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第一部 異世界建築士と獣人の少女
第28話:気づき(1/2)
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「アイネ、どういう仕組みか、分かるか?」
「――分からねぇっス」
「フラフィーは」
「親方。アイネに分からねぇことが、オレに分かると思いやすか?」
夜明け前から仕込んでおいた、錆取りフィルターの桶。
鍛冶屋の野郎3人は、褐色の水を桶に通すだけで、下に開けられた穴から少しずつ、ほぼ透明な水が出てくることが信じられないようだ。
「ご覧の通りです。この井戸は、家のそばの井戸と違って、塩分もほとんど含んでいないようですから、畑の水やりにも何の問題もなく使えます。
この井戸の水をそのまま畑に撒くと、土に鉄分がたまって真っ赤になってしまうでしょうが、ある程度、こうやって濾過することで、土に鉄分がたまりすぎることも防ぐことができます」
桶の上には茶褐色の水、しかし下から垂れてくる水は、ほぼ透明な水。三人は代わる代わる水を手にとっては、首をひねっている。
「今はまだ、飲むにはちょっと難しいです。なぜなら、鉄分が十分にとれたとは言えないからです。見た目は透明でも、おそらく鉄臭くて飲むには厳しいでしょう。しばらくすると、また褐色に戻ってしまいますし。
ですが、何度かこの桶を通せば、十分に飲み水にもなるくらいに、綺麗にすることができます。あとは、その回数をできるだけ減らせるような桶を作ることができればいいんです。そうすれば、わざわざ谷底まで降りて、水を汲んでまた崖を上ってくるという、あの重労働から解放されるんです」
単に新商品をアピールするだけでなく、顧客にとってどのようなメリットがあるかを説明することは重要だ。案の定、フラフィーもアイネも食い入るように話を聞いている。あの崖下から水を汲んでこなければならない二人にとっては、あの坂を上らなくて済む、それだけでもメリットが大きいに違いない。
「私には、ここまでしか思いつきませんでした。さらに改良するために、なにかいい案はありませんか?」
俺では、これ以上の案は出なかった。だが、彼ら職人の知恵を借りれば、何らかのアイデアが得られるかもしれない。この井戸を飲み水にできれば、少しは楽ができるはず。錆水に対する共闘者が得られれば、早く目的を達成できるかもしれないのだ。
――リトリィに、少しでも楽をさせてやりたいという目的を。
「ええと、この炭が、汚れをとにかく吸い取るっていうことでいいんだな?」
「ああそうだ、アイネ。木炭っていうのは、木だったころの細胞壁がそのまま部屋を形作って、微細な穴を大量にもつ、多孔質の物質になっている。目に見えないほどの穴が汚れを吸着し、濁りの原因となっている錆やら細かな泥などを濾過する、という仕組みだ」
「――何を言ってんのかさっぱり分かんねぇけど、木炭が汚れを取るってんなら、とにかく長い筒を作って、そこに木炭を詰めまくって水を通したらいいんじゃねぇのか?」
アイネの案は、確かに悪くなさそうに感じる。だが、それはもう、似たような案で試していた。
「桶を二重にして、できた水を何度も汲み直して一気に濾過してみる、というのはやってみた。
だけど、それじゃダメなんだ。どうしても、錆になる前の、水に溶けている鉄が、取り切れないみたいだ」
「塩は鉄を錆させやすいだろ? 塩を放り込んだら――」
「兄貴、そしたら飲めなくなるじゃねぇか。畑にも使えなくなるし、意味ねぇよ」
アイネが、呆れたようにフラフィーの案を却下する。意外だ、このシスコン野郎、ひょっとしてフラフィーより頭がいいのか?
「水を置いとけば、溶けてる鉄が錆になるってんだろ? だったら、でけぇ水溜めのたらいかなんか準備してよ、そこに汲んだ水を溜めといてほっといて、使う分だけ桶を通すってのはどうだ?」
「そこのたらいで試してみました。悪くないと思いますが、使えばその分水が減りますから注ぎ足しをすると、注ぎ足した分、金気が補充されてしまって、結局は何度も濾過しなければならなくなるみたいです」
「鉄臭いのはしょうがねぇからよ、畑にだけ使う、それだけでよくねぇか?」
「兄貴、谷川から水を汲んでくるって、大変だろ? それを何とか出来たらって、思わねぇか?」
「思うけどよ、簡単にはいかねぇんだったら、仕方ねぇんじゃねぇの?」
この兄貴たちをあきらめさせるわけにはいかない。ぜひとも協力させて、なんとかできるようにしたい。
というわけで、とっておき――特に対アイネ用――のカンフル剤を投入する。
「この家で飲み水――谷川の水を一番扱っているのは、リトリィだと思う。そのリトリィの負担を、少しでも減らしてやれたらって思わないか?」
「俺も水汲みを毎日やってるぞ」
「兄貴、普段はともかく、ここんところオレたちは工房に籠もりっぱなしだろうが。水は誰が汲んでるんだ?」
「そりゃあ――ああ、そうか」
アイネの言葉に納得するフラフィー。よし、ここで畳みかける!
「この畑の井戸が使えるようになるなら、水桶も、家まで一輪車で運ぶことができるようになる。そしたら、もっと大きな桶を使ったり、多くの桶を一度に運んだりして、手間も時間も省けるようになる。
――リトリィが楽をできるようになれば、彼女が家事に費やす時間を減らすことができて、その分、鍛冶師としての仕事に時間を使うこともできるようになる。そうすれば、皆が鍛冶仕事に一層専念できて、いい品を作ることに力を注ぐことができるようになる」
親方は髭をしごきながら、フラフィーとアイネは大きくうなずきながら、俺の言葉に耳を傾ける。
アイネあたりはどうでもいいが、そう、リトリィだ。
どうせ俺は、学校でも職場でも「イイ人」止まりで終わっていた。今さら彼女に好かれようなんて思わないし、思うだけ無駄だ。だけど、彼女が少しでも楽になれたら、彼女に報いることができたことになるだろう。
それだけだ、それだけでいい。
「だから俺は――私は、なんとかこの井戸の水を、普段使いができるようにしたいんです。なにかいい知恵が浮かんだら、ぜひお貸しください」
親方たちが工房に戻ったあと、俺は地下室に戻ってみた。
ベッドのサイドテーブルに、布に包まれたパンの上には、なんと目玉焼きが載せて置かれていた。
この家の敷地内のどこかで鶏が飼われているのは知っている。だが、鶏舎がどこにあるかは知らない。探そうとも思っていなかったからだ。だから、その規模は知らない。知らないが、養鶏業者のように大量に飼っている、なんてことはないだろう。明け方の鳴き声は聞こえてきても、大して多くないからだ。
たしか現代日本で卵が容易に食えるのは、毎日卵を産むように品種改良された鶏を大量に飼育しているからであって、その昔は卵なんて高級食材の一つだったような気がする。
食べてもらえないかもしれないと分かっていて、それでもなお、わざわざ、俺の朝食のために、貴重な卵を使う。
手に取ると、まだ十分に温かかった。ここに置かれて、まだ時間がそれほど経っていないのだろう。
『毎日泣いてんだよ』
アイネの言葉を思い出す。
作った食事が無駄になるから泣いている――もちろん、そんな理由のわけがない。
そんなこと、百も承知だ。
あの優しい娘が、俺のために、こうして、食べてもらえないかもしれないと分かっていながら、それでも毎日準備してくれていた食事。
この朝食だって、本当は、もしかしたら、俺に直接、届けてくれようとしたのかもしれない。
だが、以前、俺が、彼女を拒絶したから。
だから、ここに、そっと置いておくことしか、できないのではないか。
知らなかったと言ってしまえばそれまでだ。
でも、今日、知った。
……ならば、自分のすべきことは一つだ。
塩が振ってあるわけでも、胡椒が振ってあるわけでもない。
卵を丸く焼いただけの、シンプルな目玉焼き。
だけど、どうしてこうも、温かくて、そしてうまいのだろう。
「――ああ、いい、塩加減だよ……」
「――分からねぇっス」
「フラフィーは」
「親方。アイネに分からねぇことが、オレに分かると思いやすか?」
夜明け前から仕込んでおいた、錆取りフィルターの桶。
鍛冶屋の野郎3人は、褐色の水を桶に通すだけで、下に開けられた穴から少しずつ、ほぼ透明な水が出てくることが信じられないようだ。
「ご覧の通りです。この井戸は、家のそばの井戸と違って、塩分もほとんど含んでいないようですから、畑の水やりにも何の問題もなく使えます。
この井戸の水をそのまま畑に撒くと、土に鉄分がたまって真っ赤になってしまうでしょうが、ある程度、こうやって濾過することで、土に鉄分がたまりすぎることも防ぐことができます」
桶の上には茶褐色の水、しかし下から垂れてくる水は、ほぼ透明な水。三人は代わる代わる水を手にとっては、首をひねっている。
「今はまだ、飲むにはちょっと難しいです。なぜなら、鉄分が十分にとれたとは言えないからです。見た目は透明でも、おそらく鉄臭くて飲むには厳しいでしょう。しばらくすると、また褐色に戻ってしまいますし。
ですが、何度かこの桶を通せば、十分に飲み水にもなるくらいに、綺麗にすることができます。あとは、その回数をできるだけ減らせるような桶を作ることができればいいんです。そうすれば、わざわざ谷底まで降りて、水を汲んでまた崖を上ってくるという、あの重労働から解放されるんです」
単に新商品をアピールするだけでなく、顧客にとってどのようなメリットがあるかを説明することは重要だ。案の定、フラフィーもアイネも食い入るように話を聞いている。あの崖下から水を汲んでこなければならない二人にとっては、あの坂を上らなくて済む、それだけでもメリットが大きいに違いない。
「私には、ここまでしか思いつきませんでした。さらに改良するために、なにかいい案はありませんか?」
俺では、これ以上の案は出なかった。だが、彼ら職人の知恵を借りれば、何らかのアイデアが得られるかもしれない。この井戸を飲み水にできれば、少しは楽ができるはず。錆水に対する共闘者が得られれば、早く目的を達成できるかもしれないのだ。
――リトリィに、少しでも楽をさせてやりたいという目的を。
「ええと、この炭が、汚れをとにかく吸い取るっていうことでいいんだな?」
「ああそうだ、アイネ。木炭っていうのは、木だったころの細胞壁がそのまま部屋を形作って、微細な穴を大量にもつ、多孔質の物質になっている。目に見えないほどの穴が汚れを吸着し、濁りの原因となっている錆やら細かな泥などを濾過する、という仕組みだ」
「――何を言ってんのかさっぱり分かんねぇけど、木炭が汚れを取るってんなら、とにかく長い筒を作って、そこに木炭を詰めまくって水を通したらいいんじゃねぇのか?」
アイネの案は、確かに悪くなさそうに感じる。だが、それはもう、似たような案で試していた。
「桶を二重にして、できた水を何度も汲み直して一気に濾過してみる、というのはやってみた。
だけど、それじゃダメなんだ。どうしても、錆になる前の、水に溶けている鉄が、取り切れないみたいだ」
「塩は鉄を錆させやすいだろ? 塩を放り込んだら――」
「兄貴、そしたら飲めなくなるじゃねぇか。畑にも使えなくなるし、意味ねぇよ」
アイネが、呆れたようにフラフィーの案を却下する。意外だ、このシスコン野郎、ひょっとしてフラフィーより頭がいいのか?
「水を置いとけば、溶けてる鉄が錆になるってんだろ? だったら、でけぇ水溜めのたらいかなんか準備してよ、そこに汲んだ水を溜めといてほっといて、使う分だけ桶を通すってのはどうだ?」
「そこのたらいで試してみました。悪くないと思いますが、使えばその分水が減りますから注ぎ足しをすると、注ぎ足した分、金気が補充されてしまって、結局は何度も濾過しなければならなくなるみたいです」
「鉄臭いのはしょうがねぇからよ、畑にだけ使う、それだけでよくねぇか?」
「兄貴、谷川から水を汲んでくるって、大変だろ? それを何とか出来たらって、思わねぇか?」
「思うけどよ、簡単にはいかねぇんだったら、仕方ねぇんじゃねぇの?」
この兄貴たちをあきらめさせるわけにはいかない。ぜひとも協力させて、なんとかできるようにしたい。
というわけで、とっておき――特に対アイネ用――のカンフル剤を投入する。
「この家で飲み水――谷川の水を一番扱っているのは、リトリィだと思う。そのリトリィの負担を、少しでも減らしてやれたらって思わないか?」
「俺も水汲みを毎日やってるぞ」
「兄貴、普段はともかく、ここんところオレたちは工房に籠もりっぱなしだろうが。水は誰が汲んでるんだ?」
「そりゃあ――ああ、そうか」
アイネの言葉に納得するフラフィー。よし、ここで畳みかける!
「この畑の井戸が使えるようになるなら、水桶も、家まで一輪車で運ぶことができるようになる。そしたら、もっと大きな桶を使ったり、多くの桶を一度に運んだりして、手間も時間も省けるようになる。
――リトリィが楽をできるようになれば、彼女が家事に費やす時間を減らすことができて、その分、鍛冶師としての仕事に時間を使うこともできるようになる。そうすれば、皆が鍛冶仕事に一層専念できて、いい品を作ることに力を注ぐことができるようになる」
親方は髭をしごきながら、フラフィーとアイネは大きくうなずきながら、俺の言葉に耳を傾ける。
アイネあたりはどうでもいいが、そう、リトリィだ。
どうせ俺は、学校でも職場でも「イイ人」止まりで終わっていた。今さら彼女に好かれようなんて思わないし、思うだけ無駄だ。だけど、彼女が少しでも楽になれたら、彼女に報いることができたことになるだろう。
それだけだ、それだけでいい。
「だから俺は――私は、なんとかこの井戸の水を、普段使いができるようにしたいんです。なにかいい知恵が浮かんだら、ぜひお貸しください」
親方たちが工房に戻ったあと、俺は地下室に戻ってみた。
ベッドのサイドテーブルに、布に包まれたパンの上には、なんと目玉焼きが載せて置かれていた。
この家の敷地内のどこかで鶏が飼われているのは知っている。だが、鶏舎がどこにあるかは知らない。探そうとも思っていなかったからだ。だから、その規模は知らない。知らないが、養鶏業者のように大量に飼っている、なんてことはないだろう。明け方の鳴き声は聞こえてきても、大して多くないからだ。
たしか現代日本で卵が容易に食えるのは、毎日卵を産むように品種改良された鶏を大量に飼育しているからであって、その昔は卵なんて高級食材の一つだったような気がする。
食べてもらえないかもしれないと分かっていて、それでもなお、わざわざ、俺の朝食のために、貴重な卵を使う。
手に取ると、まだ十分に温かかった。ここに置かれて、まだ時間がそれほど経っていないのだろう。
『毎日泣いてんだよ』
アイネの言葉を思い出す。
作った食事が無駄になるから泣いている――もちろん、そんな理由のわけがない。
そんなこと、百も承知だ。
あの優しい娘が、俺のために、こうして、食べてもらえないかもしれないと分かっていながら、それでも毎日準備してくれていた食事。
この朝食だって、本当は、もしかしたら、俺に直接、届けてくれようとしたのかもしれない。
だが、以前、俺が、彼女を拒絶したから。
だから、ここに、そっと置いておくことしか、できないのではないか。
知らなかったと言ってしまえばそれまでだ。
でも、今日、知った。
……ならば、自分のすべきことは一つだ。
塩が振ってあるわけでも、胡椒が振ってあるわけでもない。
卵を丸く焼いただけの、シンプルな目玉焼き。
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