7 / 512
第一部 異世界建築士と獣人の少女
第7話:キッチンの天使(3/4)
しおりを挟む
改めて、彼女をまじまじと見つめる。
アイネは、彼女を原初の犬属人と呼んだ。
しかし、この金の髪、金の体毛は、むしろ狐――フォックスリングとでもいうのか? ――を想像させる。
狐でないということは、もしかしたら例えば狐のほうがもう少し面長であるとか、鼻梁が細いとか、そんな特徴の違いがあるのかもしれないが。
瞳は、透き通るような青紫。
親方たちは黒い瞳だから、やはり種族の違いが表れているのだろうか。
よくよく、彼女は俺を見上げるようなポジションに立つ。おそらく、俺を客人ととらえ、見下ろすなどの粗相のないようにしているのだろう。
だが、それはつまり、どうしても彼女を見下ろす形になってしまい、そのアングルから、昔、うちで飼っていたコリー犬を思い出してしまう。
けれど、その首から下は、豊かな毛並みに覆われているとはいえ、間違いなく人間の、女性の体つきだ。シンプルな貫頭衣の上から羽織ったエプロンの下では、朝、不可抗力とはいえ目撃してしまった豊かな胸が、存在感を強烈に主張している。
胸元の、周囲よりもやや長いふんわりとした白い毛を過ぎると、そこからは産毛のようになり、服やエプロンで隠れるあたりではほとんど体毛が無くなる。
そしてブラジャーのようなものは身に着けていなかったはずだから、この豊かな胸は、自前の張りだけで形を保っていることになる。
――うん、仕事の関係上、鍛えられているのだろう。さっきも、あの重い水桶を片手で運んでいたしな。もし全身の毛を剃ったら、筋骨隆々とした肉体美が姿を現すのかもしれない。
……勝手に想像しておいてなんだが、一気に萎える。
服も、前垂れのほうはただの一枚の布だったが、今見ると、背中側は腰から下が、真ん中にスリットが入っていて二枚に分かれているようだ。その真ん中から、彼女の尻尾が床に広がっている。
ずんぐりとしたずんぐりとした狐のそれとは違って、毛足が長くしなやかで艶やか、尻尾の上面はやや黒っぽく、そして尖端と背面が白い。やはり、色を除けば昔うちにいたコリー犬を思い起こさせる。
シンプルな貫頭衣だが、彼女の体毛に包まれた体と、そして尻尾の邪魔をしないためと考えれば納得がいく。
いや、下はスカートでいいだろうとも思ったが、おそらくスカートであっても尻尾の動きを阻害するものは、彼女にとって好ましからざるものなのだろう。
そもそもシャツも着ず、チョッキのような袖のない短い上着だけの半裸――下半身も褌のような、ズボンといっていいのかパンツ一丁と呼ぶべきなのか野生的過ぎるファッション――の野郎どもばかりの中で育ち、しかも自前の毛皮をまとっている彼女が、身を包むドレスを着る文化を、手に入れられるだろうか。
そうすると、この貫頭衣も、おふくろさんとやらの頭を痛めた末の妥協の産物のようにも思えてくる。
だが、「隠すからこその妙味」というか――
質素ではあるが真っ白で、控えめながら美しい花の刺繍の入ったエプロンと、側面が丸見え――下着の紐も丸見え――の貫頭衣の組み合わせからは、なんともいえぬ艶めかしさを感じてしまう。
――正直言えば、かなりそそる。正面から見ると、素肌にそのままエプロンを身に着けているようにすら見えてしまうのだ。
ひざまずいたまま、二つ目のサンドイッチを微笑みながら渡してくる彼女に、「天使だ」と表現したアイネの気持ちが、痛烈に理解できてしまう。
そう、天使だ。
――天使すぎる。
いままで、こんなに素敵な女性らしい女性を、俺は見たことがない。
彼女いない歴27年の童貞には、強烈すぎる存在だ。この家を去ったあと、俺は、彼女以上に胸ときめく女性に、果たして出会えるのだろうか。
ふと、困ったように彼女が目をそらす。そらしてはこちらを見て、見てはまた目をそらす。
何かあったのだろうか?
「あ、あの、なにか、ご入用ですか? そんなに見つめられると、わたし――」
……しまった!
ガン見もセクハラのうちだったか!
あわてて目をそらし、いまだ手付かずだったスープに目をやる。
さっき水を運んだ時、彼女はスープ鍋の前にいた。おそらく、かき混ぜていた中身がこれなのだろう。
半透明なスープに、たっぷりのキャベツのような野菜と、芋と、豆と、そして申し訳程度の、ベーコン状の肉片。
ポトフのようなものかとスプーンですくって啜ってみると、予想外の塩気と酸味。
あ、これドイツ料理のアイントプフみたいなものか。野菜は、乳酸発酵させたザワークラウトみたいなものだな。酸味のあるスープっていうのはなじみがないけど、これはこれで悪くない。
「あの――お味は、どうですか?」
サンドイッチの時には聞いてこなかった言葉。
『ムラタさんも、おいしいって言ってくれるかな』
先の、キッチンで拾い聞きしてしまった言葉を思い出す。
サンドイッチは、礼儀に沿わぬものだと言っていた。
兄たちに手を出されぬように、あり合わせで作ったもの。
もちろん、そのパンも挟んだ具材も、彼女が作ったものであることは明白だ。
それでも、彼女が最初から意図してこしらえたものではないはずだ。
しかし、このスープはちがう。
彼女が時間をかけて作った、本物の「手料理」。
彼女が、本当に俺に食べてほしかったのは、こちらなのだ。
胸元で手を組み、じっとこちらを見つめてくるリトリィに、俺は、なんとか言葉を紡ぎ出す。
「……美味しいよ」
その瞬間。
彼女の目が、軽く見開かれた。
口元がほころび、舌が少し現れる。
尻尾が、ゆっくりと揺れる。
――よろこんで、くれた!
俺の、言葉に……!
続く言葉を必死に言葉を探す。
言葉を尽くせ。
美味しいなんて誰でもいえる。
なぜ美味しいんだ。
どこが美味しいんだ。
言葉の貧困な食レポ芸人を笑っていたかつての自分、その笑いが今、自分に突き刺さる。
こんなとき、なんて言えばいいんだ。
言葉を探せ、彼女の期待に応えろ。
なのに思いつかない。
言葉がわいてこない。
せっかく喜んでくれた彼女を、次の平凡な言葉で失望させたくない――!
もう一口。
……もう一口。
探す。
言葉を探す。
なぜ美味しいのか。
どうして美味しいのか。
どう説明したらいいのか。
思い浮かばない。
――思い浮かばない!
どう言えばいい、どう言えば喜んでくれる!?
「……ムラタさん?」
小首をかしげ、ためらいがちに言葉を投げかけてきた彼女の方を向こうとして、芋がのどにつかえる。
「あ、ご、ごめんなさい、急に話しかけて! ――あ、水、水、これです!」
むせた俺に、彼女が水差しから木のコップに水を注いで渡してくる。
水を飲み干し、落ち着いて、
「いや、芋がのどにつかえて――」
と言いかけて、気づく。
難しいことを言う必要など、どこにあったのか。
彼女は、別に料理に対する評論を求めているわけではないのだ。
ただ、自分が思ったおいしさを、素直に伝えることができれば、それでいいのだ。
そう考えるに至り、やっとの思いで気を落ち着かせると、もう一度、改めて一口、食べる。
ほろりと口の中で崩れる芋。
自分にとっては斬新な、酸味とうまみが溶け合ったスープ。
塩味がベースだが、素材のうまみが十分に出ている。
野菜も芯まで火が通り、柔らかくて、素朴なうまみが感じられる。
「……芋も柔らかくてほくほくだし、野菜の酸味も、俺は初めて食べる味だけど、嫌いじゃない」
不安げにこちらをのぞき込んでいた彼女の目が再び見開かれ、その両手は口元を覆う。
「野菜は漬物なのかな? その……酸味と、ほかの具の――ええと、うまみが十分出てて、美味しいな」
自分でも、なんと不器用な物言いなのかと思う。それに、伝えたいことはそんなことじゃないんだ。
伝えたいことは――。
「――なんていうか、その……あったかい感じで美味しい。あ、温度じゃなくてさ。
リトリィの、相手に美味しいって思ってもらいたいっていう気持ちが伝わるっていうか。心からあったまれる料理っていうか。
……俺は気に入ったよ、すごく。――ありがとう」
何と言っていいか分からず、だから脈絡もなくまとまりもなく、ただ感想を並べるだけで、だから、本当に俺の、美味しかったという気持ち――感謝の気持ちが伝わったのか、分からない。
彼女は口元に両手を当てたまま、うつむいてしまっていた。
上から見下ろす関係上、表情が読めない――といっても、彼女の表情なんて、どう見たらどんな感情が読み取れるのか、よくわからないのだが――まま、彼女は沈黙を続ける。
だめだ、こんなとき、どう続ければいい――どんな声をかければいいんだ。
気まずくなり、とりあえず、スープを平らげることにする。
ちらちらと彼女を見遣るが、ときどき肩が震える以外、動きがない。
だが、その尻尾はゆらゆらと揺れ続けている。
どうしよう。早く食べきればいいのか、それともゆっくり食べて時間を稼ぐべきなのか。
こんなことすらもわからない。女にモテていた連中は、こんなとき、どうするのだろう。うちの事務所の、デキるがチャラい男たち――三洋や京瀬らは、どんな声をかけるのだろうか。
そうこうしているうちに、皿は、あっという間に空になる。
ああ、もう時間を使いつくした――どうしよう、どうすればいい!
アイネは、彼女を原初の犬属人と呼んだ。
しかし、この金の髪、金の体毛は、むしろ狐――フォックスリングとでもいうのか? ――を想像させる。
狐でないということは、もしかしたら例えば狐のほうがもう少し面長であるとか、鼻梁が細いとか、そんな特徴の違いがあるのかもしれないが。
瞳は、透き通るような青紫。
親方たちは黒い瞳だから、やはり種族の違いが表れているのだろうか。
よくよく、彼女は俺を見上げるようなポジションに立つ。おそらく、俺を客人ととらえ、見下ろすなどの粗相のないようにしているのだろう。
だが、それはつまり、どうしても彼女を見下ろす形になってしまい、そのアングルから、昔、うちで飼っていたコリー犬を思い出してしまう。
けれど、その首から下は、豊かな毛並みに覆われているとはいえ、間違いなく人間の、女性の体つきだ。シンプルな貫頭衣の上から羽織ったエプロンの下では、朝、不可抗力とはいえ目撃してしまった豊かな胸が、存在感を強烈に主張している。
胸元の、周囲よりもやや長いふんわりとした白い毛を過ぎると、そこからは産毛のようになり、服やエプロンで隠れるあたりではほとんど体毛が無くなる。
そしてブラジャーのようなものは身に着けていなかったはずだから、この豊かな胸は、自前の張りだけで形を保っていることになる。
――うん、仕事の関係上、鍛えられているのだろう。さっきも、あの重い水桶を片手で運んでいたしな。もし全身の毛を剃ったら、筋骨隆々とした肉体美が姿を現すのかもしれない。
……勝手に想像しておいてなんだが、一気に萎える。
服も、前垂れのほうはただの一枚の布だったが、今見ると、背中側は腰から下が、真ん中にスリットが入っていて二枚に分かれているようだ。その真ん中から、彼女の尻尾が床に広がっている。
ずんぐりとしたずんぐりとした狐のそれとは違って、毛足が長くしなやかで艶やか、尻尾の上面はやや黒っぽく、そして尖端と背面が白い。やはり、色を除けば昔うちにいたコリー犬を思い起こさせる。
シンプルな貫頭衣だが、彼女の体毛に包まれた体と、そして尻尾の邪魔をしないためと考えれば納得がいく。
いや、下はスカートでいいだろうとも思ったが、おそらくスカートであっても尻尾の動きを阻害するものは、彼女にとって好ましからざるものなのだろう。
そもそもシャツも着ず、チョッキのような袖のない短い上着だけの半裸――下半身も褌のような、ズボンといっていいのかパンツ一丁と呼ぶべきなのか野生的過ぎるファッション――の野郎どもばかりの中で育ち、しかも自前の毛皮をまとっている彼女が、身を包むドレスを着る文化を、手に入れられるだろうか。
そうすると、この貫頭衣も、おふくろさんとやらの頭を痛めた末の妥協の産物のようにも思えてくる。
だが、「隠すからこその妙味」というか――
質素ではあるが真っ白で、控えめながら美しい花の刺繍の入ったエプロンと、側面が丸見え――下着の紐も丸見え――の貫頭衣の組み合わせからは、なんともいえぬ艶めかしさを感じてしまう。
――正直言えば、かなりそそる。正面から見ると、素肌にそのままエプロンを身に着けているようにすら見えてしまうのだ。
ひざまずいたまま、二つ目のサンドイッチを微笑みながら渡してくる彼女に、「天使だ」と表現したアイネの気持ちが、痛烈に理解できてしまう。
そう、天使だ。
――天使すぎる。
いままで、こんなに素敵な女性らしい女性を、俺は見たことがない。
彼女いない歴27年の童貞には、強烈すぎる存在だ。この家を去ったあと、俺は、彼女以上に胸ときめく女性に、果たして出会えるのだろうか。
ふと、困ったように彼女が目をそらす。そらしてはこちらを見て、見てはまた目をそらす。
何かあったのだろうか?
「あ、あの、なにか、ご入用ですか? そんなに見つめられると、わたし――」
……しまった!
ガン見もセクハラのうちだったか!
あわてて目をそらし、いまだ手付かずだったスープに目をやる。
さっき水を運んだ時、彼女はスープ鍋の前にいた。おそらく、かき混ぜていた中身がこれなのだろう。
半透明なスープに、たっぷりのキャベツのような野菜と、芋と、豆と、そして申し訳程度の、ベーコン状の肉片。
ポトフのようなものかとスプーンですくって啜ってみると、予想外の塩気と酸味。
あ、これドイツ料理のアイントプフみたいなものか。野菜は、乳酸発酵させたザワークラウトみたいなものだな。酸味のあるスープっていうのはなじみがないけど、これはこれで悪くない。
「あの――お味は、どうですか?」
サンドイッチの時には聞いてこなかった言葉。
『ムラタさんも、おいしいって言ってくれるかな』
先の、キッチンで拾い聞きしてしまった言葉を思い出す。
サンドイッチは、礼儀に沿わぬものだと言っていた。
兄たちに手を出されぬように、あり合わせで作ったもの。
もちろん、そのパンも挟んだ具材も、彼女が作ったものであることは明白だ。
それでも、彼女が最初から意図してこしらえたものではないはずだ。
しかし、このスープはちがう。
彼女が時間をかけて作った、本物の「手料理」。
彼女が、本当に俺に食べてほしかったのは、こちらなのだ。
胸元で手を組み、じっとこちらを見つめてくるリトリィに、俺は、なんとか言葉を紡ぎ出す。
「……美味しいよ」
その瞬間。
彼女の目が、軽く見開かれた。
口元がほころび、舌が少し現れる。
尻尾が、ゆっくりと揺れる。
――よろこんで、くれた!
俺の、言葉に……!
続く言葉を必死に言葉を探す。
言葉を尽くせ。
美味しいなんて誰でもいえる。
なぜ美味しいんだ。
どこが美味しいんだ。
言葉の貧困な食レポ芸人を笑っていたかつての自分、その笑いが今、自分に突き刺さる。
こんなとき、なんて言えばいいんだ。
言葉を探せ、彼女の期待に応えろ。
なのに思いつかない。
言葉がわいてこない。
せっかく喜んでくれた彼女を、次の平凡な言葉で失望させたくない――!
もう一口。
……もう一口。
探す。
言葉を探す。
なぜ美味しいのか。
どうして美味しいのか。
どう説明したらいいのか。
思い浮かばない。
――思い浮かばない!
どう言えばいい、どう言えば喜んでくれる!?
「……ムラタさん?」
小首をかしげ、ためらいがちに言葉を投げかけてきた彼女の方を向こうとして、芋がのどにつかえる。
「あ、ご、ごめんなさい、急に話しかけて! ――あ、水、水、これです!」
むせた俺に、彼女が水差しから木のコップに水を注いで渡してくる。
水を飲み干し、落ち着いて、
「いや、芋がのどにつかえて――」
と言いかけて、気づく。
難しいことを言う必要など、どこにあったのか。
彼女は、別に料理に対する評論を求めているわけではないのだ。
ただ、自分が思ったおいしさを、素直に伝えることができれば、それでいいのだ。
そう考えるに至り、やっとの思いで気を落ち着かせると、もう一度、改めて一口、食べる。
ほろりと口の中で崩れる芋。
自分にとっては斬新な、酸味とうまみが溶け合ったスープ。
塩味がベースだが、素材のうまみが十分に出ている。
野菜も芯まで火が通り、柔らかくて、素朴なうまみが感じられる。
「……芋も柔らかくてほくほくだし、野菜の酸味も、俺は初めて食べる味だけど、嫌いじゃない」
不安げにこちらをのぞき込んでいた彼女の目が再び見開かれ、その両手は口元を覆う。
「野菜は漬物なのかな? その……酸味と、ほかの具の――ええと、うまみが十分出てて、美味しいな」
自分でも、なんと不器用な物言いなのかと思う。それに、伝えたいことはそんなことじゃないんだ。
伝えたいことは――。
「――なんていうか、その……あったかい感じで美味しい。あ、温度じゃなくてさ。
リトリィの、相手に美味しいって思ってもらいたいっていう気持ちが伝わるっていうか。心からあったまれる料理っていうか。
……俺は気に入ったよ、すごく。――ありがとう」
何と言っていいか分からず、だから脈絡もなくまとまりもなく、ただ感想を並べるだけで、だから、本当に俺の、美味しかったという気持ち――感謝の気持ちが伝わったのか、分からない。
彼女は口元に両手を当てたまま、うつむいてしまっていた。
上から見下ろす関係上、表情が読めない――といっても、彼女の表情なんて、どう見たらどんな感情が読み取れるのか、よくわからないのだが――まま、彼女は沈黙を続ける。
だめだ、こんなとき、どう続ければいい――どんな声をかければいいんだ。
気まずくなり、とりあえず、スープを平らげることにする。
ちらちらと彼女を見遣るが、ときどき肩が震える以外、動きがない。
だが、その尻尾はゆらゆらと揺れ続けている。
どうしよう。早く食べきればいいのか、それともゆっくり食べて時間を稼ぐべきなのか。
こんなことすらもわからない。女にモテていた連中は、こんなとき、どうするのだろう。うちの事務所の、デキるがチャラい男たち――三洋や京瀬らは、どんな声をかけるのだろうか。
そうこうしているうちに、皿は、あっという間に空になる。
ああ、もう時間を使いつくした――どうしよう、どうすればいい!
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

幼馴染は何故か俺の顔を隠したがる
れおん
恋愛
世間一般に陰キャと呼ばれる主人公、齋藤晴翔こと高校2年生。幼馴染の西城香織とは十数年来の付き合いである。
そんな幼馴染は、昔から俺の顔をやたらと隠したがる。髪の毛は基本伸ばしたままにされ、四六時中一緒に居るせいで、友達もろくに居なかった。
一夫多妻が許されるこの世界で、徐々に晴翔の魅力に気づき始める周囲と、なんとか隠し通そうとする幼馴染の攻防が続いていく。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる