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第一部 異世界建築士と獣人の少女
第18話:変える(2/2)
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半地下室というのは、朝が来たことを感じにくくて面倒だ。スマホもないので、目覚ましもセットできない。
それにしても、あけぼの――日の出よりも前に活動を始めるこの一家の生活様式には面食らった。
リトリィが起こしに来てくれたんだが、なにせまだ空は薄暗い朝。俺が日本にいたときと同じ季節だとしたら、まだ午前四時程度なんじゃなかろうか。
そうすると、昨日は、今日よりも遅かったことになる。彼女が寝坊をしたのかと思ったら、違った。
普段の彼女は、まだ夜が明ける以前、明るくなる前に起きて、前夜に仕込んでおいた朝食を整え、日の出の前には食べられるようにするのだが、つまり朝食を終えて片付けを済ませたあとで、ふたたび俺の隣にもぐりこんできたのだという。
道理で昨日は朝飯が無かったわけだ。単純に、もう皆、食い終わっていたのだ。
さすがに朝が早すぎるんじゃないかと思ったが、考えてみれば江戸時代くらいの日本人は、こんなものだったのかもしれない。
リトリィの服は、例の貫頭衣にエプロン。昨日と同じ格好だ。起こされて最初に目に飛び込んできたのが、ゆるい胸元から見える暴力的な――そう、まさに暴力的な谷間。
朝一番の元気なムスコに、彼女の左手が偶然――そう、偶然だ――タオルケットの上からつかむがごとく触れてしまったこともあって、パンツ一丁にタオルケット掛けで寝ていたことを、死ぬほど後悔した。
せめてズボンという緩衝材があれば、まだましだったかもしれないのに。
――あまり変わらなかったかもしれないが。
リトリィが、それに対して何もなかったかのようにしてくれたのが、また胸が痛い。ああ、男の生理現象をよくわかっている、ということなのだろうか。
ぎこちない笑顔でおはようと、昨日フラフィーに教えてもらった通りに右手を挙げて挨拶をすると、リトリィはじつに嬉しそうに、右手を近づける挨拶をしてくれた。
驚いたのは、触れるか触れないかまで手を近づけてから、手を引いたことだ。
つまり彼女の中での俺との距離感は、そういうことなのだろう。なんだかうれしい。
彼女はくるりと背を向けると、尻尾をぶんぶん振り回すように、楽しげに出ていった。
ただ、階段を上っていく前に、左の手のひらを鼻面に当てて大きく息を吸うようにしてから、ふふ、と嬉しそうに笑ったように見えたのは、――いや、さすがに気のせいだ。朝食か何かのことを考えていたに違いない。
食堂に入ると、もうみんな揃っていて、あとは食べるばかりになっていた。昨日教わったように右手を挙げ、手のひらを見せるように開いて挨拶をする。
リトリィにも通じたのだ、きっと通じるはず、と、内心どきどきしながら笑顔を作ってみせると、皆が俺の右手に応えてくれた。
フラフィーはにやりと笑い、アイネは不機嫌に。親方は鷹揚に構え、そしてリトリィは満面の笑顔で、俺の挨拶に、それぞれ右手を挙げて。やはり、挨拶を交わすというのは気分がいい。
相変わらず戦場のようなテーブルの隅でちまちまと、わざと時間をかけて食事を摂る。昨夜の質素な食卓と違って、今朝はそれなりに品目が並んでいた。
夜は質素に、それ以外はしっかりと食べる、というのが、この世界の流儀なのかもしれない。もしかしたら、鍛冶屋で体力を使うからという理由で、この家独特の流儀なのかもしれないが。
今朝もリトリィは、給仕に忙しく走り回る。表情そのものは笑顔で、お代わりの連続攻撃に応えている。きっと、働くこと自体は彼女の喜びでもあるのだろう。必要とされている、それを実感できることは、誰だって喜びと感じるものだ。
ただ、そのせいで、彼女はまだ、一口も食事に手を付けることができていない。この家では当たり前のことなのかもしれないが、どうにも違和感がぬぐえない。
俺の場合、母がまだ生きていた頃はみんながそろって「いただきます」と挨拶をし、全員がそろって食事をとっていた。
親父は自分だけ先に食うことをよしとしない男だったし、俺にもそれを求めていたから、「全員がそろって食事をする」ことは、俺にとって当たり前のことだった。
そんな俺にとって、一人を働かせ続けてほかの家族が食事をとり続ける、というこのスタイルは、なにかが違う気がするのだ。
もちろん、挨拶の仕方一つとっても違うこの世界の文化に、このスタイルが間違っている、などと言う気はない。その働き方にも、この世界の文化のありかたや、長年積み重ねてきたこの家の流儀というものがあるのだろう。彼女自身が不満を訴えない限り、問題とするべきではないのかもしれない。
だが、あれほど献身的に働いているリトリィが、皆が食べ終わるころにようやく席に着き、ひとりで食べて、そしてひとりで片付けるというのは、どうにも納得がいかないのである。昨日の昼食、そして夕食の、一緒に食べようと誘ったときのあの喜びようからして、絶対に彼女だって、共に食事を楽しむ相手が欲しいはずなのだ。
ある程度食事が進んだところで、彼女に、スープの鍋ごとこちらに持ってくることを勧める。
昨日のまき割りの合間に作っておいた、即席の鍋敷きをテーブルに置いて。
何を言わんとしたかを察したリトリィは笑顔を見せ、テーブルまで鍋を持ってくる。
「この上に置けばいいんですね?」
親方がそれを見て眉を一瞬吊り上げたが、何も言わなかった。家長が何も言わないのであればもう問題はない。あとはもう、既成事実を積み重ねるだけだ。次いでパン籠に焼き上がったパンを積み上げさせ、これもテーブルに並べさせる。
「あとは、お代わりしたかったら勝手にさせたらいいよ。俺もここから自分でもらう。……だから、一緒に、食べないか?」
結局、彼女は食事中も立ち上がって兄たちのためにお代わりを盛り付けていたので、「自分でやらせる」という目論見は達成できなかった。しかし、キッチンまで往復する手間は省けたぶん、リトリィとの食事の時間を楽しむことができた。
やってみれば、意外と変えられることというのはあるものだ。特に人に任せず自分で行う、というのは、最初は抵抗があっても、いずれ定着するものだ。
日本でも昔、女性社員の仕事はお茶くみとコピーというのが定番だったそうだが、今そんなことを女性にやらせている男性社員など、ほとんどいないだろう。いたら化石だ。
習慣は変えることができる。俺も、早く馴染む努力をしよう。
特にフラフィーは、リトリィに任せずに自分でお代わりをしていた。昨日の俺に対する挨拶指導のときといい、なんと柔軟な男なのだろう。
「こりゃいいや! これで、自分で食いたいだけ食えるぜ!」
そう言って嬉々として盛り付けていたが、わざわざアイネに見せつけるようにしていたから、おそらく本心は別だろう。なんという、できた兄貴なのか。
アイネ、とっととお前も兄貴を見習えよ!
ただ、俺もリトリィの負担を減らすために、自分でお代わりをしようとしたのだが、果たせなかった。
リトリィがなぜか、がんとして俺におたまを譲ってくれなかったからである。
それにしても、あけぼの――日の出よりも前に活動を始めるこの一家の生活様式には面食らった。
リトリィが起こしに来てくれたんだが、なにせまだ空は薄暗い朝。俺が日本にいたときと同じ季節だとしたら、まだ午前四時程度なんじゃなかろうか。
そうすると、昨日は、今日よりも遅かったことになる。彼女が寝坊をしたのかと思ったら、違った。
普段の彼女は、まだ夜が明ける以前、明るくなる前に起きて、前夜に仕込んでおいた朝食を整え、日の出の前には食べられるようにするのだが、つまり朝食を終えて片付けを済ませたあとで、ふたたび俺の隣にもぐりこんできたのだという。
道理で昨日は朝飯が無かったわけだ。単純に、もう皆、食い終わっていたのだ。
さすがに朝が早すぎるんじゃないかと思ったが、考えてみれば江戸時代くらいの日本人は、こんなものだったのかもしれない。
リトリィの服は、例の貫頭衣にエプロン。昨日と同じ格好だ。起こされて最初に目に飛び込んできたのが、ゆるい胸元から見える暴力的な――そう、まさに暴力的な谷間。
朝一番の元気なムスコに、彼女の左手が偶然――そう、偶然だ――タオルケットの上からつかむがごとく触れてしまったこともあって、パンツ一丁にタオルケット掛けで寝ていたことを、死ぬほど後悔した。
せめてズボンという緩衝材があれば、まだましだったかもしれないのに。
――あまり変わらなかったかもしれないが。
リトリィが、それに対して何もなかったかのようにしてくれたのが、また胸が痛い。ああ、男の生理現象をよくわかっている、ということなのだろうか。
ぎこちない笑顔でおはようと、昨日フラフィーに教えてもらった通りに右手を挙げて挨拶をすると、リトリィはじつに嬉しそうに、右手を近づける挨拶をしてくれた。
驚いたのは、触れるか触れないかまで手を近づけてから、手を引いたことだ。
つまり彼女の中での俺との距離感は、そういうことなのだろう。なんだかうれしい。
彼女はくるりと背を向けると、尻尾をぶんぶん振り回すように、楽しげに出ていった。
ただ、階段を上っていく前に、左の手のひらを鼻面に当てて大きく息を吸うようにしてから、ふふ、と嬉しそうに笑ったように見えたのは、――いや、さすがに気のせいだ。朝食か何かのことを考えていたに違いない。
食堂に入ると、もうみんな揃っていて、あとは食べるばかりになっていた。昨日教わったように右手を挙げ、手のひらを見せるように開いて挨拶をする。
リトリィにも通じたのだ、きっと通じるはず、と、内心どきどきしながら笑顔を作ってみせると、皆が俺の右手に応えてくれた。
フラフィーはにやりと笑い、アイネは不機嫌に。親方は鷹揚に構え、そしてリトリィは満面の笑顔で、俺の挨拶に、それぞれ右手を挙げて。やはり、挨拶を交わすというのは気分がいい。
相変わらず戦場のようなテーブルの隅でちまちまと、わざと時間をかけて食事を摂る。昨夜の質素な食卓と違って、今朝はそれなりに品目が並んでいた。
夜は質素に、それ以外はしっかりと食べる、というのが、この世界の流儀なのかもしれない。もしかしたら、鍛冶屋で体力を使うからという理由で、この家独特の流儀なのかもしれないが。
今朝もリトリィは、給仕に忙しく走り回る。表情そのものは笑顔で、お代わりの連続攻撃に応えている。きっと、働くこと自体は彼女の喜びでもあるのだろう。必要とされている、それを実感できることは、誰だって喜びと感じるものだ。
ただ、そのせいで、彼女はまだ、一口も食事に手を付けることができていない。この家では当たり前のことなのかもしれないが、どうにも違和感がぬぐえない。
俺の場合、母がまだ生きていた頃はみんながそろって「いただきます」と挨拶をし、全員がそろって食事をとっていた。
親父は自分だけ先に食うことをよしとしない男だったし、俺にもそれを求めていたから、「全員がそろって食事をする」ことは、俺にとって当たり前のことだった。
そんな俺にとって、一人を働かせ続けてほかの家族が食事をとり続ける、というこのスタイルは、なにかが違う気がするのだ。
もちろん、挨拶の仕方一つとっても違うこの世界の文化に、このスタイルが間違っている、などと言う気はない。その働き方にも、この世界の文化のありかたや、長年積み重ねてきたこの家の流儀というものがあるのだろう。彼女自身が不満を訴えない限り、問題とするべきではないのかもしれない。
だが、あれほど献身的に働いているリトリィが、皆が食べ終わるころにようやく席に着き、ひとりで食べて、そしてひとりで片付けるというのは、どうにも納得がいかないのである。昨日の昼食、そして夕食の、一緒に食べようと誘ったときのあの喜びようからして、絶対に彼女だって、共に食事を楽しむ相手が欲しいはずなのだ。
ある程度食事が進んだところで、彼女に、スープの鍋ごとこちらに持ってくることを勧める。
昨日のまき割りの合間に作っておいた、即席の鍋敷きをテーブルに置いて。
何を言わんとしたかを察したリトリィは笑顔を見せ、テーブルまで鍋を持ってくる。
「この上に置けばいいんですね?」
親方がそれを見て眉を一瞬吊り上げたが、何も言わなかった。家長が何も言わないのであればもう問題はない。あとはもう、既成事実を積み重ねるだけだ。次いでパン籠に焼き上がったパンを積み上げさせ、これもテーブルに並べさせる。
「あとは、お代わりしたかったら勝手にさせたらいいよ。俺もここから自分でもらう。……だから、一緒に、食べないか?」
結局、彼女は食事中も立ち上がって兄たちのためにお代わりを盛り付けていたので、「自分でやらせる」という目論見は達成できなかった。しかし、キッチンまで往復する手間は省けたぶん、リトリィとの食事の時間を楽しむことができた。
やってみれば、意外と変えられることというのはあるものだ。特に人に任せず自分で行う、というのは、最初は抵抗があっても、いずれ定着するものだ。
日本でも昔、女性社員の仕事はお茶くみとコピーというのが定番だったそうだが、今そんなことを女性にやらせている男性社員など、ほとんどいないだろう。いたら化石だ。
習慣は変えることができる。俺も、早く馴染む努力をしよう。
特にフラフィーは、リトリィに任せずに自分でお代わりをしていた。昨日の俺に対する挨拶指導のときといい、なんと柔軟な男なのだろう。
「こりゃいいや! これで、自分で食いたいだけ食えるぜ!」
そう言って嬉々として盛り付けていたが、わざわざアイネに見せつけるようにしていたから、おそらく本心は別だろう。なんという、できた兄貴なのか。
アイネ、とっととお前も兄貴を見習えよ!
ただ、俺もリトリィの負担を減らすために、自分でお代わりをしようとしたのだが、果たせなかった。
リトリィがなぜか、がんとして俺におたまを譲ってくれなかったからである。
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