53 / 329
第一部 異世界建築士と獣人の少女
第50話:コンパニオンガール(2/2)
しおりを挟む
今回の「麦刈り鎌プレゼンテーション」に当たっては、プレゼンターたるリトリィの格好にも細心の注意を払った。
いつもの貫頭衣ではなく、収穫祭のときに街娘が着るという衣装を着せたのだ。
これがまた大当たりだった。
ドイツのオクトーバーフェストで女性が着る服に似ていて、華やかで可憐、しかも胸元が大きく開いていて、リトリィの魅力が存分に発揮される仕様と、もう最っ高なのだ!
白いブラウスに、黒を基調としてアクセントに赤のチェックが入った胴衣、そしてつつましさを演出する膝下まで伸びるエプロンスカートは、目にも鮮やかな赤。
その裾からは、控えめにレースの中着――パニエだかペチコートだか、ここでは何と呼ばれているのかは分からない――がちらりとのぞく。
くるりと身をひるがえすとふわりとスカートがひろがり、中の白いレースも軽やかにひるがえる。さらに、うまく座れば彼女を中心に朝顔の花が開いたように、真ん丸に広がるのだ。
一体誰がこんな素晴らしい衣装を考え付いたのか、ビールを樽で奢りたくなるくらいだ。
エプロンは白、いつも身に着けるものとは違って、フリルで縁取られた、腰から下だけのものだが、リトリィが入れたツタと花が絡み合った刺繍が、また可憐さを醸し出している。
なんといっても胴衣が黒基調だから、リトリィの金の毛並みが抜群に映える。これを選んだフラフィー、誠にグッジョブと言わざるを得ない。フラフィーが街に買い出しに行くときに、ついでに「古着でいいから」と注文しておいて、本当によかった!
リトリィには少し大きめだったが、詰めるくらいはリトリィのお手の物、引き渡しの日までに余裕をもって仕上げることができた。
ただ、リトリィ自身は、スカートに尻尾用の穴をわざわざこしらえて尻尾を出していた。尻尾をさらに布で覆っていたので、結局、尻尾自体は先端の一尺(約三十センチメートル)も見えないようになっていたから、何のために尻尾を出したのか分からない。まあ、たぶん尻尾の動きがスカートの中で阻害されるのが嫌だったんだろう。
少々ちぐはぐな印象はぬぐえないが、まあ、これもまた良しだ。
それはともかく、こんな可憐な女性が、自身が槌を振るってこしらえた鎌を操り、しかもその鎌がとてつもなくよく切れるときたものだ。宣伝効果はすさまじいものがあるはずだし、彼女への偏見も少しは和らぐのではなかろうか。
実際、ふもとの街の隣の村から来たという若者が、なけなしの現金を全部取り出し、またいずれ、村の者たちを説得して必ず残りの金を持ってくるから取り置いておいてほしい、と懇願してきた。
そういうのに親方は弱いらしい。フラフィーによると、取り出した現金は、こちらが示した金額の三割にも満たない額だったそうだが、親方は「試用品で切れ味もちったあ鈍っただろうから、特別だ」と言って、「リトリィ、そいつをくれてやれ」と、気前よく売ってしまった。
「気に入ったら、今度は正規の値段で買いに来てくれ」だそうだ。若者は涙を流して感謝を何度も述べていた。
なるほど。親方自身は自覚しているのかいないのか分からないが、あれが次の顧客を産むわけだな。勉強になる。
その男は、リトリィにも何度も感謝の言葉を述べていた。リトリィのエプロンの帯に付けられた、花束を模したリボンを何度も見ては複雑な顔をし、別れ際にも、リボンを見ながら何かを言っていた。
翻訳首輪の効力範囲外だったらしく、現地語のみしか聞こえず分からなかったが、リトリィはそれに対して、本当に嬉しそうに礼を言っていた。
激励の言葉だったのかと思って聞いてみると、彼女は頬を染めて「そんなようなものです」と濁していたが。
ところで、エプロンの帯の、向かって左側に、花束を模したリボンをつけていたことについて、強力にアイネが反対していたのはなぜだろうか。
「おめぇは左側だろうが!」と何度言ってもリトリィは平然として変えようとしなかったし、フラフィーと親方はそんな二人を見て笑い転げていた。
いや、左側だろう? 左側に着けているじゃないか。
アイネがなぜそんなに激高しているのかが分からなかったし、フラフィーらは、何がそんなにおかしかったのかも分からない。
聞いてみたが、フラフィーは「だから面白れぇんだよ」と答えにならないことを言い、親方は笑うばかりで答えてもくれなかった。アイネに至っては、「おめぇのせいだ!」と殴りかかってきたが、リトリィに咎められて、寸前で腕を引いた。
リトリィだけは、質問されたことの意味が分からなかったようで、もう一度聞くと、真っ赤になってうつむき、「……ないしょです」とだけ答えた。
やはり答えになっていない。
あれだろうか。職人として一人前になったかどうかという印なのだろうか。職人は帯に、一人前の証としてリボンをつけるのかもしれない。アイネはあんな奴だが、生真面目ではあるので、まだ見習いの自分たちには早い、と叱っていたのかもしれない。
あるいは、つける位置に意味があって、もうすこし控えめに、左の端の方に着けろということだったのか。
リトリィに聞いたら、「本当に、知らなかったんですか……?」と今度は泣き出しそうな顔になり、それを見つけたアイネが殴りかかってきて、その足をフラフィーがひっかけ、しかし勢いは止まらず転倒する筋肉ダルマの下敷きになり、俺は腰を痛めてベッド直行となったのだった。
「いやぁ、まさか本当にあのリボンの意味を知らねぇなんてな。リトリィが泣くわけだぜ」
ベッドの隣でフラフィーが笑う。
「あのリボンの位置が重要なんだ。リトリィは、おめぇに見てもらいたくて、わざわざあそこにリボンをつけてたんだぜ。間違いない、次の晩飯、全部賭けてもいい」
全部賭けるということは、つまり絶対の自信があるのだろう。賭けには乗らないでおくことにする。
ひとしきり笑ってから、フラフィーはため息をついた。待て、そのため息は、どういう意味だ。
「リトリィは今まで、アイネが無理やり引っ張り出した一昨年以外、街の収穫祭に出たことはないんだが、そのときはリボンを、帯の真ん中に着けていた。真ん中は、恋愛未満の年齢か異性に興味がない、もしくは自分の立ち位置を秘密にしておきたい、という意味だ」
なるほど。鍛冶師としての修行中だから、異性には興味がない、という意味か。
「でよ、リボンを左に着けていると、相手がいないって意味だ。分かりやすく言うと、恋人募集中ってこったな」
なるほど。左に着けていると恋人募集中――なんともまあ、分かりやすい合図だ。収穫祭という一大イベントで相手探しか。
まあ、日本でもクリスマスのためにお相手募集、なんてよく聞く話だしな。
俺なんか、聖なる夜を性なる夜と勘違いしているリア充どもを殲滅するために、SNSにクリスマス廃止のお知らせとか絨毯爆撃したことも――
いや俺のことはどうでもいいや。
――って、ちょっと待って?
つまりリトリィは、いま、恋人募集中ってことを、あの顧客たちにアピールしていたってことなのか!?
いや、アイドルが恋愛禁止をうたうのはよく聞くが、それはその方がウケがいいからっていう商業的理由がある。……それと同じってことか?
「……はぁ?」
フラフィーが、怪訝そうに顔をしかめる。
「だって、リトリィは左側にリボンをつけていただろう?」
だから、あの若者はリトリィのリボンを見て、声をかけたのか。複雑そうな顔をしていたのは、女性としては魅力的だけれど獣人、その葛藤の表れだったということか?
「……アイネが、おめぇのことを『オレよりも馬鹿だ』って言ってたが、案外そうかもしれねぇな」
――アイネ、あとで見てろ! 風説の流布で訴えてやる!
「おめぇよ。おめぇから見たら、確かにあのリボンは左側に見えるだろうな」
「いや、左側だろう?」
「右、左ってのは、身に着けるヤツにとっての右、左だ」
「……え?」
思わず、自分の両手を見つめる。
「やぁっぱおめぇ、アイネの言う通り、馬鹿だな。
――リトリィが付けていたのは、右側だ」
そのとき、リトリィが夕食ができたと呼びに来て、そのまま話は終わってしまった。
フラフィーに担がれて夕食に向かったのだが、例の衣装のままのリトリィはしかし、花束型のリボンを外してしまっていた。
そのため結局聞きそびれ、今も謎のままだ。
いつもの貫頭衣ではなく、収穫祭のときに街娘が着るという衣装を着せたのだ。
これがまた大当たりだった。
ドイツのオクトーバーフェストで女性が着る服に似ていて、華やかで可憐、しかも胸元が大きく開いていて、リトリィの魅力が存分に発揮される仕様と、もう最っ高なのだ!
白いブラウスに、黒を基調としてアクセントに赤のチェックが入った胴衣、そしてつつましさを演出する膝下まで伸びるエプロンスカートは、目にも鮮やかな赤。
その裾からは、控えめにレースの中着――パニエだかペチコートだか、ここでは何と呼ばれているのかは分からない――がちらりとのぞく。
くるりと身をひるがえすとふわりとスカートがひろがり、中の白いレースも軽やかにひるがえる。さらに、うまく座れば彼女を中心に朝顔の花が開いたように、真ん丸に広がるのだ。
一体誰がこんな素晴らしい衣装を考え付いたのか、ビールを樽で奢りたくなるくらいだ。
エプロンは白、いつも身に着けるものとは違って、フリルで縁取られた、腰から下だけのものだが、リトリィが入れたツタと花が絡み合った刺繍が、また可憐さを醸し出している。
なんといっても胴衣が黒基調だから、リトリィの金の毛並みが抜群に映える。これを選んだフラフィー、誠にグッジョブと言わざるを得ない。フラフィーが街に買い出しに行くときに、ついでに「古着でいいから」と注文しておいて、本当によかった!
リトリィには少し大きめだったが、詰めるくらいはリトリィのお手の物、引き渡しの日までに余裕をもって仕上げることができた。
ただ、リトリィ自身は、スカートに尻尾用の穴をわざわざこしらえて尻尾を出していた。尻尾をさらに布で覆っていたので、結局、尻尾自体は先端の一尺(約三十センチメートル)も見えないようになっていたから、何のために尻尾を出したのか分からない。まあ、たぶん尻尾の動きがスカートの中で阻害されるのが嫌だったんだろう。
少々ちぐはぐな印象はぬぐえないが、まあ、これもまた良しだ。
それはともかく、こんな可憐な女性が、自身が槌を振るってこしらえた鎌を操り、しかもその鎌がとてつもなくよく切れるときたものだ。宣伝効果はすさまじいものがあるはずだし、彼女への偏見も少しは和らぐのではなかろうか。
実際、ふもとの街の隣の村から来たという若者が、なけなしの現金を全部取り出し、またいずれ、村の者たちを説得して必ず残りの金を持ってくるから取り置いておいてほしい、と懇願してきた。
そういうのに親方は弱いらしい。フラフィーによると、取り出した現金は、こちらが示した金額の三割にも満たない額だったそうだが、親方は「試用品で切れ味もちったあ鈍っただろうから、特別だ」と言って、「リトリィ、そいつをくれてやれ」と、気前よく売ってしまった。
「気に入ったら、今度は正規の値段で買いに来てくれ」だそうだ。若者は涙を流して感謝を何度も述べていた。
なるほど。親方自身は自覚しているのかいないのか分からないが、あれが次の顧客を産むわけだな。勉強になる。
その男は、リトリィにも何度も感謝の言葉を述べていた。リトリィのエプロンの帯に付けられた、花束を模したリボンを何度も見ては複雑な顔をし、別れ際にも、リボンを見ながら何かを言っていた。
翻訳首輪の効力範囲外だったらしく、現地語のみしか聞こえず分からなかったが、リトリィはそれに対して、本当に嬉しそうに礼を言っていた。
激励の言葉だったのかと思って聞いてみると、彼女は頬を染めて「そんなようなものです」と濁していたが。
ところで、エプロンの帯の、向かって左側に、花束を模したリボンをつけていたことについて、強力にアイネが反対していたのはなぜだろうか。
「おめぇは左側だろうが!」と何度言ってもリトリィは平然として変えようとしなかったし、フラフィーと親方はそんな二人を見て笑い転げていた。
いや、左側だろう? 左側に着けているじゃないか。
アイネがなぜそんなに激高しているのかが分からなかったし、フラフィーらは、何がそんなにおかしかったのかも分からない。
聞いてみたが、フラフィーは「だから面白れぇんだよ」と答えにならないことを言い、親方は笑うばかりで答えてもくれなかった。アイネに至っては、「おめぇのせいだ!」と殴りかかってきたが、リトリィに咎められて、寸前で腕を引いた。
リトリィだけは、質問されたことの意味が分からなかったようで、もう一度聞くと、真っ赤になってうつむき、「……ないしょです」とだけ答えた。
やはり答えになっていない。
あれだろうか。職人として一人前になったかどうかという印なのだろうか。職人は帯に、一人前の証としてリボンをつけるのかもしれない。アイネはあんな奴だが、生真面目ではあるので、まだ見習いの自分たちには早い、と叱っていたのかもしれない。
あるいは、つける位置に意味があって、もうすこし控えめに、左の端の方に着けろということだったのか。
リトリィに聞いたら、「本当に、知らなかったんですか……?」と今度は泣き出しそうな顔になり、それを見つけたアイネが殴りかかってきて、その足をフラフィーがひっかけ、しかし勢いは止まらず転倒する筋肉ダルマの下敷きになり、俺は腰を痛めてベッド直行となったのだった。
「いやぁ、まさか本当にあのリボンの意味を知らねぇなんてな。リトリィが泣くわけだぜ」
ベッドの隣でフラフィーが笑う。
「あのリボンの位置が重要なんだ。リトリィは、おめぇに見てもらいたくて、わざわざあそこにリボンをつけてたんだぜ。間違いない、次の晩飯、全部賭けてもいい」
全部賭けるということは、つまり絶対の自信があるのだろう。賭けには乗らないでおくことにする。
ひとしきり笑ってから、フラフィーはため息をついた。待て、そのため息は、どういう意味だ。
「リトリィは今まで、アイネが無理やり引っ張り出した一昨年以外、街の収穫祭に出たことはないんだが、そのときはリボンを、帯の真ん中に着けていた。真ん中は、恋愛未満の年齢か異性に興味がない、もしくは自分の立ち位置を秘密にしておきたい、という意味だ」
なるほど。鍛冶師としての修行中だから、異性には興味がない、という意味か。
「でよ、リボンを左に着けていると、相手がいないって意味だ。分かりやすく言うと、恋人募集中ってこったな」
なるほど。左に着けていると恋人募集中――なんともまあ、分かりやすい合図だ。収穫祭という一大イベントで相手探しか。
まあ、日本でもクリスマスのためにお相手募集、なんてよく聞く話だしな。
俺なんか、聖なる夜を性なる夜と勘違いしているリア充どもを殲滅するために、SNSにクリスマス廃止のお知らせとか絨毯爆撃したことも――
いや俺のことはどうでもいいや。
――って、ちょっと待って?
つまりリトリィは、いま、恋人募集中ってことを、あの顧客たちにアピールしていたってことなのか!?
いや、アイドルが恋愛禁止をうたうのはよく聞くが、それはその方がウケがいいからっていう商業的理由がある。……それと同じってことか?
「……はぁ?」
フラフィーが、怪訝そうに顔をしかめる。
「だって、リトリィは左側にリボンをつけていただろう?」
だから、あの若者はリトリィのリボンを見て、声をかけたのか。複雑そうな顔をしていたのは、女性としては魅力的だけれど獣人、その葛藤の表れだったということか?
「……アイネが、おめぇのことを『オレよりも馬鹿だ』って言ってたが、案外そうかもしれねぇな」
――アイネ、あとで見てろ! 風説の流布で訴えてやる!
「おめぇよ。おめぇから見たら、確かにあのリボンは左側に見えるだろうな」
「いや、左側だろう?」
「右、左ってのは、身に着けるヤツにとっての右、左だ」
「……え?」
思わず、自分の両手を見つめる。
「やぁっぱおめぇ、アイネの言う通り、馬鹿だな。
――リトリィが付けていたのは、右側だ」
そのとき、リトリィが夕食ができたと呼びに来て、そのまま話は終わってしまった。
フラフィーに担がれて夕食に向かったのだが、例の衣装のままのリトリィはしかし、花束型のリボンを外してしまっていた。
そのため結局聞きそびれ、今も謎のままだ。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!
【本編完結】異世界再建に召喚されたはずなのにいつのまにか溺愛ルートに入りそうです⁉︎
sutera
恋愛
仕事に疲れたボロボロアラサーOLの悠里。
遠くへ行きたい…ふと、現実逃避を口にしてみたら
自分の世界を建て直す人間を探していたという女神に
スカウトされて異世界召喚に応じる。
その結果、なぜか10歳の少女姿にされた上に
第二王子や護衛騎士、魔導士団長など周囲の人達に
かまい倒されながら癒し子任務をする話。
時々ほんのり色っぽい要素が入るのを目指してます。
初投稿、ゆるふわファンタジー設定で気のむくまま更新。
2023年8月、本編完結しました!以降はゆるゆると番外編を更新していきますのでよろしくお願いします。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【修正版】可愛いあの子は。
ましろ
恋愛
本当に好きだった。貴方に相応しい令嬢になる為にずっと努力してきたのにっ…!
第三王子であるディーン様とは政略的な婚約だったけれど、穏やかに少しずつ思いを重ねて来たつもりでした。
一人の転入生の存在がすべてを変えていくとは思わなかったのです…。
✻こちらは以前投稿していたものの修正版です。
途中から展開が変わっています。
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
【完結】愛とは呼ばせない
野村にれ
恋愛
リール王太子殿下とサリー・ペルガメント侯爵令嬢は六歳の時からの婚約者である。
二人はお互いを励まし、未来に向かっていた。
しかし、王太子殿下は最近ある子爵令嬢に御執心で、サリーを蔑ろにしていた。
サリーは幾度となく、王太子殿下に問うも、答えは得られなかった。
二人は身分差はあるものの、子爵令嬢は男装をしても似合いそうな顔立ちで、長身で美しく、
まるで対の様だと言われるようになっていた。二人を見つめるファンもいるほどである。
サリーは婚約解消なのだろうと受け止め、承知するつもりであった。
しかし、そうはならなかった。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる