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第二部 異世界建築士と大工の娘
第130話:団欒(3/4)
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「……あんた、今、ここらで腰を落ち着けると言ったな? あんたは大工仕事を専門にしないようだが、食っていくには仕事をせねばならんだろう。どうやっていくつもりだ」
お前の仕事は、食っていけるのか。
厳しい質問だが、これも想定内だ。地に足を付けた人間こそが、信用を獲得する。当たり前のことだ。
「そうですね……まずは事務所を開くのが第一でしょうか。
お客さんから家の形の希望をうかがって、その予算に応じて実現できそうな形を提案し、それを大工の皆さんに注文するという方式を取りたいと思います。私は家の意匠代をいただき、実際の建築はあなたたちに依頼する形になると思います」
……アイネも親父殿も分かってくれなかった、分業の話。マレットさんは、わかってくれるだろうか?
「……つまりあれか、あんたは頭で家を建て、俺たちは体で家を建てる。仕事を分けて、それぞれで飯を食えるようにする――そうしたいわけか」
おお! マレットさんは理解してくれた! やはり街だと、複数の業種で連携することもあるのだろうか。素晴らしい!
「ご理解いただけてありがたい。
もちろん、大工の親方が家の意匠を考える、そのことに何の反対もありません。ただ、必要十分な頑丈さをもった構造を提案できれば、安全に配慮しつつ予算の節約にもなりますし、さらに様々な装飾などに手をくわえることもできるようになるでしょう」
なじみの大工に家のデザインをしてもらいたいという客は当然いるだろうし、またこの街の大工の棟梁は、ずっと家のデザインをしてきたはずだ。どちらも、邪魔するつもりもない。
「私はこの街の流行に疎いので、例えば大工さんが提案した家の構造の、強度に関わる助言をし、意匠は施主と大工さんにお任せする、ということも可能です。
お互いに得意を分担し合って、お互いに利益を得ることができるようにしたいのです」
「なるほど……。あんたはあくまでも家の提案、大工の補佐に徹するというわけか?」
ああ、本当に理解が早くて助かる。
「……それなら、俺たちと協業できねえこともねえ……。試してみたい家のカタチをあんたに相談して、それが実現可能かどうか、ということを考えることもできるというわけか」
「そうですね。……奇抜すぎるものだと私も適切な助言ができるかどうかわかりませんが、それでも私なりの見解を述べることはできるでしょう」
そこまで聞いて、マレットさんはしばらく思案顔だったが、それなりに納得したようだった。
「正直言って、あんたが名乗っている『建築士』って仕事がどれほどカネになるのか、聞いた事もねえ職だから見当がつかねえ。そもそも街の衆が、果たしてどれほどあんたを頼って家を建てようと思うのか、それも分からねえ」
マレットさんは、少々難しい顔をしていたが、しかし、ふっと表情を緩める。
「――だが、あんたは別に大工の仕事を干しに来たわけじゃないようだ。
あんたが俺ら大工の領分を必要以上に引っ掻き回さない、こちらの相談に快く乗ってくれる、というなら、協力もしようじゃねえか。なんなら、家を建てたいってやつがいれば、話だって回してやってもいい」
やった!? 大工の棟梁から理解を取り付けたぞ! これは幸先がいい!
「――なんせ、娘がこれから世話になるんだ。一人前に仕事してもらわねえと、娘が干上がっちまうからな」
……「娘がこれから世話になる」、か。なんか、言い回しが重いな。
まあ、それもそうか。俺自身、彼女の仕事場を提供する、と言ってみせたのだから、俺の事業が軌道に乗らないと、彼女の働く場もままならない、ということなのだろう。そういう意味でも、軌道に乗るまでは仕事を紹介してくれるという意味に違いない。
やっぱり世の中、持つべきものは人脈だ。今朝、ハマーたちと出会ったときには考えもしなかったが、こうやって縁を繋いでいくことで、この街での地盤作りになっていくのだろう。
「ところで、先ほどはハマーが失礼なことを言ってすまなかった。またよく言って聞かせておく。コイツはコイツで、早く一人前にならねえとって焦ってやがるんだ。
コイツが無礼を働いたからといって、マイセルを嫌わないでやってほしい。なんとかこの顔に免じて、赦してやっちゃくれないか」
「いえ、彼もこれからの仕事の大切な戦力ですから。むしろ、今回の仕事を足場にして、早く一人前になってもらいたいくらいですよ」
「それはすまねえ。娘だけじゃなく、息子までも世話になるとは」
マレットさんは、ハマーの頭を押さえつけて下げさせる。ハマーは視線を横にそらしながら、それでも素直に頭を下げた。
……なるほど、毛虫のごとく嫌われていた先ほどよりは、まだマシになったようだ。少なくとも、明確な態度で嫌悪を表すのはやめたらしい。
「……ずいぶんと簡素な家だな?」
マレットさんが、俺の描いた家を見て一言、そう言った。
「でも、こんな絵、見たことないです! 鳥になって上から見下ろしたら、こんなふうに見えるんでしょうか!」
マイセルが、興奮気味に言った。
俺が適当にパースをつけて描いた、三点透視図法による家。
二階建ての家を俯瞰的に描いたものだ。
将来、経済的な余裕が生まれたらソーラーパネルを置くことができるように、南側の屋根を大きめに取ってある、非対称の切妻屋根。
二階の西半分をベランダとしてせり出させ、それはそのまま一階の玄関のひさしを兼ねるように配置してある。ベランダの南の両端には飾り柱を一対設けて柱と柱の間にアーチを設け、シンプル過ぎるこの家に、少しだけ可愛らしい表情をつけてみた。
東側の壁には近年流行りの小さめの窓――放熱を抑制するタイプだ。予算の関係で、窓をたくさんつけてあげることはできなかったが、必要十分の光量は確保できるようにしたつもりだ。大きな掃き出し窓は、南側の一階リビングの前と、二階のベランダに通ずる窓のみ。
ただの落書きだが、どんな家を建てたことがあるのかを聞かれたので、フリーハンドで適当にアタリをつけて描いたものだ。俺の最後の仕事、仁天堂さん夫妻の家、になるはずだったデザイン。
「……あっさりしすぎだし、ずいぶん小さい家だな。住んでみても、自慢できそうにない」
ハマーが、玄関付近にサイズ比較のために描いた人間モデルから判断したか、ぼそりと言った。
マレットさんとハマーは、見せ柱も無ければこれといった装飾もない、のっぺりとした壁に、違和感を覚えるようだ。
「一階の……この大きな窓の奥が、居間なんですよね? じゃあ、この居間に点々と続く丸いこれは、飛び石ですか? 可愛いお庭ですね!」
マイセルは家そのものもそうだが、家の周りに適当に描いた庭などの描写に興味をひかれているらしい。
ネイジェルさんも同じようなところに目をつけたようで、マイセルと一緒に、この花壇には何を植えようか、ムラタさんはどんな花が好きかな、などと話している。
……いや、べつに、俺の好みに合わせる必要もないし、君らの新居を設計してるわけでもないんだよ?
「ええと、ムラタさんは、漆喰の壁がお好みなんですか?」
「いや? そのあたりにこだわりはないな。どうして?」
「だって、おうちの絵の壁が白いから」
なるほど。そういうことか。単に壁面の意匠を省略していただけだが。
本当は、窯業系のサイディングボードで、白系の石積み風のものを想定していた。現代日本では、今や多くの新築の家が、このサイディングボードを使っている。
レンガ風、ブロック風、石積み風、塗り壁風など、さまざまな表情を持つが、基本はセメントを繊維で補強した板だ。そいつに装飾としてのデコボコを加え、塗料で色を塗って、それっぽさを表現した板。
板を釘で打ち付けるか金具で引っかけるかするだけで出来上がるので、圧倒的に早く施工でき、コストもかからないため、あっという間に普及した。
――とまあ、ここで手に入らない建材のことを説明しても分かるわけもない。
「……そうだな。漆喰を塗ってある。漆喰は、きちんと作れば水に強いからな」
無難に誤魔化しておく。
「壁が真っ白な家って初めて見ましたけど、これはこれで可愛いですね!」
まあ、気に入ってもらえたならなによりだ。
「はい! 気に入りました! 私もいずれは、こんなお家を作るんですね。ムラタさんにいっぱい教えてもらって、覚えなきゃ」
……いや、俺の意匠に合わせる必要はないんだよ?
「いえ! ムラタさんが得意な形とか特徴とかを覚えて、ムラタさんのお手伝いができるようにならなきゃいけませんし」
……いや、普通に大工仕事を覚えればいいと思うよ?
お前の仕事は、食っていけるのか。
厳しい質問だが、これも想定内だ。地に足を付けた人間こそが、信用を獲得する。当たり前のことだ。
「そうですね……まずは事務所を開くのが第一でしょうか。
お客さんから家の形の希望をうかがって、その予算に応じて実現できそうな形を提案し、それを大工の皆さんに注文するという方式を取りたいと思います。私は家の意匠代をいただき、実際の建築はあなたたちに依頼する形になると思います」
……アイネも親父殿も分かってくれなかった、分業の話。マレットさんは、わかってくれるだろうか?
「……つまりあれか、あんたは頭で家を建て、俺たちは体で家を建てる。仕事を分けて、それぞれで飯を食えるようにする――そうしたいわけか」
おお! マレットさんは理解してくれた! やはり街だと、複数の業種で連携することもあるのだろうか。素晴らしい!
「ご理解いただけてありがたい。
もちろん、大工の親方が家の意匠を考える、そのことに何の反対もありません。ただ、必要十分な頑丈さをもった構造を提案できれば、安全に配慮しつつ予算の節約にもなりますし、さらに様々な装飾などに手をくわえることもできるようになるでしょう」
なじみの大工に家のデザインをしてもらいたいという客は当然いるだろうし、またこの街の大工の棟梁は、ずっと家のデザインをしてきたはずだ。どちらも、邪魔するつもりもない。
「私はこの街の流行に疎いので、例えば大工さんが提案した家の構造の、強度に関わる助言をし、意匠は施主と大工さんにお任せする、ということも可能です。
お互いに得意を分担し合って、お互いに利益を得ることができるようにしたいのです」
「なるほど……。あんたはあくまでも家の提案、大工の補佐に徹するというわけか?」
ああ、本当に理解が早くて助かる。
「……それなら、俺たちと協業できねえこともねえ……。試してみたい家のカタチをあんたに相談して、それが実現可能かどうか、ということを考えることもできるというわけか」
「そうですね。……奇抜すぎるものだと私も適切な助言ができるかどうかわかりませんが、それでも私なりの見解を述べることはできるでしょう」
そこまで聞いて、マレットさんはしばらく思案顔だったが、それなりに納得したようだった。
「正直言って、あんたが名乗っている『建築士』って仕事がどれほどカネになるのか、聞いた事もねえ職だから見当がつかねえ。そもそも街の衆が、果たしてどれほどあんたを頼って家を建てようと思うのか、それも分からねえ」
マレットさんは、少々難しい顔をしていたが、しかし、ふっと表情を緩める。
「――だが、あんたは別に大工の仕事を干しに来たわけじゃないようだ。
あんたが俺ら大工の領分を必要以上に引っ掻き回さない、こちらの相談に快く乗ってくれる、というなら、協力もしようじゃねえか。なんなら、家を建てたいってやつがいれば、話だって回してやってもいい」
やった!? 大工の棟梁から理解を取り付けたぞ! これは幸先がいい!
「――なんせ、娘がこれから世話になるんだ。一人前に仕事してもらわねえと、娘が干上がっちまうからな」
……「娘がこれから世話になる」、か。なんか、言い回しが重いな。
まあ、それもそうか。俺自身、彼女の仕事場を提供する、と言ってみせたのだから、俺の事業が軌道に乗らないと、彼女の働く場もままならない、ということなのだろう。そういう意味でも、軌道に乗るまでは仕事を紹介してくれるという意味に違いない。
やっぱり世の中、持つべきものは人脈だ。今朝、ハマーたちと出会ったときには考えもしなかったが、こうやって縁を繋いでいくことで、この街での地盤作りになっていくのだろう。
「ところで、先ほどはハマーが失礼なことを言ってすまなかった。またよく言って聞かせておく。コイツはコイツで、早く一人前にならねえとって焦ってやがるんだ。
コイツが無礼を働いたからといって、マイセルを嫌わないでやってほしい。なんとかこの顔に免じて、赦してやっちゃくれないか」
「いえ、彼もこれからの仕事の大切な戦力ですから。むしろ、今回の仕事を足場にして、早く一人前になってもらいたいくらいですよ」
「それはすまねえ。娘だけじゃなく、息子までも世話になるとは」
マレットさんは、ハマーの頭を押さえつけて下げさせる。ハマーは視線を横にそらしながら、それでも素直に頭を下げた。
……なるほど、毛虫のごとく嫌われていた先ほどよりは、まだマシになったようだ。少なくとも、明確な態度で嫌悪を表すのはやめたらしい。
「……ずいぶんと簡素な家だな?」
マレットさんが、俺の描いた家を見て一言、そう言った。
「でも、こんな絵、見たことないです! 鳥になって上から見下ろしたら、こんなふうに見えるんでしょうか!」
マイセルが、興奮気味に言った。
俺が適当にパースをつけて描いた、三点透視図法による家。
二階建ての家を俯瞰的に描いたものだ。
将来、経済的な余裕が生まれたらソーラーパネルを置くことができるように、南側の屋根を大きめに取ってある、非対称の切妻屋根。
二階の西半分をベランダとしてせり出させ、それはそのまま一階の玄関のひさしを兼ねるように配置してある。ベランダの南の両端には飾り柱を一対設けて柱と柱の間にアーチを設け、シンプル過ぎるこの家に、少しだけ可愛らしい表情をつけてみた。
東側の壁には近年流行りの小さめの窓――放熱を抑制するタイプだ。予算の関係で、窓をたくさんつけてあげることはできなかったが、必要十分の光量は確保できるようにしたつもりだ。大きな掃き出し窓は、南側の一階リビングの前と、二階のベランダに通ずる窓のみ。
ただの落書きだが、どんな家を建てたことがあるのかを聞かれたので、フリーハンドで適当にアタリをつけて描いたものだ。俺の最後の仕事、仁天堂さん夫妻の家、になるはずだったデザイン。
「……あっさりしすぎだし、ずいぶん小さい家だな。住んでみても、自慢できそうにない」
ハマーが、玄関付近にサイズ比較のために描いた人間モデルから判断したか、ぼそりと言った。
マレットさんとハマーは、見せ柱も無ければこれといった装飾もない、のっぺりとした壁に、違和感を覚えるようだ。
「一階の……この大きな窓の奥が、居間なんですよね? じゃあ、この居間に点々と続く丸いこれは、飛び石ですか? 可愛いお庭ですね!」
マイセルは家そのものもそうだが、家の周りに適当に描いた庭などの描写に興味をひかれているらしい。
ネイジェルさんも同じようなところに目をつけたようで、マイセルと一緒に、この花壇には何を植えようか、ムラタさんはどんな花が好きかな、などと話している。
……いや、べつに、俺の好みに合わせる必要もないし、君らの新居を設計してるわけでもないんだよ?
「ええと、ムラタさんは、漆喰の壁がお好みなんですか?」
「いや? そのあたりにこだわりはないな。どうして?」
「だって、おうちの絵の壁が白いから」
なるほど。そういうことか。単に壁面の意匠を省略していただけだが。
本当は、窯業系のサイディングボードで、白系の石積み風のものを想定していた。現代日本では、今や多くの新築の家が、このサイディングボードを使っている。
レンガ風、ブロック風、石積み風、塗り壁風など、さまざまな表情を持つが、基本はセメントを繊維で補強した板だ。そいつに装飾としてのデコボコを加え、塗料で色を塗って、それっぽさを表現した板。
板を釘で打ち付けるか金具で引っかけるかするだけで出来上がるので、圧倒的に早く施工でき、コストもかからないため、あっという間に普及した。
――とまあ、ここで手に入らない建材のことを説明しても分かるわけもない。
「……そうだな。漆喰を塗ってある。漆喰は、きちんと作れば水に強いからな」
無難に誤魔化しておく。
「壁が真っ白な家って初めて見ましたけど、これはこれで可愛いですね!」
まあ、気に入ってもらえたならなによりだ。
「はい! 気に入りました! 私もいずれは、こんなお家を作るんですね。ムラタさんにいっぱい教えてもらって、覚えなきゃ」
……いや、俺の意匠に合わせる必要はないんだよ?
「いえ! ムラタさんが得意な形とか特徴とかを覚えて、ムラタさんのお手伝いができるようにならなきゃいけませんし」
……いや、普通に大工仕事を覚えればいいと思うよ?
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