よい異世界召喚に巻き込まれましたが、殺された後でした。

克全

文字の大きさ
上 下
39 / 83
第一章

第34話:快復薬

しおりを挟む
 「三代子ちゃん場所決まったの?」

 「伊豆南端の別荘だってコレよ」

 「うひょー!すげ~絶景だわ。
あ、これ最後にドッカーンのやつだ」

 「断崖絶壁ね夕陽を観ながら洋一君に突かれたいわウフフ」

 コレに関しては全くブレないかなえだと皆んなが思ってる。

 「三代子さん私ついて行ってもいいですか?」

 奇跡の十人の青沼美紅が名乗り出た。

 「良いけど状況分かっている?」

 「分かってますよ美味しい料理は猛毒入り小さな仕掛けが幾つもあり最後には
ドッカーンですよね。それでも私色んなところへ行って色んな体験をしてみたいのです!」

 「美紅ちゃん普通はこの様な事は一生ないからね。……あれ?私狙撃されたよね反社に廃墟ビルに連れ込まれて全員返り討ちにして皆殺しにしたよね?」

 「普通にあるわ」

 流石天然キャラ?のかなえさん説得力があります。

 「いんじゃね多分面白いはず。最後に口の中にウンコの転送忘れないように」

 ヒマリの一言で美紅の付き添いが決まったようだ。



 出発当日

 美紅はジーンズに白の半袖Tシャツ。
勿論洋一ブランドの雄犬だ左袖にワッペン風で雌犬と入っている。そしていつもの白いローブの夏バージョン半袖パーカーを着ている。コレも雄犬ブランドで製作している。

 ローブは大変着ごごちが良く温度調整も完璧なのだが見た目が暑苦しいとこの時期は敬遠されている。そこで完成したのが半袖パーカーだ機能はローブとほぼ同じになっている。

 じつはオーリ王国ではアパレルの工房が既に稼働している女の子ばかりの国だ
ファッションに関しては最重要課題なのだ。デザインを持って行けばその場で制作してくれいるし今は少しずつだが輸出もしている人気ブランドなのだ。

 オーリ王国のIDカードさえあれば無料で手に入る。

 「さあ、美紅行こうか!」

 「えっ!その格好でいくの?」

 「ちょっと待ちなさい三代子さん」

 「え、どうした裕子よ」

 カーキ色のタンクトップにジーンズのホットパンツ、素足にサンダル、そして白のローブ。

 「どうしてブラを着けないのですか?」

 裕子は三代子の後ろに回り胸を揉みしだきだした。

 「くっ、何ていう大きさ!何ていう揉みごごちの良さ洋一さんで無くてもクリクリしてしまうわ!」

 「あん、止めるのだ裕子よ」

 「あー!リリーちゃんがいる!」

 瑞穂が大声を上げた。

 「ほほ~裕子も目覚めたか?」

 「亜希子!違うわよ!三代子さんがこの格好で出掛けるって言うから注意をしてたのよ!」

 「コリャ酷いね洋一さんが見たら泣くわね号泣よ」

 「えっ!旦那様に嫌われる!」

 タンクトップの両脇から生巨乳を引き出されたままオロオロしだした。

 「どうしよう、どうしよう裕子助けて」

 「ふっ私に任せなさい!」

 「裕子ありがとう!!」

 涙と鼻水の泣き顔の洋一が突然現れ
裕子の胸下に縋り付く。

 ブチ切れる裕子。

 手加減なしの渾身のヘッドバットが炸裂する!

 ドッゴーン!!

 「ウゲッ!」

 洋一は床にめり込むんだ。

 「うっひょー!最近皆んな洋一さんに容赦ないよね~」

 「最近はウザいし、忘れていたけどハーレムキングだし、性獣王だし、セクハラ大王だったよね洋一さんそれに独占欲も強くなったしね」

 「だよね」

 「それじゃ着替えますよ三代子さん」

 「あい」

 三代子は奥の部屋に連行された。



 「相変わらず日本は蒸すわね」

 「そうですねでもこのパーカーさえ有れば快適ですよ」

 「私もこのワンピースには温度調整が付与してあるけどねぇ」

 美紅は白のキャップを被りメンズのショルダーバッグを肩にかけている。

 三代子はフワッとした軽めの白のワンピースに先日ビンゴで当たった手提げ鞄を腕に掛けて日傘をさしている。
二人とも濃いめのサングラスを掛けている。

 二人が並んで歩くと後妻で入ったうら若きマダムと旦那の連れ子のちょっと反抗期の女の子のような出で立ちに見える。

 普段であれば姉妹にしか見えないのに服装で見方が変わるのか。

 「さあ、新幹線でゆっくり行きましょう」

 「新幹線って熱海に止まるんですか?」

 「ヒカリとコダマが止まるはずね迷ったらロロちゃんがいるから心配ないわ」

 「そうですね」

 車窓から景色を観ながらお弁当をたべる二人。

 「うわー本当にゆっくりですね。
三代子さん私きて良かったです!
こんなに楽しいと思いませんでした」

 「楽しんでね」

 あのままだったら私も直ぐに死んでいたし美紅は親睦会の時全ての臓器を摘出されて死んでいたものね。一番楽しい時に何年も脳死状態でベッドの上だった。

 旦那様方には感謝しかありません聖水の事を聞いても初めは皆んな口籠っていたけどまさかカブリラさんのオシッコとは思いませんでした。

 サスイセです。

 「おー着きましたね」

 「それじゃレンタカーでも借りてあっちこっちまわっていきましょう!」

 「はい!」

 しかし、免許証の写真や生年月日などで一悶着があり困った時のロロちゃんで解決して貰った。

 「ロロちゃんすげ~な」
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

バディという謎スキルしか神授されず魔力もなく、王女との婚約を破棄され公爵家を追放され平民に落とされ、冒険者になったら囮にされました。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に投稿しています。

追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした

新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。 「ヨシュア……てめえはクビだ」 ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。 「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。 危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。 一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。 彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

転生者は冒険者となって教会と国に復讐する!

克全
ファンタジー
東洋医学従事者でアマチュア作家でもあった男が異世界に転生した。リアムと名付けられた赤子は、生まれて直ぐに極貧の両親に捨てられてしまう。捨てられたのはメタトロン教の孤児院だったが、この世界の教会孤児院は神官達が劣情のはけ口にしていた。神官達に襲われるのを嫌ったリアムは、3歳にして孤児院を脱走して大魔境に逃げ込んだ。前世の知識と創造力を駆使したリアムは、スライムを従魔とした。スライムを知識と創造力、魔力を総動員して最強魔獣に育てたリアムは、前世での唯一の後悔、子供を作ろうと10歳にして魔境を出て冒険者ギルドを訪ねた。 アルファポリスオンリー

処理中です...