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第一部 異世界建築士と獣人の少女
第31話:めざめ(2/2)
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「……もう! おかしな冗談はやめてくださいね?」
咎めるような目つきで、ぷっ、と頬をふくらませる。
「また……」
そう言いかけ、うつむき、そして、
俺の肩に、そっと頬を寄せ、
体重を預けてくる。
「――また、嫌われちゃったのかなって、一瞬、思っちゃったじゃ、ないですか……」
え、待って、どういう意味だ?
なんで俺は今、リトリィに、もたれかかられているの?
ものすごくホッとしたような――安心しきったような、そんな顔で、目までつぶって、肩の匂いをかぐみたいに頬を擦り付けながら、寄りかかってくるリトリィ。
昔、ウチで飼っていた犬を思い出すというか。
だから、思わず、その頭――髪を撫でてみたくなる誘惑に駆られたとして、なんの罪があろうか。
気がついたら、彼女の頭を撫でていた。
ややくせっけの強い、それ故にふわふわで柔らかな髪。
彼女もくすぐったそうに、だが心地よさそうに目を細めたまま、俺の方に顔を向け、まるで何か楽しい夢を見ての寝言のように、頭を撫でるたびに「ムラタさん……」と繰り返し――
そして。
「ムラ……タ、さん……?」
唐突に、夢から覚めたように、ぱっちりと目を開け――
「きゃあああああああああああっっ!!」
俺の胸に置いていた右手で俺の胸元を握りしめ、
俺の左肩を這わせていた左手はすごい力で爪を立て、
そして俺の耳元で凄まじい大音量の叫び声――!!
なにこの逃さないようにがっちりホールドしての音波砲攻撃……!!
耳をつんざく衝撃に意識が遠退きかけ――
くらりと体が揺れたところを、リトリィが涙目になってすがりついてくれなかったら、間違いなく俺は、リトリィの反対側にぶっ倒れていた。
「ご、ごめんなさい、でも……」
リトリィがひどくうろたえながら、口ごもる。
「――でも、なに……?」
耳鳴りが鳴りやまぬ中、半分意識のとんだ頭で、何気なく聞いた俺の言葉に、彼女は、びくりと体を震わせ、総毛立たせ、尻尾を跳ねさせる。
そしてうつむいたまま、両手で両の頬を押さえながら、ぼそぼそとひとりごちる。
「あなたが、悪いんですよ……?」
それ以後の言葉が、うまく聞き取れない。
「本当に、ずるい人……。口を付けた食べ物を分け合うとか、女の子の髪を撫でるとか……。もう、完全に……。
それに……あの三夜だって、そのうちの二夜、もう……」
なにやら、一人で、やたらと深刻そうなというか、目をぎゅっとつぶって顔を振りながら、尻尾をばさばさと振りながら。
「……リトリィ……?」
恐る恐る声をかけた俺に、リトリィは弾かれたように顔を上げた。
強く目を閉じていたためなのか、目尻には涙が浮かんでいる。だが、決して悲しんでいる目ではない。今にもすがりつかんとするような、だがある決意を秘めているような、そんな、弱く、強い目。
そんな不思議な目に、怖さというよりも、どうにかして安心させてやりたいという思いが沸き起こり、できるだけ優しく微笑んでみせる。
果たして、彼女は、
涙を浮かべたまま、笑顔になった。
すこし頬を膨らませるような、顔の毛がやや膨らんだような感じの、柔和な笑顔。
のちのち理解したのだが、この表情が、彼女にとって、頬を染めている顔だった。
そんな、泣き笑いの笑顔で、彼女は。
俺の前で椅子を降り、椅子をどけてひざまづき、戸惑う俺など意に介さず、俺の右手を取り、俺の右の手のひらと自分の左の手のひらを重ね合わせて。
そして、はっきりと。
「――ムラタさん。いまムラタさんがわたしにしてくださったこと、わたし、お受けします。両家の親族と第三者の証人はありませんでしたけど、お受けしたわたし自身が証人ですから」
彼女の口から紡がれる、鈴が鳴るように清らかで、かつ凛とした声と、言葉と、そして、晴れやかな表情。
――はっきりと、彼女は宣言した。
そしてふっと表情を緩めると、いたずらっぽく微笑む。
「でも、親方――お父様を交えた正式な席は、あとで必ず設けていただきますからね?」
「あ……ああ、うん」
俺は何をしてしまったのか、彼女に何を宣言されたのか。
訳もわからず、うなずいてしまう。
結果的には成功、だがビジネスパーソンとしては致命的な失態だということに、その時はまだ、気づかないままに。
「約束……破っちゃ、いやですよ?」
いたずらっぽい笑顔だが、どこか不安げな光を宿した瞳を前に、分からないなどと、どうして言えるだろう。
「……約束するよ」
俺の言葉に、彼女は立ち上がると、ふわりと、俺を抱きしめる。
「では、いつか来たる約束の日、お待ちしていますね」
俺の首筋の匂いをかぐかのように鼻を鳴らし、かすかな震えを感じる彼女に応えるために、その背中に、腕を回す。
一瞬、驚いたように身を離しかけた彼女だったが、彼女はふたたび腰を落とし、俺の膝の上に乗るようにして、すっぽりと、腕の中に収まった。
俺の首筋に顔を埋め、俺の背中に腕を回してすんすんと鼻を鳴らし続ける彼女が泣いているのだと気づいたのは、首筋にこぼれる雫を感じてのことだった。それについて問うと、彼女は首を振りながら、ただ、一言、答えただけだった。
「幸せだから――」
鼻を慣らしながら、甘えるように頬を首筋にこすりつけてくる彼女を、愛おしいと、心の底から思う。
こんなに素敵で、素直で、いじましい女性を。
そして、気づく。
――じゃあ、いままでの、彼女の言動は?
黒い、と思っていた、あれらは?
……本当に、ただの、素だった?
思い切って、聞いてみた。こうしているときに、まさかうそなどつかないだろう。そう、信じて。
――手伝えないという、今朝の発言の意図は?
「だって、ムラタさんが前に、構わないでくれって。それで――また余計なことをして、嫌われたくなかったから……」
――今朝の麦焼きの意図は?
「だって、前、すごくその……美味しくなさそうな顔で、いつまでも飲み込めなさそうで、お口に合わなかったんだなあって。それなのにちゃんと食べてくださったから、申し訳なくって。
……それで、ムラタさんに美味しいって言ってもらえるように、工夫してみたんです。だから、美味しいって言ってもらえて、すごくうれしかった」
――そもそも、なぜそんなに笑顔?
「だって、ムラタさんが、自分からわたしのところに来てくださったんですよ? あんなにわたしのこと避けていたあなたが。うれしいに決まってるじゃないですか」
……夢から、覚めたような気がした。
ああ、なんて、なんて俺は愚かだったのだろう。
リトリィの顔を見るためにそっと身を離すと、彼女が、
少し驚いたような顔をし、
しかし何かに納得し、
寂しそうに微笑んで、
そして体を離そうとしたのを見て、
今度は離さないと、そんなメッセージを込めて、彼女をしっかりと抱きしめる。
彼女は短い悲鳴こそ上げたものの、すぐに俺の首筋に頬を寄せ、俺に負けないくらいに強い力で、その腕を俺の背中に回してくる。
彼女のふかふかの毛並みは柔らかく、くすぐったい。
だが、不快ではない。それどころか、柔らかな毛に埋もれることで彼女の香りに包まれるようで、とても心地がいい。
毛に包まれているせいでややふっくらして見える彼女だが、抱きしめてみると意外に華奢だった。こんなにも細い体つきだったのかと驚く。
ただ、華奢ではあるが、力は決して弱いわけじゃない。いま、こうして俺を抱きしめる、その腕の力強さからも、それは分かる。
彼女は最初から、彼女のままだった。
彼女に悪意など、初めからなかったのだ。
――俺だけが、本当に、大馬鹿野郎だっただけなのだ。
咎めるような目つきで、ぷっ、と頬をふくらませる。
「また……」
そう言いかけ、うつむき、そして、
俺の肩に、そっと頬を寄せ、
体重を預けてくる。
「――また、嫌われちゃったのかなって、一瞬、思っちゃったじゃ、ないですか……」
え、待って、どういう意味だ?
なんで俺は今、リトリィに、もたれかかられているの?
ものすごくホッとしたような――安心しきったような、そんな顔で、目までつぶって、肩の匂いをかぐみたいに頬を擦り付けながら、寄りかかってくるリトリィ。
昔、ウチで飼っていた犬を思い出すというか。
だから、思わず、その頭――髪を撫でてみたくなる誘惑に駆られたとして、なんの罪があろうか。
気がついたら、彼女の頭を撫でていた。
ややくせっけの強い、それ故にふわふわで柔らかな髪。
彼女もくすぐったそうに、だが心地よさそうに目を細めたまま、俺の方に顔を向け、まるで何か楽しい夢を見ての寝言のように、頭を撫でるたびに「ムラタさん……」と繰り返し――
そして。
「ムラ……タ、さん……?」
唐突に、夢から覚めたように、ぱっちりと目を開け――
「きゃあああああああああああっっ!!」
俺の胸に置いていた右手で俺の胸元を握りしめ、
俺の左肩を這わせていた左手はすごい力で爪を立て、
そして俺の耳元で凄まじい大音量の叫び声――!!
なにこの逃さないようにがっちりホールドしての音波砲攻撃……!!
耳をつんざく衝撃に意識が遠退きかけ――
くらりと体が揺れたところを、リトリィが涙目になってすがりついてくれなかったら、間違いなく俺は、リトリィの反対側にぶっ倒れていた。
「ご、ごめんなさい、でも……」
リトリィがひどくうろたえながら、口ごもる。
「――でも、なに……?」
耳鳴りが鳴りやまぬ中、半分意識のとんだ頭で、何気なく聞いた俺の言葉に、彼女は、びくりと体を震わせ、総毛立たせ、尻尾を跳ねさせる。
そしてうつむいたまま、両手で両の頬を押さえながら、ぼそぼそとひとりごちる。
「あなたが、悪いんですよ……?」
それ以後の言葉が、うまく聞き取れない。
「本当に、ずるい人……。口を付けた食べ物を分け合うとか、女の子の髪を撫でるとか……。もう、完全に……。
それに……あの三夜だって、そのうちの二夜、もう……」
なにやら、一人で、やたらと深刻そうなというか、目をぎゅっとつぶって顔を振りながら、尻尾をばさばさと振りながら。
「……リトリィ……?」
恐る恐る声をかけた俺に、リトリィは弾かれたように顔を上げた。
強く目を閉じていたためなのか、目尻には涙が浮かんでいる。だが、決して悲しんでいる目ではない。今にもすがりつかんとするような、だがある決意を秘めているような、そんな、弱く、強い目。
そんな不思議な目に、怖さというよりも、どうにかして安心させてやりたいという思いが沸き起こり、できるだけ優しく微笑んでみせる。
果たして、彼女は、
涙を浮かべたまま、笑顔になった。
すこし頬を膨らませるような、顔の毛がやや膨らんだような感じの、柔和な笑顔。
のちのち理解したのだが、この表情が、彼女にとって、頬を染めている顔だった。
そんな、泣き笑いの笑顔で、彼女は。
俺の前で椅子を降り、椅子をどけてひざまづき、戸惑う俺など意に介さず、俺の右手を取り、俺の右の手のひらと自分の左の手のひらを重ね合わせて。
そして、はっきりと。
「――ムラタさん。いまムラタさんがわたしにしてくださったこと、わたし、お受けします。両家の親族と第三者の証人はありませんでしたけど、お受けしたわたし自身が証人ですから」
彼女の口から紡がれる、鈴が鳴るように清らかで、かつ凛とした声と、言葉と、そして、晴れやかな表情。
――はっきりと、彼女は宣言した。
そしてふっと表情を緩めると、いたずらっぽく微笑む。
「でも、親方――お父様を交えた正式な席は、あとで必ず設けていただきますからね?」
「あ……ああ、うん」
俺は何をしてしまったのか、彼女に何を宣言されたのか。
訳もわからず、うなずいてしまう。
結果的には成功、だがビジネスパーソンとしては致命的な失態だということに、その時はまだ、気づかないままに。
「約束……破っちゃ、いやですよ?」
いたずらっぽい笑顔だが、どこか不安げな光を宿した瞳を前に、分からないなどと、どうして言えるだろう。
「……約束するよ」
俺の言葉に、彼女は立ち上がると、ふわりと、俺を抱きしめる。
「では、いつか来たる約束の日、お待ちしていますね」
俺の首筋の匂いをかぐかのように鼻を鳴らし、かすかな震えを感じる彼女に応えるために、その背中に、腕を回す。
一瞬、驚いたように身を離しかけた彼女だったが、彼女はふたたび腰を落とし、俺の膝の上に乗るようにして、すっぽりと、腕の中に収まった。
俺の首筋に顔を埋め、俺の背中に腕を回してすんすんと鼻を鳴らし続ける彼女が泣いているのだと気づいたのは、首筋にこぼれる雫を感じてのことだった。それについて問うと、彼女は首を振りながら、ただ、一言、答えただけだった。
「幸せだから――」
鼻を慣らしながら、甘えるように頬を首筋にこすりつけてくる彼女を、愛おしいと、心の底から思う。
こんなに素敵で、素直で、いじましい女性を。
そして、気づく。
――じゃあ、いままでの、彼女の言動は?
黒い、と思っていた、あれらは?
……本当に、ただの、素だった?
思い切って、聞いてみた。こうしているときに、まさかうそなどつかないだろう。そう、信じて。
――手伝えないという、今朝の発言の意図は?
「だって、ムラタさんが前に、構わないでくれって。それで――また余計なことをして、嫌われたくなかったから……」
――今朝の麦焼きの意図は?
「だって、前、すごくその……美味しくなさそうな顔で、いつまでも飲み込めなさそうで、お口に合わなかったんだなあって。それなのにちゃんと食べてくださったから、申し訳なくって。
……それで、ムラタさんに美味しいって言ってもらえるように、工夫してみたんです。だから、美味しいって言ってもらえて、すごくうれしかった」
――そもそも、なぜそんなに笑顔?
「だって、ムラタさんが、自分からわたしのところに来てくださったんですよ? あんなにわたしのこと避けていたあなたが。うれしいに決まってるじゃないですか」
……夢から、覚めたような気がした。
ああ、なんて、なんて俺は愚かだったのだろう。
リトリィの顔を見るためにそっと身を離すと、彼女が、
少し驚いたような顔をし、
しかし何かに納得し、
寂しそうに微笑んで、
そして体を離そうとしたのを見て、
今度は離さないと、そんなメッセージを込めて、彼女をしっかりと抱きしめる。
彼女は短い悲鳴こそ上げたものの、すぐに俺の首筋に頬を寄せ、俺に負けないくらいに強い力で、その腕を俺の背中に回してくる。
彼女のふかふかの毛並みは柔らかく、くすぐったい。
だが、不快ではない。それどころか、柔らかな毛に埋もれることで彼女の香りに包まれるようで、とても心地がいい。
毛に包まれているせいでややふっくらして見える彼女だが、抱きしめてみると意外に華奢だった。こんなにも細い体つきだったのかと驚く。
ただ、華奢ではあるが、力は決して弱いわけじゃない。いま、こうして俺を抱きしめる、その腕の力強さからも、それは分かる。
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