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第一部 異世界建築士と獣人の少女
第88話:秩序と法と判断と
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「……で? 貴様は、善良な少年たちを、この凶器で殴り倒したわけだな?」
リトリィから贈られたナイフを鞘から抜き、窓から差し込む明かりにかざしながら、その男はもったいぶった口調で言った。
ニヤニヤして別室で待機していた、先ほど殴り倒した奴らの仲間のクソガキ二匹。詰所を出たらぶち殺してやる。
「警吏さん、お言葉ですが、彼らのどこが善良なんです?」
「たかが獣人、それも劣等獣人族について、当然の事実を述べたまでだと聞いているが?」
……ふざけるな。
ふざけるなふざけるな。
人の愛する女性を『劣等』だと?
――ふざけんなよ、この無能警吏め。
「……劣等? ほう、なるほど。こちらでは、原初をそのように呼ぶわけですか。……なるほど、この街の官憲の、教養の高さを如実に物語る言葉選びですな」
身動きの取れない中、せめて自由度の高い眼球でもって睨め付けながら減らず口を叩いてみせるのが、今の俺にできる精いっぱいだ。クソが!
「貴様、本官を侮辱する気か? たかが獣人のこと、それも正論を言われただけで激怒し、少年たち二人を凶器で殴り倒し、あまつさえ何度も蹴るという暴行を加えたというのは、すでに証言が上がっているんだぞ」
腹がたるんだ醜い豚警吏が、平静を装いつつ口の端をゆがめている。もう化けの皮がはがれかけだぞ豚。
なにが証言が上がっている、だ。
加害者から話を聞いておいて、被害者からは話も聞かずにこの扱い。
リトリィが贈ってくれたナイフを、彼女が想いを込めて作ってくれたナイフを、そんな無造作に机に投げるな、豚が!!
胸糞悪いクソガキどもと、もう一瞬でも同じ空気を吸いたくなくて一度広場を離れようと思ったら、問答無用で捕縛され、リトリィとは別の部屋に押し込まれ、こうやって椅子に縛り付けられている、この状況。いやはや、この街の、推定犯罪者に対する扱いのすばらしさには、涙がこぼれそうだ。
「なるほど。では、私からの証言も取り上げていただかねば不公平ですよね?」
「暴行した本人のくせに証言だと? 秩序を乱す輩に、口を開くことが許されると思うか?」
「ええ、もちろん。それが法の下の平等では?」
「知った風な口を――」
豚警吏にそれ以上しゃべらせても不快なだけなので、俺は自分の立場をはっきりさせるべく、時系列に沿って出来事を簡潔に語る。
「私たちが広場のベンチで昼食をいただいていた時のことです。私が彼らの接近に気づかず食事をしていたときでした。突然、彼らからケモノ臭いと罵られ、私は不快に感じたものの無視して食事をやめ、その場を立ち去ろうとしました」
あえてゆっくり、ていねいにしゃべってやる。部屋の隅で記録を付けている記録係の男が、書き留めやすいように。
「声からすると、ジャッコという少年ですかね。多分、リーダー格の――ええと、コモノジャクとかいうヤツですか? そいつにそそのかされたのだろうとは思いますが」
さっき、別室でニヤニヤ待機していたクソガキどものいた方向――ここからでは壁の向こうで確認できないが――に目を向けながら続ける。
「私はそのジャッコという少年から背中を蹴られ、なぜか謝罪を求められ恐喝され、そのうえで連れ合いは身分を侮辱され、髪を引っ張られました。
さて、この一連の流れについて、まず私たちのどこに落ち度があり、きゃつらはいかな法的処罰を受けるのか、まずそこを明らかにしていただきたいのですが?」
みるみる豚警吏の顔が赤くなってゆく。
「ば、馬鹿馬鹿しい! そんなこと、被害者の証言からは上がっておらん! 貴様は突然、何の面識もない無実の善良な少年をナイフで殴り、さらにもう一人が戦うそぶりも見せないのにナイフで殴ってさらに暴行を加えたのだ!」
そう叫んで、テーブルを殴りつけてみせる。
なるほど、こうやって今まで、容疑者を恫喝して黙らせてきたのだろう。
「それを――謝罪と賠償をすれば穏便に済ませるというところを、そのように戯言を主張するなら、法的に処罰してくれる!」
「おやぁ? たしか先ほどは、獣人についての正論を言ったことに私が激怒した、という話でしたね? まさか、証言を改変し、彼らの都合のいいようにもみ消そうとしているのですかな? ねえ、書記官殿?」
隣でメモをしている男は答えない。だが、表情はかなり苦々しいものだ。
「きっ、貴様こそ本官を侮辱しておるだろうが! 書記官! 記録はしているだろうな!」
「では、私の妻を侮辱したきゃつらの言動も、当然記録していらっしゃいますよね? まして、私の妻の髪を、私にも、妻にも断りなくつかむという暴挙。
これなどまさに、決闘案件だと考えるのですが?」
あらためて状況を説明してやると、書記官が目を見開いてこちらを向いた。クソ豚警吏の顔も、ぴくぴくと痙攣気味だ。リトリィが以前言った通り、女性の髪をつかむというのは、この街でも立派なタブーらしい。効いてる効いてる。
「……そ、それでも、子供のしたことだ。大人が暴行する理由に――」
「子供? どう見ても十五を過ぎていますよね、きゃつらは。それに、子供かどうかなど、関係ありません。なんせ決闘案件ですから。それだけ、妻に対する侮辱を許せなかったのですが」
「たっ……たかが髪ごとき――」
――このクソ豚野郎!
要は獣人の女などに価値はないと繰り返し言っているようなものじゃないか。性根が腐ってやがる。本当に警吏なのかコイツ。
「たかが? 髪ごとき? 女性の髪に触れるその罪深さ、警吏でありながら知らないと? まして、妻に対する暴行への正当な権利である決闘を否定すると?
書記官殿、ただ今の無能に見える言動は、正当と言えるのでしょうか? それとも、この街に限っては、被害者に対する挑発として認められている言動なのでしょうか?」
書記官は答えない。職務上、彼らが口を開くことなど、無いのかもしれない。
だが、苦虫を噛み潰したような顔で、ぶるぶると手が震えている。少なくとも、こちらの人は真っ当だと思いたい。
「だっ……だれが無能だ! もう許せん、貴様、本官を侮辱した罪で牢に放り込むぞ!」
「私は、無能に見える言動、と言っただけですよ? どうしてご自身が無能だと思ったんです? ああ、人は、自分が思った通りに、物事を解釈したがるという心理学上の説がありますね。つまりご自身を無能と断じてらっしゃると」
左頬に衝撃。そのまま椅子ごと床に倒れる。
「獣臭い奴ごときを妻などとうそぶく、穢らわしい獣姦趣味者めが!! 許さん、許さんぞ!」
椅子に縛り付けられていて動けない俺に、クソ豚野郎が追撃の蹴りを食らわせる。
「コクリヤーデ殿! 落ち着いてください! 尋問での暴行は、あなたが不利になりますよ!」
「……人間、図星を突かれるとよくそうなるようですね?」
「まだ言うか! 放せ! このふざけたクソ野郎をぶち殺してやる!! 死体にして城壁に吊るしてやるからな!!」
話が大きく転換したのは、たぶん効果があるだろうと思った、あの人物の名を出した瞬間だった。
クソ豚野郎――コクリヤーデと呼ばれていたな。奴が書記官になだめられて席につき、書記官が俺を椅子ごと起こしていたときだった。
「まったく、いつまでも無実の罪で拘束されて待ち合わせが遅れたなど……こんなひどい目に遭いましたよと、瀧井殿に報告するのも癪に障りますね」
その瞬間、警吏の目が飛び出さんばかりに見開かれ、椅子からひっくり返らんばかりに立ち上がる。
記録席に座ろうとしていた書記官も、ペンを机に叩きつけるようにして俺の方を見た。
「……き、貴様、タキイ様と――!?」
「ああ、瀧井殿とは、彼の秘蔵の酒を一緒に酌み交わす、その程度の間柄ですが、なにか?」
「ばっ……馬鹿な、そんな、そんな偶然が――!?」
後ずさるクソ豚が、自身がひっくり返した椅子に引っかかって盛大にコケる。こけたままこちらを見上げているのが面白い。ざまあみろ。
一方、口を半開きにしたまま体を震わせている書記官の方に顔を向けると、俺はゆっくりと笑みを浮かべてみせた。
「ああ、調べてもらえばわかりますよ? その程度のことなど。これから、タキイ夫人とお会いしてお話する予定でしたが、……まあ、予定の時間も過ぎてしまっているでしょうねえ。この責任の所在は……言うまでもないですけどね?」
「きっ……貴様、そんなハッタリが……!」
クソ豚野郎が警棒らしきものを抜くが、書記官に止められる。なかば錯乱しているような状態だ。
「ハッタリと思いたくば思っていればよろしい。そんなことより、今頃、城門広場でタキイ夫人が首を長くして待っていることでしょうから、伝言をお願いしたいのですが。ただいまムラタは不正な逮捕の末に取り調べにて暴行を受けておりますので、少々遅れます、と」
さあどうするんだ? 目いっぱい口の端を歪ませて――笑ってみせる。
「――まあ、今の取り調べには関係ありませんね。秩序を守る法の下の平等の精神に照らし合わせて、ぜひ厳正に判断し、処罰していただきたいのですが?」
リトリィから贈られたナイフを鞘から抜き、窓から差し込む明かりにかざしながら、その男はもったいぶった口調で言った。
ニヤニヤして別室で待機していた、先ほど殴り倒した奴らの仲間のクソガキ二匹。詰所を出たらぶち殺してやる。
「警吏さん、お言葉ですが、彼らのどこが善良なんです?」
「たかが獣人、それも劣等獣人族について、当然の事実を述べたまでだと聞いているが?」
……ふざけるな。
ふざけるなふざけるな。
人の愛する女性を『劣等』だと?
――ふざけんなよ、この無能警吏め。
「……劣等? ほう、なるほど。こちらでは、原初をそのように呼ぶわけですか。……なるほど、この街の官憲の、教養の高さを如実に物語る言葉選びですな」
身動きの取れない中、せめて自由度の高い眼球でもって睨め付けながら減らず口を叩いてみせるのが、今の俺にできる精いっぱいだ。クソが!
「貴様、本官を侮辱する気か? たかが獣人のこと、それも正論を言われただけで激怒し、少年たち二人を凶器で殴り倒し、あまつさえ何度も蹴るという暴行を加えたというのは、すでに証言が上がっているんだぞ」
腹がたるんだ醜い豚警吏が、平静を装いつつ口の端をゆがめている。もう化けの皮がはがれかけだぞ豚。
なにが証言が上がっている、だ。
加害者から話を聞いておいて、被害者からは話も聞かずにこの扱い。
リトリィが贈ってくれたナイフを、彼女が想いを込めて作ってくれたナイフを、そんな無造作に机に投げるな、豚が!!
胸糞悪いクソガキどもと、もう一瞬でも同じ空気を吸いたくなくて一度広場を離れようと思ったら、問答無用で捕縛され、リトリィとは別の部屋に押し込まれ、こうやって椅子に縛り付けられている、この状況。いやはや、この街の、推定犯罪者に対する扱いのすばらしさには、涙がこぼれそうだ。
「なるほど。では、私からの証言も取り上げていただかねば不公平ですよね?」
「暴行した本人のくせに証言だと? 秩序を乱す輩に、口を開くことが許されると思うか?」
「ええ、もちろん。それが法の下の平等では?」
「知った風な口を――」
豚警吏にそれ以上しゃべらせても不快なだけなので、俺は自分の立場をはっきりさせるべく、時系列に沿って出来事を簡潔に語る。
「私たちが広場のベンチで昼食をいただいていた時のことです。私が彼らの接近に気づかず食事をしていたときでした。突然、彼らからケモノ臭いと罵られ、私は不快に感じたものの無視して食事をやめ、その場を立ち去ろうとしました」
あえてゆっくり、ていねいにしゃべってやる。部屋の隅で記録を付けている記録係の男が、書き留めやすいように。
「声からすると、ジャッコという少年ですかね。多分、リーダー格の――ええと、コモノジャクとかいうヤツですか? そいつにそそのかされたのだろうとは思いますが」
さっき、別室でニヤニヤ待機していたクソガキどものいた方向――ここからでは壁の向こうで確認できないが――に目を向けながら続ける。
「私はそのジャッコという少年から背中を蹴られ、なぜか謝罪を求められ恐喝され、そのうえで連れ合いは身分を侮辱され、髪を引っ張られました。
さて、この一連の流れについて、まず私たちのどこに落ち度があり、きゃつらはいかな法的処罰を受けるのか、まずそこを明らかにしていただきたいのですが?」
みるみる豚警吏の顔が赤くなってゆく。
「ば、馬鹿馬鹿しい! そんなこと、被害者の証言からは上がっておらん! 貴様は突然、何の面識もない無実の善良な少年をナイフで殴り、さらにもう一人が戦うそぶりも見せないのにナイフで殴ってさらに暴行を加えたのだ!」
そう叫んで、テーブルを殴りつけてみせる。
なるほど、こうやって今まで、容疑者を恫喝して黙らせてきたのだろう。
「それを――謝罪と賠償をすれば穏便に済ませるというところを、そのように戯言を主張するなら、法的に処罰してくれる!」
「おやぁ? たしか先ほどは、獣人についての正論を言ったことに私が激怒した、という話でしたね? まさか、証言を改変し、彼らの都合のいいようにもみ消そうとしているのですかな? ねえ、書記官殿?」
隣でメモをしている男は答えない。だが、表情はかなり苦々しいものだ。
「きっ、貴様こそ本官を侮辱しておるだろうが! 書記官! 記録はしているだろうな!」
「では、私の妻を侮辱したきゃつらの言動も、当然記録していらっしゃいますよね? まして、私の妻の髪を、私にも、妻にも断りなくつかむという暴挙。
これなどまさに、決闘案件だと考えるのですが?」
あらためて状況を説明してやると、書記官が目を見開いてこちらを向いた。クソ豚警吏の顔も、ぴくぴくと痙攣気味だ。リトリィが以前言った通り、女性の髪をつかむというのは、この街でも立派なタブーらしい。効いてる効いてる。
「……そ、それでも、子供のしたことだ。大人が暴行する理由に――」
「子供? どう見ても十五を過ぎていますよね、きゃつらは。それに、子供かどうかなど、関係ありません。なんせ決闘案件ですから。それだけ、妻に対する侮辱を許せなかったのですが」
「たっ……たかが髪ごとき――」
――このクソ豚野郎!
要は獣人の女などに価値はないと繰り返し言っているようなものじゃないか。性根が腐ってやがる。本当に警吏なのかコイツ。
「たかが? 髪ごとき? 女性の髪に触れるその罪深さ、警吏でありながら知らないと? まして、妻に対する暴行への正当な権利である決闘を否定すると?
書記官殿、ただ今の無能に見える言動は、正当と言えるのでしょうか? それとも、この街に限っては、被害者に対する挑発として認められている言動なのでしょうか?」
書記官は答えない。職務上、彼らが口を開くことなど、無いのかもしれない。
だが、苦虫を噛み潰したような顔で、ぶるぶると手が震えている。少なくとも、こちらの人は真っ当だと思いたい。
「だっ……だれが無能だ! もう許せん、貴様、本官を侮辱した罪で牢に放り込むぞ!」
「私は、無能に見える言動、と言っただけですよ? どうしてご自身が無能だと思ったんです? ああ、人は、自分が思った通りに、物事を解釈したがるという心理学上の説がありますね。つまりご自身を無能と断じてらっしゃると」
左頬に衝撃。そのまま椅子ごと床に倒れる。
「獣臭い奴ごときを妻などとうそぶく、穢らわしい獣姦趣味者めが!! 許さん、許さんぞ!」
椅子に縛り付けられていて動けない俺に、クソ豚野郎が追撃の蹴りを食らわせる。
「コクリヤーデ殿! 落ち着いてください! 尋問での暴行は、あなたが不利になりますよ!」
「……人間、図星を突かれるとよくそうなるようですね?」
「まだ言うか! 放せ! このふざけたクソ野郎をぶち殺してやる!! 死体にして城壁に吊るしてやるからな!!」
話が大きく転換したのは、たぶん効果があるだろうと思った、あの人物の名を出した瞬間だった。
クソ豚野郎――コクリヤーデと呼ばれていたな。奴が書記官になだめられて席につき、書記官が俺を椅子ごと起こしていたときだった。
「まったく、いつまでも無実の罪で拘束されて待ち合わせが遅れたなど……こんなひどい目に遭いましたよと、瀧井殿に報告するのも癪に障りますね」
その瞬間、警吏の目が飛び出さんばかりに見開かれ、椅子からひっくり返らんばかりに立ち上がる。
記録席に座ろうとしていた書記官も、ペンを机に叩きつけるようにして俺の方を見た。
「……き、貴様、タキイ様と――!?」
「ああ、瀧井殿とは、彼の秘蔵の酒を一緒に酌み交わす、その程度の間柄ですが、なにか?」
「ばっ……馬鹿な、そんな、そんな偶然が――!?」
後ずさるクソ豚が、自身がひっくり返した椅子に引っかかって盛大にコケる。こけたままこちらを見上げているのが面白い。ざまあみろ。
一方、口を半開きにしたまま体を震わせている書記官の方に顔を向けると、俺はゆっくりと笑みを浮かべてみせた。
「ああ、調べてもらえばわかりますよ? その程度のことなど。これから、タキイ夫人とお会いしてお話する予定でしたが、……まあ、予定の時間も過ぎてしまっているでしょうねえ。この責任の所在は……言うまでもないですけどね?」
「きっ……貴様、そんなハッタリが……!」
クソ豚野郎が警棒らしきものを抜くが、書記官に止められる。なかば錯乱しているような状態だ。
「ハッタリと思いたくば思っていればよろしい。そんなことより、今頃、城門広場でタキイ夫人が首を長くして待っていることでしょうから、伝言をお願いしたいのですが。ただいまムラタは不正な逮捕の末に取り調べにて暴行を受けておりますので、少々遅れます、と」
さあどうするんだ? 目いっぱい口の端を歪ませて――笑ってみせる。
「――まあ、今の取り調べには関係ありませんね。秩序を守る法の下の平等の精神に照らし合わせて、ぜひ厳正に判断し、処罰していただきたいのですが?」
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