、
――皆、同じような反応だった。
ツェーダさんだけが動じていないだけだ。あとはみんな、あんぐりと口を開けている。
「……あんた、どこの田舎者だ?」
キーファが、あごに手を当てて無精ひげをこするように、信じられないといった様子で首を振りながら聞いてきた。
「……ええと、そう、ですね……。うん、ずっと遠くの国から一人旅してきて、最近この街に来たんで、知らないんですよ」
俺の言葉に、キーファは眉を顰める。
うん、まあ、我ながら説得力のない言葉だとは思う。ごめん、おとなしく誤魔化されてほしい。
「いや、だからって、姓がない国なんてないでしょう?」
カスタニーが座り直しながら聞いてくる。
姓がない国がない――つまりそれだけ普遍的なもの、ということか?
「もしかしたら、ウチの国では別の呼び方をしていたかもしれないですね。カバネとは、何でしょうか?」
俺の言葉に、周りの皆が顔を見合わせる。
……まずった。よほど常識はずれな質問だったらしい。
「……職に由来する、氏みたいなもんだ。ジンメルマンの場合は、大工からきている」
ツェーダじいさんが、チーズのかけらを口に放り込みながら口をはさんだ。
「職に由来する、ですか?」
「まあ、看板みたいなもんだ。ただし、街や国から認められた、な」
「……ええと、ディール、みたいなものですか?」
「そいつは接尾名だ。貢献者は国から賜る、一代限りの、本人だけが名乗ることのできる称号みたいなもんだ。名前の後に続けて付ける点も違う」
……そうなのか。やっぱり親父殿はすごい人、ということなんだな。
「では、カバネの方は――」
「姓は世襲だ。現当主と、その正式な後継者だけが名乗ることを許される、その一族、一家を表すものだ」
「じゃあ、その……カバネを名乗ることはホイホイとは――」
「できん。たとえ姓を受け継ぐことができたとしても、その後、実力が認められなければ、最悪、取り上げということもありうる」
……ええと、つまり、「姓」とは、仕事内容がそのまま苗字になったようなもの、ということなのか。
そういえば、外国語の苗字も、そんなのがあったな。パン屋の「ベイカー」さん、職人とか鍛冶屋の「スミス」さん、執事の「スチュアート」さん、だっけ? アメリカの何代目かのカーター大統領の「カーター」は、たしか馬車職人だったか。
そんなノリの苗字ということか。
あれかな、日本で言えば江戸時代の「紀伊国屋」みたいなものか。
ただ、それを名乗ることは、国の許しが必要であると。
でもって、この国では、その姓に見合うだけの実力をも求められると。
……あれ? 俺はいま「ムラタ」を名乗ってるけど、ひょっとしてみんな、俺のこと、名前がムラタだと思ってる?
……そう言えば俺、リトリィにも、名前を教えていなかったような気がする……?
「じゃあ、もし、姓を勝手に名乗ったら――」
「なんだ、自分も名乗ってみたいのか? 勝手に名乗ったら、身分詐称で重罪だぞ?」
え、なにそれこわい。
「最悪、詐称した一族連座で、私財没収の上に車裂きだ」
なに、それもっとこわい。
「当たり前だろう? 国が認めるはずのものを詐称するんだ。王様に対してケンカを売るようなものだ、ただで済むはずないだろう」
……どうしようか。今さら「俺はセイサクです」と名乗るのも、怖いぞ。
どうやら苗字というのは、国から身分を保証された印みたいな扱いのようだからだ。
もし、俺の苗字はムラタで、名前がセイサクです、なんて言おうものなら、「そんな苗字を与えたことはない!」とか言って、最悪、一族連座で私財没収の上、車裂き……?
……車裂き!? なんか漫画で読んだことがあるぞ!? 車輪で両手両足押しつぶされた上に車輪に縛り付けられて放置、とかいうマジキチ処刑法だったよな!?
マジか!? あれが実在する刑罰としてこの街にあるのか!?
ていうか、連座ってことは、もしかしたらリトリィも一緒に!?
……ダメじゃん! いまさら名前、名乗れないぞ!! 俺一生、名前が苗字のままじゃん!!
「……ムラタさん、なんか汗がすごいですよ? どうしました?」
カスタニーが、俺の顔を覗き込むようにしていることに気づく。
「あ、ああ、いや……マレットさんって、実はすごいひとだったんだな~と……あは、あははは……」
乾いた笑いでなんとか誤魔化すことにする。
「そうですよ! ジンメルマンさんは僕たち若手にとっても憧れの棟梁ですから!」
……昨夜の夕食会の様子じゃ、ちょっと厳しいところがあるだけの、普通のパパさんなんだけどなあ。
今日も、別にすごい人、という印象は――
まあ、工法が工法だけに、実力を発揮する機会がなかった――と言ってしまえばそれまでなんだが。
……しかし、参ったな。俺、名前がムラタになっちまったのか。
……まあ、仕方ないか。リトリィもきっとそう思ってるんだろうし、それで通すしないんだろう。本名の「誠作」は封印だな。
俺は「ムラタ」。
氏も姓もない、ただの「ムラタ」。
それで生きていくのだ、この世界で。
キーファが串焼き肉を横から滑らせるようにすべて口に収めると、口をもごもごさせながら続ける。おい、ものを口に入れながらしゃべるなと、家で躾けられなかったのか?
忘れがちだが、翻訳首輪のおかげで、もごもごしていてもその意図は伝わってくる。
便利だが――情緒がない。
「ムラタさん、ああいった工法はどこで学んだんだ? 根太と言えば真四角か半円柱で太いものだと思ってたから、あんな細い材を使うっていうのは――」
「高さがあれば、それで構造上の強度は保てますから。なあ、ハマー?」
突然話を振られて驚いたのか、麦酒でむせるハマー。
「あ……、な、なんだよ突然っ!」
「構造上の強度は、真四角でなくても、厚み――この場合、高さで稼げる、よな?」
なんのことを言われたのか分からないといった様子だ。
「ほら、昨日、お前も実験で取り入れてただろう?」
「……う、うるさい!」
あ、怒ってしまった。負けた、という事実だけが頭で再生されたか? ――まあいい。
しかし、どこで学んだ、か。
俺が知っているこの世界は、山の工房と、そしてこの街の一部のみ。話を続ければ続けるほど、矛盾が出てきてしまう。ちょっと話をそらそう。
「……それにしても、この街には、腕のいい製材屋と、高品質の水力ノコギリがあるようですね。ああいう材をいとも簡単にそろえてもらえるのがとてもありがたいです。現場で加工する手間が省けていい」
「製材屋? ……ああ、そうだな! あれで俺たち大工はだいぶ助かってるところがあるぜ。ツェーダのじいさんは大工が腑抜ける、とか言ってあんまりいい顔しねえんだけどな」
キーファが、ニヤニヤしながらツェーダさんを見る。ツェーダさんは面白くなさそうに目をそらすが、何も言わない分、製材屋の貢献度を理解してはいるのだろう。
ただ、己の手で何もかも作ってきた若い時代を誇るがゆえに、素直には認めがたいのかもしれない。
「あの製材屋の水力ノコギリですよね! すごいでしょう、門外街の誇りですよ!」
横から自慢気に顔を突っ込んできたのは、ハマーと同じくらい若い男――カスタニー、とかいったか。
「ええ、分かります。あれだけの精度でそろえてもらえると、本当に助かる。あと、釘ですね。あれほど、同質の釘を大量にそろえられるなんて、なかなか無いのではないでしょうか。
今回の私の提案は、この街に、この二つの要素があったからこそ実現したようなものです」
「釘ですか。あの釘鍛冶も特別ですよ。そっちのジンメルマンさんも懇意にされていますから。今回の大量注文は、あの工房にとっては嬉しい悲鳴だったんじゃないですか?」
ジンメルマン――ジンメルマン? だれだそれ? 今日の十人の中に、そんなやついたか?
「……ええと、申し訳ない。カスタニーさん、ジンメルマンさんとは、どなたでしたっけ」
「えっ?」
「えっ?」
ジンメルマン氏とはすなわち、マレットさんのことだった。マレットさん、という呼び方をいつもしていたから、ド忘れしていたのだ。
「あなたがたの大工さんの棟梁ですよ!? 忘れるものですか!?」
カスタニーの狼狽っぷりと来たらなかった。あ、そうか、じいさんもキーファもカスタニーも、マレットさんが呼んだ応援組だったか。
「姓持ちですよ、姓持ち! 僕たち大工の憧れの一家じゃないですか! 忘れるなんてありえませんよ!?」
「……あー、この街に来たのは、本当にごく最近でね。『カバネ持ち』とは、なんだろうか」
カスタニーが唐突に立ち上がる。口をあんぐり開けて。
「……どうした?」
「ちょっ……それ、あり得ない質問でしょう……!?」
反応がつかめない。ものすごく驚いている、というのは分かったが。周りを見回すと、
――皆、同じような反応だった。
ツェーダさんだけが動じていないだけだ。あとはみんな、あんぐりと口を開けている。
「……あんた、どこの田舎者だ?」
キーファが、あごに手を当てて無精ひげをこするように、信じられないといった様子で首を振りながら聞いてきた。
「……ええと、そう、ですね……。うん、ずっと遠くの国から一人旅してきて、最近この街に来たんで、知らないんですよ」
俺の言葉に、キーファは眉を顰める。
うん、まあ、我ながら説得力のない言葉だとは思う。ごめん、おとなしく誤魔化されてほしい。
「いや、だからって、姓がない国なんてないでしょう?」
カスタニーが座り直しながら聞いてくる。
姓がない国がない――つまりそれだけ普遍的なもの、ということか?
「もしかしたら、ウチの国では別の呼び方をしていたかもしれないですね。カバネとは、何でしょうか?」
俺の言葉に、周りの皆が顔を見合わせる。
……まずった。よほど常識はずれな質問だったらしい。
「……職に由来する、氏みたいなもんだ。ジンメルマンの場合は、大工からきている」
ツェーダじいさんが、チーズのかけらを口に放り込みながら口をはさんだ。
「職に由来する、ですか?」
「まあ、看板みたいなもんだ。ただし、街や国から認められた、な」
「……ええと、ディール、みたいなものですか?」
「そいつは接尾名だ。貢献者は国から賜る、一代限りの、本人だけが名乗ることのできる称号みたいなもんだ。名前の後に続けて付ける点も違う」
……そうなのか。やっぱり親父殿はすごい人、ということなんだな。
「では、カバネの方は――」
「姓は世襲だ。現当主と、その正式な後継者だけが名乗ることを許される、その一族、一家を表すものだ」
「じゃあ、その……カバネを名乗ることはホイホイとは――」
「できん。たとえ姓を受け継ぐことができたとしても、その後、実力が認められなければ、最悪、取り上げということもありうる」
……ええと、つまり、「姓」とは、仕事内容がそのまま苗字になったようなもの、ということなのか。
そういえば、外国語の苗字も、そんなのがあったな。パン屋の「ベイカー」さん、職人とか鍛冶屋の「スミス」さん、執事の「スチュアート」さん、だっけ? アメリカの何代目かのカーター大統領の「カーター」は、たしか馬車職人だったか。
そんなノリの苗字ということか。
あれかな、日本で言えば江戸時代の「紀伊国屋」みたいなものか。
ただ、それを名乗ることは、国の許しが必要であると。
でもって、この国では、その姓に見合うだけの実力をも求められると。
……あれ? 俺はいま「ムラタ」を名乗ってるけど、ひょっとしてみんな、俺のこと、名前がムラタだと思ってる?
……そう言えば俺、リトリィにも、名前を教えていなかったような気がする……?
「じゃあ、もし、姓を勝手に名乗ったら――」
「なんだ、自分も名乗ってみたいのか? 勝手に名乗ったら、身分詐称で重罪だぞ?」
え、なにそれこわい。
「最悪、詐称した一族連座で、私財没収の上に車裂きだ」
なに、それもっとこわい。
「当たり前だろう? 国が認めるはずのものを詐称するんだ。王様に対してケンカを売るようなものだ、ただで済むはずないだろう」
……どうしようか。今さら「俺はセイサクです」と名乗るのも、怖いぞ。
どうやら苗字というのは、国から身分を保証された印みたいな扱いのようだからだ。
もし、俺の苗字はムラタで、名前がセイサクです、なんて言おうものなら、「そんな苗字を与えたことはない!」とか言って、最悪、一族連座で私財没収の上、車裂き……?
……車裂き!? なんか漫画で読んだことがあるぞ!? 車輪で両手両足押しつぶされた上に車輪に縛り付けられて放置、とかいうマジキチ処刑法だったよな!?
マジか!? あれが実在する刑罰としてこの街にあるのか!?
ていうか、連座ってことは、もしかしたらリトリィも一緒に!?
……ダメじゃん! いまさら名前、名乗れないぞ!! 俺一生、名前が苗字のままじゃん!!
「……ムラタさん、なんか汗がすごいですよ? どうしました?」
カスタニーが、俺の顔を覗き込むようにしていることに気づく。
「あ、ああ、いや……マレットさんって、実はすごいひとだったんだな~と……あは、あははは……」
乾いた笑いでなんとか誤魔化すことにする。
「そうですよ! ジンメルマンさんは僕たち若手にとっても憧れの棟梁ですから!」
……昨夜の夕食会の様子じゃ、ちょっと厳しいところがあるだけの、普通のパパさんなんだけどなあ。
今日も、別にすごい人、という印象は――
まあ、工法が工法だけに、実力を発揮する機会がなかった――と言ってしまえばそれまでなんだが。
……しかし、参ったな。俺、名前がムラタになっちまったのか。
……まあ、仕方ないか。リトリィもきっとそう思ってるんだろうし、それで通すしないんだろう。本名の「誠作」は封印だな。
俺は「ムラタ」。
氏も姓もない、ただの「ムラタ」。
それで生きていくのだ、この世界で。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

幼馴染は何故か俺の顔を隠したがる
れおん
恋愛
世間一般に陰キャと呼ばれる主人公、齋藤晴翔こと高校2年生。幼馴染の西城香織とは十数年来の付き合いである。
そんな幼馴染は、昔から俺の顔をやたらと隠したがる。髪の毛は基本伸ばしたままにされ、四六時中一緒に居るせいで、友達もろくに居なかった。
一夫多妻が許されるこの世界で、徐々に晴翔の魅力に気づき始める周囲と、なんとか隠し通そうとする幼馴染の攻防が続いていく。

番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる