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第1章
第26話:不本意な帰国
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冒険者ギルドのマスターに紹介されたのは、決意に満ちた目をした者達だった。
何がなんでも貴族に戻ると、強い決意をした者達の真剣な表情だった。
ただ、何人かは卑屈な雰囲気を出していたし、不安な気持ちも感じられた。
「この方が元ベイルー公爵家公子のクリスティアン・ベイルー・ジェフリーズ殿だ。
貴族スキルが神与されなかったから平民落ちしたのは、君達と同じだ。
だが、大魔境を突破されるという快挙で実力を示された。
それが単なる幸運ではない事を証明されたら、貴族に返り咲くのも夢じゃない。
貴君らに手本を示して、貴族復帰の道を示される」
ギルドのマスターが仰々しく紹介してしまった。
何が何でも貴族復帰したい奴の中には、妬んで邪魔する奴がいるかもしれない。
ギルドのマスターは高位の貴族スキルを神与され、順風満帆で生きてきたから、そういう人間の心が分かっていないのだろう。
「今マスターに紹介してもらった元クリスティアン・ベイルー・ジェフリーズです。
今は冒険者としてカーツ・ターナを名乗っています。
大魔境を突破したのは俺の実力ではありません、竜の力です。
ですが何の努力も準備もせずに、竜で大魔境を突破できたわけではありません。
貴族スキルが神与されなかった場合に備えて準備していました。
それが大魔境を突破できるくらい強い軍竜の育成です。
貴方方が大魔境突破で貴族復帰を目指すのなら、今から竜の調教をしてください。
命令が下ってから慌てて準備しても遅いのです。
騎士になるために武を磨き竜術を学んだように、竜の育成もやってください」
卑屈な雰囲気があった奴も妬みが浮かんでいた奴も、聞く気になったようだ。
これでいきなり闇討ちされる可能性は減っただろう。
少なくとも、俺がどう竜を扱うか確かめるまでは様子を見るだろう。
「カーツ殿がクランリーダーとなってタリファ王国に入国します。
ただしカーツ殿は大魔境を突破していなくなります。
その時のために一人はカーツ殿の影武者になってもらいます
では一人一人名前と特技を話してもらいましょう」
全員の名前と特技を聞いたが、一度に49人もの情報を覚えられるか!
必死で覚えている間に、大雑把な作戦内容が話されたが、実行する俺も初めて聞く内容なんて覚えきれないぞ!
とはいえ、何か一つでも間違えたら、俺だけでなく竜達も死ぬ事になる。
真剣に聞いて、少しでも疑問に思う事はしつこいくらいに確認した。
今回の作戦を実行するグランメンバーは、俺を含めて五十一人だった。
一人足りないが、ここにいないのは何か事情があるのだろう、確認はしない。
クランメンバー全員がエステボナ王国よりもさらに西の出身だと偽装していた。
アルへシラス王国を警戒する国の出身で、ソトグランデ王国を活動拠点にしていたが、小国のソトグランデ王国がアルへシラス王国寄りになってしまった。
そこでタリファ王国を新たな活動拠点にしたという設定になっていた。
顔合わせした翌日、俺が男爵領から王都の行った翌日、タリファ王国に向かった。
アルへシラス王国からタリファ王国へは海路しかない。
ギルドのマスターが手配した大型船に乗ってタリファ王国に行った。
大型船でもアルへシラス王国からタリファ王国までは一昼夜はかかる。
風向きの悪い季節だと一日半から二日かかる。
今は季節が良いので、一昼夜でタリファ王国にたどり着けた。
「馬鹿野郎、ぼやぼやするな、それくらいの荷物一人で運ばないか!」
「何やってんだ、のろま、もっと丁寧に扱え、その中身は高価な壺だぞ!」
「ボケ、カス、そっちじゃねぇ、こっちだ、何度言ったらわかる、うすのろ!」
タリファ王国の港は昔のように喧騒に包まれていた。
二十日ほどしか経っていないのに、少し懐かしく思ってしまう。
愛情は湧かないが懐かしさだけはあるので、妙な気分になる。
ギルドのマスターが言っていた通り、出国者には厳しい取り調べがある。
だが、入国する俺達にはろくな取り調べをしない。
これではスパイや工作員が入り放題だ、現に俺の影武者も楽々入れた。
荷箱に隠れるという雑な方法なのに、簡単に密入国できてしまった。
俺は冒険者ギルドに顔が割れているので、ギルドハウスに行って登録できない。
そこで影武者がカーツ・ターナの名前で冒険者登録してくれた。
俺はそいつの名前で冒険者登録してもグランリーダー登録しても構わなかった。
そもそもそいつが本当のクランリーダーでも構わなかった。
だが、アルへシラス王国にも都合があるのだろう、俺がリーダーだ。
俺を徹底的に利用するつもりなのだろう。
俺がクランリーダーでなければいけない、表にできない理由があるのだろう。
まあ、俺としてもアルへシラス王国を利用する気だから、お互い様だ。
「全員の登録が終わりました、これから拠点の村に移動します」
俺が何もしなくても、サブクランリーダーの男が全部やってくれる。
一人だけいなかったのはサブクランリーダーで、先にタリファ王国に入っていた。
アルへシラス王国が期待している本当のリーダーは彼なのだろう。
期待しているとは言っても、使い潰す戦力としての期待だろうが……
五十人もの人間が冒険者登録した上にクラン登録するのだ。
早く終わるようにサブクランリーダーが前乗りして手続してくれていた。
それでも時間がかかったので、王都で一泊する事になってしまった。
王太女と異母兄の手先に見つからないか心配していたが、大丈夫だった。
遠国から入国したばかりの冒険者グランだと喧伝したからか、愚かな手先は何の警戒もせず、全く調べられなかった。
翌日朝早く王都を出発して、半日で大魔境沿いの村にたどりついた。
竜や馬に乗って駆けさせたらもっと早くついていた。
だが俺以外全員歩きなので、どうしても時間がかかってしまう。
着いたのは、大魔境を挟んでアルへシラス王国と向かい合う場所にある村だ。
大魔境の富で成り立つ猟師村で、どこのでもあるありふれた村だ。
村長の許可を取って、夜営の為のテントを張らせてもらった。
サブクランリーダーが事前に手配してくれていたので、何もかも順調だった。
長く拠点にするためのクランハウスの建設まで始まっていた。
「カーツ殿、大魔境を突破した時の話を聞かせてください。
竜との絆が大切だと言われていましたが、具体的にどうすれば良いのですか?
この国で竜を買う時の注意点も教えてください」
クランには女性の騎士候補もいた、五十人中九人が女性だった。
その中でも一番若くて奇麗な女性が身体を密着させて聞いてくる。
明らかに何か意図があるのだが、あまりにも真剣なので邪険にできない。
「一番大切にしなければいけないのは竜選びだ。
才能のない弱い竜を買ってしまったら、どれだけ調教しても無駄だ。
両親、祖父母まで確認して、どれくらい成長するか見た上で買う。
その時に気をつけないといけないのは、牧場や竜喰の信用だ。
酷い奴は父親を偽る事がある、だから母親の血筋を重視して買え」
「ありがとうございます、その通りにして竜を買います。
それと、大魔境を突破した時の話を聞かせてください。
まだ少し先になると思いますが、私が突破する時に参考にしたいのです」
「どれほど役に立つかは分からないが……」
何がなんでも貴族に戻ると、強い決意をした者達の真剣な表情だった。
ただ、何人かは卑屈な雰囲気を出していたし、不安な気持ちも感じられた。
「この方が元ベイルー公爵家公子のクリスティアン・ベイルー・ジェフリーズ殿だ。
貴族スキルが神与されなかったから平民落ちしたのは、君達と同じだ。
だが、大魔境を突破されるという快挙で実力を示された。
それが単なる幸運ではない事を証明されたら、貴族に返り咲くのも夢じゃない。
貴君らに手本を示して、貴族復帰の道を示される」
ギルドのマスターが仰々しく紹介してしまった。
何が何でも貴族復帰したい奴の中には、妬んで邪魔する奴がいるかもしれない。
ギルドのマスターは高位の貴族スキルを神与され、順風満帆で生きてきたから、そういう人間の心が分かっていないのだろう。
「今マスターに紹介してもらった元クリスティアン・ベイルー・ジェフリーズです。
今は冒険者としてカーツ・ターナを名乗っています。
大魔境を突破したのは俺の実力ではありません、竜の力です。
ですが何の努力も準備もせずに、竜で大魔境を突破できたわけではありません。
貴族スキルが神与されなかった場合に備えて準備していました。
それが大魔境を突破できるくらい強い軍竜の育成です。
貴方方が大魔境突破で貴族復帰を目指すのなら、今から竜の調教をしてください。
命令が下ってから慌てて準備しても遅いのです。
騎士になるために武を磨き竜術を学んだように、竜の育成もやってください」
卑屈な雰囲気があった奴も妬みが浮かんでいた奴も、聞く気になったようだ。
これでいきなり闇討ちされる可能性は減っただろう。
少なくとも、俺がどう竜を扱うか確かめるまでは様子を見るだろう。
「カーツ殿がクランリーダーとなってタリファ王国に入国します。
ただしカーツ殿は大魔境を突破していなくなります。
その時のために一人はカーツ殿の影武者になってもらいます
では一人一人名前と特技を話してもらいましょう」
全員の名前と特技を聞いたが、一度に49人もの情報を覚えられるか!
必死で覚えている間に、大雑把な作戦内容が話されたが、実行する俺も初めて聞く内容なんて覚えきれないぞ!
とはいえ、何か一つでも間違えたら、俺だけでなく竜達も死ぬ事になる。
真剣に聞いて、少しでも疑問に思う事はしつこいくらいに確認した。
今回の作戦を実行するグランメンバーは、俺を含めて五十一人だった。
一人足りないが、ここにいないのは何か事情があるのだろう、確認はしない。
クランメンバー全員がエステボナ王国よりもさらに西の出身だと偽装していた。
アルへシラス王国を警戒する国の出身で、ソトグランデ王国を活動拠点にしていたが、小国のソトグランデ王国がアルへシラス王国寄りになってしまった。
そこでタリファ王国を新たな活動拠点にしたという設定になっていた。
顔合わせした翌日、俺が男爵領から王都の行った翌日、タリファ王国に向かった。
アルへシラス王国からタリファ王国へは海路しかない。
ギルドのマスターが手配した大型船に乗ってタリファ王国に行った。
大型船でもアルへシラス王国からタリファ王国までは一昼夜はかかる。
風向きの悪い季節だと一日半から二日かかる。
今は季節が良いので、一昼夜でタリファ王国にたどり着けた。
「馬鹿野郎、ぼやぼやするな、それくらいの荷物一人で運ばないか!」
「何やってんだ、のろま、もっと丁寧に扱え、その中身は高価な壺だぞ!」
「ボケ、カス、そっちじゃねぇ、こっちだ、何度言ったらわかる、うすのろ!」
タリファ王国の港は昔のように喧騒に包まれていた。
二十日ほどしか経っていないのに、少し懐かしく思ってしまう。
愛情は湧かないが懐かしさだけはあるので、妙な気分になる。
ギルドのマスターが言っていた通り、出国者には厳しい取り調べがある。
だが、入国する俺達にはろくな取り調べをしない。
これではスパイや工作員が入り放題だ、現に俺の影武者も楽々入れた。
荷箱に隠れるという雑な方法なのに、簡単に密入国できてしまった。
俺は冒険者ギルドに顔が割れているので、ギルドハウスに行って登録できない。
そこで影武者がカーツ・ターナの名前で冒険者登録してくれた。
俺はそいつの名前で冒険者登録してもグランリーダー登録しても構わなかった。
そもそもそいつが本当のクランリーダーでも構わなかった。
だが、アルへシラス王国にも都合があるのだろう、俺がリーダーだ。
俺を徹底的に利用するつもりなのだろう。
俺がクランリーダーでなければいけない、表にできない理由があるのだろう。
まあ、俺としてもアルへシラス王国を利用する気だから、お互い様だ。
「全員の登録が終わりました、これから拠点の村に移動します」
俺が何もしなくても、サブクランリーダーの男が全部やってくれる。
一人だけいなかったのはサブクランリーダーで、先にタリファ王国に入っていた。
アルへシラス王国が期待している本当のリーダーは彼なのだろう。
期待しているとは言っても、使い潰す戦力としての期待だろうが……
五十人もの人間が冒険者登録した上にクラン登録するのだ。
早く終わるようにサブクランリーダーが前乗りして手続してくれていた。
それでも時間がかかったので、王都で一泊する事になってしまった。
王太女と異母兄の手先に見つからないか心配していたが、大丈夫だった。
遠国から入国したばかりの冒険者グランだと喧伝したからか、愚かな手先は何の警戒もせず、全く調べられなかった。
翌日朝早く王都を出発して、半日で大魔境沿いの村にたどりついた。
竜や馬に乗って駆けさせたらもっと早くついていた。
だが俺以外全員歩きなので、どうしても時間がかかってしまう。
着いたのは、大魔境を挟んでアルへシラス王国と向かい合う場所にある村だ。
大魔境の富で成り立つ猟師村で、どこのでもあるありふれた村だ。
村長の許可を取って、夜営の為のテントを張らせてもらった。
サブクランリーダーが事前に手配してくれていたので、何もかも順調だった。
長く拠点にするためのクランハウスの建設まで始まっていた。
「カーツ殿、大魔境を突破した時の話を聞かせてください。
竜との絆が大切だと言われていましたが、具体的にどうすれば良いのですか?
この国で竜を買う時の注意点も教えてください」
クランには女性の騎士候補もいた、五十人中九人が女性だった。
その中でも一番若くて奇麗な女性が身体を密着させて聞いてくる。
明らかに何か意図があるのだが、あまりにも真剣なので邪険にできない。
「一番大切にしなければいけないのは竜選びだ。
才能のない弱い竜を買ってしまったら、どれだけ調教しても無駄だ。
両親、祖父母まで確認して、どれくらい成長するか見た上で買う。
その時に気をつけないといけないのは、牧場や竜喰の信用だ。
酷い奴は父親を偽る事がある、だから母親の血筋を重視して買え」
「ありがとうございます、その通りにして竜を買います。
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